第3話 危険なパーティーの結末 It’s Called the Octopus
監督/ John Terlesky 脚本/Joe Fazzio
【これまでのあらすじ】
リーバイはミカエラに接触。オリバーはHIV陽性。コナーはオリ
バーの件は自分の責任だと考える。フランクはローレルと良い
感じになるがフランクは俺に気が有るならよく知ることだとし、
そうでなければ俺は手に入らないとして語る。ケイレブとキャサ
リンの養父母殺害事件について起訴されかけるが、アナリーズ
はアリバイを立証して起訴を棄却させるのだという。アッシャー
はそのアリバイとは養父母が死んだ夜か、叔母の方かと尋ねる。
逮捕の不当性を示す証拠を見せるとしてアナは検察側が二度も
現場の検査をしていることを指摘。アナは兄妹に対して今度
嘘をついたら引き受けないことを語る。アッシャーはシンクレア
にスパイをさせられたことに怒る。しかし私はハプストール家
の事件の担当検事になったことを言われる。プルーイット裁判長
はレイヒに対して起訴しない方向で自由を言い渡す。イヴは
アナに対して一緒にニューヨークに来て欲しいという。
ハプストール家ではアナとシンクレアが血を流して倒れていた。
コナーはアナが死んでしまうとして傷口を押さえていたが・・・
【ストーリー】
アナの携帯にネイトから電話が鳴る。血を流して床で倒れている
アナは何とかして手を伸ばし携帯に出ようとするが・・
無事ならば電話に出てくれとネイトは呼びかけるが、留守電に
切り替わってしまい、お急ぎの方は215-555-0122に電話するよう
アナウンスがなってしまう。
7週間前。
アナはレコーダーに向かってハプストール家の事件について考え
を吹き込んでいた。親殺しの原因の多くは長年に渡る親の虐待。
しかし二人は幸せに育ったと言っていたこと。何故養父母を殺した
のか。その動機は?。恐らく検察は巨額の遺産を得るためと主張
するハズ。根底にあるのは疎外感で愛されていないことに強い怒り
を覚え両親を縛り付け拷問し処刑するように射殺したとするだろ
う。ボニーに精神疾患の検査を。養子症候群、反抗挑戦性障害、
場面緘黙症、幼児期の心の傷・・・チョコチップを買ってきて。
体にいい物は嫌いだ。
イヴからアナにメールが届く。
“快適なシーツとあなたが恋しい、待っているわ”と。フランクに
ネイトの状況を報告して。今度忘れたらあんたは首よ、広い層から
人を集めあの兄妹の情報を与えてその人たちがどんな反応を
するか見ようという。この事件は動機が全て。検察が上手くデッチ
あげたらこっちの負けになると。もう負けているのかもとして
アナは酔いながらレコーダーに伝えるべきことを録音しておく。
そんな中物音が聞こえる。アナは起きて行くと誰か居るのかと
声を掛け銃を持っているし警察にも通報したと見えない相手を脅
す。地下室の扉をあけて下りて行くとそこに居たのは・・・
ウェスがやってくる。フランクが今電話に出られないとしてアナ
は語る。まだ生きて居るので見ない方が良いという。なんと
ネズミ採りにネズミがかかっていただけだった。ウェスはネズミ
を殺害して処分する。レベッカが恋しくて眠れなかったのかと
問うと、ウェスは否定する。またウェスも先生の方はどうかと
問うと、サムのことは平気だという。ウェスはネイトのことを
言ったのだという。講義前に少し眠って起きなさいと語る。
翌日。法律学校。
アナは講義でセックスについて取り上げる。
高い授業料を払っているのに刑法とどう関係が有るのかと思って
いるかも知れないが、何もかもが結びつくという。
●ミカエラは夕べはリーバイと寝るが途中でそれを止める。
私も関係を望んではいるが私は軽い女ではないとし出て行ってと
頼む。
セックスは大半の犯罪行為の動機になる。例えば夫が妻の浮気
に気づくことは殺人の主な動機の一つだという。
●夕べアッシャーはメールが来る
「今夜はどうも」。相手の電話は215-555-0198だった。
ボニーの元にいくアッシャーは遅刻だと言われるが、彼は今日は
君を動物園へ連れて行くという。僕の象さんをみせてあげようと
いうと入ってダンボというボニー。
これを痴情性罪と呼ぶ。依頼人が明らかに犯人である場合激しい
情は最強の抗弁となる。
●オリバーは君のせいで感染した訳では無いという。コナーは
お詫びとして作ったのではなく祝の朝食だという。薬の服用から
20日目の朝。あとDデーまで一日だという。
頭を冷やす時間が有った場合どうなるかとコーエンを指すアナ。
■感想
このドラマ、複数の事件を扱いすぎではないのか。
結局サムの死、ネイトの容疑って今後はスルーの状態で進むの
だろうか??
シーズン2ではハプストール家の問題がメインとなりそうだし、
今回は新たにまた別の案件が飛び込んできて、アナリーズは
生徒たちに面倒なことを任せて、美味しい所だけを持って行く
という繰り返し。
アメリカ司法制度のあくどい人たちの物語って感じで、
アナリーズにも検察側にも誰一人として肩入れしたくなる人が
居ない。
研修生たちもそうだし、アシスタントの二人もフィクサーとか
クリーナーレベルのヤバイ奴らって感じだ。
・重要アイテム
このドラマは携帯電話がもの凄く重要なアイテムとして存在して
いるね。ミカエラの携帯を使ってレベッカがメールしていた
eggの存在。
そしてアッシャーがシンクレアと接触しているメール。
電話番号は215-555-0198だった。2度同じ番号からかかってきて
いるが、アッシャーは彼女に何かヤバイ事情を掴まれている様だ。
“トロッター湖”と”ティファニー(Tiffany Howard)”という
ブロンドの女性が出て来たこと。アッシャーにも黒い部分が
有ったんだな。
そしてそこにつけ込んで検察側のシンクレアも随分とアナリーズ
に固執している姿が有る。果たしてそれらの間に何が有る
のか。
■ユートピア・サークルに於ける事件
経営者のターニャが乱交パーティー中に客の一人・ドミニク・
ユーイングを死なせてしまったということで、業務上過失致死
に問われる。
確かに性交渉中に死亡していることは確かだった。
今回は男女関係・・・セックスとか性癖なんかを扱う物語で、
授業でも扱う題材だったけど、基本的に痴情のもつれが殺人
に発展することは多いことが語られた。
このドラマでもみんなが異性・同性問わずに関係するケースが
多いけど、何気ない雑談の中でセックスに対して色々と語り
合う光景は日本だとなかなか難しそう。同性同士の会話の中で
ならありそうだけどね。
しかも今回の事件では性癖が関係してくる。
またサークルの趣旨の手前、なかなか顧客が法廷で証言する
人は居るはずもない。
・店の極秘名簿
クライアントリスト・・・ここでも色々と都合良く利用される。
・ローレルはサラに話を聞きに行く。
・アッシャーはレニーに話を聞きに行く。
・コナーはアリシアに話を聞きに行く。
・ウェスはデヴィッドに話を聞きに行く
・ミカエラはバイロンに話を聞きに行く。
そこで聞けた中で一番有益だったのはバイロンがオクトパスと
いう体位を亡くなったドミニクが好きだったということ。その
最中にビンタされるのが好きで、ターニャは喜んで拳でもパンチ
していたことがあるという程。
・人を誘導する
死亡したのがニトログリセリンの使用によるものだったが、事前に
彼はバイアグラを使用していて心臓発作を起こしている。
奥さんは浮気しているのを知りつつ、そして彼がどういう所に
行っているのかを知っていたのではないかということで、
妻に最後の性交渉が有った時機を尋ねて、わざと防げるところを
防がず殺させたのではないかというものだった。
実際のところどうなんだろう。
普通ニトログリセリンをセックスで使うものなのか?
またクライアントリストを偽造して刑事を脅すというアナリーズ
の姿も有りネイトを復職させようとしたが、ネイトは今はまだ
許せないとして彼女と距離を置いた。
・ターニャ役のSherri Saum
何処かで見た顔だなと思っていたけど、「フォスター家の事情」
の副校長のリーナ役の女優さんだった。
■ハプストール家
今回は何と言ってもハプストール家の兄妹が恋人同士なのではな
いかという疑惑が出て来た。写真までも下世話な雑誌に取り上げ
られて、それが養父母にばれて殺害したのではないかとする
動機が見つかった。
・スパイ
冒頭からアナは色々とレコーダーに吹き込んでいたけど、それは
アナにとっては自分たちが今後取るべく戦略とか、色々と掴んで
いる情報を知るには十分なネタが入っているもの。
フランクはレコーダーは受け取っていないとする中で、冒頭で
物音が聞こえる中には”ネズミ”の存在が2匹隠れ込んでいた。
一匹は本当のネズミだったが、もう一人はアッシャーだった。
アッシャーってシーズン1ではアナリーズ5の中では蚊帳の外だっ
たけど、シーズン2では重要なポジションを与えてもらったな。
・スパイ2
ウェスがミカエラの恋人の写真を見てすぐに気がついた。
リーバイが何者なのかということ。ただ彼がeggだと思っていた
が、レベッカがそのネームを使っていた。
ウェスは真相が知りたいということでリーバイと手を組んで
最後はネイトとも手を組んでいる光景が有った。
リーバイとレベッカの関係は、今回はハプストール家の関係にも
思えるところがあるな。
■使用された曲
・Anxious In Venice by Superhumanoids
・It Will Find You (Mock & Toof Remix) by Maps
・KITTY HAWK (Break Science Remix) by Ki: Theory
・Untamed (Figgy Remix) by Corsica Art Club
・Awake (feat. J.U.D.G.E) by Sante
■出演者
アナリーズ・キーティング (Viola Davis) 弁護士
ネイト・レイヒ (Billy Brown) 刑事、アナリーズの浮気相手
ウェスリー・ギビンズ (Alfred Enoch) 学生
コナー・ウォルシュ (Jack Falahee) 学生、ゲイ
レベッカ・サッター (Katie Findlay) ウェスリーの隣人
ミカエラ・プラット (Aja Naomi King) 学生
アッシャー・ミルストーン (Matt McGorry) 学生
ローレル・カスティロ (Karla Souza) 学生
フランク・デルフィーノ (Charlie Weber) アソシエイト
ボニー・ウィンターボトム (Liza Weil) アソシエイト
オリバー・ハンプトン (Conrad Ricamora) IT部門、ゲイ
エミリー・シンクレア (Sarah Burns) ネイト事件の検事補
フィオナ・プルイット (Barbara Eve Harris) ネイトの件の裁判長
ジョージ・ダンバーズ (Jeff Doucette) 裁判長
サンドラ・ガスリー (Bonita Friedericy) ハプストール家の使用人
ケイレブ・ハプストール (Kendrick Sampson) 兄、養子
キャサリーン・ハプストール (Amy Okuda) 妹、養女
グラント・ハプストール (Alan Brooks) 養父
ウルスラ・ハプストール (Linda DeMetrick) 養母
リーバイ・サッター (Matt Cohen) レベッカの兄妹?ミカエラに接近
ターニャ・ランドルフ (Sherri Saum) “ユートピア・サークル”店長
— (James Patrick Stuart) Prosecutor
シンシア・ユーイング (Jen Dede) ドミニクの妻
ドミニク・ユーイング (Eric Mitro) ターニャと交遊中死亡
ビル・ミルストーン (John Posey) アッシャーの父
ギデオン・ホルト (Scott Elrod) 銀行の融資課、ターニャの相談
アリシア (Donnabella Mortel) ターニャの店の顧客
ジェニファー・ジョセフ (Jeff Austin) 娘がターニャの店の客
デヴィッド・スミス (Jonathan Craig Williams) ターニャの店の顧客
サラ (Jeanne Simpson) ターニャの店の顧客・教師
レニー (Greg Bryan) ターニャの店の顧客・工事作業員
エイジェイ (Jeremy Batiste) ターニャの店の顧客・アリシアの夫
バイロン (Abraham Lim) ターニャの店の顧客・ドミニカの性癖を語る
コーエン (Marisa Baram) Female Student
— (Cici Leah Campbell) Reporter
— (Dani Haberman) Law Student
— (Silawn Lewis) Courtroom Observer
— (M@tch) Shady Guy