第12話 スパイを探せ The Inside Man
脚本/Craig Titley
監督/John Terlesky
【これまでのあらすじ】
デイジーはリンカーンに指名手配は取り消されたので自由だと
するが、ここに残るとしてデイジーとキスする。エリス大統領
はATCUの新しい責任者には君の指示に従うよう命じて置くという。
なんとその人物はグレン・タルボット准将だった。
マリックは損失を取り戻さないと行けないと。インヒューマンズ
が必要だというハイヴ。まだ信じられないのか?という彼は
いずれ信じられるという。コイツが俺に従えばと。
【ストーリー】
ウォードは異星でコールソンに殺されたハズだった。
コールソンの体を乗っ取ったものはもっと違う状況で会いたか
ったという。マリックはウォードは優秀な兵士だったとしヒドラ
に尽くしてくれたという。この人選に感謝するという。彼は
頑丈で回復が早い完璧な宿主だという。インヒューマンズが早く
揃うよう手配したが役に立ちそうなのが一人いるという。
ハイヴの前にルシオが覆面を被せられてつれて来られる。
そいつの目を見せてくれというと、覆面を取るとその場にいた
ヒドラやギエラも固まってしまう。しかしハイヴにはルシオの
能力が通じなかった。
タルボットか妻のカーラに対して仕方が無い事だとし、大統領
の頼みは断れないのだという。断りたくないのでしょとし
家族よりも仕事・・その代償を払うときが来たのだとして激怒
しながら飛行機に乗ろうとする。埋め合わせは必ずするという
タルボットは彼女が飛行機に乗るのを見送る。
コールソンがタルボットの元へ。
私のプライベートは関係無いだろうというタルボットはコール
ソンの行動に不快感を示す。あなたはATCUのトップ。なのに
面会にも電話にも応じないので、直接遭いに来るしかないのだと
いう。私はあなたのボスにと言われたがパートナーと考えたいと
いうコールソンに対して、君は今もこれからも永遠にボスにも
パートナーにもならないという。茶番に巻き込まれたくないんだ
とタルボット。2人で出席する台湾のシンポジウムの準備をしない
といけないことを語る。
フィッツはハンターに銃を持っていくのかとすると、外交会議
だという。しかしインヒューマンズ絡みだと何が動くか分からな
いという。その為デイジーとリンカーンが居るのではないかと
いうフィッツ。地雷女に電気男か・・と。それは何なのか?として
フィッツの持つものを尋ねると長官と作っているものだという。
新しいオモチャか・・。手袋を作るんだよというフィッツ。
ボビーとデイジーはフィッツに一緒に来てくれるのかとするが
長官の部屋にこれを置いてくるだけだよというフィッツ。
ボビーはデイジーにどういう会議なのかと問うと、”エイリアン
伝染シンポジウム”って呼んでいるみたいだと。そんな言い方
するから私たちを怖がるのだという。私たちは半分人間であり
病気ではなく覚醒なのに・・と。私の場合テリジェネシスで本当の
自分を見つけて与えられた力は悪事を止める為に使っている
というデイジー。しかしボビーは悪い側にもインヒューマンズ
は居るという。するとそこには人間も居るでしょというデイジー。
“人間からの伝染についてのシンポジウム”なんて何処にもない
という。インヒューマンズには分からないことだらけだという。
人は理解出来ないものを恐れるのだというボビー。リンカーン
はどうなのか。メイと共に現場には出るんでしょと。
今回はお試しだというデイジー。今頃落ち込んでいるかもと。
メイはリンカーンに指導しながら現場に立つ。
目立たないようにすること。逐一見ているという。現場にかけつ
け力を使うだけが仕事ではないという。小さな異常を見逃すな
とすると、怪しいヤツを見かけたという。あの髪型は明らかに
異常だとしてタルボットのことを指摘するリンカーン。メイは
笑えないとして長官の護衛に来ているのを忘れないでという。
タルボットはこんなシンポジウムは無駄だとすると、コールソン
はそこに集まる情報が重要なんだと語る。
■感想
時間がないので短く書くと・・
エイリアン伝説シンポジウムでの顛末を描いたもの。
シンポジウムという割りに妙に少人数で構成されたものだったな。
アメリカ、ロシア、アフリカ、日本、台湾、オーストラリア
の代表が出て来た。
実のある話になるかと思ったけど、大した話にもならなかった。
もっと外国に出没するインヒューマンズの状況を知りたかったぞ。
ただ色んなところで語られるけれど、ここの所ドラマでは
「変化」ということを熱心に促している印象が有る。
その最たるはテリジェン・クリスタルで殻から抜け出して、
本来の自分を取り戻したインヒューマンズたちって所だけど、
タルボットとコールソンが手を握り合うところも「変化」の
一旦なのかも知れないね。
クリールとハンターたちの間にはまだ時間はかかりそうだけど。
印象に残ったのは、デイジーとリンカーンが能力者/保持者とし
ての意見を違わせたところかな。
能力者だけが悪い存在ではないこと。
しかしその能力が有れば悪い事に利用出来ること。
デイジーは能力を上手くコントロール出来ているが、時に感情
の問題がそのコントロールを狂わせる。
リンカーンが恐れているのは、コントロールを失った時の自分
の姿なのだろう。
■スパイを捜せ
“実はスパイはタルボットでした”って感じだけど、彼がスパイと
なったのは12歳の息子・ジョージが誘拐されていた為に
マリックによって操られていたようだ。
スパイ捜しの時に、5人の各国の代表がいる中でタルボットが
みんな一人ずつ怪しいことを引き合いに出していたよね。
ペトロフに関しては、ロシア人だからってことだけで疑っていた。
日本人のヤキムラのことはすき焼き呼ばわりでロシア人と親しく
しているから怪しいと。
チェンを疑ったときには感じが良すぎるとしていたし、エレン
に関しては傷が有ったし、怒りやすいのでインヒューマンズに
やられたのだろうとしていた。
「おめでとう5人に絞り込めた」(コールソン談)
ただエレンに関してはタルボットが言った事は正しかった。
エレンらオーストラリアはインヒューマンズを使って兵器の
実験に使っているとされている。
シンポジウムの場でいきなりスパイはコールソンだなんて言った
ので、滅茶苦茶サプラーーーーイズって感じだったけど、
他の国にとっては、アメリカの事情が分かっているのかな。
■クリールの意外な使い道
クリールって何だったっけ?
シーズン2の冒頭に出て来たキャラクターみたいだけど、
全く覚えてない。
ただハンターの仲間のイジーとアイダホを殺害したみたいだ。
その為にハンターとしてはいつも通りいつでも爆発するように
して気持ちが抑えきれない。
クリール自体がタルボットのボディガードだった事実も驚きだけ
ど、シモンズが実験した結果、クリールはそもそもは異星人で
はない。それでも能力を身につけていて触れたものに変化する
能力を持っているのは何故なのか。
彼はテリジェンオベリスクに触れて生き残った唯一の人間。
血液サンプルを使ってシモンズが実験していたが、なんと中和
されてテリジェンを分解し、テリジェネシスになるのを防ぐ
働きがある。
「The LAST SHIP」の免疫を持っていたものを思い出すな(笑)
メデューサ的ルシオが人間でもインヒューマンズでも目を
見ると凄い色して固まってしまうけど、クリールの場合どんな
色にも物質にも慣れる。その分、燃えるような物質に触れた時
には燃やされてしまうのではないのか?
ただ今回はクリールのお陰で助かったところも大きかったね。
まだおあいこってことじゃねーぞ by ハンター
クリールが敵ではないかと疑っていた頃には、リンカーンが電撃
で対峙してきたのでタイヤに触れてゴム人間になり、電撃も
銃弾もはじき飛ばした。その後メイが鉄に触れさせた為に何とか
リンカーンの電撃で捕まえることが出来たっちゃ(意味不明)
■ハイヴ
ウォードの体を借りているハイヴ。
砂漠の土地から来たからって訳じゃないけど、殺されそうになる
と何故か砂が舞う。
今回冒頭ではルシオによって固めさせられるかと思ったけど、
ふぅっと後ろに魂のようにして飛び出して、砂を巻いて回避した。
宿主が頑丈だと回復するのも早いらしい。
後にギエラに頼んで5人の人間をハイヴの部屋に連れて行った。
その後ハイヴが「エイリアン」とか「ターミネーター」の
シュワルツェネッガーの如く素っ裸な格好で新たに生み出された
みたいな感じで出て来た。
■能力に対する見解の違い
それぞれに思惑があり能力者を兵器利用しようとしている国が
居るっていうところは如何にも人間らしいところだけど、そんな
場合じゃないだろうってところでドラマが動いているね。
軍事的実験をしているのはオーストラリアで「イーデン・フェシ」
(Eden Fesi)という名で計画が進んでいた。
問題なのはデイジーはこの能力を個性だと捉えている為に、
リンカーンが能力が消えるなら消したいと思っている人とは考え
方に相違があること。
最終的にはマリックはロシアと組むようで、ロシア領土に能力者
を集める施設を作るみたいな感じ。
マリックたちの乗った飛行機にハンターとボビーが潜伏している
けど大丈夫なのか。
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) Hive(ハイヴ)
デイジー・ジョンソン / スカイ (Chloe Bennet) S.H.I.E.L.D.、能力者
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 生命科学に精通
ランス・ハンター (Nick Blood) シールドの傭兵
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
ボビー・モース (Adrianne Palicki) ハンター元妻バーバラ
リンカーン・キャンベル (Luke Mitchell) 能力者
ギデオン・マリック (Powers Boothe) 世界安全保障委員会?
カール・クルール (Brian Patrick Wade) 似非能力者、触れたもの
R.ギエラ (Mark Dacascos) 1972年6月9日、元海兵隊?能力者
ルシオ (Gabriel Salvador) 能力者、メデューサ系
アントン・ペトロフ (Ravil Isyanov) ロシア代表
グレン・タルボット (Adrian Pasdar) ATCU長官
カーラ・タルボット (Raquel Gardner) グレンの妻
シャオ・チェン (Alexandra Bokyun Chun) 台湾代表
エレン・キング (Melissa Bickerton) オーストラリア代表
ハルト・ヤキムラ (Tohoru Masamune) 日本代表
ナチ・ズマ (Bayo Akinfemi) アフリカ代表
— (Yoshi Sudarso) Hydra Agent
ジョージ・タルボット
イジー
アイダホ