第10話 大切な人 Significant Others
脚本/Terence Paul Winter
監督/Holly Dale
【ストーリー】
R.ギャリソンのメモを手にした女性・ミシェルは車で待っている
と突然後ろから刺されて殺される。
アレクシスはノドの調子が悪いとして実家にいた。リックは大丈
夫かとすると、アレクシスは何でウイルスなんて・・と。この病気
はキス病と言われているとしお前はマックスと・・・と。これ以上
は言わないよとお茶を入れるという。ケイトの家が消毒の間、
ウチに泊まらせることになったのに悪かったねというリック。
アレクシスはメレディスとパリに行くハズだったのだという。
ケイトは気にしていないという。ホテルの方が良いならば・・と
いうがケイトは気にしないでという。埋め合わせはたっぷりする
という。マーサはリックに対して前の妻が来たわよと語る。
メレディスの姿だった。パリに行ったのではなかったのか。
アレクシスがいけないというのがパリを連れてきたとし、
フランスの焼き菓子と「パリの恋人」を一緒に見て病気を治しま
しょうというメレディス。メレディスに荷物がヤケに多くないか
と尋ねるリック。
ケイトは事件現場に行く間、リックに対して元妻を自分の家に
泊めるなんてどうかしているという。私も居るのに・・と。看病は
ともかく泊めなくても良いでしょというと、君に確認しただろう
というリック。みんなの前ではそういうしかないでしょとしこう
いう時に悪者になるのはあなただという。私は目線も送ったわと
言うケイト。4年も一緒にいるのに目線にも気がつかないなんて・・
と。もう今日は話をしたくないというケイト。
ラニの元にいく。ご機嫌斜めねとケイトに告げる。男って馬鹿
よねというと、男っていうかリックねと。あんたも可哀想だが
被害者のミシェル・トゥーイーよりはマシでしょと。アイスピック
で首を刺されたのだという。彼女はセレブ御用達の離婚弁護士。
女性しか弁護しないとし有名人の多くの夫たちを震え上がらせた
女だというリック。彼女はメモを握りしめていたとしてライアン
に渡したという。そこには名前と住所が書かれていたとのこと。
ライアンはR.ギャリソン、スカーズデールの住所だという。被害者
の携帯には登録されていないという。エスポジートは午後23時45分
に男が逃げるのを見た人が居る。そこの地下鉄の駅に入ったそう
なので防犯カメラを確認し、似顔絵を作ってもらうという。
遺族は近くに居ないが恋人はコリー・フランシスだというライアン。
ケイトは二人にギャリソンについて調べてとし、私たちはその
恋人と話すという。
コリーから話を聞くケイトとリック。
ミシェルと付き合って一ヶ月も経たないが惹かれ有ったという。
最後に会話したのか週末で裁判の山場だったこと。トラブルは
有ったのか?とすると分からないとし、しかし裁判では大金が動
くし欲だらけだろうと。逃げる男が目撃されているとして似顔絵
を見せるのが知らないという。ギャリソンという名前に心当たり
はと尋ねるが聞いた事もないという。
ギャリソン家にいくライアンとエスポジート。
豪邸だなとし理想的な家だというライアン。エスポジートの場合
は真剣交際になると相手を振って次の恋愛に走るんだろうと。
室内に女性がいるのが分かりチャイムを鳴らしてR.ギャリソン
の家か尋ねる。妻のジェーンは夫のロバート(ロブ)のことだろう
と。
ロブはミシェルと会ったことはないという。しかし電話で会話
したという。自分は法廷会計士で客には離婚弁護士がいること。
ミシェルの方から連絡が有り金銭問題の相談があると言っていた
という。クライアントの問題と看過得ていたけど妙な感じだった
こと。彼女は今日会いたいと言って居たという。急いで解決したい
ことが有ったのだろうと。
ケイトはクライアントの相談であるならどのクライアントなのか。
事務所に行って彼女が担当していた案件を聞いて来てと電話で
ライアンたちに伝える。彼女が弁護した元夫のことも調べてと。
「男は元妻のことになると馬鹿なことをするのよ」とケイトは
リックを見ながら語る。メレディスのことは悪かったとして解決
するという。そんなケイトにラニから来てくれと言われたという。
リックは一人で行ってくれとし自分は別の問題の方を解決して
くるという。
ラニに会うケイト。
すると彼女は解決するのはアンタよと。相手は離婚してからもリ
ックと寝ていたケーキの食べ放題みたいな人だという。セックス
ではないにしてもこれは縄張りの話だという。あの人の気分次第
で彼の家に出たり入ったりを許したらダメだという。これは戦争。
負けているのはどっちか?という。
事件のことについて分かった事は?と尋ねると、被害者の服を調べ
て居たらジャケットのボタンに微量だが他人の血液が付着していた
という。襲った時に犯人が怪我したものかも知れないのでDNAを
調べているという。
ライアンは事務所の人はみんなアリバイが有り、最近ミシェルの
様子が変だと口を揃えて言っていたという。これがミシェルが
戦っていた男たちで、その妻側を弁護していたこと。でも似顔絵
と一致する人は居ないというライアン。誰かが雇って殺させた
のかも知れないというケイト。エスポジートは本人を見つけたとし
防犯カメラに写っていたという。身元はハーマン・ポキーユだと
し、不法侵入、暴行、殺人未遂も何度かあるという。
ハーマンを取り調べするライアンたち。
どうしてミシェルを殺したのかと問うと、以前ミシェルに雇われて
仕事を手伝っていたという。クライアントの夫が浮気している
証拠写真を撮っていたこと。前にヘマをしてミシェルからクビに
されたがそれなのに最近また手伝って欲しいと言われ地下鉄駅の
ソバに居るって言って居たから行ったら死んでいたのだという。
疑われるから逃げただけだという。メールを調べて見れば分かる
ことだという。
するとメールのやりとりだけでなく何と彼女から動画メールで
訴えかけられていた。「命がかかっている。写真を撮ってきて」
と言っているミシェルの動画だった。
■感想
今回は珍しく事件が一日で解決せず数日間かかったことを示唆
する為に、捜査を中断して帰宅する光景が何度となく描かれた。
まぁリックとケイトの関係に於いて元妻のメレディスが出て来た
ことでややこしいことになるんだけどね。
色々と相手の気持ちも考えずにはぐらかしているような、嫌な
リックが復活してきてケイトとの関係も揺らぐ頃かなと
いう感じだけど、ケイトの側にしてもシーズン5に入ってからは
色々とリックとの温度差を感じてイマイチ踏み込めないでいる。
今回はケイトのアパートが消毒中だとはいえ、リックの家に
泊まるという衝撃的なシーンにもなったけど、タイミングが
良いのか悪いのかアレクシスは本来産みの母・メレディスと
パリへの旅行行くハズだったがキス病にかかり、そしてそれを
受けてアレクシスの元妻・メレディスがリックの家にやってくる。
アレクシスが治るまでとのことだが、ケイトが居るのに泊める
という行動を取ったことでケイトからは呆れられ、男性の馬鹿
さを指摘されるが・・
被害者が離婚弁護士・ミシェルだったということで男女関係が
ベースとなる事件というのは明らか。
そして捜査の過程でリックとケイトの中の問題点もそれに乗じて
至る所で指摘され、抽出されることも予想される。
リックとしては恋人のマックスとアレクシスがキスしただけでも
嫌だろうに、それでも最近は一人暮らしを許して自主性を重んじて
いるだけ有ってキスのことに関しては殆ど動じていない感じ。
ただ問題は元妻のメレディスはかなり精力的な人で、リックの
話なんて聞きもしない。それでもリックの弱点を知って、今まで
アレクシスのソバに居てあげられなかったので病気の時くらい
は・・なんて云われるとなかなか断ることも出来ずに居る。
冒頭からケイトはリックにあなたが悪者役となってメレディスを
追い出すべきことを主張。ケイトは何処まで怒っているか分から
ないが口を利かないとまで云われていた。
ラニとの間でも彼女はケイトの方から積極的にアクションを取って
追い出すべきことを主張していた。これは縄張りの話・・いわば
戦争だという。
元妻が絡んできたとなると、ケイトはこれ見よがしにリックに
対して「元妻って厄介なのよね」と語る光景があるし、
「男は元妻のことになると馬鹿なことをするのよ」と語る姿も
有る。リックが2度も離婚していることも有るので、エスポジート
は離婚の時のことを尋ねていた。ヴォス家に行った時に離婚した
夫婦同士が凄い争いだったからね。
「2回とも円満だったよ」(Ric)
「円満過ぎるくらいね」(Kate)
しかし女性が殺害する事件って昔はアイスピックが使われること
が多かったよな。アイスピックで人は殺せるのかな。
映画「氷の微笑」でもアイスピックが使われたし、その後90年代
はアイスピックでの殺人が意外と凶器として利用された気がする。
それだけ酒を飲もうとしている時に殺すというタイミング性が
あるのかな。
女性は怖いとしていたけど、本当に今回の流れは男性ではなく
女性が至るところで男性たちの感情を揺さぶっていたのではない
か。
■事件
地下鉄駅近くで車の中で殺害されて発見されたのはセレブ御用達
の離婚弁護士のミシェル・トゥーイー。女性しか弁護しないこと
で有名な人物。被害者はクビをアイスピックで刺されて死亡して
いたが、被害者の手にしていたメモにはR.ギャリソンの名前と
住所が書かれていた。
ケイトたちはミシェルが付き合っていたコリー・フランシスから
話を聞くことになり、ライアンたちはギャリソンを見つけて接触
することになる。
■捜査
怪しい人物は至る所に現れていた。
・恋人のコリーは出会ってから一ヶ月も経過していないと言うし、
発言も何処か曖昧。そもそもこのミシェルはフェミニストではない
にしろ離婚弁護士で女性側について男性には厳しい所が有りそう
な人物。
・メモに有ったギャリソンに会いに行くが、ロブは金銭問題で相談
があると語っていた。その際に急いで解決したがっていたという。
・地下鉄で目撃され逃走した男性は防犯カメラ映像からハーマン
ポキーユだと判明。数々の犯罪歴がある。しかしこの人物もロブと
同様にミシェルの方から連絡が有ったという。彼はこれまでミシ
ェルの下で働きクライアントの為に調査・写真を撮影していた。
・下の鑑識欄にも書いたけど、被害者のボタンに付着して居た血
は女性のもの。サマンサは金持ちだけで気性が荒く、夫のウォル
ターと共に自分たちの高価な美術品を破壊しまくり。
・鑑識
被害者のボタンには加害者のものだと思われる血痕が付着。
後に付着して居たのが離婚裁判で大負けしたという女性・サマンサ
のものだった。
■捜査2
サマンサからの情報では既に1ヶ月前から上の空でミシェルは
プライベートに問題が有るとしていた。裁判には遅刻。その上
泣いていたという。
カード記録からミシェルの当日の足取りを追うと近くのカフェに
いてその店のオーナーの話では恋人のコリーと居たであろうことが
分かる。
しかしコリーは名前も住所も偽名。
しかしリックもケイトも取り調べの際にカレッジリンジをしていた
ことを知る。
「ニューヨークの文字」「赤くて大聖堂」=ニューヨーク学院大学。
エスポジートの出身校なのに知らない事とはいえリックがまた
「そんな大学に・・」とムカつく発言(笑)
・コリーの正体
元陸軍情報部の隊員。
偽名を使いミシェルに近づいて彼女がシンだ直後に姿を消すなんて
変だ。「ホームランド」の世界だと。
■結論
新たな容疑者としてビリー・パイパーのことが浮上。
刑事事件担当の弁護士サミュエル・シュスターは彼のことをクラ
イアントに持っている。ビリーは人気のゴルファーで離婚直前の
褄と関係修復の為に船旅に出て妻は帰らぬ人となっていた。
酒に酔って海に落ちたとのこと。
その船から消えたのがリアン・パイパーだったが、調べていくウチ
に過去の現場の写真から麻薬捜査局(DEA)が3年前に衛星から
リアンが消えた夜の船の様子を撮影していた。
リアンとビリーの船以外にも別の船が一台近づいていて、持ち主
はウォルターのものだと判明。
映画「見知らぬ乗客」の交換殺人を臭わせたが、実際にはリアン
は死んでおらず、ジェーンがリアンと同一人物だったる
しかしビリーはモンスターだとリアンは主張するけど、特別に
暴力を振るっていたみたいな話にはならなかったし、寧ろビリー
は結婚に拘っていたみたいだけど、どういう事情からこの二人は
仲違いしていたんですかね。
■その他
・リックとメレディス
メレディス役には「スキャンダル」シリーズで夫のDVの過去に
よって精神的被害を受けたアビー・ウェラン役のDarby Stanchfield
リックの1人目の妻でこのドラマではS1-6に登場。
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/c/castle106.htm
2人目の妻としてジーナ役のMonet Mazurが演じている。
リックは二人を引き合わせたくなくて高級ホテルのアンバサダー
スイートを予約した事を告げる。
「ケイトの部屋は消毒中だし、俺の部屋は赤毛だらけ。二人っ
きりの空間で楽しみたい」
「ホテルに私はは行かない。メレディスが行くべきでしょ」
メレディスの方から接触がありケイトと食事をしたいという。
二人でリックの秘密を語り合っていた。
メレディスによるとリックは自分の父親のことを話したがらない
として他人の苦しみは知りたがり、自分のことは秘密にしている
と非難していたが、もう15年も前のことだという。
アレクシスが高校卒業したばかりだから3歳くらいの時に離婚した
ってことなのかな。
■使用された曲
・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Secret by Missy Higgins
・One Way by Robert Duncan
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
メレディス (Darby Stanchfield) アレクシスの母
コリー・フランシス / ノア・ケスウッド (Mark Deklin) 元軍人
ビリー・パイパー (Jack Wagner) 元プロゴルファー
サマンサ・ヴォス / ピーターマン (Nancy Lee Grahn) 離婚妻、大敗
ウォルター・ヴォス (Brendan Ford) 離婚夫、公認会計士
ジェーン・ギャリソン / リアン・パイパー (Victoria Pratt) 死を偽装
サミュエル・シュスター (Allan Wasserman) 刑事訴訟
ハーマン・ポキーユ (Deji LaRay) ミシェルに雇われていた男
ロバート・ギャリソン (Adrian LaTourelle) ミシェルのメモの住所
マシェル・トゥーイー (Stephanie Drapeau) セレブ御用達女性弁護士
アーロン (Nathan Pelle)