第10話 人形遣い The Lesson
脚本/Janine Sherman Barrois
監督/Matthew Gray Gubler
【ストーリー】
◆アリゾナ州ウィンズロー、3ヶ月前。
患者のジェームズは口が悪い。目を覚ます度にガッカリする。
まだ生きて居ると。メシはマズイし床ずれは痛い。隣のヤツは
1日中よだれを垂らしている。でもお前のツラを見ると思う。
そんなものを見せられる女はもっと不幸だと。
看護師のエヴァン・デーヴィスはいい加減にしてくれと語る。
しかしジェームズはそれでも辞めず、どうせ家に帰っても誰も
居ないのだろうと。安い中華を食べてエロ本を読んでズダボロ
のソファーで泣きながら寝るんだと。エヴァンはモルヒネの量
を増やせば死ぬんだぞと脅すと、そしたら死ぬまで呪ってやる
という。それを聞いてエヴァンはクスリを注入しようとする
中で突然今まで目が覚めることのなかった患者のアダムが突然
目覚める。
・現在。
アダムは鼻歌を歌う中、コンラッドと共にコニーを拉致する。
彼女は涙するがコンラッドは大声を出すなとし人に気がつかれた
らどうするのかと告げる。アダムはボクに任せてくれとし彼女は
完璧だと語る。
リードはメイヴに電話する。
メイヴはリードが書いた本を読んでいた。現在何章を読んでいる
のかと問われて炭鉱に行くところだという。少し歯切れは悪いけど
面白いという。そしてメイヴはストーカーが2週間前から居なく
なった事を告げる。無言電話が鳴ることも無くなったと。リード
は無視すると反応してくれる相手に鞍替えすることがあるという。
昨日は買い物に行ったというと、直感で居なくなったことが分か
ったのだという。リードに会いたいと告げる。あなたはどうなのか
と問うともう良い頃ではないかという。
ホッチは始めようと語る瞬間リードは滑り込むようにしてオフィス
にやってくる。ガルシアから事件の概要が説明される。
3日前にブルース・フィリップスが金髪を黒く染められて人通りの
多い道端に置かれていて死体は箱の中から発見されたこと。
ロッシは手作りの箱だなという。ブレイクは犯人にやられたのか。
モーガンは文字通り箱詰めだなとし、ガルシアは縛られて吊された
跡もあるという。昨日はジャスティン・マークスとコニー・フォス
ターが最初の現場から3kmの地点で拉致されているという。JJは
二人共路地ねと。ホッチはジャスティンの方が見誓ったとのこと。
箱詰めでチャイ間い髪の毛は黒く切られて首には吊された跡が有
ったという。でもコニーの方は見つかって居ないとガルシア。
JJはまだ拉致されているのねというとモーガンは一人目の発見は
2日後だったが今回は一晩で捨てたという。何か理由があるなという
と、首を見ろという。繰り返し吊されているぞというロッシ。
何故犯人はコニーだけを残しているのかというブレイク。
拷問を見せたか、窒息プレイの相手をさせたのかとリード。何に
せよ黒髪がポイントだというモーガン。コニーが欲望の対象だから
手先に残したのかもとJJ。一刻も早くコニーを見つけて次の犯行を
食い止めようという。30分後に出発だというホッチ。
コニーは涙する。アダムに対して教えてくれとしジャスティンは
何処かと。無事だと言ってというが・・・アダムはコニーに
リボンをつけて写真を撮る。
◆移動中の飛行機
分析をしようという。男性2人は髪の毛を黒く染められて女性は
ブルネットだというホッチ。男性は年も体格も似ているという
ブレイク。拉致された場所も同じエリア・・どちらも自前だなと
ロッシ。
ストーキングされてたのではないかというモーガン。コニーは彼
と一緒に居たのか?というリード。そうみたいだとし現場に彼女の
バッグが有ったというJJ。何かで誘い出したというモーガン。
自宅から誘い出すって難しいよというリード。自宅だから油断した
のかもというブレイク。ストーカーの被害者は帰宅するルートを
頻繁に変えるし変装もする。家前で立ち話なんてしないよという
リード。じゃあ後をつけたのだろうとしとにかく犯行はエスカリ
ートしているという。最初は男性一人。次は恋人まで・・とモー
ガン。コニーは30代のケーキ職人だというブレイク。警察沙汰は
一度もないという。犯人の妄想に当てはまる何かがあるのだろう
と。必要とされているから生かされているのだという。犯人の妄想
だったら欲望には特定の見てくれの男性が必要ってことになる
というモーガン。ジャスティンを捨てたのなら次を探している
ハズだというリード。
感想
もう今回は事件よりもリードがメイヴとデートするのかどうか
という所が気になっていた案件。
勿論事件は相当ヤバイものだったけど、こういう事故が原因の脳
の怪我による殺人となると罪の方はどうなってしまうのかな。
まぁどっちにしろ医療刑務所からは出られなそうだけど・・・
犯人が正常な頭の持ち主が犯人だったとしたならばこれ程憤り感
の強いものもないのかも知れないな。
たった一年眠っていただけだけど、記憶は50年くらい前まで
遡って自分は子供のつもりだったのかな。
劇場が残っているのであれば人間をマリオネットにしなくても
人形を使って疑似的復讐劇を演じられなかったのか?
なんでわざわざ人を殺すのか分からない。強盗を殺すなら分かる
けど・・何故無実の人を殺して回るのか。
例え前頭前皮質が傷ついて理性や共感性を失ったとして子供に
戻ったとしても、その子供がやっていることはとても
子供がやるような事ではない。サイコパスだった子供の時の
記憶までも掘り起こしてしまったのだろうか?
父親は人形は生きてないということを教えなかった。
当時の人形劇の主人公「ミッチとステフ」が助けてくれな
かったことだけど、人形に助けさせることで彼の頭の中では
取り返せるものが有ったのだろうか?
■事件
アリゾナ州ウィンズロー。
3日前にブルース・フィリップスが発見。昨日はジャスティン・
マークスとコニー・フォスターが最初の拉致現場から3kmの地点
で拉致される。ブルースは金髪を黒く染められて人気の多い道端
に遺体が置かれていた。しかも棺桶のような箱の中に入れられて
いる。遺体は縛られて吊された跡が有り、拉致されたジャスティン
も同様の格好で発見されるが、コニーは未だに見つかっていなか
った。
■プロファイルの発表
・犯人は男性、手口から見て年齢は30歳以上。妄想を実現のために
拷問を繰り返して3回失敗している。
・妄想に基づく犯人は大抵現実に満足出来ず完璧を追い求める。
・犯人はその妄想に従い拷問者の手足を拷問具で引き延ばし
髪の毛を黒く染めている。
・殺す前に髪の毛と爪の手入れをしている。
・3人目の被害者(バイロン)は手足に穴が・・貼り付けだ。
・歴史的に貼り付けは重罪を犯したものの刑罰。
・そこから考え犯人は過去に被害者から不当に扱いを受け尋問に
かけているつもり。
・被害者を悔い改める為か、特定の信仰を押しつける為か、犯人
は被害者を12世紀の宗教裁判のように縛り首にしている。
・だが妄想中の何かが満たされず男を殺し続けている。
・遺体をカラフルなティッシュと一緒に箱詰めにしているのは
儀式的。
・人とも思わぬ扱いで殺したことと一見矛盾する。犯人は遺体
になってからの方が大事
・見つかって居ない女性被害者は生かされて犯行を目撃させて
いるか裁可させられているか・・
・貼り付け自体サディスティック。見せるのは究極の拷問
・犯人が求めるものを完成させるまで犯行はエスカレートの一途だ
■それぞれの捜査
当初のチーム訳は・・
・ブレイクとJJ・・・遺体遺棄の場所へ。現地マーティン刑事と会う
・ホッチとモーガン・・・被害者が誘拐された場所へ
・リートとロッシ・・検死官グレンの元へ。
検死官は普段は交通事故とかばかりなので吊し首を扱うなんて
楽しみとか言っていたぞ(笑)
■捜査
急いで見たのであんまり頭に入らなかった。
ただ突然リード先生がピーンと閃くモノが有り、
歩くウィキペディアのリード先生は、マリオネットはギリシャ語
でネウロスパスタ。文字通り”糸を引く”の意味。直接口を利かずに
君主に物語を伝えられる手段として使われて居た。真実を伝える
為に犯人も人間マリオネットを使って何か伝えたのかと。
箱に詰めて捨てたのもマリオネットのつもりでおもちゃ箱。
人間を人間だと思っていない人物によるものだった。
ガルシアが父と息子絡みの事件を調べる。
50年代後半に有名な人形遣いのアレックス・レインが強盗に殺され
息子・アダムが目撃していること。母親は10年前に死亡。
古着屋の顧客リストにもなっていた為にもアダムの現住所の
アリゾナのパイン通りの劇場にいく。
■結論
関節が外されて手に穴が開けられて、本当になんだか拷問以外の
何者でもないような事件だった。眠ったままの人は眠ったままに
しておこうって感じ。
幼少期に目の前で父親が殺されたということは、その時点でアダム
の中にも何か精神的にヤバイ傾向は有ったのだろうか?
最後はロッシが説得。この人たちを死なせたら強盗と同じに
なる。君ならば助けられると。
■その他
・ロッシの家が貯まり場に・・
JJがまた凄い。
「長くてキツイ一週間だった。打ち上げでもしたいな。場所は
ロッシの家。高いヴィンテージワインでも飲んで。」
ガルシアとモーガンも行くみたいだった。
「ゲームもしたりして・・・あんたの好きな奴」
ホッチはジャックが居ないのでニューヨークでベスと会ってくる
とのこと。
リードは?
大事な用があるって、ホントは彼女が出来たんだ。
・リードの恋愛
今回いよいよメイヴと会うことになる。
A) JJとモーガン
冒頭はブレイクとJJが行動を共にしていたけど、JJとモーガン
が組んで行動するシーン(古着屋に行くシーン)になった際に、
「この服リードっぽい」(Jareau)
「あのスタイルはぶれないな」(Morgan)
「この頃変じゃない?」(Jareau)
「出来たんじゃないの・・彼女」(Morgan)
「なんであの子黙ってんの」(Jareau)
JJの”あの子”って表現は完全に子供を見ているような年上の表現
だよね。まぁ
B) モーガンはブレイクに相談する
地理的プロファイルをモーガンが作っている際にブレイクが話か
けた。その際に何だか集中していないモーガンに対して話を聞く。
「今日はずっと変ね。電話の彼女と何か有った?」(Blake)
「会ってみたいって」(Reid)
「ルックスに興味はないの?」(Blake)
「どんな外見でも関係ない。ボクにとっては世界一キレイ。
ボクの方が嫌われそうで・・。」(Reid)
「どうしてそう思うのか?」(Blake)
「ボク変でしょ。猫背で髪は伸びすぎ、ネクタイは曲がって」(Reid)
「髪は悪くないわよ」(Blake)
「母と叔母は切れって。ボクは台無しにしたくないんだ。大切な
関係を外見なんてさまつなことで。楽しみだけど怖い」(Reid)
「会って話せば絆はもっと深まるわ。保障する。いつなの?」(Blake)
「帰ったらすぐ」(Reid)
ブレイクも一員として歓迎された感じ。捜査官の私生活にまで
言及しているのだからね。
C) 結論
会う約束をしていた喫茶店。リードもメイヴもコナン・ドイルの
「ジョン・スミスの物語」を持っていた。しかしレストランに居る
男性がリードのことをチラチラ見ている為にメイヴに電話して
店に入らないで・・ストーカーが居る。
デイヴとボビーという二人の客だったけど、リードの臆病風が
普通の客をストーカーに見せてしまった所があるのかな。
捜査ではあんなに冴えているのにね。
■使用された曲
・
■出演者
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 国防総省
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) BAU
アレックス・ブレイク (Jeanne Tripplehorn) S8新加入、大学教授
アダム・レイン (Brad Dourif) 交通事故で1年植物状態。
Mr.コンラッド (Mark Povinelli) アダムのマネージャー
Dr.メイヴ・ドノヴァン (Beth Riesgraf) リードと良い感じ
コニー・フォスター (Hanna Hall) 生かされている人物
Dr.サラ・グレン (Suzanne Krull) 検死官
Mr.ジェームズ (Hans Howes) 患者
ボビー・プットナム (Jay Hayden) デイヴの友達
タッカー・ホワイト (Sean Whalen) 古着屋の店員
マーティン (Gary Carlos Cervantes) 捜査官
バイロン・サドラー (Kurtis Mast) アダムが助けを求めて拉致する
エヴァン・デーヴィス (Michael Boucher) 看護師
ジョージ・スマル (Matt Kirkwood) 拉致される父親
マット・スマル (Jake Brennan) 拉致される子供
アレックス・レイン (John Hawkinson) アダムの父親、50年代有名な人形遣い
— (Steve Suh) CSI Tech
— (Maya Stojan) ホステス
若い頃のアダム・レイン (Noah Darden)
— (Bonnie Morgan) マリオネット
— (Stephen Anthony Bailey) Audience Member
ブルース・フィリップス () 1人目の被害者
ジャスティン・マークス () コニーと共に誘拐され殺される