第6話 王との約束 Fight or Flight
脚本/Lisa Randolph
監督/Charles Biname
【これまでのあらすじ】
カトリーヌはナルシスにそのウチ私が恋しくなると語る。
彼女はあなたに非難を浴びせるが、それがあなたの一番の
魅力処だという。フランソワが倒れる際に次期国王が無事
に即位をして母が摂政の座に付くまでフランスを離れないと
約束して欲しいとメアリーに頼む。メアリーもそれを約束
として捉える。フランシス無き後のメアリーは孤独で脆い
と帰国したニコラスはエリザベスに告げる。
■ストーリー
馬を走らせる2人はバッシュとシャルルだった。
フランシスの馬は最高だとしてシャルルは馬術訓練をする。
フランシスが死んでからもう3週間。ボクが国王と言われて
もピンと来ないという。シャルルはバッシュとフランシスの
絆が羨ましかったことを語るが、バッシュは政治には関わら
ないとしそれでも国王には支えがいるので、シャルルにも
兄として支えることを告げる。
そんなバッシュたちの帰宅を待っていたのはグルニエ卿
(Ted Whittall)だった。ぶどう園の収穫の時期ですねと
いうと秋は涼しくて良かったという。川の西の近道に行った
事を告げるとグルニエ卿は明日は私が連れて行くと語る。私は
国王の顧問官だという彼。しかし適切ではないとして反対する
バッシュは戴冠式が済むまでは政治活動は控えるべきだと
いう。こんなのは政治活動ではないというグルニエ。
その彼はシャルルにプレゼント用の犬を連れて来る。どんな
キツネよりも早く走る犬。顧問会議からのプレゼントだとし
シャルルが名前を決めてくれと。共に仕事をする印。
シャルルは早速狩りに行くというが・・バッシュはまた今度
摂政候補者になりたいのではないかと尋ねると、フランシス
はカトリーヌをその座にしたいと言っていたのだという
バッシュ。しかし副官には関係が無いとし、でもシュルル
の面倒は助かるという。
グリアはメアリーの元にいくとフランシスの遺品をどうする
かを尋ねる。グリアは夫を亡くした身なのに狭い部屋に
追いやるなんて・・と激怒。スコットランドの女王をまるで
よそ者扱いにしているというと、メアリーはその通りだと
いう。私はまだ女王だがフランスの王妃ではないのだと。
バッシュがやってくるとマズイぞとし、カトリーヌにショック
から早く立ち直ってもらわないといけないという。
カトリーヌの元に行くメアリーたちは、もう3週間が経過
したのよと。カトリーヌは毎朝夜明けと共に起きてきちんと
行動していることを告げる。メアリーは元気づけにハープシ
コードでも弾いたらどうかと勧める。または教会で祈るのも
良いと。しかしカトリーヌは神は耳も貸さないという。
悲しみはみんな同じだとしフランシスの望みはあなたが
摂政をすること。権勢を振るうことわと。悲しみに暮れて
いる間に顧問会議が三度も開かれているという。
シャルルは一人では何も出来ないとし母親の助けが必要なの
だという。暫定政権の会議には全て出席してとメアリー。
投票が近くなりグルニエ卿が取り入ろうとしているとバッ
シュ。摂政にはシャルルの信頼が必要だとバッシュ。
カトリーヌはメアリーに対してあなたは良いのか?と問う。
私が摂政ならば真っ先にスコットランドからフランス軍を
撤収させて無謀な戦いを終わらせる。あなたの国が終わること
を意味するとカトリーヌ。私はフランスでは権力をもたないが
あなたの未来の為に戦うという。フランシスはあなたを許した
のは摂政として支えられるのがあなただけだからだと。しかし
顧問会議で私に投票したがる貴族は居ないというカトリーヌ。
今はそうだがでも戦いに負けては駄目だという。シャルルの
王位を守れるのはカトリーヌだけだという。摂政になってと。
・イギリス
エリザベスは帰国した大使・ニコラスから破り捨てられたと
いうのかと。あの協定は両国が和平に合意して結ばれたもの
だと。代わりにメアリーはイギリスの【王位継承権】を放棄
することに同意した筈。彼女は夫を亡くして権力を弱めたこと。
継承権は手放せないだろうと。もう大した脅威ではないと
いう。だからこそ先がよめないという。スコットランドに
帰国して国の強化をするか戦略結婚をするか。この先も
メアリーに脅かされる。あの女は逢った日とを虜にする。
ニコラスは私の忠誠心を疑っているのか?と問うと、エリザベ
スはすぐに緊急会議を招集するという。軍隊を【リンリスゴ
ー】に侵攻させるという。それはメアリーの生まれ故郷か?
とニコラス。
ロバート・ダドリー卿はどうしたのか?と問うと呼び出しは
無視されノーフォークの城にいるみたいだという。ロバート
は沿岸地域へ行き、今は奥様が一人だという。それなら
レディダドリーを招待すべきねとエリザベス。
■感想
ついに亡くなってしまったフランシス。
フランシスが亡くなって3週間が経過している状況の中
フランス国内では喪に服する暇もなく、フランシスの弟の
シャルルが王位に就こうとしているが、彼は幼いために
摂政を必要としていた。その座を巡って貴族達は自らの
欲望のために不正なことをしてでもシャルルに取り入って
摂政の座を奪い取りにいく。急先鋒としてはグニエル卿だ
が、フランシスがメアリーに残した言葉は、
「次期国王が無事に即位して母が摂政の座に就くまでフラ
ンスを離れないで」ということだった。
フランスの王妃であるとは言え全く権力を失ってしまった
メアリーはカトリーヌを支援していくことになるが・・・
先代の国王が亡くなった際に国葬とかしなかったのだっけか。
先週亡くなったのにただ最後に棺に遺体を乗せて馬車に乗せ
て行っただけだった。
シャルルは事態を把握していないのか、兄弟としての絆を
感じていないのか兄が死んでも陽気に乗馬に興じている。
それに付き合っているのはバッシュだった。
フランシスの死によって打ちひしがれているのはメアリーだ
けではなくカトリーヌもその一人。メアリーはある程度決意
している中で、幾つかの選択肢も残されているが、まずは
フランシスの遺言通りにカトリーヌが摂政となるように
支えていこうと考える。
■台頭するものたち
・イングランドの女王・エリザベス
この人無くして語れないのがこのシーズンに於ける特徴か。
メアリーが居なくならない限りは女王の座に関しては安心
出来るものがない。
エリザベスはニコラスをフランス大使として向かわせて和平
協定を結ばせてメアリーにイングランドへの王位継承権の
放棄に同意させようとしたが失敗に終わる。
ニコラスはフランシス無き後のメアリーにはそんなに力が
有る訳が無いとするが・・
今のエリザベスは他人をあんまり信用しない。
エリザベスはメアリーのことを「逢った人を虜にする魅力」が
あると考えてニコラスもその魔力にでもかかっているのでは
ないかと疑う。
フランスでは顧問会議を開いているがイギリスでも緊急会議
を招集するという。
そこでエリザベスはメアリーの生まれ故郷の「リンリスゴー」
を侵略して様子見しようとしている様だ。
・グルニエ卿
今回のエピソードで散々荒らしたのは彼の存在だった。
彼は国王の顧問官をしていたということで地位としては高い
ようで、バッシュは副官をしているが摂政の件では関係ない
として一蹴していた。
フランシスの遺言では「摂政はカトリーヌに」と言っていた
けど死んだらもう国王の発言・命令など関係無いものなのか?
グルニエ卿はかなり信頼を得ている。
シャルルに気に入られる為に秋田犬マサル・・ではないけど
犬のプレゼントをしていた。
メアリーは諦めていたもののカトリーヌの後押しをするために
グルニエ卿の弱点を捜す。国王の特権は銀行の取引記録が
見られる所に有るのかな。
金の流れを調べるとぶどう園を大量に売っている。
その金で顧問官たちを買収しているのではないかと疑って
いた。
最終的にはグルニエ卿婦人から話を聞いた所、民間の傭兵
部隊を作り、死亡者を過少申告して金を着服していた様子。
忠実な愛国者の振りをして前国王の死につけ込んだ卑劣な
戦争成金・売国奴だとして、反逆罪に値すると考えてその座
を引き下ろした。
・ナルシス
ナルシスも一応土地を購入して顧問官に必要なだけの領土
を得たようだ。前回ローラと共にハネムーンに行きながら
土地を買い占めていたのはそれが有るようだ。
ナルシスはそろそろローラと次の段階に進むために性的な
開発をして行こうとする。ローラはナルシスが望む女性像が
娼婦みたいなので嫌だとしていたが、最後にナルシスに
歩調を合わせるとして勝負下着でベッドに行ったのに、
直前にカトリーヌから強烈なオーラルセックスで精気を吸い
取られた様で、疲れていると言って寝てしまった。
カトリーヌはナルシスの部屋から出て来たことを誰かに
見せつける為に行動を起こしたようだ。
「おぬしもワルよのー」とは言わなかったけど、カトリーヌ
の侍女の女性は「なんて腹黒い」としてニヤリとしていた。
・カトリーヌ
この人の権威・威厳をなんとか取り戻す為にメアリーが協力
することになる。フランシスを本当に愛して居たのは実は
この二人だったりするんだよね。昨日の敵は今日の友なのか。
メアリーはフランスに居場所はなくスコットランドに戻ろう
と考えて居た。そして結婚式のドレスも用意してスコット
ランドで政略結婚を考えて居た。
しかしカトリーヌに協力することになる。
カトリーヌに協力するということはスコットランドを捨てる
ことを意味し、スコットランドと同盟を名目に駐留させて
いるフランス軍の撤退をさせることになる。
メアリーも覚悟を決めたのかフランシスの遺言だからという
ことでスコットランドを諦めることになる。
メアリーが戻ろうとするがシャルルはそれを止めて、フランス
で再婚相手を見つければ条件の良い相手が見つかるとして
アドバイスする。やっぱりメアリーとしてはシャルルと
結婚するのでは駄目なのか?スペインの王太子、ドン・カルロ
スとの関係を狙っているみたいだけど・・
■それ以外のエピ
・エリザベスのダドリー卿への拘り
何とかしてダドリー卿を取り戻そうとする。
婦人はエリザベスから夫のロバートを取り戻した。
エリザベスはその方法を知りたいとして婦人を城の仕事に
就かせる。”白鳥の世話係”。白鳥は凶暴で怖い生き物だと
していたけどそうかな。
城に呼び出して話を聞こうとしたがそんなの夫に聞いてと
して語る光景が有る。
・フランス城内の暖炉係
カトリーヌの性欲は果てしないな。
ハープシコードでも弾こうとしていたら突然部屋で暖炉係
のイケメン男性・クリストフ(Nathaniel Middleton)が
女性と関係を持っていた。そしてカトリーヌが部屋に戻る
際に自分の性欲の穴を埋めるようにして彼との関係へと
突き進む。さっきナルシスとHしてきたばかりなのに男性から
精気を吸い取るね。
・イギリス城内の白鳥の世話係
この人は性欲も強いがロバートを愛するがあまり固執・執着
が強い。そこで医者を性欲を満たして診断をねつ造させる。
彼女はストレスで腫瘍が形成されている。体の内側から
蝕む最近。最近奥さんが気に病む心配ごとが無かったかという
ことでコーンウォールに良い治療師がいるということで
行く事になった。
ロバートはエリザベスと直前には関係を持っていたし、
枢密院の一人として宮廷に残ることになっていたが、
結局妻を救うために移動する事を伝え永遠の別れを女王に
告げた。
・レイスとクロード
この二人は愛し合っているけど最後まで関係を持たないように
努力していたかな。
クロードはリヨンの参事会員の令嬢のジュリエットを今度
の集まりの時に紹介するとして、踊りや作法を教えようと
していた。
「アルマンドは踊れる?カナリーは?」
「村では教わらない」
「ラヴォルタは覚えないとガイヤルドで始まるの。」
歴史的にラヴォルタはエリザベスが好む踊りなので、何か
有ったりするのかな。
二人で踊る姿。「ダウントンアビー」でも踊る姿が印象的
なシーンが有ったし、このドラマでもシーズン1の頃に
メアリーたちが楽しく踊る光景が有ったよね。
結局ジュリエットは居ないことは最初からレイスには分かって
いた。クロードはレイスを好きになってしまい二人共
両思いになるが・・・ただクロードにしてみれば結婚前に
キスしても”そんなの関係無い”ってことで・・・
ただレイスはグリアとの件でこの手の関係を嫌っているのは
確か。
■イングランドの次なる作戦
エリザベスはギデオン・ブラックバーン(Ben Geurens)という
囚人を出すことに・・その男はブラッディメアリーに命じら
れて、エリザベスと関係を持とうとしていたが、彼女には
ダドリー卿が居たので何とか関係を持たずに踏みとどまれた
という。相当色男みたいだがギデオンにメアリーを誘惑させ
て、スペインとの繋がりを断たせる任務を与える。
遊び人っぽい人だけど一応娘のアガサに愛情を持っている
感じだし、何なんだろうね。
■その他
・衛兵・・・・衛兵・・・・えいへいーーーーーー
最近メアリーさんが「衛兵」と呼ぶ光景が多い。
なんかそれが昔のコメディコントとか昔のドラマのようで
なんとも面白い響きに聞こえてしまう。
■使用された曲
・Reign End Credits Theme
Written by Trevor Morris
・Ex’s and Oh’s by Vitamin String Quartet
・Bloodline by Lauren Strahm & Ed Tullett
・Why Do I Fall by Matthew Perryman-Jones & Katie Herzig
・Untouchable by Whissell
■出演者
Queenメアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
Queenキャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
Queenエリザベス1世 (Rachel Skarsten) イングランド女王、庶子
Baronセバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。庶子
グリア・カッスルロイ (Jenessa Grant) SC。娼婦の館主
Lady ローラ・ナルシス (Anna Popplewell) SC。ステファンの妻
Lord ステファン・ナルシス (Craig Parker) コンデと国王に会う父
Princess クロード・ヴァロワ (Rose Williams) 王妃、カトリーナの娘
レイス・バヤール (Jonathan Keltz) 衛兵
シャルル (Spencer Macpherson) フランソワの弟
Lord ロバート・ダドリー (Charlie Carrick) イギリス貴族
ニコラス (Nick Lee) エリザベスがフランス大使に任命
Lord ギデオン・ブラックバーン (Ben Geurens) 幽閉、色男
Lady エイミー・ダドリー (Clara Pasieka) ロバートの妻
クリストフ (Nathaniel Middleton) 暖炉係
Lord グルニエ (Ted Whittall) 国王の顧問官、ぶどう園
Lady グルニエ (Sarah Colford) 夫の秘密を知る
ヘレン (Marie Ward) クリストフと関係を持つ?
(Deanna Jarvis) 召し使いの女性
アレクサンドラ (Sarah Claire Alan) クロードの侍女
(Robert Verlaque) 医者、エイミーと関係
カール …… オーストリア メアリーの婿候補
アラン島の伯爵 …… メアリーの婿候補
ドン・カルロス王太子 …… スペインの王太子
アンジェ公爵夫人 …… グルニエが懇親にしている人
ジュリエット …… リヨンの参事会員の令嬢(架空?)