第2話 世界一の悪党 Episode #1.2
監督/Susanne Bier 脚本/David Farr
【ストーリー】
■スイス・ツェルマット
アルプス山脈を横目に電車が走る。
そんな雪山を目にしてジョナサンは殺されたソフィーのことを
思い出す。ホテルに到着すると本に目を通す。すると一枚の
紙切れが入っていて、そこには電話番号が書かれていた。
4470-0707-070。アンジェラ・バーを呼び出すとローパーの件
で話があると語る。
・ONE DAY EARLIER
ローパーがホテルに泊まりに来る。ジョナサンに対して君は
イギリス人かと問うと彼は生粋のイギリス人だという。
ランス・コーコラン “通称:コーキー”(Tom Hollander)が
チェックイン手続き。保安規定が変わり警察が五月蠅いので
時間がかかって済まないことをいう。ローパーはジョナサン
に新人なのかと問う。ローパーはフリスキー(Michael Nardone)
に前に来た時に勤務していたか?とするが居なかったという。
ジョナサンはここに来て2年半になる事を告げる。その前には
イタリアやタンジールに居た事を語る。台湾製の大きなルーム
キーを渡されるとそれをタビー (Hovik Keuchkerian)に渡す。
受け取る際にジョナサンはタビーの背広の中に銃があるのを
目にする。ヘリコプターで来るのは大変だったのではないか?
と語る。ローパーはジェド・マーシャル(Elizabeth Debicki)
や部下、スタッフと共に部屋に行く。コーキーは電話し
時間を変更してくれと語る。ローパーが疲れているからだと。
サンディ(Alistair Petrie)はグレゴリーに電話すると、
火曜日には確実に欲しいとしヴァルタバにいる連中に
朝出発するように連絡をしろという。ジェドは風呂に入ると
言うと、ジョナサンは思わずジェドを見つめる。
その視線に気がついたローパーは美人だろうと語る。絵を買う
気でニューヨークに行って見つけたという。ジェドは馬を
買うって言ってなかった?というと、馬の絵だよとローパー。
キャロライン(Natasha Little)は夫のサンディに寝ないのか
と問う。婦人はスキーで右に出るものは居ないんだと
ジョナサンに説明する。しかしサンディは膝を痛めて今は
もう駄目ですと語る。
コーキーはボリスから月曜日のランチがokだと返信が来たと
報告。ローパーはジョナサンに何か荷物が届いていないか?
と問うとまだみたいだが届いたらすぐに知らせるという。
サンディはアポーストルが明日街で逢いたいとしているという。
人目に付くからここに呼べとローパー。
ジェドはシャンプーをもっと頂戴と語る。
シャンプーではなくシャンパンのことだとし、荷物の方が
届いてないか調べてくれというローパー。
ジョナサンはトイレで嘔吐する。
ジョナサンはヴィップ(Gertrude Thoma)に対してレイト
チェックインの名簿は何処に有るのかと問うと、これを
コピーしてくれと頼む。
スイートルームの市場調査の為だとジョーダン。
届いた荷物を調べると中に商品(SIMカード??)が入っていた
のでそれをメモする。その荷物をジョナサンは調理場にいる
アルフレッド(Eric MacLennan)に渡してローパーさんに届け
くれと頼む。そして部屋のゴミ箱を今すぐに片付けてくれ
という。
夜ジェドは共有スペースにいるとジョナサンにプールに入れる
かと問う。すぐに用意するというジョナサン。
ジョナサンは彼女がプールに入る間にゴミ箱を調べる。
すると使い捨て携帯が捨ててあり、シャンパンのボトルの中
には壊されたSIMカードが入っていた。
バーはまだやっているのか?とフリスキーとタビーがやって
くる。案内しますよと。
・イギリスからスイスにアンジェラがやってくる。
真っ赤なマッターホルン・ゴッタルド鉄道から降りる彼女。
夜にローパーはフアン・アポーストル (Antonio de la Torre)
とメルセデス(Marta Torne)を連れて来る。
コーキーはジョナサンに対してどっちが娘か愛人か分からない
と告げると彼は思わず微笑む。コーキーはジョナサンに婦人
たちの相手をしていて欲しいとし、男達は商談する予定だ
った。アポーストル(通称:アーポウ)に対してローパーは
コンバインのオファーがある事を告げる。出来れば半年以内に
バイヤーを捜したいというローパー。
■イングランド、ロンドン
・The Embankment
■イングランド・デボン / Devon
・M.ODONNELL & SONS
■外務・英連邦省
・Foreigh & Common Wealth Office
■スペイン・マヨルカ島 / Mallorca
■感想
なんだか気の長い話になりそうなドラマだな。
潜入捜査するのは良いけど、相手からの信用を得るには相当な
時間がかかりそう。
一話を見た時には「ホームランド」シーズン5のドイツ・
ベルリンにある慈善団体で働くキャリーと、レバノンの難民
キャンプなんかで演説する彼女のボスのオットーとの関係を
思わず想像していたのだけど、このドラマだとシナリオが
動き出すのがエジプトのカイロで見たローパーの裏の顔と
非情な行動に目をつむれないことがきっかけ。元軍人だった
という設定は彼が単独でも戦える力を備えているという設定
付けだろうし、カイロで一夜を過ごした相手のソフィーが
自分のせいで亡くなったから復讐するというには少々壮大
過ぎる動機付けでもある。
イギリス人だけど彼らは常にMI6のリバーハウスとは距離を
置いた感じで国際執行機関員のアンジェラに協力を求めた
のもその為なのかな。
・主人公・ジョナサンの過去
アンジェラと接触する際に彼女もジョナサンについて色々と
調べて来ていた。
部屋にはT.Eロレンスのアラビアの英雄の本。
ジョナサンの父はベルファストでスパイをしていて同じ
連帯で働いていたのかな。
■スイスのツェルマットのホテル
何故このホテルに異動したのか。
ソフィーの死を目の当たりにしたことでその死を引きずって
いるのは分かるけどそう簡単にホテルを変えたりできるもの
なのだろうか。
ホテルがまた凄い僻地というか積雪の中に有る人里離れた
場所で、どれ程の宿泊客が来るかは分からないが、成り立つ
ようなホテルなのか。
あれから4年が経過していることが語られたけれど、未だに
ソフィーを思っているジョナサンは一途だね。
そこで再会したローパーとは正直単なる偶然なのかどうか
もよく分からないが、この偶然は彼に取って示唆するものが
有ったのか。
・証拠品
・携帯電話で使用されているSIMカードを割ったもの
・届けものには多数のカード??
・ローパーの部下たちが電話で仕事のオファーの会話
(コンバインのオファーがあるとかなんとか・・)
■常に女性の影がつきまとう
主人公のジョナサンとアンジェラが関係を持つことは
ないような気がするけど、ローパーに連れているジェドは
綺麗な女性だし、開放感満載で人前でも裸で歩き回りそうな
勢いがある。
イギリスの映画「007」のように行く土地土地で女性と知り合
うってロマンスに陥るっていうのも一つの見所だけどこの
ドラマでもそんな感じなのか。
近年オッパイ系ドラマが多い傾向にあるけど、このドラマも
また関係を持って裸シーンが有った。
その相手・マリリンはスイスから出てイングランドのデヴ
ォン州という土地だったけどね。
■ジョナサンの潜入捜査開始
自ら協力するということを誓う誓約書を交わしての活動。
デヴォン州でジョナサンのキャラクター作り。
悪人としての実績作りという所だろうけど、ローパーには
知られてしまっているし、カイロでもフレディ・ハミドに
顔は知られているよな。これは後に危険なシーンとして利用
されるのかも知れないが・・・
デヴォン州ではマリリンというシングルマザーからローザムズ
コテージを借りて活動する。偽名はジャック・リンドゥン。
そこに行くと早速若い子がHしてた。
この土地で名前をあげる為に、幾つかの芝居をする。
チャールズに対して今後麻薬はオレから仕入れろと脅す。
バリー・ハーロウがロンドンからパスポートを持って来た際に
みんなが見ている前で彼を売人のよそ者のように扱いぶん殴
って追い払う姿が有る。
■アメリカの国務省国防貿易管理係の責任者
ジョエル・ステッドマンがやってきて色々と武器取引の現状
と対処法を指導していく。
方法論として「現状利用」「強制措置」の二つ。
現状利用はきりがないので自分ならは強制措置を執るという。
「悪者を見つけたら監視して密輸の証拠を掴み、接触して
そいつを雇う。雇って次の悪ものを見つける・そしてまた監視
して・・・」の繰り返し。
このドラマの欠点はダレがどういう役職の人間なのかまるで
分からない(笑)
ステッドマンとこの講演会に出席したイギリスの諜報部の
人間と手を組んでいく様子。情報と金と人材を互いに必要に
応じて出し合うようだ。
・リンペット作戦
国際執行機関員のアンジェラやメイヒューはジョエルと逢っ
た。ジョエルが半年前にマドリードに行ったのは何故なのか
を問うとこの作戦名を語っていた。ローパーが現地の弁護士
のクアン・アポーストル(通称:アーポウ)と新しい商売の
話をしていること。
ジョナサンがコーキーの携帯のSIMカード情報から盗んできた
ものを復元した結果、携帯電話はロンドン、ベイルート、
マドリードに電話していること。
結局ジョエルたちもスペインで情報を追っていたことを意味
するのだろうか?
■Next Stageへ?
次の場所はスペインのマヨルカ島。
先日までいたデヴォン州では取りあえず痕跡を残しつつ
消えた格好となる。ここでの噂は広まるのかな。随分と
小さな街のようにも見えたけどね。
■使用された曲
・Calling Scissors by Alex Tesla
・Left Foot by Mating Ritual
・Depraved by Mammals
・The Keating 5 by Photek
・Plain Gold Ring by Nina Simone
・Despues by 5U4
■出演者
リチャード・オンズロー・ローパー (Hugh Laurie) 武器業者の億万長者
ジョナサン・パイン (Tom Hiddleston) ホテルのナイトマネジャー
ソフィー・アレカン (Aure Atika) ハミドの愛人、本名”サミラ”
アンジェラ・バー (Olivia Colman) 国際執行機関員(IEA)
ロブ・シンガル (Adeel Akhtar) バーの部下・メガネ
フレディ・ハミド (David Avery) カイロの豪族
レックス・メイヒュー (Douglas Hodge) バーの上司の外務省官僚
フラウレイン・ヴィップ (Gertrude Thoma) メイスターズホテルの職員
ジェド・マーシャル (Elizabeth Debicki) ローパーの愛人
フリスキー (Michael Nardone) ローパーの手下
タビー (Hovik Keuchkerian) 銃を持ったローパーの手下・ヒゲ
ランス・コーコラン (Tom Hollander) “コーキー”、ローパーの右腕
サンディ・ラングボーン (Alistair Petrie) ローパーの仲間
キャロライン・ラングボーン (Natasha Little) ラングボーン卿の妻
アルフレッド (Eric MacLennan) メイスターズホテルのシェフ
フアン・アポーストル (Antonio de la Torre) ローパーのスペイン人弁護士
メルセデス (Marta Torne) アポーストルと共にスイスへ
エレナ・アポーストル (Tabata Cerezo) 娘
(Esther Regina) アポーストルのハウスキーパー
マリリン・オドネル (Hannah Steele) シングルマザー
ジェイコブ・ダドリッジ (Conor McCarry) コテージで彼女とH
(Beth Walker) ジェイコブの彼女
チャールズ・ナラモア (Duncan Pow) ジェイコブからドラッグ購入
(Tressa Brooks) Addict
ジョエル・ステッドマン (David Harewood) アメリカ国務省国務貿易管理係
ジョフリー・ドラムグール (Tobias Menzies) イギリス側
レイモンド・ゴールト (Jonathan Aris) イギリス側
ハリー・ポールフリー (Neil Morrissey) イギリス側
バリー・ハーロウ (Harry Attwell) イギリス諜報員・パスポート届け
(Caroline Loncq) 警察署員
ヘクター・ジメネス (Gabriel Andreu)
トム・クィンス
ジャック・リンドゥン