第2話 扉の向こうへ Purpose in the Machine
脚本/Daniel J. Doyle
監督/Kevin Tancharoen
【これまでのあらすじ】
デイジーは能力者のチームを作るのか?と。
ジョーイに対してデイジーは人類の中には異星人の遺伝子が
眠っている人が存在することを告げ、遺伝子がある化合物によっ
て活性化するのだという。ジョーイの遺伝子は目覚めたのだとし
最初の人たちの一人だという。キーボはリーダーが居ないんだと
し誰の指図も受けないとするが、ウォードは一人は飽きたので
またチームに戻りたいことを語る。コールソンは私だって辛い
が未だ何一つ受け入れられないことを語る。新しい腕をつけても
違和感は消えない。メイは休暇を取ったまま戻らず、だから右腕
まで失ったも同然。でもさよならを言わなければならないとし
シモンズもそれを望んでいるとフィッツに告げる。そのフィッツ
はモノリスにショットガンを撃ち暴れるのだった。
【ストーリー】
1839年・英国・グロスタシャー。
そこに集まったものたちは袋の中に手を突っ込み中に入った石
を一つずつ手に持つ。そして一斉に掴んだ石を見てみると
一人だけ白い石を持つものが居た。抽選をしていたものでそれを
引いたのはマンジニだった。ソーナリーは無事に帰還を祈って
これを贈るとして剣を渡す。マンジニは戻れなかったら?として
怯えるがソーナリーは勇気を持てと語る。
マンジニはある部屋に一人入れられると、その部屋からはマンジニ
の叫び越えがする。その部屋にはなんとモノリスが有った。
優秀な学者たちが必死に研究を重ねこれを理解しようとしているが
今に至るまで誰一人戻ったものは居ないという。
現代。
デイジーはマックに対してジョーイをチームに入れるのはどうか
と相談する。インヒューマンだけで使えるかどうか。悪い人では
ないのは確か。まずはチーム作りが最優先でしょと。ガーナー
博士の意見を聞こうというマック。鑑定が終わるまで3ヶ月の監察
と面談があるのだという。あんたと同じくらいに融通の利かない
人だというと、チームは今三銃士状態だという。メイとシモンズは
居ないしフィッツも居ないが同然だという。ボビーはリハビリで
ハンターも出て行くのでしょと。ハンターとボビーは辞める訳
では無いとし片を付けにいくだけだという。
フィッツがモノリスの部屋に入ったぞとしてハンターは慌てて
やってくる。
フィッツの元にかけつけるみんなは一体何を考えているんだと
して激怒しモノリスのドアを閉める。君までシモンズみたいに
飲み込まれたらどうするのかとコールソンは死にたいのかと
問うと、諦めたくないんだというフィッツ。あなたが頑張った
ことをみんなが分かっているというボビー。何かを見落として
いるのではないかとフィッツ。手に砂が付いているというフィッ
ツはこれを調べるという。確かにあり得ない砂でありモノリスの
ケースにはクリーンルームでホコリ一つあるハズはないという
マック。ショットガンで汚染したのではないかというハンター。
砂そのものは珍しいものではないとし地球にあるのと同じで
二酸化ケイ素の粒子だったというフィッツ。それなのに地球のもの
じゃないというのかとコールソン。年代測定したら地球よりも10
憶年古い砂だというフィッツ。あの岩は「時空の扉」なのか
というデイジー。時空・・他の惑星への扉・・とても古い星だろ
うと。しかしコールソンはそれでもシモンズが吸い込まれたのは
何ヶ月も前のことになるとして死亡している可能性もあることを
語る。確かめるしかないなというフィッツに対して何が必要なんだ
というコールソン。昔のデータが欲しいとしモノリスは何世紀も
前から研究されていると。粒子力学とアインシュタイン=ローゼン
・ブリッジの専門家、あとはサンドイッチが必要だと語る。サン
ドイッチは無理だが任せてくれというコールソン。
デイジーとマックはジョーイに付いていてくれとし、ガーナー博士
が鑑定に来るという。チーム作りが優先であること。
ボビーはフィッツを手伝うというがモロッコの時だけでなく常に
彼をかばっていただろうとコールソン。ハンターの行き先も分か
っているなと。
ボビーとハンターは計画がバレたらコールソンが怒るわよと語る。
細かいことは報告しなくても良い約束だという。ウォードは
ヒドラに戻ったのか。私も一緒に行きたいというボビー。リハビリ
中だろうというハンターは潜入してたから面が割れているので無理
だという。その顔と体を忘れるヤツはいないよと。私を行かせたく
ないのかという彼女に対して当たり前だという。俺をかばって
ウォードに撃たれたせいで肺の半分を無くしたんだと。二度と
あんな目に遭わせられないというハンター。
ランドルフ教授の下にいくがボビーに運転してくれとコールソン。
モノリスは何世紀も研究されていること。ランドルフ自身が何世紀
も前に時空の扉を通りこっちに来たこと。そしてオマケに彼は
異星人(アスガルド人)で役に立つという。ハンターに対してヤツ
は死なせろと語るコールソン。
ウォードとキーボはこのカーマインはステータルシンボルとして
この車を購入したが目立ちたかったのだと。ヒドラはそういう奴ら
ばかりで軟弱で気取ってて富や特権を成功と力の証と勘違いした
こと。強欲なヤツのせいでヒドラは崩壊したのだという。世代
交代だという。ウォードはカーマインにチャンスをやるとし、
あのガキは何処にいるのかと拷問する。
ランドルフが閉じ込められている施設へ。
ランドルフ教授の元にいくが協力は出来ないと断られる。
コールソンは協力したくないのかと問うと出来ない理由は何か
と問う。街が空に浮かび政府が特殊部隊を結成し市民は異星人の
伝染病に怯えていること。今の地球はよそ者には住みづらいとし
だから大人しくしているのだという。酔って器物損壊したのでは
というと、アスガルド人は酒には強いが限度はあるという。力も
強い強いのでしょとし何故逃げないのかと問うと、ここは飯がう
まいからだという。ノルウェーの刑務所は驚くべきほど進歩的
で食事もベッドも快適。蔵書も豊富だと。誰も私を患わせない
とすると、2、3ヶ月もすれば気が変わるかもしれないという。
コールソンは私が君の命を救ったんだと語ると、特殊部隊に引き
渡しても良いんだぞと脅す。彼らはアスガルド人の解剖を喜ぶ
ハズだと。私を脅しているのかと問うと、今のは完全に脅しだと。
君は変わったなとコールソンに告げると時の流れに人を変える
もので修羅場もそうだと。その手はどうしたのかと問うと修羅場
をくぐったのだというコールソン。何と言ってここを出るのかと
問うと、時空の扉が絡むならとんでもない危険な飛び込むことに
なるぞと。
ガーナーがジョーイの鑑定にやってくるのをデイジーが待ち受け
る。
アリゾナ州・サンシティではメイは父親のチャーリーと共に
ゴルフ場に来ていた。
■感想
今回は色々と物語が動きましたね。
その中でもシーズン3に入ってシーズン2でのメインキャラだった
ものたちの消息に言及したこと。1話の中で出てこなかった人
たちにスポットが当たるものでした。
1話の中で出てこなかったのはシモンズ、メイ、ウォードでしょう
か。シモンズは如何にも異星って感じの場所に居たけど・・・
それぞれに癖のある展開が用意されていて興味深いですね。
ただ自分の中でがよく分からないことがあるのだけど、シールド
の施設が破壊された中で、能力者たちの収容所って今は何処に
設置して有るんでしたっけ?
ここの所ドラマをみて居ても空中をずっと移動しているのか
それとも地上の施設の中で会話しているのか分からないんですよ。
1話の中でジョーイを収容した際に空中に運んでいたシーンが有っ
たのでずっと貨物のようにして能力者を移動しているのかなと
思っていたし、また別にモノリスを搭載した部屋が有る。
その二つは別の場所にあるのかな。
デイジーたちが今回プライベートジェットでガーナー博士を出迎
えた時は地上にいる感じがしたので、普段はいつでも出動できる
場所に基地が設置して有るのか。
それとコールソンたちが所有している飛行機って現在何機有る
んですかね。新型機になったということには言及していたけど
それが今回語っていたゼファーワンのことなのかな。
s3の1話の中では2機登場し、一機は旧型のクイーンジェットだけ
ど、一機はドローンの巨大版のように4つのホバーがついたもの
(ヘリキャリアの改良版みたい)なものが有った。
デイジーたちは能力者たちで組織を組もうとしている。
ある意味「アベンジャーズ」計画か。
今思うとデイジーの母親がやろうとしていたことはあながち間違い
ではなかったのではないかという感じにも思えてくるな。
■キャラクター1:メイ
メイがゴルフしている光景。隣にいるのは父親らしい。
父親はチャーリー(ウィリアム)と言うらしい。メイのことを
メリーと呼んでいた。
メイがキャンディーズ(だっけ?)の引退の如く「普通の女の子に
戻ります」として普通の生活に戻るも、マイク(銃)を置くことは
出来ず、結局警戒心を持って生活していることを知る。
メイに見せたいものが有るとして整理していた時に見つかったと
する幼き頃のメイの写真(1979年当時6歳・・・現在43歳くらい?)
が有りスケートをした時のもの。思い出話にも花が咲き、
父親はメイの行動をみる度に母親にそっくりだとして語る光景が
有る。
メイの母ってスパイだったんだっけか。
「お前の母と20年も暮らしていたら勘も鋭くなる。心配して来た
んじゃないんだろ」
「お前も母さんも黙って居るのはYESということだ」
「包丁の音は私の警告だと思って聞いていた」
ハンターがメイの元に行く。
「中年の危機か?」(<-一瞬メイに殺意か・・)
一緒にヒドラを結成しつつあるウォードを今後こそ倒そうと誘
っていた。
しかしコールソンは流石というか、ハンターとボビーがしようと
していることには気がついているじゃないですか。
二人は彼に知られたら怒られるみたいなことを言っていたけど・・
「たまには笑えよ」
■キャラクター2:ウォード
ヒドラの再結成の為にまずは資金集めと人材集めというところか。
毎回このドラマ、何処か別の土地のことが描かれるけど、
今回ウォードのパートで「スペインのイビサ島」に居る光景が
有った。
そこに居たバロン・ウォルフガング・フォン・ストラッカー
の息子のウェルナー・フォン・ストラッカーを捕まえて銀行口座
の暗証番号を聞きだそうとして拷問していたけど、実際には
ウェルナー自身の性格性を試す意味合いが有ったのか。キーボと
組むのかと思いきや使い捨てだったのは彼の方だった。
最後にウェルナーをガーナー博士の元に滑り込ませたけど、
ガーナーの読心術は結構なスキルだと思うが、そんな彼をまた
洗脳していったりするのかな。
ハンターたちがヒドラに潜入していくようだ。
以前はボビーが潜入していたのでシーズン3では交代した格好だ。
■キャラクター3:シモンズ
何と言っても今回のメインっぽい流れ。
シモンズを助ける為にはモノリスの謎を解かねばならない。
やはりモノリスというくらいだから映画「2001年宇宙の旅」の
影響を受けていると思われ、色んな時代を見守っていた存在の
ようだ。
その解読の為に協力を求めたのはS1-8で登場したアスガルド人
で地球人に溶け込んでいるランドルフ教授。
彼によると液化する理由は何か有るのだという。
「重力レンズ」「ゼロ点エネルギー場」「量子調和振動理論」
などの言葉を述べていた。
ランドルフは協力を渋っていたけど、彼女の救出が終わったら
「時空の扉」を壊して誰も通れないようにするということを
条件に協力を取り付けた。
羊皮紙に書かれたヘブライ語の「死」。
Maveth マベット・・厳密には「死刑」の意味だとしていた。
モノリスの歴史で分かっているのはゲルマン部族の間に受け
継がれて、フランスに100年置かれ、ナポレオン時代の直前に
移動し最後に記録されているのがイングランドだという。
そしてそのイングランドでランドルフは1853年に目にしている
ことを語る。
城には同じヘブライ語の文字が書かれていた。
すぐにそこには隠し扉があることをコールソンが突き止めていた。
その扉の先にはなんと隠し部屋があり、随分と昔に作られた様な
施設が有った。
そしてその中にはちょうどモノリスが治まるスペースが有る。
固い岩状だけど、特定の振動周波によっては液化されるという事
が判明。照明弾を打ち込んで取りあえずは別の次元に繋がって
いて、その先にいるシモンズに合図を送ったようだ。
ただし機械は壊れた為に、直そうとするがデイジーは
自分が同様の周波を発生できるだろう事を告げる。
デイジーによってモノリスを液状化させている間にカメラを入れ
ようとしていたがフィッツが飛び込んで彼女を助けに行く。
「人は変わる」ということをテーマにして、コールソンとラン
ドルフが語っていたことを考えればフィッツのそういう大胆な
行動は、まさに変わったことを象徴するのかな。
異星では砂嵐で吹き荒れていて視界も悪いがフィッツの呼びかけに
シモンズも応答。フィッツがシモンズの手を伸ばして助けるか
助けられるのか。手を伸ばしてギリギリ助けられるというシーン
って多いよね。全然ドラマは違うけど「キャッスル」でリックが
ケイトを助けたビルの屋上のシーンとか思い出す。
映画「Captain America : The First Avenger」の時には列車
から落下するバッキーをC.アメリカは助けられなかったよな。
この二人、海底の中で助ける助けないという状況になっている
ので今回はようやくフィッツが彼女のことを助けられたことを
もってまた一つ成長した感じ。
■スカイ・・・もといデイジー
「人間が変わるのか」ということを考えると、コールソンが
未だにデイジーをスカイとして思わず大事な時にはそう叫んで
しまうところが有る。
デイジーは今回メイの元夫のガーナーと遭う中で、気がつくと心理
分析されていた。ガーナーのスキルも相当な感じ。
しかしデイジーの語り口も相当面白くて皮肉に富んでいる所が
有ったりするな。
「(コールソンは)聞く耳持たないだろう。昔からそういう男だ」(Garner)
「君は代わり続けているよ」(Garner)
「何か生えてきた?角とか」(Daisy)
「リーダーになりつつある」(Garner)
■その他
・面白かったシーン
デイジーがイングランドで合流した際に、ガーナーと遭い分析
されたことをコールソンたちに報告した。その際にデイジーに
対してコールソンが
「彼の言う事は気にするな・・・深い意味はない」(Col)
「あなたの事は必死だと言っていた」(Daisy)
「なんだと!!」(Col)
「私のことは、不自由で体に対処出来ずに自分を失いかけている
とでも言ってた?」(Bobbi)
「話題に出なかった」(Daisy)
「あら」(Bobbi)
「嘘よ」(Daisy)
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) ヒドラ家
デイジー・ジョンソン / スカイ (Chloe Bennet) S.H.I.E.L.D.、能力者
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 生命科学に精通
ランス・ハンター (Nick Blood) シールドの傭兵
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
ボビー・モース (Adrianne Palicki) ハンター元妻バーバラ
リンカーン・キャンベル (Luke Mitchell) トランジショナー
エリオット・ランドルフ (Peter MacNicol) 教授、アスガルド人
ウィリアム(チャーリー)・メイ (James Hong) メリンダの父、怪我
LORD ソーナリー (Alex Hyde-White) 1839年英国・グロスタンシャー
ウェルナー・フォン・ストラッカー (Spencer Treat Clark) パロンの息子
アンドリュー・ガーナー (Blair Underwood) 心理学博士、メイの彼
キーボ (Daz Crawford) ウォードの仲間
LOAD マンジニ (Daniel Wolfe) 1839年英国・グロスタンシャー
— (Piers Stubbs) Younger Lord
— (Ashley Caple) Alexander’s Friend on Yacht
— (Mark Casimir Dyniewicz) 1830’s Nobleman
若い頃のメリンダ・メイ (Riley Go) 6歳の頃スケート
— (Trevor Snarr) Norway Prison Guard Huntington
バロン・フォン・ストラッカー () ヒドラの元幹部