ジェシカおばさんの事件簿 Murder, She Wrote 第14話(20) 天罰は雷雨の夜に Funeral at Fifty-Mile

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March 17, 1985
第14話(20) 天罰は雷雨の夜に Funeral at Fifty-Mile

監督/Seymour Robbie  脚本/Dick Nelson
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ワイオミング州まで24km・・Fifty-Mile。
墓地では、カーバー農場の主・ジャック・カーバーの葬式が
行われていた。
葬式には娘のメアリーとその許嫁のアート・メリック。
ジャックの弟のティモシー(ティム)・カーバー。更に
友人の医師ドク・ウォーレス、弁護士のサム・ブリーン、そし
て実業家のビル・カーモディなど出席。ジェシカもまた夫のトムの
軍隊の部下だったジャックの為参列する。ジャックの軍友
たちも見守る中、棺を包んでいた星条旗を娘のメアリーに手渡す。
そんな中、キャンピングカーでカール・メスティンと妻のサリー
もやってくる。カールはビルに声を掛けるが、お前は歓迎されて
いない客だとして追い返そうとする。アートはメアリーに対して
カールのことなど相手にするなと告げる。
ジェシカはメアリーたちの元にいくと、あんたが生まれた時の事
を思い出すという。あんたの母がお産で亡くなってみんなが心配
したこと。男手一人でどうするのかと。しかし立派になったと
語る。

葬式後、カーバー農場にみんなが集まる。
カーバー農場は元々は一つだったが、ティムとアートが隣り
遭う形で分割されていた。父が亡くなり二つの分けたのだという。
ジェシカはドクと会話する中で、エド・ポッツ保安官のことを
尋ねる。寝ている時にも銃とバッジをしているという噂の人物
だという。彼のご機嫌を取りたければ、保安官ではなく署長と
いうべきだとアドバイスを受ける。
エドがジェシカに気が付いて声を掛けてくる。
エドはジェシカが素晴らしいミステリー作家だということを
知っていたが、Mickey Spillaneには及ばないことを告げ、それ
でも女性としてはよくかけていると語る。

そんな中ティムがみんなの前で語りだす。
メアリーとサムも居ることだし、ジャックからの遺言を伝えたい
というティム。兄はこの農場を私に売るという約束をしてくれ
ていた事を告げ、メアリーには一生楽に暮らせるだけの金額を
払うつもりである事を語る。しかしサムは厳密には遺言書はない
事を告げる。メアリーに相続されることは決まっているが、
売る気が有るかどうかメアリーはアートと相談して決めるという。

そこにカールとサリーが乗り込んでくる。
カールはこの家はあんたのものではないと告げ、ジャックから
の遺言状を預かっているのだという。ある程度の金を娘には
渡すが土地や家などはオレが譲られることになっているのだと
語る。しかし誰もカールのことを追い出そうとしなかった。
エドはカールのことは放っておけという。
しかしジェシカはカールに対してワイオミングとメイン州では
遺言に関して違うのかと問うと、東部では一人娘を相続から
外すようなことはないという。そして私が知っているジャックも
そんなことをするような人物ではないこと。しかしカールは
朝鮮戦争の時にアイツの命を助けたので、オレに相続させたの
だろうと語る。ジェシカは夫のトムを知っているか?と問うと
ジャックの隊長だった事を語る。カールはフレッチャー中尉か
とするともちろん知っていると語る。

外は嵐になる。
メアリーは精神的に疲れた為に仮眠についたというアート。
しかしなんでメアリーの父はあんなヤツに農場を渡すだなんて
言ったのかと問うと、ジェシカはカールが持って来た遺言状は
どうやら本物だったようだという。
そんな中酔っていたカールとサリーは突然500ドルを賭けて
腕相撲をし始める。貴方は何をしても私には叶わないと挑発され
たカールは勝負を受けるが、サリーによって負けてしまう。

そんな中嵐が吹き荒れた為に、みんなで農場中の戸締まりをして
欲しいとして分担して作業する。
アートは貯水池に行くとし、
農場の納屋を閉めて放牧していた馬を馬宿に入れる。

時間が経過し嵐が過ぎる中、使用人のエマはみんなに食事を出す。
アートは貯水池に行っていたが車がぬかるみにハマリ立ち往生
しているところにヘースンが来て助かったという。
そんな中ヘースンは納屋に行くと突然叫び声が聞こえる。
納屋の中でカールがクビを吊って亡くなっていたのだった。
ジェシカはドクに対してエドは他殺事件を扱ったことはあるのか
と問うと、この5年間は殺人事件は一度も起きていないことを
語り、彼は保安官になってまだ3年目だという。
そんな中、ジェシカは捜査を影ながら手伝っていくことになる。
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ジェシカはワイオミング州で知人の葬儀に参列している中、
突然亡くなったジャック・カーバーの残した農場を巡って遺産
の争いが起きる。まるで関係の無いカールという男性が、
生前ジャックは自分に遺産を残してくれたのだとして遺言書を
見せると、確かにそこには全資産をカールに渡すというサイン
がしてあることが分かる。カールはその場にいた全てのものが
嫌っており、そんな彼を追い出そうとしないことに何か事情がある
のではないかと感じる。そんな中、嵐の吹く晩に彼は、納屋で
クビを吊って亡くなっていることが発見される。ジェシカは
捜査に関して素人のエドの自尊心を傷つけないようにしながらも
捜査を行っていく。

ジェシカの交友の広さにただ感動してしまうドラマだけど、
このドラマにして初めてジェシカの夫のトムに対する言及が有った
気がする。流石にジェシカと今回のカーバー家の繋がりはちょっと
苦しいものが有ったけどね。

昔見た西部劇の映画にこれと全く似たような形の処刑スタイル
での殺人が有ったな。結果としてみれば脅すだけのつもりだった
が、カミナリの音に驚いた馬が突然走り出してしまい、首つり
のような形になってしまうというものだった。

ドラマとして見ると、犯人像を少しずつ絞っていくところがドラマ
のメインの流れだったけど、その背景には生前のジャックとカール
の間にあった出来事に関して、二人の間にどんな事情が有り、
その彼にどんな弱みを握られていたのかが一つの疑問・動機として
浮上する。

犯罪者は左利きの人物。クビを吊っていることからも女性には
難しいだろうとか単独では難しいのではないかとされる中で、
やたらと腕っ節の強い女性が出てきたりして、なんとか容疑の視線
を広げようとしていた感じも受ける。

ネタ的には前回見たバスで起きた事件とシチュエーションこそ違えど
豪雨で家屋に足止めを喰らう中での犯行ということも有って、
容疑者が限定されることで、どの人物が怪しい行動を取っていたのか
を視聴者がジェシカと共に精査する流れで見やすいものが有った
と思う。

墓まで持っていく秘密が結果としてその死の動機となってしまった。
なんとカールとジャックの繋がりは、ジャックの妻・ルースに手を
出して、一人でいる時の彼女に強引に襲いかかったというものだった。
皮肉にもジャックは男性不妊症であることや、事件から10ヶ月後
に出産していることから、カールが自分の子ではないかと疑い、
ドクの診療所からカルテを盗み見してケンカしていることが目撃され
ていることからも、メアリーが当時ルースがカールに襲われた時の
子であることが判明してしまうところが有ったようだ。

一度死んだ後に別の形で頭部に鈍的外傷を負わせるという当たりは
まさにバスで起きた事件と似たような経緯があるな。

一応このエピソードがシーズン1のファイナルエピソードらしい。
シーズン1は日本未放送が多いんですね。

ジェシカ・フレッチャー (Angela Lansbury) 小説家

ドク・ウォレス (Noah Beery Jr.) 医者
メアリー・カーバー (Kathleen Beller) ジャックの娘
ビル・カーモディ (J.D. Cannon) 実業家
カール・メスティン (Clu Gulager) 元カーバー農場の従業員
サリー・メスティン (Stella Stevens) カールの妻
ティモシー(ティム)・カーバー (Donald Moffat) ジャックの弟
アート・メリック (Jeff Osterhage) メアリーの婚約者
エド・ポッツ (Cliff Potts) 保安官
サム・ブリーン (William Windom) 弁護士
アリス (Brooke Alderson) 看護士兼、電話交換士
エマ (Edith Diaz) カーバー農場・お手伝い
ヘースン (Efrain Figueroa) カーバー農場・使用人
— (Archie Lang) Minister

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