第18話 幸運の女神 Moonshadow
脚本/Dan Fogelman
Isaac Aptaker
Elizabeth Berger
監督/Ken Olin
【これまでのあらすじ】
レベッカはバンドのツアーが決まったとしてジャックに行か
せてくれるか?と問う。ベンはジャックの前でオレといた頃
のレベッカは結婚願望がなかったという。ジャックはレベッカ
に問うと2ヶ月デートしただけだという。今までアイツと週
に3回も夜11時まで居たのだという。それでもあいつとの過去
をオレに言う必要は無かったのか?とジャック。ケイトは
何でママのショーに行かないのか?2時間で行ける場所だと。
【ストーリー】
— 昔(結婚後) —
車を運転するジャックはレベッカの居るバーへと向かう。
車の中には飲み干したビール缶が数本置かれていた。
Biltmoreに到着するジャック。
— 昔(結婚前) —
ジャックはピーボディ夫人(Debra Mooney)の家に有る車を
修理する。フィルターが外れていたようなのでツケ直した
こと。もうオイル漏れをすることはないという。死んだ主人
はこの車(1967年型・シボレー・シェベルSS)が大好きだった
という。故障ばかりなのに・・と。もう売ろうかと思って
いるとするが、ジャックは最高の車ですとしイカす車を
売るなんて勿体ないという。ジャックに5ドル札を渡す
夫人。ホントはもっと出して上げたいが主人が亡くなった
から余裕がないという。ジャックは別に良いとするが、もし
良かったら知り合いで手伝いが必要だという人が居れば紹介
してほしいと頼む。大工仕事でも何でもするとジャック。
そんな彼のことをベトナム帰りに見えないという夫人。
向こうに行って立ち直れない人も居ると聞いたと言うと、
ジャクッは整備兵だったので悲惨な目に合うことはなかった
という。夫人はそういえばあなたが気に入りそうな子を知っ
ているという。親友の孫娘だと。ホントに素敵な娘だという。
金曜の夜は暇か?というと食事に行ってみたらどうかと告げる。
そうなれば私も嬉しいと。決まったら電話するとしてとても
美人よと。
リンダ(Meryl Hathaway)とキャスリン(Sara Paxton)と
レベッカは喫茶店で会う。話題はキャサリンの結婚のこと。
エドワードとの披露宴の準備は進んでいるのか?とリンダに
問われてあんまり進んでいないという。
エドワードが料理はビーフのパイの包み焼きにしたいとして
いるとし、両親の時と同じにしたいらしいとのこと。レベッカ
は式に誰を連れて来るか決めたのか?プランナーにせっつかれ
ているのだという。独身のテーブルにしてくれて良いという
と、良い人が居るというキャスリン。しかしみんな紹介
したがるのだとし母・祖母・祖母の友達も・・。今は仕事に
集中したいというと、歌のことだという。段々と軌道に乗って
来たこと。金曜と土曜の夜はバーの自由参加のステージで
歌っているという。デモテープも作ったので従兄弟がレコード
会社で働いているので会社の人に聞かせると言ってくれた
とのこと。今は順調なんだと。
リンダは歌で食べていけるのはホンの一握りだとしエドワード
はよく株の話をするという。「一つの株だけに投資するのは
危険だ」と。リスク分散させなきゃと。
貴方の歌声はステキで次のキャロル・キングになれるかも
知れないがでも違ったら?と。もしもの為他の可能性を
考えても良いのではないかというキャスリン。
— 昔(結婚後) —
ジャックはクラブへ入る。ビールとバーボンを頼む。
レベッカはその頃楽屋に居て緊張していた。そこにベンが
やってくると鏡の前に立っていたレベッカは仮装したママ
みたいだと自虐する。沢山の客が来ていること。私が
15年で歌ってきた客を全部足したよりずっと多いという。
「ER」を見たい。3ヶ月前・・3ヶ月前の木曜日のこの時間は
いつも「ER」なのに・・今はこんな沢山の前で歌う。それに
3人の子供もいるのにステージに立っている場合じゃないと。
ベンは落ち着いてとレベッカの手を握ると「ER」は再放送が
あるとし、ベンは落ち着こうとして目をつぶった彼女にキス
しようとする。レベッカはそれに驚き「今何をしようとしたの
か?」「今のはどういうつもりか」「一体何を考えてるのか。
だから私を誘ったのか」。ベンは否定するがジャックの言う
通りだったとして楽屋から出て行く。
— 昔(結婚前) —
ジャックは自宅に帰宅すると、父・スタンリー(Peter Onorati)
母・マリリン(Laura Niemi)が居た。父親は酒を飲みながら
仕事は見つかったのかとジャックに問う。今日は依頼が2件
有ったとしピーボディさんの車を直して・・・そんなことを
聞いているのではなく食いぶち稼げる仕事のことだという。
ジャックは今も家に金は入れているというが、端金だとし
タバコも買えないと語る。28歳の無職の息子に乾杯しようと
いうと一生ウチの屋根裏暮らしだろうと。ジャックは好きな
だけ飲めとしバカみたいに一瓶飲むんだろうと。
ジャックは屋根裏部屋にいくと自分の稼いだ金を箱に入れて
貯める。
— 昔(結婚後) —
レベッカは自宅に電話するが留守録になっていて誰も出ない。
「今すぐに会いたい・・ここに居てくれたら良いのに・・
あなたの傍に居たい、愛して居る」と語る。
— 昔(結婚前) —
ジャックは友人のダリル(Jeremy Luke)とここの物件が良い
だろうと語る。
“ピアソン&マッギー車体整備会社”だとし想像出来るか?と。
今日は幾ら稼いだのかと問うと、ダリルは庭野芝刈りで
2、3ドル、スーパーの排水口処理もやったという。
ジャックはピーボディの車の修理で5ドル。早くウチを出たい
とし母さんも連れ出してやらないといけないという。こんな
暮らしはウンザリだとし俺たちは成功するという。そろそろ
報われても良いハズだと。お前の従兄弟のポーカーゲームは?
と問うジャックにダメだという。元締めはかなりのワルなのだ
という。悪い奴の裏を掻くのは良いヤツだろうと二人。
ゲームの日を調べてくれと語る。
■感想
随分と時間が経過してしまったので間違っていたらすみません。
簡単なメモは取ってあるのでそれを元に書いてます。
感想では「結婚前」「結婚後」としてストーリーを書いて
いますが、今回は現代の状況は殆ど描かれず、ジャックと
レベッカのエピソードが中心でした。
このエピソードで感じるのは自分こそは父親のようには
ならないとするジャックの決意が空回りする流れが有り、
いつかは成功する、いつかは巡り巡って幸運が訪れると
感じていたこと。そしてその幸運は彼に取ってはレベッカ
だったことでしょう。
驚くべきはジャックの若い頃の映像はヒゲを剃っただけで
もの凄く若く感じられる反面、レベッカに至っては寧ろ現在
の方が若く見える(笑)
最終話になっていよいよジャックの死の真相が判明するのか
なと思っていたけど結局は描かれませんでした。
前回の最後にケイトは自分のせいで父を死なせてしまったので
心にフタを閉じていたようなことをトビーに話していたのだ
けど、それが母親に会いに行くべきことを後押しした言葉が
引き金になるのかと思っていました。
故に酒を飲んで2時間も車を運転して行ったことには恐怖心
でドキドキです。
最終話は思わせぶりな話の連続って感じで波乱に満ちていた
印象です。
例えばポーカーで大金を得たこと、そして奪われること。
そして奪われた金を巡り取り返そうとばかりに店でポーカー
を仕切るレイ(Shaun Duke)の店から金を盗む計画。
ジャックとレベッカが互いに異性を紹介されそこでの出会い
があるのかと思わせつつ、ドラマとしては一拍置いた流れが
有り、人生の妙というものを感じさせます。実際には互いを
紹介された訳では無かった様ですがジャックは誰を紹介され
たんですかね。
そして結婚前にジャックとレベッカはレベッカの存在によって
ジャックは犯罪を踏みとどまりました。
結婚後の世界では逆に二人は同じバーの中に居たにもかかわら
ず気づく様子もなく対象的な姿でした。
■ジャックとレベッカの言い分
今回はジャックとレベッカが互いに「自分の人生」に対する
激しい言い争いが有りましたが、他の人の目にはどちらが
正論に聞こえたのかなと感じずには居られないやりとりでし
た。
レベッカは家庭に入り子供と夫を待つばかりの身。
子供がある程度手がかからなくなったことで自分の人生を
生きたいとして考えた様子。
ただジャックにしても別に自分の人生が有った訳では無い。
彼女も語る様に夜遅くまで仕事をしてきた訳で自分の人生
を犠牲にしているという意味では似ている。
ただレベッカは元々子供は欲しくなかったという人物で、
今のままで良いのではないかと語っていたことがある。
まるで「Suits / スーツ」S3E15のシーラとルイスの状態。
レベッカはその後ジャックは私が夢を追い始めたことに嫉妬
しているのではないかと疑いの目を向けたこと。
しかしレベッカは店を出てくる前に「やっぱりジャックの言う
通りだった」として自分の間違いを認めている。
本質的にはレベッカの夢や欲望を満たすものは平凡な家庭で
の生活ではなかったということか。
レベッカはジャックに対して私の何処が好きなのかとして
打算的で幻想を語る様な見方をしていたことに失望して
いたけれど、逆にレベッカに問いたい。彼女の選択もまた
投資リスクの分散のようにしてジャックと結ばれたのかと
いうことだ。
先日のエピではウィリアムの抗ガン剤のクスリが無くなって
いることに気がついたベスが落ち込む姿も有ったけれど、
今回はジャックは酒を飲むようになっていたことにレベッカ
は気がついては居ませんでした。
それよりも気になるのは7年前に1年間酒を飲んでいたジャック
はその当時何が有ったのかだよね。
ジャックのセリフだと40歳にもなって・・・とレベッカを
責めていたので7年前というと33歳前後ということになるの
か。母親の死が有ったりするのかな。
■ベトナム戦争
ウィリアムの父が戦争で戦死している。
そしてジャックはベトナム戦争に行ったとされているけど
あの若さで兵役は終わったのかな。
逆にジャックのぐうたらオヤジはなんであんなに怠けている
んですかね。この人も戦争での被害者なのかな。
■愛して居るところ
二人は距離を置くことになった。最後にジャックはレベッカ
に前日に質問された答えを話してから出て行く。
あれを聞いたらレベッカも改めてジャックを認めざるを得ない
ところだよな。
「俺たちの人生はこれから始まる」
■人生の選択
ドラマの中で父親は選択する際に必ず間違った方を選択して
いることを語っていた。
その選択を良い決断をした人とそうではない人の映像が
現代に於ける3兄妹に当てはめて語られていた。
ケイトは良い選択?
ケヴィンは悪い選択?
ランダルの選択は?
ケイトが歌を歌いたいとしたのは、母親の影響か。
ケヴィンはハリウッドまでロン・ハワードに会いに行く。
ランダルは会社を辞めてしまったが何をするのだろうか。
一人養子をとろうとしていたけど3人に拘るのも父親の教え
なのか。
■その他
・「ER」を見ているハズなのに・・・
レベッカはクリーヴランドの舞台の前にそう語っていた。
・「ガンスモーク」でも見ようぜ
ジャックがポーカーをしにいこうとした際のダリルの発言。
■使用された曲
・Can’t Find My Way Home by Blind Faith
・Lackawanna by Danny Adler
・Good Shepherd by Jefferson Airplane
・Appleshack by Danny Adler
・Into the Mystic by Van Morrison
・Share the Land by The Guess Who
・Moonshadow by Cat Stevens
・Blip On the Radar (Moonshadow) by Siddhartha Khosla
・The Light Ahead by George Arthur
■出演者
ジャック・ピアソン (Milo Ventimiglia) 36歳、建設会社勤務
レベッカ・ピアソン (Mandy Moore) ジャックの妻、初出産
ランダル・ピアソン (Sterling K. Brown) 36歳、エリートビジネスマン
ケイト・ピアソン (Chrissy Metz) 36歳、ケヴィンの付き人
ケヴィン・ピアソン (Justin Hartley) 36歳、コメディドラマ俳優
ベス・ピアソン (Susan Kelechi Watson) ランダルの妻
テス・ピアソン (Eris Baker) ランダルの娘・長女
アニー・ピアソン (Faithe Herman) ランダルの娘・次女
トビー・デーモン (Chris Sullivan) 減量のためのサポートグループに参加
ウィリアム・ヒル (Ron Cephas Jones) 無職、62歳、ランダルの父
ソフィー …… ケヴィンの妻
ベン …… レベッカのバンド仲間
スタンリー・ピアソン …… ジャックの父
マリリン・ピアソン …… ジャックの母
ダリル・マッギー …… ジャックの友達
Mrs.ピーボディ …… ジャックが車を直す
リンダ …… レベッカの友達
キャスリン …… レベッカの友達
レイ …… カードゲーム、悪人
アレックス …… カードゲーム参加者
イーサン …… ブロンドの銀行員、レベッカとデート
…… バーテンダー
…… ホステス
…… 用心棒
…… ドアマン
…… 入れ墨のプレイヤー
…… 神経質なプレイヤー
…… ちんぴら
…… ポーカーのディーラー