第16話 裏切り者 Clans
脚本/Gretchen J. Berg
Aaron Harberts
監督/Fred Gerber
【これまでのあらすじ】
メアリーは誰かが将軍たちを殺したのか?。カトリーヌは
赤い騎士の挑戦状が届いた事を語る。今月末に艦隊を引き
揚げて整備をしたいというイギリス将軍。1週間で北海に
船を戻せるというとエリザベスは維持のためなら仕方が無い
という。ローラからフランスに手紙が届く。ナルシス宛では
なくメアリー宛の物。暗号文で書かれていて北海を安全に
渡れる期間は一週間だという。国に帰ることが出来る。
バッシュは生前フランシスからメアリーがスコットランドに
戻る時に渡す様に頼まれていたものがあるとして剣を渡す。
シャルルは母カトリーヌが摂政になりたいから姉を殴らせて
ボクを騙して裏切ったのかと呆れる。王はボクだという
シャルルはこの報いは必ず受けてもらうという。船は荒波で
難破して海岸に打ち上げられる。
■ストーリー
・スコットランドの辺境の地
船が砂浜に流れ着いていた。積んでいた荷物などは散乱し
生きて居る兵士も少ない。盗賊達は生きて居るものたちを
捜しては殺して行く。メアリーは助けを求めるが相手が人殺し
だと知って身を潜める。すとナルシスがメアリーに対して
こっちに隠れる様告げる。バッシュは?と問う。更にどうやっ
てたどり着いたのかとメアリー。船のマストにしがみついて
いたこと。傭兵は10人くらい居たが略奪者が来たら逃げたと
いうナルシス。見捨てられたのねとメアリー。
やむを得ないことだとし物資は尽きていて丸腰。更に異国
の地であるとナルシス。私には故郷のスコットランドだという
メアリー。バッシュが生きてることを知る。殺そうとされるが
“ドルイド”セネク (Patrick Garrow)たちが連れて行く。
この国はどこまで滅茶苦茶なのか。誰も救えなかったがバッ
シュだけは救いたいというメアリー。
・イングランド
ロンドンから二流シェフを呼び寄せたのでエリザベスはローラ
に味見をしましょうと語る。デンマーク王子/マグヌ
ス(Kyle Gatehouse)の心を射止めるためか?と。手紙のやり
とりの感触は良かったので脈ありだという。私が夫捜しを
していることを知って居るというエリザベス。デンマークは
小国だというローラ。本気で結婚を考えて居るのか?と問う。
そんな訳はないとしデンマークは牛の輸出が盛んだという。
イングランドの牛は口蹄疫が流行し家畜類は全滅したのだと
いう。農作業に使う牛を今の内に仕入れないと民が飢えるの
だという。あとは女王の結婚問題だとしローラも独身なら
良いのに・・と。あなたが既婚者とは伝えていないという。
マグヌス王子のお供も花嫁を捜しているので少しお遊びも
良いのではないかと。愛嬌を振りまいてとし、お供の彼を
退屈で最低で有ってもというエリザベス。何故最低だと
分かるのかと問うと、王族は自分が目立ちたいから自分より
も劣る人を連れて歩くものだというエリザベス。あなたの
ことじゃないわよとローラに取り繕う。王子がやってくる。
しかしマグヌス王子だと思っていたのは従者のハンス
(Christopher Russell)だった。
・フランス
クロードはカトリーヌに対して物を贈れば許してもらえると
思っているのか?公爵と結婚して初夜に殴れと命じたのでしょ
と。公爵のことは辛かったが大義の為と考えれば楽になると
いう。母が摂政になることが大義なのか。お母様がナルシス
を騙して結婚話を勧めさせて暴行を仕組んでいた。ナルシスの
評判を落とすために・・シャルルが手を下すように仕向けた
こと。ナルシスは邪魔だとし私を軽蔑しても外ではそれを
隠してという。赤い騎士はヴァロワ家が崩壊することが望みよ
とカトリーヌ。どう彼らを捉えるのか?とシャルル。彼らは
これまでの敵とは違う。敵の数も首謀者も不明だという。
ヴァロワを貶めて破滅させようとしている。情報を集めて
次の動きを掴み犯行現場を押さえるとカトリーヌ。
それでは守るだけだとして攻めるべきだというシャルル。
「決めるのは私・・これは命令よ」とカトリーヌ。赤い騎士が
処罰するまであなたは城の中で安全な場所にいてというが・・
■感想
前回のラストで思わぬ形で嵐に有って船は難破し、メアリー
たちは海岸に打ち上げられた。生きて居るだけでも奇跡な
訳だけど、イングランドとスコットランドは地続きなので
イングランドさえ邪魔しなければ北海の航路を使わずとも
十分安全に行けたんだけどね。問題は冒頭から酷い状態で、
メアリーが倒れている所にいつものオープニング曲の
THE LUMINEERSのScotlandが流れている。
そして何者かが難破した船から打ち上げられたものを物色
しているという不気味な所から始まることだ。
スコットランドの情勢が全く見えてこない中で少数精鋭で
なんとかなるのかという不透明感が恐怖を引き立てるシナリオ
となった。
■スコットランドサイド
生き残ったのはメアリー、バッシュ、ナルシス。当然重要
人物は嵐で船が難破しても死なない(笑)
メアリーも狙われそうになり武器を手にしていた所でナルシス
がメアリーを助けてくれる。岩陰に隠れて様子を見ていると
バッシュが倒れていて強盗に殺されそうになる。メアリーも
見ているしかない状況の中で現れたのは白い服を着たドルイド
たち。バッシュだけは助けたいと。
・ナルシスに頼む
今のメアリーにはナルシスしかいない。
メアリーは経験上エディンバラあたりに上陸したのではないか
と考える。辺境の地で支持派が半分くらい。
バッシュを救うまで一緒にいることを約束。
ナルシスは身分証を倒れていたものから手に入れたことを告げ
兄弟のようにして装うと告げる。
バッシュが回復するとナルシスは出て行こうとする。
しかしメアリーはエディンバラまでついて来て欲しいと語る。
しかし私を頼るなとし、散々窮地から奇跡的・超人的に乗り
越えて来ただろうとしてナルシスとは別れることに・・
・ウィッカーマン
人形の魔神ようなものが村に作って有った。
生け贄の人間を中に入れて焼くものだという。
しかしそれは嘘で平和な民だとメアリーは乳母から習ったこと
を語る。ナルシスはこの国の事を分かって居ないとし
この国が壊れていることを語る。何よりも外国人を野蛮人の
ように引き裂いていたこと。
ウィッカーマンについてセネクに尋ねる。
生け贄ではなく守護として置いていること。暮らしを守って
くれた時に燃やして感謝するのだという。
・バッシュ救出のために・・
儀式でバッシュを助けようとしていた。毒蛇を近づけ彼が
生きる運命ならば蛇は噛みつかないという。ドルイドの
蛇の分泌物で作った万能薬で助けることになる。
リーダーの名はセネク。
・ウルヴァーと呼ばれるもの
セネクによると海岸で野蛮なことをしていたのはウルヴァー
たちとのこと。半分人で半分は狼に因んで名付けたとのこと。
セネクはこの国にはリーダーが必要だと語っていた。
目を見てセネクは女王だとバレていた。スコットランドの魂
を持っていると。
・氏族との戦い
セネクは意外とあっさり倒された。
同情を誘ってバッシュを逃れようとする。ウィッカーマン
に入ってドルイドに襲われたと。
フォルカークに行きたいというと一緒につれて行ってくれる
と。
最後に声を掛けてきた老女はバッシュに対して魔力が備わって
いると語る。
メアリーはダンカンを見てマクフィー氏族の紋章をしていた。
メアリーを殺そうとしてフランシスを暗殺した。
マンローの元につれて行かそうとする。
この辺の人は女王の肖像画を見ていない。
■イングランドサイド
エリザベスはデンマークのマグヌス王子との関係を考える。
ローラはデンマークは小国だとしてイングランドの女王との
結婚は不釣り合いだと反論。ただエリザベスにしてみれば
結婚ではなく貿易として農作業用の牛を手に入れたい様だ。
この時代から口蹄疫って有ったんですね。
殆どイングランドでは家畜は全滅してしまったとのことな
ので相当ヤバイ状態な気がするが・・
・デンマーク王子はどんな人物?
王子はお供を連れて来るという。
エリザベスによると大抵王子のお供は引き立て役とのこと。
初対面で王子かと思っていた喋っていた人が実際にはお供
の人物でローラに声を掛けてくるという。
マグヌスはイングランドを卑下してデンマーク万歳の人物。
城の立て付けや食事の問題など欠点を指摘。
空気も臭いとか・・
ゲームをすることになる。デーン人はこの国を何度も征服
したとしてまたしてもエリザベスに600年前の話をして怒ら
せる。ローラは男は勝ちたいものだとして勝たせてあげよう
と告げる。
ただ雪を散々エリザベスに当てたことで不満が溜まる。
飢饉のイングランドからデンマークが救ったと声明を出せば
牛を売るという。コペンハーゲンにくれば・・と。
エリザベスは激怒。傲慢な態度の王子。
囁きの回廊で攻め込んでやると言った事で決裂する。
ローラがエリザベスを侮辱しているので私が言った言葉だと
庇う。
・囁きの回廊
音響特性を活かして遠くまで聞こえる通路が有る。
また雪を取り寄せたとして特別な景色を見せる。
・ローラの活躍
エリザベスはあまりにローラの言動が賢すぎること。
極秘情報を得る為にしているのではないかと。
一つの王位を巡って争っているから悪いと。
メアリーを敵に見ないで、そして私の事も友達として
見て欲しいことを説得する。
しかし最後にバレる。
マグヌスの船長がフランスの船を見つけていた。
武装していたこと。彼女の船だと。
メアリーが死ねばスコットランドは混乱する。
主君に忠実だったローラのような友達が欲しいとして彼女を
家族と共に招くという。
■フランスサイド
先日の暴露で取りあえずカトリーヌのしてきた事の一端が
また一つ明らかにされた。自分が摂政を取り戻す為にクロー
ドの婚約者に殴らせてナルシスを摂政から引きずり降ろした
こと。自分が摂政になる為ならば娘も犠牲にする母だとして
クロードはご立腹。
クリストフの手紙が有ればカトリーヌを引きずり下ろせる
とするクロードだがシャルルは自分が母親のことを信用して
ナルシスを摂政から降ろした為に、体面上出来ないことを
告げる。
・赤い騎士をどのように対処するか
カトリーヌは自分一人でなんとかしようとする。
それまでシャルルには城を出るなと命じた。
シャルルは赤い騎士を倒して功績を挙げれば顧問会議も成人
として扱うようになり直接国を治める権限を認めざるを得ない
という。
・シャルルの貴族友達
ティエリーやダニエル、フェリックスに協力してもらい赤い
騎士の情報を得ようとする。
ただ18歳の誕生日に強行パウエル3世に頂いた花瓶をダニエル
が壊していた。何かこの時ラケットゲームをしていたけど
バドミントンみたいな感じだね。
フェリックスは情報を持っていた。
オルセーに武器が隠されていること。
母の真似をしたというシャルル。カトリーヌは娼婦に情報
を集めさせているので彼は貴族の友達に集めさせる。
ティエリー・・父はパリ大学の学長
ダニエル・・父は精鋭揃いの憲兵隊の将軍
フェリックス・・父はジャン・デュボワ公爵。領地はラロシ
ェルの港を持つ。父の書斎から武器の書類を見つける。
クロードは大学は反体制派の温床になりがちだとして警鐘
をならしていた。結果から言うと正しいことになるんだけどね。
・レイスと調べる
オルセーは農園なので武器は必要無い。
そんな所に武器があるのは不自然。
護衛隊としてレイスをつけることになる。
君主としてふさわしく無い。赤い騎士を倒した後にカトリーヌ
を倒して公爵にしてもらえるという。
赤い騎士の紋章と火薬・武器が倉庫に置かれていた。
これで赤い騎士を倒せば功績を得られるという。
レイスはシャルルを城に残して行こうとする。
安全を考えての事なんだけどね。
ただどうしてもシャルルの功績も考えなければならない。
・攻撃
爆薬に向かって火の付いた矢を射るが爆発しない。
レイスは変だと考える。フェリックスが中に入って確認に
行く。中には武器がなく穀物だけ。
納税を拒んだ報復だと思われているとしてシャルルたちに
農民は戦いに来る。
レイスはシャルルとティエリーを逃がすが赤い騎士が来た
時にティエリーが裏切りものだと判明する。
■使用された曲
・Reign End Credits Theme
Written by Trevor Morris
・Scotland by THE LUMINEERS
・You Never Know (feat. Julie Hardy) by Anthem Academy
■出演者
Queenメアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
Queenキャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
Queenエリザベス1世 (Rachel Skarsten) イングランド女王、庶子
Baronセバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。庶子
グリア・カッスルロイ (Jenessa Grant) SC。娼婦の館主
Lady ローラ・ナルシス (Anna Popplewell) SC。ステファンの妻
Lord ステファン・ナルシス (Craig Parker) コンデと国王に会う父
Princess クロード・ヴァロワ (Rose Williams) 王妃、カトリーナの娘
レイス・バヤール (Jonathan Keltz) 衛兵
シャルル (Spencer Macpherson) フランソワの弟
Earl ロバート・ダドリー (Charlie Carrick) イギリス貴族
Lord ギデオン・ブラックバーン (Ben Geurens) 幽閉、大使へ
セネク (Patrick Garrow) バッシュを助けてくれる”ドルイド”
ダンカン (Adam Kenneth Wilson) マクフィー氏族”ウルヴァー”
Princeマグヌス (Kyle Gatehouse) デンマークの王子
ハンス (Christopher Russell) 王子の従者
ティエリー・ユグノー (Seamus Patterson) 貴族の息子、父はパリ大学学長
フェリックス・ジャン・デュボワ (Stephen Joffe) 貴族の息子、赤毛
ダニエル (Alex Wall) 父は憲兵隊の将軍
マクフィー・クランスマン (Ed Murphy) 氏族
ショナ (Amanda Smith) バッシュに魔力があると語る
(Andrew Zachar) 村人
(Sayer Roberts) 村人
(Aidan Crowe) 略奪者
(Eddie Jackson) 略奪者
マンロー (John Barrowman) ダンカンのボス
(Micheal Fitzgerald) 雇い兵
(Guilherme Levy) ウルヴァー(Wulver)
(Ken Linton) イギリス人貴族
(Bobby Marno) 傭兵
ジャン・デュボワ公爵
ジェームズ メアリーの兄
ジョン・ノックス