クイーン・メアリー ~愛と欲望の王宮~ 決断 Reign シーズン3 第13話 バチカンの陰謀 Strange Bedfellows

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第13話 バチカンの陰謀 Strange Bedfellows

脚本/Shannon Goss
監督/Norma Bailey

【これまでのあらすじ】

カトリーヌはメアリーにギデオンと関係を持ったのかと問う。
そしてギデオンははあなたについた。自分の命が惜しくて誘惑
したのか?と問われる。リドルフィ大司教はメアリーにエリザ
ベスの申し入れを行い王位の後継者として指名し代わりに君の
再婚相手を選ぶのだという。メアリーはギデオンにバチカン
からエリザベスの申し入れを応じろと言われたこと。私が指名
されたらエリザベスは暗殺され私が王座に就くと語る。
しかしメアリーはカトリーヌの言葉を聞いて私は駒なのねと
語る。私が暗殺されたとしても別のカトリックを君主にする。
男性なら尚良いわねとカトリーヌ。エリザベスはメアリー女王
の後継者にする代わりに私が彼女の再婚相手を選ぶという。
ダドリー卿を指名する。【赤い騎士】がカトリーヌに攻撃を
仕掛けてくる。「報いを受けろ」と布に書かれていた。

■ストーリー

シャルルは母と父が13人の騎士を異端者にデッチ挙げて処刑
したのは報酬ほ払えなかっただけのことだと知って呆れる。
他に方法が有ったのではないか?一番後腐れのない方法だった
というカトリーヌ。人望が有ってナルシスを罷免して母上を
摂政にしたことでボクは顧問官からの心証を悪くしているのだ
という。ボクの統治をこれ以上危うくさせられないというシャ
ルル。大丈夫だというカトリーヌは私個人に対する復讐なの
だから自分で何とかするという彼女。

弓矢の練習をするメアリーとダドリー。
メアリーが命中させるのを見てダドリーも驚く。
弓は役に立つと夫から習ったのだというメアリー。ダドリー
はフランシス王は正しい事を告げる。こんな名手に刃向かう
ことなど出来ないという。こうして並んでいるがお互い最愛の
人を失っていること。それでもあなたは女王の命令に従った
とメアリー。妻に先立たれたこと。私に人生をやり直す
チャンスを与えてくれたという。スコットランドの女王の配偶
者としてやり直すのは悪い話ではないというメアリー。
エリザベスの後継者も悪くはないというダドリー。イングラン
ドの次期女王に指名されれば立場が強まり国民の支持も取り
戻せるという。フランス宮廷では客人扱い、祖国の民は牙を
向いているという彼。エリザベスの判断は私の不安定な政治的
立場を思いやっての事ではなく自分の為よとメアリー。
カトリックの無力な女王を後継者に指名し自分を格上にさせる
のだという。メアリーとエリザベスは賢さでは共通したもの
があるというダドリー。縁談を進めたいとし互いに穏やかな
生活を送れる筈だという。私もそう思うというメアリー。
「僕と結婚して頂けますか?」という彼に「喜んで」という
メアリー。

メアリーはギデオンと寝る。
ダドリーとは色々有ったのでしょうが言う程悪い人ではなか
ったというメアリー。しかしギデオンはアイツは野心家で
自分の事しか考えて居ないという。エリザベスはそこが
お気に召したのだという。二人の恋愛は本物。君と結婚で
エリザベスは諦めて良いのか?血痕を目指せと焚きつけている
という。エリザベスと一緒になれないことを彼は分かって居る。
君は最低女と嘘をつくのか?。ダドリーの立場は分かったが
彼には私と結婚する以外の選択がない。でも最近違う男の事
が気になっているという。私がイングランドの王位に就いた
らバチカンは私を追放するか殺そうとする筈。次に国王を
擁立しようと企てるなら誰か宛が居るはずだというメアリー。
それはダドリーではない。ヤツには共同統治権がないから。
カトリーヌでもないこと。候補になりそうな親族はジョゼフ・
テューダー(Adam Langton)という遠い親戚がいるという。
カトリーナにテューダー家の居場所を尋ねるギデオン。エリ
ザベスが即位してイギリスをプロテスタントの国にした後、
ジョゼフはフランスに逃げたという。メアリーは読みが
正しければリドルフォ大司教(Juan Chioran)はもう彼に接触
してイギリス王の話をしていること。証拠を見つけてエリザ
ベスに届ければメアリーは後継者指名は出来ないという。
ギデオンにも大変なリスクがかかるというメアリー。俺は
エリザベスに仕えている身でバチカンの陰謀を阻止すれば
女王の命を救えること。任務じゃなくメアリーの為にやらな
きゃ・・バチカンを阻止しよう。まずはジョゼフの居場所を
見つけないといけないというメアリー。

大使のダドリーはギデオンに対してメアリーとの関係を片付
けて来たと思って良いのかと問うと、ボクと婚約したことを
語る。もう君が相手することはないと言うと、ギデオンは自分
の得意なことは女性に近づき秘密を喋らせることだという。
エリザベスとのことが有ったしもう知って居るのかという
ギデオン。スコットランドの女王に近づくなというダドリー。
イングランドの女王の命令か?スコットランド女王の未来の
夫・レスター伯爵の命令だというダドリー。

■感想

なかなかシーズン3は面白い。

少し無理矢理な所が無い訳でもないが、その辺は史実からも
フランシスが亡くなるので仕方が無いことなのだろう。

イングランドとフランス、スコットという前にドラマでは
バチカンが望む形の中に女性の存在は眼中に無く、
エリザベス、メアリーを殺してイギリスにはイギリス生まれ
のプロテスタントの正当な継承権のある男性を王位に据えよう
としているところがある。また最後のことになるけど、
フランスの摂政になったカトリーヌのことでさえもバチカンの
大司教のリドルフォはあまり良い顔をしていない。
結局足蹴にする形にはなるが、どの国も流石にバチカンを敵
にはしたくないので、如何にして今回バチカンが画策する
王位継承権の流れを阻止するのか。そしてその責任が自分に
及ばないように隠密行動を取れるのかにかかっている。

色んな人が自分本位の行動を取っている。
その中には愛が含まれているが、身分の違いから結ばれる
ことのない悲しい現状も至る所で散見する。自分本位の行動
を取った結果誰もが最悪の結果を甘受しなければならない様な
状況に陥っている。

ドラマのタイトル通り男女の情事も多かったです。

■赤い騎士

カトリーヌによると13人の騎士を異端者とデッチ挙げて処刑
したこと。何故そんなことをしたのかというと報酬を払えない
からだということでシャルルにも事実を話した。
シャルルは人望の有ったナルシスを罷免して母を摂政にした
のにこれ以上顧問官の心証を悪くしたくないと考えて居る。

赤い騎士捜しに関してはバッシュが担当する。
一番可能性があるのは当時殺された13人の騎士の遺族。
ただカトリーヌによると遺族は一人も居ないはずで、身寄り
のない子を育てることで忠誠心を培い、大人になったら禁欲
の誓いを立てさせたこと。大人になったら高級娼婦をあてが
っていたということで、そんな彼女たちに話を聞きに行く。

娼婦のボス・デニス (Sarah Orenstein)はかなり厳しい教育
を受けたので抜け駆けすることは無かったが店で聞く耳を
立てている女性モウリッサ (Irene Poole)にバッシュは
気がついて改めて話を聞く。
その女性が生んだ子かも知れないとし、騎士の一人に恋を
して出産したことを語る。しかし騎士達が悪魔崇拝をしている
ことを知って赤ちゃんを手放したとのこと。「ディジョンの
森の近くに捨てた」。まだ生きて居るとも分からない相手。

バッシュは調べていくウチにジュアンというコロシアムで
戦う強靱な男がそれに該当していた。戦うのは相当ヤバイな
と思っていたところ、バッシュは話を聞くために彼の家に
行き後ろからナイフを突き立てて情報を引き出した。
ジュアンの中には両親に対する愛情がないことが分かり
彼ではないことが分かる。ただしバッシュと同様に自分達の
仲間に入らないかとして接触してきた人物がいるという。
入会すればルビーが渡されるとのこと。
彼の家を出る際にジュアンに弓矢が飛んできて当たってしま
った逃げる男にバッシュは矢を射ると馬に乗っていた彼に
見事命中。

・赤い騎士の一人

名前は言わなかったが男(Bruno Verdoni)が捕まり拷問して
情報を引き出そうとする。拷問するのはクリストフ。
水を得た魚のように彼は拷問を楽しんでいるようだった。
男は腕を折られようとも塩酸を目の中に入れられようとも
ナイフで刺されようとも言う事はなかった。
ただ目的としているのは個人ではなくヴァロワ家を壊滅させ
ようとしている人物であることが分かる。

■グリアとレイスとクロード

グリアは妹エレン (Lyla Porter-Follows)とその夫のトー
マス・キャンベル (Stephen Tracey)に赤ちゃんを託そうと
していたが有るとき脅迫文を受ける。金を要求するもので
取りあえず金は渡そうとするが、レイスに相談する。
金の受け渡しの際にレイスが犯人を捕まえる手はずとなって
いて、クロードがその流れにも関わってくる。
ただこの流れは簡単に妹夫婦の自作自演だと思った。
トーマスは金が無い癖に爵位を持っているのでプライドだけ
は高い事が言われていたからね。金を奪うのだろうと思って
いたけど、いざ逮捕すると妹から意外な事を聞く。
グリアはあくまで近くで見守る伯母さん役でエレンが育てる
予定だったのに、グリアは親権を手放そうとはせず、それだけ
ではなく妹夫婦はまるで家庭教師レベルの扱いにしようとして
いた為に金を受け取って何処か海外で過ごそうとしていたよ
うだ。そんな妹のことをグリアは見限るが、ここでもそれぞれ
の自分勝手さ・エゴの問題にぶち当たる。

・レイスとクロード

この二人、レイスは商売を始めようとしている。レイスが
商人になって地位を上げた上でなんとかクロードと身分の違い
を乗り越えようとするものだった。
そのきっかけとして今回の事件を一緒にこなすことで
クロードもレイスも本気モードになる。クロードの人脈を
生かしレイスが営業していくみたいだ。

■バチカンの策略

今回のメインはイングランドに於ける後継者指名に対して
バチカンが意図していることが何かを掴み、その企みを
読んで潰すことにあった。
メアリーとギデオンは絶対にバチカンはエリザベスも
メアリーも殺してイギリスには男性で同じ宗派の人間で
王家の血を持つ者を王位に据えようとするものだった。
それが誰なのか。
カトリーヌによるとジョゼフ・テューダーという人物の可能
性を教えてくれた。
調べてみると確かにバチカンからの手紙が彼の家に有り
手を組んで居ることが分かる。
それを知ったギデオンはその男・ジョゼフ・テューダーを
捕まえてイギリスに連れて行こうとするが、リドルフィ
大司教は従者がギデオンが家捜しをしていたところをみて居て
牢獄に入れてしまう。

メアリーはカトリーヌに助言を求めると、つい先日フランス
に来たばかりの人ならばエリザベスの信頼が厚いことを告げ
る。カトリーヌはエリザベスの内情も知って居るからね。
ダドリーは牢獄にいるギデオンの元に行く。
するとギデオンから女王を狙うものが居るとして自分の変わり
にミッションを成し遂げて欲しい事を告げる。

・ミッションは成功するが・・・

メアリーの読み通りの展開となった。
エリザベスの元にダドリーがジョセフを連れて行く。
ギデオンは代わりに見せしめ的にバチカンから殺されそう
になる。
ここでもまたメアリーがカトリーヌに助けを求めた。
カトリーヌはヴァロワ家に忠実なガガン将軍とギデオンの
捕虜交換を求める。彼はスコットランドの【レスタリング
の戦い】
でイギリスの捕虜になり幽閉される。

エリザベスはそんな約束は出来ないとするが、ダドリーから
は本音を聞かされる。この陰謀を見つけたのはギデオンで
あり彼が恩人であること。恩人を助けることになり、
メアリーとはしばしのお別れなのか。熱しにくく冷めにくい
性格をした二人はスコットランドで会う約束をしていた。
エリザベズの思惑としてはメアリーを苦しめたい意図が
大きそうで、「愛した相手が死ぬ事」と「生きて居るけど
手に入らない相手」を引き合いに出して、条約を締結する
ことになる。

■その他

・ナルシスに助けを求める

これまでの事件で犠牲である度にナルシスも覚えていた。

・ローラの助言

エリザベスの心を溶解しているのはローラかも。

・二人は気が合うはず
・二人の女王が連携してることを世間にアピールする。

・ハト家が上手い

冒頭でハトを的にして撃っていた。

■使用された曲

・Reign End Credits Theme
Written by Trevor Morris
・Naive by Charlie Witten
・Pure by Luke Sital-Singh

■出演者

Queenメアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
Queenキャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
Queenエリザベス1世 (Rachel Skarsten) イングランド女王、庶子
Baronセバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。庶子
グリア・カッスルロイ (Jenessa Grant) SC。娼婦の館主
Lady ローラ・ナルシス (Anna Popplewell) SC。ステファンの妻
Lord ステファン・ナルシス (Craig Parker) コンデと国王に会う父
Princess クロード・ヴァロワ (Rose Williams) 王妃、カトリーナの娘
レイス・バヤール (Jonathan Keltz) 衛兵
シャルル (Spencer Macpherson) フランソワの弟

Lord ロバート・ダドリー (Charlie Carrick) イギリス貴族
Lord ギデオン・ブラックバーン (Ben Geurens) 幽閉、大使へ
クリストフ (Nathaniel Middleton) 暖炉係 -> 護衛隊
リドルフィ大司教 (Juan Chioran) バチカン
ジュアン (James Preston Rogers) 娼婦の息子、ディジョンの森に捨てられた格闘家
エレン (Lyla Porter-Follows) グリアの妹
モウリッサ (Irene Poole) 娼婦、ジュアンの母
(David Patrick Flemming) 評議会メンバー
デニス (Sarah Orenstein) 娼婦、バッシュが話を聞く
(Bruno Verdoni) 謎の男
アガサ (Macy Drouin) ギデオンの娘
Lord トーマス・キャンベル (Stephen Tracey) エレンの夫
(Alex Frankson) メッセンジャー
ジョセフ・テューダー (Adam Langton) イングランドの王にしようと?
(Adam Crew) イギリス顧問評議会員 /ヒゲ

モレル枢機卿
ヘンリー・ヘイスティングス ハンティンドンの伯爵
ジョン・ノックス

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