ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~ Downton Abbey シーズン6 第3話 晴れの日に Episode #6.3

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第3話 晴れの日に Episode #6.3

監督/Philip John 脚本/Julian Fellowes

【これまでのあらすじ】

イーディスの不在中メアリーは家畜の品評会を控えドリューの元
を訪れる。マリゴールドに再会するドリュー夫人のマージ。
コーラは病院の統合問題に巻き込まれることに・・。トーマスは
ある屋敷の面接を受けるがダメだった。流産してしまう問題で
思い悩むアンナはロンドンでライダー医師の診察を受ける。
カーソンとヒューズの披露宴に関してメアリーは大広間でする
とするがカーソンは喜ぶもヒューズは自分らしい結婚式にしたい
のだという。二人の披露宴の式場を決めかねていた。品評会の
当日、マリゴールドが居なくなる。ドリューは妻の仕業だと
気づく。その子を返すんだとするとドリューはユーツリー農場から
出て行くことになる。

【ストーリー】

パットモアたちは食事の用意をする中、ヒューズに対して披露宴
のメニューについて尋ねると、気の無い感じでパットモアに任せ
るという。結婚式が間近に迫った花嫁に見えないというパットナ
ム。私に迫るものが有るとすればお墓に入る日だという。披露宴
では一杯ご馳走を並べてみんなで賑やかな食事会にしたかった
とするがそれもお屋敷では無理だという。上品につまみを摘む
だけだと。大広間に料理のテーブルを置いたら良いというが、
カーソンは一家の流儀でやると言っているのだという。結婚式で
は何を着るのかと問うと茶色のワンピースをアンナに手を入れて
もらうという。昔のものがあると。パットナムは今はカタログ
で注文すれば郵便で服が送られて来る時代だよというと、それく
らい知ってますというヒューズ。わざわざ新しいドレスを買う
年齢でもないし買っても金の無駄になるという。パットナムは
ならないよと。

ヴァイオレットはロバートの元へ。
病院の統合についてロバートの意見を聞きに来たという。母と同じ
かどうかということをか?というロバート。コーラは違う意見だ
というと、彼女は混乱しているのよと。母の意見が正しいという
のか?というとイザベルが話したのねという。医療相談員になって
彼女は変わったというヴァイオレット。私はコーラから聞いたのだ
というと、それが間違いよという。夫婦なのに話をするのがいけな
いのかというと、そういう夫婦でも仲良くしている人がいるという。

イーディスがやってくる。
ロバートに戦いに覚悟を聞きに来たというヴァイオレット。
私は編集者を宥めにロンドンに行ってくるという。自分のアパート
に泊まると言うと一人で女性が泊まるのかというヴァイオレット。
今時一人でアンデス山脈を越えた女性パイロットも居るのだとし
それに私はもう若くはなくもうすぐ中年だという。

メアリーもやってくる。
コーラは?というとパットナムと打ち合わせだという。
ヴァイオレットは失礼するとしコーラと私はこういう挨拶をする
ことになるとして「構え!」とステッキを突き立てる。二週間ねと。

パットナムはコーラに対してシタビラメの他に骨付き肉のブラン
デーピーチ添えも出してはどうかという。パットナムは少し披露宴
が心配だとするとヒューズが元気がないんだという。問題はカー
ソンの決断だという。

スプラットの元にデンカーがやってくる。
スプラットは大英帝国博覧会を記念する切手を集めていた。
イギリス初の記念切手。獅子の紋章と国王陛下の顔だという。
デンカーはくだらないというが・・そんな中裏口のベルが鳴ると
スプラットは自分が出るという。
戻って来たスプラットに誰だったのかと問うが家を間違えた人だよ
という彼に不信感を抱く。

散歩から戻るメアリーとロバート。
メアリーは部屋に戻るとアンナと会話する。イーディスはロンドン
へ行ったのかとすると目障りな編集者なんてさっさと首にして
しまえば良いのにというメアリー。大騒ぎしてロンドンにいくのが
楽しいだけだというメアリー。
それよりトムから元気のない手紙が来たとしてメアリーはアンナに
読んで聞かせる。
「夕べボクはダウントンの夢を見た。シビーと庭園を歩く夢だ。
ハトのさえずりに耳を傾けながら目が覚めると涙が溢れていた」
というもの。心配だとするが、返事はカーソンの結婚式の後に
書くという。結婚式と言えば花嫁衣装が気がかりだという。ヒュ
ーズの為にキレイに手直ししたいがドレスそのものが古いのだと
いう。パットナムに言ったら考えがあるみたいだと。
メアリーはアンナにライダー先生のことを考えたか?と問うと
ベイツの方に問題は無しだというと妊娠の可能性を示唆する。
メアリーは喜び、バクスターに変わってもらったらどうかという
と夫はまだ知らないのだという。大丈夫だとハッキリ分かるまでは
気づかれたくないという。3ヶ月が過ぎたらロンドンに行って
診察しましょうという。メアリーはワクワクしているというが
アンナは安心出来るまでは気が休まらないという。

アンディはトーマスに職探しなのかと問う。バクスターはまだ
解雇と言われていないではないかという。しかしカーソンは揉め
るのが嫌なので俺が自分から辞めるのを待っているのだという。
新聞の求人欄を目にする。
「経験豊富な男性使用人を求む。名高い大邸宅の責任有る仕事」
と書かれていた。デイジーは場所は?と尋ねるとヨークシャーだ
という。それ以外で探す気は無いというトーマス。ベイツはそんな
ことを言うと地元愛が芽生えたと思われるぞと。芽生えては悪い
のか?というと自分が一番認めたくないんじゃないのかと。

会議をする。
イザベルはヴァイオレット抜きで私を呼んだのかという。
コーラと私の結束を固めるためなのかと問う。そうではないと
いうコーラは、カーソンに応接間にヒューズを呼んでくれという。
メアリーの居る前で確認したいことがあるのだという。ヴァイオ
レットは今夜の事を知っているのかと問うと、知らないという
ロバート。私の策略だと思われたくないというイザベラ。
ロバートは策略はないというのか?と問うとあるけどこっそりと
進めたいのだという。

デイジーは
奥さんがメイソンを助けてくれると期待しモールズリーに告げる。
モールズリーは試験問題を見てあげようかと告げる。わかりにくい
問題があるだろうと。カーソンはヒューズを探しにやってくる。

ヒューズはコーラたちの前へやってくると、コーラは本当はこの
家で披露宴はしたくないのではないか?と問う。気にしないで
本音で話してというと、ヒューズはここは立派な屋敷だしカーソ
ンの言う通りここで披露宴をあげれば名誉なことだという。
コーラはでも望んでいないのでしょ?というと、ヒューズは”はい”
と語る。第一に私が望む披露宴は皆様がやるものとは違いデーブル
に沢山の料理を並べるものだという。メアリーは披露宴で会食
なんて今時誰がやるのかというと大勢がやっていますよという
ヒューズ。友達を大勢呼びたいこと。今までお世話になった人
みんなを。会場では音楽を流して陽気に騒ぎたいという。

■感想

いよいよ今回はカーソン&ヒューズの結婚式。
披露宴を巡って意見を違えてきたけれど果たして結論は出るのか。

ここに来て古き良き時代の考えに囚われている人と、新しい時代の
考え方に適応しようとしている人との間でハッキリと分かれ
始めた感じだね。

これまで幸せ過ぎる生活を甘受してきたものにとっては、その
利権を手放すことに恐れが有る。一般に働いている人だって
明日は仕事が有るかどうかも分からず不安に感じている訳で、
誰もが未来のが見えない混沌とした状態に、すがるものが欲しい
と思っているのかも知れない。

それが権力で有ったり、プライドで有ったり、そして居場所
で有ったりと・・・

古き良き時代のことを語るSirマイケルは気の毒な程に、古い時代
の頃に固執していた。そしてそれはヴァイオレットも同じだけど
もうヴァイオレットもそろそろ形だけの病院経営など関わらなくて
も良いのではないかという感じがする。

両極端に意見が割れているけど、ドラマとしての興味は陣取り
合戦のようにして、自分に都合良く周りを囲えるのか。
そして意見の違うもの同士どうやって擦り寄っていくのか。

■それぞれのキャラクター

・長女・メアリー

今回は何と言ってもカーソンの結婚式を巡り、何とかダウントン
の大広間で披露宴をあげてほしいと考えるが、それでも真摯に
語り合った結果ヒューズがそれを望んでいないことを知る。

ヒューズの件に関してはアンナを介してメアリーに伝わる流れが
多かったけど、メアリーとしても二人が最高の式をあげられる
ことを望んでいる。
ヒューズが式で着るドレスがないこと。
メアリーはヒューズと体型が違うので彼女のドレスは入らない。
そこで母・コーラのイブニングドレスを選んでそれを手直しする
ことにする。

またアンナの件では妊娠の兆候があるのかな。
アンナはまだベイツにはハッキリとするまでは言いたくないと
していたけど、黙って居ることが変な方向に進まなければ良いで
すね。ベイツは勘違いしたのか、君に好きな人が出来たのなら・・
なんて言っているし、そんな訳はないことは見ている第三者には
分かるんだけどね。

・次女・イーディス

今回は何と言ってもロンドンでの出版社の編集者のスキナーと
言い争い。スキナーのやることに意見されることでイーディス
と言い争いになるが、彼の場合編集者としてのプライドから
素人には任せられないと感じているのか、それとも女性の上司
には任せられないと感じているのか・・・
先月と変わらない表紙を使っていることを指摘したり、本分が
まるで書かれていないことを指摘するが、スキナーは逆ギレ。
不満ならば辞めてもらうしかないということで、結果的に追い出す
形となった。
スタッフの一人のオードリーはイーディスの発言・決断に清々
したとして味方になってくれるみたいだけど、明日出版するのに
間に合わない。

「あんな男に負けたくない。小太りの暴君に・・」

イーディスはロンドンに行った時に、S5-9、S5-10の
ブランカスター城で領地の管理人をしているペラムと再会。

第9話 ブランカスター城 A Moorland Holiday 監督/Michael Engler 脚本/Julian Fellowe...
第10話 涙のクリスマス A Moorland Holiday 監督/Michael Engler 脚本/Julian Fellowe...

この2人、良い感じだったんだよね。
二人でコベント・ガーデンの近くのルールズで7時に飲もうと約束
していたが、仕事の為に行く事が出来ずに居る。
断りにいくとペラムが手伝ってくれて徹夜で仕事をすることにな
る。

冒頭ではイーディスは自らをもうすぐ中年としていたし、
何よりもペラムに会った時には思わず内緒にしているマリゴールド
のことを口にしてしまいそうになった。

今後とも関係が続くのかな。

ロバートはイーディスが作った本を大変褒めていた。
メアリーとしては面白くない感じでそれを聞いていたのが印象
的だね。

■カーソンとヒューズ

いよいよ二人の結婚式。
結婚は街の教会でトラヴィス神父の元で宣誓することになる。

しかし披露宴に関してはなかなか決まらずにいた。
コーラは使用人のことにも気を配るだけの配慮を持っていて、
ヒューズが正直に語れるようにみんなを集めて話をしていたね。
ヒューズからはこの城は長年尽くしてきたし、これからも変わら
ないが、結婚式の日だけは別で、その日だけは私たちが主役で、
屋敷やここに住む皆さんの為ではなく自分たちの為に、私たち
らしく祝いたいこと。

それを聞いてコーラとメアリーの意見が割れた。

「決まりね」(Cora)
「どういうつもり?」(Mary)
「彼らの意向を尊重するのよ」(Cora)
「横暴なマネは辞めて」(Cora)
「私が横暴ならお母様は傲慢よ」(Mary)

■病院の統合問題

今回はヴァイオレットとイザベラという対決の構図の中にコーラ
が参戦しそうな感じ。ヴァイオレットは朝からロバートの元に
来てあなたが味方かどうかを確かめに来たようなことを語る。

ただヴァイオレットに味方しているのは今の所町医者のクラーク
ソンだけ。
みんなが変革を求めている。

イザベラはとうとうクラークソンにも噛みついてしまった。

「結局あなたは今の地位にしがみつきたいだけなの。ここでは
王様で居られる。街の大病院と統合を迎えればただの医者だ。
権力を失うのが嫌でしょ?」

■再就職の問題

・デイジー / メイソン

デイジーの思い込みの強さがかなり危険レベルに達しているな。
言いたくても言えないという流れが、モールズリーとデイジーの
間に有り、コーラとデイジーの間にも存在していた。

この流れは今回ヒューズの結婚式のドレスを巡るメアリーとコーラ
の状態とも似ていたけれど、言いたいことはハッキリと言わない
と相手には伝わらない。

“ユーツリー農場”を巡ってデイジーはメイソンが小作の仕事を
得られると思っているがトムが戻って来てしまったからね。

・トーマス

カーソンがトーマスを追い出したがっているのは感じていたけど、
ロバートもトーマスは要らない存在だと感じているのかな。
今回カーソンがロバートに、ドライデンパークの邸宅で上手く
雇ってもらえそうだとしていた。
ドライデンパークはロバートの両親がよく尋ねていた場所。
ロバート自身何年も噂は聞かないとしていた。

Sirマイケルは、息子2人を戦場で失い、妻が失ってからこの
屋敷は管理できずに荒れている。ただマイケルはかつての栄華
が戻ることを未だに思っているみたいだ。

トーマスはフランダースで戦い手を負傷したと言った事で
マイケルからは待っていた人材だとして国王陛下と国の為に
尽くせる人間のことを口にする。
「共和主義者なのか」と問われて違うというが、思想的には合わ
ないようだと語る。

■その他

・トムが帰郷

トムの事業はあまり上手く行っていないのか。
それともやはり里心が浮かんだのか。
手紙に書かれた状況から不吉な感じがしたけど、よく戻って
来られたね。ロバートはシビーからロバさんと呼ばれることに
心地よさを覚えていた。ロバートに一番懐いているのはシビー
なのかも知れないね。

「ユーツリー農場」に関してはメイソンが引き継げると思っていた
けど、トムが戻ったことでそれがご破算になる可能性が有る。

・新たな問題

モールズリーが不審な行動を見せ始めた。
ウィリス巡査部長がやってくると、ウォリー・スターンという
男がヨークの刑務所に服役中に逃亡。モールズリーの甥に当たる
人物だという。デンカーに話を聞かれてしまったけど、納屋に
匿っていることも知っているようだ。

・新たな可能性

モールズリーは人を教えるのが上手いということで校長から
教師向きだと言われていた。次の就職先が見つかったのかな。

■使用された曲

・Downton Abbey The Suite
Written by John Lunn
Performed by Chamber Orchestra Of London

■出演者

ロバート・クローリー (Hugh Bonneville) グランサム伯爵
イーディス・クローリー (Laura Carmichael) 次女
メアリー・クローリー (Michelle Dockery) 長女
コーラ・クローリー (Elizabeth McGovern) 伯爵夫人
バイオレット・クローリー (Maggie Smith) ロバートの母
イザベル・クローリー (Penelope Wilton) マシューの母

チャールズ・カーソン (Jim Carter) 執事
ジョン・ベイツ (Brendan Coyle) 従者
アンナ・スミス・ベイツ (Joanne Froggatt) メイド長
デイジー・メイソン (Sophie McShera) 料理人
トーマス・バロウ (Rob James-Collier) 副執事
エルシー・メイ・カーソン(ヒューズ) (Phyllis Logan) メイド長
ベリル・パットモア (Lesley Nicol) 料理長
ジョセフ・モールズリー (Kevin Doyle) 無職->下僕
フィリス・バクスター (Raquel Cassidy) コーラの侍女
ジョージ・クローリー (Oliver Zac Barker) メアリーの息子
マリゴールド (Eva & Karina Samms) イーディスとグレッグソンの娘

アンディ (Michael Fox) 下僕
Dr.クラークソン (David Robb) 町医者
スプラット (Jeremy Swift) ヴァイオレットの執事
Miss デンカー (Sue Johnston) ヴァイオレットの侍女
Sirマイケル・リレスビー (Ronald Pickup) ドライデンパークの邸宅
バーティー・ペラム (Harry Hadden-Paton)
Mr.スキナー (Paul Putner) 出版社編集者
オードリー (Victoria Emslie) 出版社社員
ウィリス (Howard Ward) 巡査部長
LOAD マートン (Douglas Reith) 貴族
トラヴィス (Michael Cochrane) 牧師
Mr.メイソン (Paul Copley) デイジーの義理の父
Mr.ドーズ (Patrick Brennan) 校長先生
トム・ブランソン (Allen Leech) シビルの夫、シビーの父
— (Matthew Rohman) Market Stall Owner
コノート公爵夫人 (リレスビー伯爵の古き良き時代)
トンキンス (リレスビー伯爵家のメイド、週3日)
ファイフ公爵家 (リレスビー伯爵の古き良き時代)
アーガイル公爵 (リレスビー伯爵の古き良き時代)
スペイン女王 (リレスビー伯爵の古き良き時代)
ポッター (ヴァイオレットの家の料理人)
ウォリー・スターン () 脱獄、スプラットの叔父
ライダー先生 () ロンドンの産婦人科
ガーティー () ダウントンの使用人
ブロック () ダウントンの庭師

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