スーツ / SUITS シーズン4 第2話 恋人vs元恋人 Breakfast, Lunch and Dinner

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第2話 恋人vs元恋人 Breakfast, Lunch and Dinner

監督/Roger Kumble 脚本/Genevieve Sparling

【これまでのあらすじ】

マローンは恋人のジェシカに一緒に働きたいことを告げ、
更には恋人としてもこのまま続けたい事を告げるがジェシカ
は両方は無理だとして仕事の方を取りマローンを事務所に
受け入れる。ジョナサンはマイクに対して雇用して3ヶ月の間
シングルヒットばかりだとしてホームランをそろそろ打てと
命じる。金を儲けることだけを考えろと。ギリス産業のCEO
のウォルター・ギリス (Michael Gross)は敵対的買収で
狙われていた。シドウェル投資グループもその一人でマイク
が担当する。ギリスはマイクから話を持ちかけられると
君みたいな若者を良い事ずくめの救済策を持ちかけた所で
裏切ることを告げる。そんな彼にマイクは勝てる保証はない
が裏切ることはないことは保証すると説得する。
ハーヴィーのクライアントのローガンからギリス産業を
買収したいと言われると利益相反であることを告げる。
しかしローガンからは10億ドルのクライアントを大事にしろ
として指摘される。ローガンの公開買い付けに向けて準備
させる。レイチェルはマイクに対して前に不倫していた話
をしていたことが有ったが不倫した相手はローガンである
ことを告げる。

■ストーリー

早起きするレイチェルはマイクが起きていることに驚く。
私がローガンサイドにいても大丈夫かとマイクに尋ねる彼女。
夕べから気にしていたから眠れなかったのではないかと
するが、マイクは仕事ならば割り切れるとし私生活では
別だと語る。私生活に仕事を持ち込まない限り大丈夫だと
する中、家での基本ルールを作ろうと語る。

・プライバシーの尊重
・デスクの左側はマイク・ロス連合国
・携帯を覗き見したら越境行為と見なす。

不法入国は好きだろうとするが、それは別のことよとして
二人は”朝の会議”が始まる。

ルイスはジェシカにプレゼンする為に証券取引委員会(S.E.C)
からマローンが攻撃して来るので、ヤツを倒せるのは一人
「この男リット」というプラカードを用意して色々と自分の
能力をアピールする練習をする。そしてその見返りとして
何が欲しいか。私が勝ったらくれるハズだとして「ピアソン・
スペクター・リット」というパーナトー弁護士の座。

そんなことをしているルイスの元にカトリーナがやってくる。
もう練習は要らないとして発表の時が来たという。マローン
が現在事務所に来ているのだとしロビーで見かけたとし
ジェシカを呼んでいたという。

・ルイスはジェシカのオフィスへ。
すると意外にもマローンのことを紹介される。彼はウチの
証券取引委員会対策で雇ったジェフ・マローン(D.B. Woodside)
。新しいシニアパートナーだという。ジェシカはルイスに
フェルトン証券の案件について彼に教えてあげてと告げる。
しかしルイスの頭の中ではジェシカから

・あんたは使えない
・負け犬
・一生代表の一員になれない

という言葉が聞こえていた。放心状態の中で二人は金融の
スペシャリスト同士ということで握手する。

・ドナはレイチェルのオフィスへ。
一体何時間かけて準備書面を書いているのかと問うと2時間
だというレイチェル。ハーヴィの仕事だからというとドナは
それじゃ仕方が無いわねと語る。ドナはレイチェルから相談
があるというメモを見てやってきた為に、相談とは何かを
尋ねる。ローガンのこと・・何年か前に「デートっぽいこと」
をしたというがドナに指摘されデートしたことを認める。
不倫していたこと。するとドナはハーヴィには言わないと
いけないという。彼が嫌いなのは2つ。

・隠し事をされること
・そして・・隠し事をされること

と二度言われる。急いで言わなきゃダメだとし伝え方なんて
どうでも良いのだという。言いそびえる方が大変だと。
レイチェルが出て行く中、ドナは彼女のデスクに置かれた
綺麗な花を勝手に持っていってしまう。

【回想シーン:ローガンとレイチェルはやっぱりつきあえない
として彼女は彼に言うが君からキスしてきたのだという。
私が間違っていたというレイチェル。ローガンは親の敷いた
レールを進んできた僕はいつも自分が惨めだったこと。
君と出会い君の事ばかりを考えて居ると。続けていたら
アリソンに気づかれるとするレイチェルだがローガンは構わ
ないと語る。】

・ハーヴィのオフィスに行くレイチェル

するとハーヴィは居なくてローガンが居た。現在ハーヴィの
アソシエイトをしているという。現在法律学校にも通って
いると語る。僕らの過去を言いに来たのだろうというローガ
ンに対してレイチェルは言わなければダメだという。しかし
ローガンはそれに反対的立場。親の会社を継ぐと世間は何と
言うか・・・それは「七光り」だと。不倫のことを言いふらし
たくないという。弁護士に打ち明けるだけよというレイチェ
ルはあの頃の自分が恥ずかしいという。アリソンにも君にも
悪い事をしたというローガン。でも変わったのだとし、
今もそうだと思われたくないという。しかしレイチェルは
知るべきことは伝えておかないといけないという。
あなたが買収した会社を私の恋人も狙っているのだからと。

ハーヴィーは食事とコーヒーを屋台で購入するとマイクが
来るのを待っていた。するとマイクからはハーヴィーを
召還するとし申請したことを告げる。
「公開買い付けの一時的停止命令」だと。審問は2時から
だからねとマイク。

■感想

それぞれの人物に仕事と私生活上の個人的問題をぶつけて、
感情を抜きにして交渉が出来るのかということが描かれた。
個人的感情を抜きにして本当に自分が求めていた結論に
導いたのかどうかを改めて考えさせられることになる。

シナリオとして上手く描かれているところも有れば、
ちょっと都合良く対立の構図を作りすぎたのではないかと
思う所も有った。

仕事の中に個人的感情を持ち込ませる流れは主に二種類
有る。自分のクライアントの為に非情な決断を下せるのか。
クライアント同士の私生活を絡めた感情的対立の問題。
そして自分の居場所を確立させる為に闘うべき必要性に
かられる人も居る。

このドラマの中でもマイクとかルイスは優しい人だと
分かるけど、正直そういう優しい人はこういう仕事に向いて
いないりではないかと思ってしまう。人間としての対応は
彼らが正しいと思わせてくれるのは明らかなんだけど、
こういう厳しい競争の中で情けをかければ一瞬にして食われる
ところがあるのではないか。

■よく分からない転職

昔から法曹協会同士で転職するってことはあり、検事局から
民間の弁護士に異動する話はあるけど(ハーヴィとかカトリー
ナはこのパターンか)、マローンは元々証券取引委員会だし、
マイクは弁護士の仕事をしてきた所からいきなり投資銀行家
に異動する所に信憑性はあるのかな。
マイクの場合数字に強いので出来ないこともないのだろうけど
やはり勝手は違うと思うんだよね。
ギリス産業の場合マイク自身が買収を狙っているのに一番
クライアントが求める形の企業の顧問弁護士のようになって
しまっている。

■縁の下の力持ち・アシスタントの頼もしさ

今回は至る所で最前線で闘っているものたちは傷つき崩れる
ところが有る。
マイクはハーヴィが組合を抑えたことで打つ手無しだと考えた
が、そこでマイクの鞭を叩いたのはエイミーだった。

ルイスは完全にジェシカからは不要だと思われていると勝手
に落ち込んでいたがカトリーナが彼に元気を与えている。
最初はカトリーナって嫌な役割だったけど、ルイスの部下に
なってから本当に変わったな。

ハーヴィやレイチェルに関してはドナがいつも良いアドバイス
をしてくれている。そればかりかドナはルイスにも気配り
が凄いよね。ドナというとルイスに厳しく当たるキャラ
だったのに、今では本当に「仲間」という意識を強く感じる。

ドナはルイスが落ち込んでいる時に、自分が大学時代に
「ハムレット」のオーディションを受けた際のクリスティー
との話をしていた。そしてドナは最後に引っ越し祝として
オフィーリアを演じた時のドナの写真をプレゼントした。

更にルイスの功績をジェシカに話したのもまた

うーんドナ様ステキです。

■対立の構図

どれだけ対立の構図の中に不公平感が含まれているのかが興味
深い。

・マローン 対 ルイス

最初から激しい争いに・・
「イタリアのスーツを着た猿」vs「うるさいニワトリ」

マローンは明らかにジェーンの影響を受けていきなり角部屋
をもらっていた。ルイスは落ち込んでしまい、人間不信の
ようにしてジェシカから悪口が聞こえる感覚に陥っていた。

トッドの証言録取に於いてマローンとルイスは”心臓発作”
のデッチ挙げ話を即興で行い本音を引き出させるという。
その後の対応に於いてはルイスが感情的になっていたけれど
ドナから言われて結局マローンと同調する答えで結論づけた。

・マイク 対 ローガン

色々とマイクもハーヴィも攻勢を仕掛けていた。
マイクはこの件は守秘義務違反だとして公開買い付けの
一時停止命令を裁判所に申請する。
判事(Amy Aquino)は60日間の公開買い付けの停止。

取引しようとして話を持ちかけるが、マイクは個人的感情が
複雑に絡みクライアントの依頼を盾にしてその取引を
幾ら金を積まれても断ることを語る。

ハーヴィーはギリスが年金基金を出さずに10億ドルを貯めて
いるとして組合長のピートに話し説得。

マイクもまたギリスに対して説得し5億ドルを年金基金に出し
てピートを味方にすべきことを告げる。

■ギリス産業を巡る攻防は?

この戦いは長くなりそうだね。10億ドルのウチ5億ドルを
ギリスは失う格好となった。
しかしマイクはハーヴィの予想を覆したとして最終ラウンド
まで闘うことを告げる。

例としてヘビー級のボクシングのマイケル・タイソンの話
が例に出された。自分もボクシング好きなのでタイソンを
倒したダグラスの件では何度も試合のVTRを見た事が有る。
ダグラスはどちらかというとアウトローの選手でタイソンの
接近からは離れて撃ち合いをさけて勝利を収めた。
タイソンの調子もあんまり良さそうではなかったんだけどね。

■その他

・ハーヴィは女性の尻に敷かれる?

ジェシカと言い争いになるシーンは面白かった。
ジェシカはマーロンとランチしたくないからハーヴィーに
任せようとすると、「やってた仲だから・・」と”やる”と
いう言葉を連発。

「やるという言葉をもう一度私の前で言ってご覧なさい」
「辞めときます。怖いからじゃない」
「言い訳しなくても良いのよ坊や」

そんな会話に対してドナとハーヴィの間でも駆け引きがある。
「タマはないわ」

■使用された曲

・Greenback Boogie by Ima Robot
・Spectre by Tycho

■出演者

マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的、SIGへ転職
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所”ピアソン”経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) ハーヴィーのアシスタント

カトリーナ・ベネット (Amanda Schull) アソシエイト
ジェフ・マローン (D.B. Woodside) 証券取引委員から転職
ローガン・サンダース (Brendan Hines) ハーヴィのクライアント
エイミー (Melanie Papalia) マイクの秘書
ウォルター・ギリス (Michael Gross) ギリス産業CEO
ジョナサン・シドウェル (Brandon Firla) SIG(シドウェル投資グループ)

ピート・クリーリング …… 労働組合長
…… 判事
トッド・スミス …… フェルトン証券、インサイダー取引
ポール・ポーター …… クライアント?
エリック・ウッドオール …… 連邦検事/南部地区
アリソン …… ローガンの妻

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