第17話 危殆に瀕す In the Belly of the Beast
脚本/Andrew W. Marlowe
David Amann
監督/Rob Bowman
【ストーリー】
ケイトは結婚式の準備をしているリックの前でこれぞまさに
天国で正真正銘の地上の天国だという。リックは未来の夫と
一緒に居られるからか?と問うと、それを否定し午後2時に
パジャマを着たままで新聞を読んでいることだという。
こんなことは滅多にないでしょという彼女に休みを取らな
いからだというリック。やることもなくダラダラと時間を
過ごせることを告げるとリックはオレの日常だと語る。今日
はやって置くべき事が有るだろうと告げ、「結婚式の日は
開けて置いて下さいね」カードのフォント選びだという。
今やるのか?会場も決まっていないのに・・。私たちのカード
にはとびきりの素敵なフォントを使いたいというケイト。
ケイトはフォントを選ぶがリックはオレを説得するのは難し
いぞというと二人はいちゃつき始める。しかし史上最悪の
タイミングで電話が鳴る。
電話はゲイツからのものだった。
すぐに来られるか?と問われるとケイトは今日は休みだと
語る。緊急の案件だと言われ、更にリックをつれて来ず一人
で来てと言われる。
エスポとライアンは署にやってきたケイトに今日は休みだ
ろうと語る。ケイトはエレベーターですれ違ったのは
副本部長(Ralph Kampshoff)か?と問う。ライアンは俺たち
はのけ者にされているので何が起きているのかは分からない
という。会議室で何かが起きているというと、ゲイツは
ケイトに部屋に入ってと語る。
部屋には麻薬課のトップ、ファウラー警部(Carlos Gomez)の
姿が有った。今から話すことは内密にと言われ、ホワイトボ
ードに掲載されている6人の遺体は麻薬の売人だという。
ノドを切られたこと。始まりは数ヶ月前で新たな麻薬組織が
姿を現し始めたこと。今の所は正体不明で、銀行を使わない
ので金銭の流れを追えずに、売人は供給元に直接会うことは
ないこと。売人を捕まえても黒幕を知らない状況で3ヶ月調べ
ても手がかりは無し。名前が分からないが唯一ラザルス
(Lazarus)というリーダーの名前(通称)が分かっているが本名
ではないこと。その後通信傍受で一人が分かったという。
エレナ・マルコフ(Britt Rentschler)。組織では下っ端の
運び屋でロシア出身の花嫁移民で夫とは離婚したが、その後
英語を猛勉強してフリーの翻訳家になったという。犯罪歴は
これまではなかったとのこと。エレナは取り調べで金に困って
金になる仕事があると言われて電話したら、その時からもう
辞めさせてもらえなくなったとのこと。メールで特定された
場所に荷物を受け取りに行き、その中に入っている宛先に
荷物を届けるということ。名前も顔も伏せて互いのことは
何も知らない、知ろうとしてはいけないという。エレナは
ファウラーとの取り調べで元の生活に戻りたいだけだと。
そんな中今朝組織にエレナにメールが届いたという。
「昇進の件で会いたい」ということ。エレナに会いに行くよう
に言ったら自殺を図ったこと。今は集中治療室にいるが、
会うのは今日の5時でこんな機会はないという。ニューヨーク
市警でエレナに似てロシア語が堪能な人を探したら該当者は
ケイトだけだという。彼女の代わりに行くのか?相手はエレナ
が寝返ったことを知っているのか?と問うと、まだ気づかれて
ないハズだという。ケイトが別人と気づく可能性もあるという
ゲイツ。しかしそれは無いだろうとし赤いスカーフの着用を
指示してきたので顔を知らないという事だというファウラー。
何かとてつもない事が起きている・・それを知るチャンスだと。
約束は二時間後なので心を決めて欲しいとのことだった。
ケイトはリックに電話すると何時帰るのかと問われる。
数時間後に人に会うが詳しくは言えないこと。夕食には
帰るからと言うとリックはワインを用意して置くという。
ゲイツはケイトに断っても良いという。これは麻薬課の捜査
であなたの仕事ではないという。しかしケイトはやることを
決意する。
ファウラーは警察のような行動は見せるなという。
エレナは彼らのことを恐れている。君を二ヶ月も操って来た
こと。
指定されたホテルへと向かう。ロビーに私服警官が5人、
他にも色々な場所にいるとのこと。北エレベーターで11階
の1123号室。上でも覆面捜査官が居るとし会った相手の
名前と顔を覚えてくれという。
ケイトはエレベーターで11階に向かう。するとエレベーター
ボーイだと思っていたハーデン(Kenny Johnson)が銃を向けて
くる。そして裏口からトラックに乗せられて連れ去られる。
エレベーターが11階に到着した頃に女性捜査官は誰にも乗って
いないことに気がつく。
■事件
ケイトは休みの日にゲイツに呼ばれ、仕方なくNYPD署に
行くとそこには麻薬課のトップのファウラーが待っていた。
彼によると3ヶ月追いかけていた麻薬組織の関係者が次々
と殺害されており、それでも尚証拠がなくなかなか進展
しない状況の中、でようやく組織の実体を見つけるチャンス
に恵まれたという。
彼らが通信傍受した情報から売人の一人だと思われるエレナを
捕まえることに成功。彼女から話を聞く中で、再びエレナに
犯人からの接触があることが分かる。エレナに行ってもらおう
とした所彼女は自殺未遂を図り入院。そこで彼女に似ていて
ロシア語にも堪能なケイトにエレナの代わりに犯人と接触
して欲しいということだった。
■感想
冒頭で結婚式のフォントのことを語っていた訳だけど、
結婚式のフォントのハズが気がつくとケイトは組織に捕らわ
れた状況の中で隙を突いて自らの血を使ったケイトのフォント
が遺書のような形となり、最大のピンチが訪れるという。
冒頭の流れであまりに幸せオーラを出していると、絶対に
後半に反動が来るということも明らかなところがあるんだ
よな。
しかし麻薬捜査でその組織の実体も分からず大きいと感じる
のであればFBI捜査官に任せる案件じゃないのかな。
ファウラーは何度もミスを犯してケイトを危険に晒していた。
このシーズンはみんなが誘拐されて、みんなが危機にさらさ
れるシーンを演出されているが、今度はケイトがそれに該当
する。
最後の方の会話を聞いていると、この組織の流れはケイトの
母親を殺した組織にも精通している感じで、殺したのは
ブラッケン周りの人物みたいなことは判明しているのだっけ
か?
■ケイトの潜入
確かに取調室のエレナの姿とケイトは似ていたかな。
ケイトはS2-1「盗まれた死体」の中でリックが違法ポーカー
で情報を掴む為に賭博場に潜入した際に、ロシア語を語る
犯罪者たちの会話をカメラ越しに通訳していた。
その際に「キエフに留学していた」「暇な時はリトルロシア
でロシア人の振りをしている」と語っていたことがある。
■捜査
ケイトは情報もなくまさに臨機応変、エレナに扮する流れ
が有る。冒頭でファウラーが組織のことを語っていたけど、
互いに知らないからこそ出来た潜入だった。
しかしまぁ急場の潜入にしてはバックアップ体制があまりに
貧弱でこんなに人物に命を任せたいとは思えないな。
・ケイトからのメッセージ
今回は幾つものシーンで外部にメッセージを送っていた。
必死にメッセージを送っているのにまるで麻薬課には伝わって
いない。
盗聴器があるかハーディに調べられる際には床に落としていた
みたいな所も有った。
また屋敷に連れて行かれた時には電話をしたがウクライナなど
複数を経由したIP電話で追跡は出来なかった。
ケイトが信用を得る為にポッターを殺すという仕事を請け負う
際にここでもケイトは色々と伝えようとすれば伝えられた
ハズ。それなのにその流れを止めることは出来なかった。
そして最終的にはマネーロンダリング用に麻薬の売り上げ金
を数えている中、テッサという女性がたまたまトイレに来た
為に電話を使うことが出来た。
トリーがこの流れからスカースデールだとしていた。
・エレナの正体
何よりも情報もなく潜入することの怖さがあった。
ポッターを殺せと指令が出た時には、情報がいるとして
色々と聞きだそうとするケイトの姿が有った。
エレナは麻薬の運び屋かと思っていたが実際には殺し屋だ
ったこと。
エレナは自殺して集中治療室に入っていたハズだけど気がつく
と警察官を殺して逃亡していた。
■核心へ
ケイトは週給5万ドルの仕事をオファーされる。
その際に“ラザルスに会わせること”を条件に出した。誰の下
で働いているのか分からないと働けない。信頼の問題だと
いう。そんなこんなで連れて行かれる中、ポッター殺し(偽装)
の仕事を終えて上手く滑り込んだ。
ケイトはヴァルカン・シモンズに合わせてもらうが、彼は
ケイトとはS3-13で会っている。
このエピソードではケイトが今回拷問を受けた様に、
エスポとライアンが拷問を受けて居る。
そしてベケットの母親の死が関係していることを臭わせる
流れが既に存在していた。
■結論
今回は核心的人物を逮捕出来なかった。
しかしケイトはマネーロンダリングしている金が“未来前進”
(Future Forward)という団体に流れているのを見ていた。
ケイトはテレビを見て大統領選に出馬を表明している
ブラッケン(Jack Coleman)が主犯だと悟る。
これだけ証拠があるのにオフショア口座で調べられないって
いうのも哀しいな。
自分がリックならファウラーを殴っていたかも(笑)
お前が悪すぎだろう。
■その他
・エレナに助けられる
ハーデンによって殺されかけたけど、そこにエレナがやって
来て助けてくれた。
ラザルスからの命令で「あなたに借りがあるから生かして
置くように」と言われていると。
S5-13で哀しいかな、ブラッケンを助ける格好となった。
それを考えると既にエレナはラザルスことブラッケンとは
契約済みってことだよね。
■使用された曲
・Castle Theme
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
トリー・エリス (Maya Stojan) NYPD行動科学分析官
ファウラー …… 麻薬課・警部
ヴァルカン・シモンズ …… 組織の幹部
ウィリアム・H.ブラッケン (Jack Coleman) 上院議員
Mr.ジョーンズ …… 組織の幹部
Mr.ハーデン …… 組織の人間
エヴァン・ポッター …… 企業法務、信託管理
エレナ・マルコフ (Britt Rentschler) ロシア出身・殺し屋
Dr.ベイリー …… エレナの治療
テッサ …… 組織の下っ端、金勘定、ケイトとトイレで
…… ツーリスト
…… ニューアンカー・ブラッケンの出馬を報道
…… NYPD副本部長
…… 病院で殺された警察官
…… 金勘定
Alex Hooperman
Morgan Corday
Reese Spandau
John Keller
??? Katoro