メンタリスト The Mentalist シーズン3 第6話 ピンク・シャネル・スーツ Pink Chanel Suit

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第6話 ピンク・シャネル・スーツ Pink Chanel Suit

脚本/Ken Woodruff
監督/Eric Laneuville

【ストーリー】

■カリフォルニア州・アサートン / Sebring Estate
・エセル・セブリングの通夜。
ポーリーンはサバン医師に対して私は大丈夫だと語る。血圧だけ
は注意してとし薬を飲むのを忘れないようにと告げる。ポーリーン
はソフィーに対して顔くらい見せるようにアビーを説得して連れて
来てと頼む。
ソフィーは離れにいるアビーを呼びに行くとそこで男性がナイフ
で刺されて倒れているのを見つける。
警備主任のマーカス・ホワイトサイドは屋敷の周りを巡回してい
た。
チョウは遅れてきたリズに対して被害者はオースティン・マー
(23歳)。離れで深夜2時頃複数回刺されているという。この警備
は何なのかというとここはポーリーン・フィッツウィリアム判事
のお宅で母・エセルが亡くなり弔問客にはVIPも大勢くるからだ
という。パトリックは?と問うとそのウチ来るでしょうという。

リズは遺体を見つけたソフィーから話を聞く。
妹のアビーを呼びに行ったこと。オースティンが来ているのも
知らなかったという。彼はアビーの恋人で優しい人だったという。
近くにオースティンの家族は?職場は?と尋ねるがよく知らないのだ
という。ただ子供向けの本の挿絵を描いていると言っていたとし
アビーと愛し合って居たという。最後に妹を見たのは?昨日の午後
だったという。妹は何処に居るのかとリズに尋ねるが分かり次第
伝えるという。

ヴァンペルトは警備員に聞いたらこの屋敷に知られず出入りする
のは不可能だという。アビーは昨日の朝8時40分に来て外には出て
いないという。しかし部屋は全て調べたが何処にも居ないとの
こと。出て行く車の中もチェックしたと。リズはチョウに被害者
を調べてとし、自宅とか仕事、そして友人関係だという。ヴァン
ペルトには警備員に殺害時刻に屋敷に来ていた全員の名簿をもら
ってという。またパトリックを見たら”遅刻”と言ってやってと。

パトリックが来る。自分はCBIだとして急いでいると語る。
警備主任のマーカスが来るとバッジはと提示を求められる。
ここでは全員がゲートを通るんだというとあなたもかという。
先に行ってくれというと、パトリックは金属探知機に反応する
ようにマーカスの服に硬貨を何度も仕込んでイタズラする。
そして自分はお先にと中に入る。

ポーリーンはアビーとオースティンが仲良くしている映像を見て
いた。リズが話に行くと、犯人は分かっているという。3ヶ月前
にレイモンド・タッブスに仮釈放無しの40年の刑を下したとの
こと。白人至上主義のネオナチで銀行強盗を繰り返してたこと。
彼は家族を復讐すると言っていたという。タッブスの手下の犯行
だという。何処かに見落としがあるハズだというリズは、タッブス
は何処の刑務所に?と尋ねる。フォルサム刑務所だと。先月も手下
をこの家に差し向けたという。リズに対して現在分かっていること
は何かと尋ねるポーリーンに捜査上のことは話せないという。
私は検事を12年やってたのだから電話一本で何でも聞けるのだと
いう。手間を取らせないでと。リズは被害者が殺された凶器の
ナイフから指紋が出たので照合中だという。追跡してアビーを
探してという。捜査手順でアビーの身辺調査をしたがドラッグと
アルコールの依存症ですねと。ポーリーンは何ヶ月もやってない
という。親御さんに分からない間に売人が近づくものだという。
しかしアビーもオースティンも立ち直り良好だったこと。彼の顔に
ひっかき傷があり爪で引っ掻かれたものだという。殺される直前
女性と争っていたこと。アビーが殺したというのか?というポー
リーン。的外れな捜査をしている間に娘の身に何か有ったら
あなたのキャリアはお終いよと。全ての可能性を調べるのが私の
勤めですとリズ。

パトリックはフルーツを食べながら棺の置かれた部屋を見て回る。
するとエド・サバル医師がやってくる。互いに自己紹介した後、
パトリックは昨日の夜は何処にいたかと医師に問うとここのベッド
にいたこと。一日働いて疲れていたので薬を飲んで寝ていたという。

ボクは警察ではなくコンサルトですと。あなたは医療関係者っぽ
いがお抱えの医者なのか?と。エセルの医者だったとし、1年ほど
見ていたが93歳なので穏やかな最期を迎えられるようにしていた
という。アビゲイル(アビー)は?エセルの孫だという。行方不明
なのか?とパトリックは驚いた振りをするは警察は知っているのか
と問う。ジョークですねというと、パトリックもそれを認める。
アビーはどんな人かと問うと優しい娘で活発で積極的だったという。
そんなパトリックにリズから電話が鳴り何処にいるのという。
医者と会っているがアビーは淫乱の不良娘だったと言っていると
語る。今玄関にいるから来てというリズ。

■感想

色々とツボを押さえてそれぞれのキャラクターを上手く利用した
エピソードかな。少しリグズビーだけが目立たなかった感じ
だけど、ヴァンペルトが目立つエピになるとどうしてもリグズビ
ーが控えめになる。その逆も然り。これが愛して居る者同士が
付き合ってはならない職場ルールの悲しき哉。

ヴァンペルトが新しいネックレスをしているのを見てオラーフリン
にもらったの?というリグズビーが切ない。
「キャッスル」のS4と同じ状態で、ケイトが心を許そうという時
になり始めるとリックが女性と居たり、そしてリックがケイトに
迫ろうとする時には相手が居たりと・・・
最初は男性側がイニシアチブを持っていたけど、後に男性側が
目で彼女を追うようになっていく。
男女の関係はやはりタイミングを逃すとなかなか難しい。

そしてジェーンが判事によって殴られるシーン。
このシーズンはジェーンが殴られるシーンが見られるね。
相手の真意を引き出す為、時にホントに失礼なことをしている
からね。
警察を殴れば問題だけど、彼コンサルタントだし・・一番サウン
ドバッグにも尻尾切りにも都合の良い存在では有る。
しかしやはりジェーンの奇抜な行動を起こさないとなかなか解決
出来ないことは多い。
ただ最後に忌憚ないジェーンの発言を偶然謝罪を聞きに来た判事
にも伝わるところが大きかったのではないか。
最後に微妙に「ごめんね」って言うジェーン。そしてハイタワー
に何のキスだって感じで、「NCIS」のギブスがアビーにするキス
って感じのシーンが見られたのはちょっと意表を突かれた。
このキスがリズボンに向くと良いんだけど・・

さて今回は高名な連邦判事の母親の通夜/葬式内で発生する事件
を取り上げるもの。
フィッツウィリアム家に隠された秘密は果たして何なのか。

■今回の事件

連邦判事・ポーリーンの母親・エセルが93歳で亡くなり通夜/葬式
にはVIPが出席するということも有り通常よりも警備が厳重だった。
しかしそれ以前にポーリーンの職業柄、厳しい実刑を与えた囚人
からは脅される立場でも有り、これまでにも警備を厳しくして
いた。
そんな最中で発生した殺人事件。
離れにいたハズの次女アビーを呼びに行った長女のソフィーが
遺体を発見する。しかしアビーの遺体ではなくアビーの彼氏だった
オースティン(23歳)だった。ナイフで複数回刺されていてアビー
本人はその場には居なかった。警備のものに聞いても昨日の朝の
8時40分に来て以降は外出した形跡はなく、絶対にこの屋敷には
警備に知られずに入退場するのは無理だと警備主任のマーカスは
語る。それならばアビーは一体何処に居るのか。

■捜査過程

この屋敷内から本当に外に出ることは不可能なのか。

冒頭から警備主任のマーカスとジェーンの間に面白いやりとりが
あり、ジェーンが繰り返しマーカスご自慢のセキュリティ/金属
探知機のゲームに自ら何度も引っかからせるというところが笑え
る。

・疑惑1・・容疑者

判事を恨んでいた人物は3ヶ月前に仮釈放無しの40年の刑に服役
させたレンモンド・タッブスではないかと疑う流れがある。
フォルサム刑務所内に収監されている彼を取り調べるのがチョウ。
彼の何を考えているのか分からない表情故に静かな所で行われる
駆け引きがまた効力を発揮して、タッブスから話を聞くことに
成功する。こういう所もジェーンと付き合っているからこそ身に
ついたものがあるのか。

・疑惑2・・被害者との関係性

アビーとオースティンの関係は本当に正しいものだったのか。
そしてアビーとポーリーンの間では何処か冒頭から上手く行って
いないのではないかと思わせるやりとりも有って、何度か母親
が殺害したのではないかと不覚にも見ていて疑ってしまうところが
有ったな。そもそも部屋のペルシャ絨毯がキレイってだけで
怪しさが出てくるものだよね。

ソフィーとジェーンが会話する中、ジェーンは彼女を見て

「事実を知ってて更にそれを隠している時、体に表れる。不快
な症状って分かる?動悸や頭痛、背中の痛み・・真実を言えば
全て楽になるよ」
と。

被害者に刺さったナイフの指紋はアビーのものだった。

結果的にアビーはドラッグ依存だった過去が有るようで、
ソフィーが隠していたものは前日にアビーとオースティンが言い
争いしているものだった。

・容疑者の可能性

殺害当日にその場に居た訪問客6名、そして警備担当者。
どの人物も調べたけど特に疑いはなく深く言及されることもなか
ったね。

・アビーのカードの使用者

ジェーンの行動はどれ一つとっても意味のない行動がない。

アビーのカードがサンフランシスコで使われたと知り出かけよう
としていた所、彼はソファーで「マリンライフ」という雑誌を
読んでいた。その中にアビーがチャリティパーティーに派手な
格好をして友達と騒いでいる光景が写っている。

カードを使用したのはダニエラという人物。

珍しく今回はヴァンペルトとリズボンと一緒に捜査

ブティックLで使用されたカード履歴からスーツ、ブレザー、
ビジネスバッグの800ドル分購入していることが判明。その住所を
尋ねてダニエラの自宅に行った。その際リズはヴァンペルトに

「バッジは外して。警察だと分かると逃げる。走るのは嫌」

流石はリズボン女王(笑)

しかしそこにはダニエラだけでなくジェーンの姿もいた。

■結論

結果からするとやはりアビーは死んでいた。

色々とジェーンが仕掛けるシーンが多かった。
セキュリティを突破出来るものなのか絨毯をクルクルと巻いて
セキュリティの盲点を突けるか調べたり・・

葬式の場に行って思わず棺桶の中を覗いてみたり・・
棺桶の中に遺体を隠すってパターンはもう自分が幼少期に読んだ
推理小説の中にも有る古典的なもの。ただそれをあっさりと
やってしまうとまさに視聴者もげんなり。

ジェーンが気づかれないところで棺桶内に携帯を仕掛けて、
医者のサバンに開けさせた。

サバンは金づるを探していたようで、これまでエセルの訪問医
として金を得ていたけど、それがなくなると金に困るということ
で孫娘のアビーにドラッグを与えていた様だ。
通報しようとしたオースティンを殺害した。

■その他

・リズボンは連邦検事に仕返し

冒頭でリズボンは連邦検事のポーリーンから捜査情報を話すよう
命じられた。「私は検事を12年もしているのだから電話すれば
情報は分かる」
のだとし、面倒は避けて話すように言われる。

終盤にパトリックがリズに”ボクを信じて”と言って棺桶を調べる
際に
「令状は取れますが今実行した方が早いですし、お悼みも少ない
と」
と語る姿が有る。

・毒舌ジェーン

「判事と話した。謝罪するなら責任を問わないと言っている」
「この独りよがりの意地悪ババァに逆に感謝しろって言っといて」

・ハイル・ヒトラー

最近「Agents of S.H.I.E.L.D.」見てるからハイル・ヒドラーだ
ろと突っ込みたくなるシーンですが、チョウが白人至上主義者
を手玉に取った後に、立ち去る際にかけた言葉。

因みにチョウさん。両親は明らかに韓国だけど、自身はオークラ
ンド出身だという設定のようだ。

そういえばリグズビーがソフィーの留守録のメッセージに「88」
という言葉が使われて居るのを知ってネオナチの合い言葉で
アルファベットの8番目のHが2つ。つまり「ハイル ヒトラー」と
語っているシーンが有ったね。

■使用された曲

■出演者

パトリック・ジェーン (Simon Baker) 犯罪コンサルタント、CBI
テレサ・リズボン (Robin Tunney) CBIの捜査チーム・上級捜査官
キンブル・チョウ (Tim Kang) CBI捜査官・元軍人
ウェイン・リグズビー (Owain Yeoman) 放火事件のエキスパート
グレース・ヴァンペルト (Amanda Righetti) CBIの新人捜査官

マデリーン・ハイタワー (Aunjanue Ellis) 局長

Dr.エド・サバン (Arye Gross) エセルの主治医
ダニエラ (Keri Lynn Pratt) アビーの親友、コンサバ系
ポーリーン・フィッツウィリアム (Cristine Rose) 州検事
マーカス・ホワイトサイド (Derek Webster) 警備主任
ソフィー・フィッツウィリアム (Chryssie Whitehead) 長女
レイモンド・タッブス (Brett Wagner) 白人至上主義者、40年刑期
ハワード・ドレスラー (Marc Worden) 白杖至上主義
オースティン・マー (Dan Watkins) アビーの恋人、殺される
— (Lance Irwin) Security Agent
— (Rory Johnston) 司祭
ハーレイ (Jenn Liu) ブティックLの店員
アビゲイル(アビー)・フィッツウィリアム (Laura Wineteer) 次女、依存症
エセル・セブリング () 93歳、ポーリーンの母、死去
ルース () 叔母

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