第19話 実験失敗 Failed Experiments
脚本／Lauren LeFranc
監督／Wendey Stanzler
【これまでのあらすじ】
ウォードに取り憑いているのは何なのか?。ヤツは彼らに感染し
彼らを集団に取り込む。デイジーがハイヴに渡したクリー星の
物体には対になったものがある。ジェームズの元にいくと埋めて
あるという。それは何なのかと問われるとハイヴは俺を破壊出来
る唯一のもの。コールソンはどうデイジーを助けるかという。
シモンズは鍵はラドクリフ博士の遺伝学だという。フィッツは
仲間を助けて欲しいとする。ハイヴはラドクリフを拉致する中、
あんたの力を借りて人類を変えたいという。俺がクリー人から
受けた実権を再現して欲しいという。
【ストーリー】
森の中から原住民が獲物を捕る。しかし何者物音が聞こえた為に
男はそこかに逃げるが肌が青いクリー星人によって捕まる。
ハイヴはその時俺の世界は永遠に変わったという。俺はクリー人
の船に乗せられて実験台になったこと。クリー人たちは自らの
血を俺に流し込み俺のDNAが変わると仕上げを施して俺を管制させ
たという。デイジーはそうやってインヒューマンズになったのか?
と問うと他にも大勢が数千年前のクリーの実験台になり初期の
インヒューマンズがお前の祖先だという。そしてマリックについて
いた者達の祖先はヒドラを作ったのだという。お前達が俺を地球
に連れも度マリックの裏切りの後にも逃げ通して忠誠を示したこと。
その恩に報いるという。ヴォーゲルは今の話と何の関係があるの
かと尋ねる。実験を再現するよう準備が整ったとし次はお前達だ
と。
リンカーンはメイに対してデイジーのことを尋ねる。
私たちに任せておけば良いとするが彼は役に立ちたいのだという。
何か手伝わせてくれと。アリーシャから情報を聞きだそうと思っ
て行動したとするが、メイは拷問しようとしてどうなったのか?
と問う。大切な人を救おうとして何が悪いのか?というリンカーン。
みんな同じでデイジーは大切な私たちの仲間で、私たちの方が
付き合いは長いのだという。何もしないでくれというメイ。
フィッツとシモンズは血清がハイヴのパラサイドと戦っている
ことを告げる。でもその前に宿主の免疫システムが壊れてしまう
こと。それがどんな影響を与えるのか。他に手がないという
フィッツ。君はデイジーを見ていないから・・友達だった時の
しゃべり方でボクを殺すと脅したのだという。そこは見てない
からというシモンズ。ウォードが死んだ恋人の振りをして話すの
を聞いていなければならなかったからだと。辛さ勝負なら
私の勝ちよというシモンズ。3発撃ってやっと黙らせたという。
あれで死んでくれたら良いが何かがしみ出ただけ。フィッツは
ハイヴが富士見ならどうするか?そうならデイジーを救えるのは
血清だけだという。デイジーが心不全を起こすことも有るし、
インヒューマンズは隠れているがハイヴにコントロールされている
という。リンカーンはボクがやるとして体にテストしてくれという。
一方コールソンは顔認識ソフトでデイジーを見つける。
サウイワイオミングの自動車修理工場だというマック。天然ガス
ブームを生き残った炭鉱町らしいが井戸水の汚染で住民は出て行き
最近とあるダミー会社が街ごと購入していること。今は兵隊がウヨ
ウヨしているという。ハイヴと一緒にマリックの護衛団が逃げた
ので彼らだろうと。救出は大変だというマック。しかしコールソン
はこれは罠だとは思わないのかと問う。デイジーは優秀なスパイ
でカメラに写るヘマをする訳が無いというコールソン。
フィッツに追うなと言ったのに・・顔任意気ソフトプログラミング
を手伝ったエージェントは自分から引っかかったこと。突然仕組み
を忘れたというのか?俺はSOSだと思うというマック。デイジーが
簡単に洗脳される訳が無いと。ハイヴに抵抗している部分があるん
だという。それは希望的感想だろうとして根拠がないというコー
ルソン。死んだ体を乗っ取られた訳では無い。操られているだけ
で本当のデイジーは居るんだというマック。信じているが感情に
流されてはダメだという。それに負けてウォードを殺した結果
こうなってしまったというコールソンは言い争う時間はないので
理解してくれという。ハイヴを殺すと。
ハイヴはこの街は人間の最悪の面の象徴だという。少数の欲望が
多数の幸せを破壊したこと。水の汚染でゴウストタウンとなり、
街の結束力を失ったのが最大の失敗だという。集団維持は良い
リーダーが居ないと大変だからというデイジー。コールソンが
居たからシールドに入ったこと。シールドもクリー人も同じく
兵士を作って戦争を津告げているというハイヴ。仲間は戦争を望
まないというデイジー。軍艦を空に浮かべてか?というと、
シールドが存在するのは戦う為だというハイヴ。私たちはその為
に生まれ地球に来た。クリー人が作ろうとしているのは戦士でしょ
とデイジー。俺は戦士にはならなかったというハイヴ。
「この世で最高の奇跡は偶然に起きた」。俺が生まれた原始的
世界に俺の居ぬ間、驚異的に進化したという。何で地球を追い出
されたのか?と問うと俺と他のインヒューマズの絆が恐れられ恐怖
は疑いを呼び内戦が起きたという。今と変わらないのねとデイジー。
今はクリーの実験を再現出来るのだという。
ラドクリフは今回のは優雅で効率的に出来ているという。
原核生物にテリジェンクリスタルを加えた。DNAを変化させながら
同時にインヒューマンズに変えられるのか?というデイジー。
人間は我々のような力を持っていないから恐れるのだという。
金持ちがアイアンスーツを作ったり、軍隊がスーパーソルジャー
を作ったりしても結局内戦が起きる。「俺は集合主義の哲学を
取り入れる」というハイヴ。
■感想
「デイジーーーーーーー、ガンバーーーック」
と思わず、映画「シェーン」の少年ジョーイの気持ちになって
叫んでしまいそうになる内容でしたが、やっぱり今回もまた
デイジーはビッチなまま。思考そのものが乗っ取られているだけ
なら良いのになと思っているのですが、彼女の発言や考え方を
覗くと、やはり単純にハイヴによって洗脳されただけじゃなく
少なくとも潜在的にはそういう一面をもっているような感じを
受けてガッカリさせられるものでした。
精神論でハイヴの洗脳が解けるとは思っていないですけど、
少なくともマックがデイジーを信じて顔認証システムに写った
行動の中に潜在的に「私はここにいる」「見つけて欲しい」
というJ-POP青山テルマさんばりの歌詞的意識が有り、その意識
に呼びかけることで何か「奇跡が起きる」という日本ドラマばり
の展開を期待しているんだけどね。
マックをボコボコにするデイジーを見ると同情の余地もなく、
マック自身も長官の命令に背いた行動によって身の破滅を
起こそうとしたところにちょっぴり
■クリー人登場
いよいよクリー人が登場。
クリー人の中でもリーパーと呼ばれる狩りをする為に存在して
いるものの様で数千年前に、今のハイヴの原型のような人間を
実験する映像が描かれた。
ドラマとしては映画「アバター」化して、所々でそんな設定を
かいつまんだかのように見られるところがあるかな。
あの球体の一つはリーパーを呼び寄せる為のアイテムのようで
その光が指し示す先に過去に地球に来たクリー人が冬眠状態に
入っていて太陽系の軌道上を浮遊していたようでシグナルを
使ってハイヴが呼び寄せた様子。
よく分からないのは何故そんなアイテムを地球に残して行った
のかということ。いずれ別のクリー人が地球を占領した際に
呼び寄せられることにでもなっていたのか?
一度異星を飛び出したクリー人は自分の星に戻ることは出来なく
なったのだろうか?
2人もいたリーパーだけど、アリーシャを倒した時には強いかな
と思ったら、デイジーと戦う時にはイマイチ強さを感じなかった。
そもそもデイジーの能力自体そんなに強い気がしないんだよ
な(笑)
■手術シーン
今回はシールド側はリンカーンが血清の為に実験的手術を
受ける。
ハイヴ側はホールデン博士を使い遺伝子レベルでインヒューマン
ズを作ることを試みる。
マリックの3人の人物たちに実験を施したが、インヒューマンズ
にして原核生物にテリジェンを混入。DNAの変化と同時に
インヒューマンズの変化に期待するも大失敗。
問題とされたのは本物のクリー人の血でないと正確な結果が
出ないということ。
「ゲノム配列を変えるのに必要なDNAは生きたクリー人のもの。
あんたがくれたあんたの血は宿主が死んでしまっている。」
2名のリーパーを呼び寄せたハイヴは
その人物を使って実験させるつもりのようだ。
しかし実際には失敗した。
シールド側は先日のインヒューマンズを使って血清の実験をした。
生きて居るインヒューマンズでないと実際にはどうなるか
分からない。そこでリンカーンが手術を志願する。
正確には宿主を殺さずに、ハイヴがデイジーの体内に入れた
パラサイトをやっつける為に血清を作っている訳だけど、
こちらもまた本物のインヒューマンズが居ない為に正確な反応
は分からない。成功体験もなしにデイジーに注射すれば、免疫
不全の為に体内の菌を殺す以前にデイジーそのものを心不全に
陥らせてしまうのではないかということ。
・手術・実験
過去にもこの手術シーンってドラマでは結構有る。
シーズン当初はコールソンが手術を受けたことによって色々と
「タヒチ計画」で迷走していたし、シーズン2ではジャーインの
為にカルビン・ザボが切り刻まれたものを集めてジャーインを
完成させていた。
ウォードをヒドラに送り込んだクレヤボヤントもまた何とか
生き残ろうとして計画していたし、人間同士でも「ムカデ計画」
などを通して人間改造を試みている。
■デイジーとリンカーンの忠誠心と心
リンカーンは純粋にデイジーを助けたい思いが強くて実験に
志願した。しかしデイジーの場合もシールドにまだ思いが残って
いるのではないかとするハイヴの言葉を聞いて、それなら私を
使って実験をしてくれという行動に出る。
デイジーはかつて命が危なかった際に、コールソンが何とか
生き延びさせる為にクリー人の血液を注入した。
シモンズはリンカーンの血清は失敗したとしていたけど、実際
にはどうなのかな。
■クリー人って強いの?
アリーシャを倒した時には強いのでもう少し奮闘してくれるか
と思ったけど、ハイヴの前では形無し。それじゃあまさに
クリー人がハイヴを地球外に追い出したい気持ちっていうのは
理解出来る。
結局の所、自分よりも力の強いものが居れば大変なことになる。
ハイヴの思想は集合主義の哲学を取り入れるのだという。
ただその思想もハイヴに絶対的な力があるから言えることの
ようにも思えるが・・
■ハイヴに弱点はあるの?
先日シモンズがハイヴを撃った時にはドロドロっとした液体が
出ただけと語っていた。
今回はメイたちがハイヴの実験の様子を見て取りあえずリーパー
対ハイヴの様子を見守る中、隙を見て銃器でスプリンター爆弾
まで使ったが怪我は一瞬で治ってしまった。
■その他
・勝負・勝負・勝負
子供時代の不幸自慢をラドクリフとハイヴの間で行っていた。
一方フィッツとシモンズもシールドアカデミーでの成績のことを
引き合いに出していた。
「仕事上の行き違いをプライベートに影響させるのは無しにしよ
う」
「どっちが正しいか分かっているからね」
「シールドアカデミーをトップで出たのがどっちかって」
・デイジーとジェームズとメイ
サウスダコタのジェームズがまた都合良く使われて居る。
ジェームズがバーでピンボールしている光景があり、デイジーは
ピンボールに関しては手抜きはしないと語り勝負を挑む。
「オーストラリア人ってアメリカのゴール嫌いでしょ?」
日本のゲームセンターでも昔はピンボール台が多かったが、
今は殆どないよね。こり出すと結構面白いんですよ。
パチンコにはまる人と同じで色々と攻略が有ってね。
更にジェームズに接近したメイ。
メイはジェームズを不審者ではないかとして近づく中で、上手い
こと取り入ってハイヴが何をしようとしているのかを突き止めて
いく。
ジェームズの弱点は一人で居ることの寂しさだったからね。
因みにジェームズは33歳・独身・ブリスベン出身。
・他人の代わりにはなれない
マックは兄ルーベンが居たようで、その人の代わりをデイジーに
求めているのではないかとされる。
コールソンはデイジーの迷いを知っていた為に空しさを埋める為
にはみ出し物チームに入れたと語る。
みんなが誰かを過去に失って居て、その人の代替的立場を求めて
いるのか?
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) エースパイロットで兵器の専門家
Hive(ハイヴ) (Brett Dalton) 元ウォード
デイジー・ジョンソン / スカイ (Chloe Bennet) S.H.I.E.L.D.、能力者
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 生命科学に精通
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
リンカーン・キャンベル (Luke Mitchell) 能力者、電撃
ホールデン・ラドクリフ (John Hannah) GT農薬、寄生生物関係の研究
J.T.ジェームズ (Axle Whitehead) クリーのものを持っていた
オブライエン (Derek Phillips) シールド・エージェント
アリーシャ・ウィットリー (Alicia Vela-Bailey) 能力者・分身
アンダーソン (Alexander Wraith) シールド・エージェント
カーク・ヴォーゲル (Mark Atteberry) マリックの部下
パイパー (Briana Venskus) シールド・エージェント
— (Lynn Longos) Ex-Hydra Follower
— (Chris Hubbard) Ex-Hydra Follower
マヤン (Jason Glover)
ミルトン ()
ルーベン