第15話 船出 Safe Passage
脚本/Drew Lindo
監督/Stuart Gillard
【これまでのあらすじ】
クリストフはカトリーヌに娘のクロードに暴行を振るわせて
摂政の座を横取りしたんだろうと告げる。カトリーヌも彼に
あなたは何人も殺したんでしょという。私たちはもう何でも
無いとし互いに秘密を握っている間柄ってだけだというカト
リーヌ。メアリーは兵力の援助をバチカンの大司教に求める。
そうすればジョン・ノックス率いる反乱軍から国を取り戻せ
るのだと。大司教は軍の立ち上げ費用を援助するという。
シャルルは13人の騎士を殺した理由が報酬を払えないから
なのか?とカトリーヌに問い詰める。赤い騎士と名乗るならず
者たちが私に反旗を翻しているとしガガン将軍に軍隊の
協力を得て彼らを倒したい事を語る。スコットランドに於ける
任務の報酬が全額受け取れれば喜んで応じるという。
カトリーヌは二週間後の宴の場で全額支払うという。しかし
その場で毒を盛られて将軍たちは死亡する。
■ストーリー
バッシュとメアリーが城に戻ると宴の席でみんなが死亡して
いるのを見て衝撃を受ける。誰がこんなことをしたのか?
と問うとカトリーヌは赤い騎士からの挑戦状が届いていた
という。将軍たちのグラスに毒を塗ったのだという。バッシ
ュは城に入り込めたのか?と疑問に感じる。ナルシスは将軍
たちの為に苦労して格闘試合で金を稼ぎスコットランドに
出征した兵に金を支払える筈だったという。バッシュは
もう誰も信じないとし報酬を払いたくないから殺したと思わ
れるという。この城で殺されたなら私とシャルルが疑われる
というカトリーヌ。赤い騎士の狙いはカトリーヌを陥れ
軍をヴァロワ家に刃向かわせて氾濫することだとメアリー。
やるべきことは単純だとしこの事件を兵士に知られない様に
すること。将軍が9人死んだのに?とシャルル。ナルシスは
我々でこの遺体を埋めれば良いという。宴を知って居るのは
誰かとバッシュ。友人、その妻、沢山知って居るという。
招待されたことで到着したことは知らないという。召使い
に口止めさせること。ナルシスの領地は遠くないとし遺体を
密かに埋める場所が有るという。
カトリーヌに責任はない、悪いのは赤い騎士だとし報いを
受けてもらうとメアリー。それまでナルシスの筋書きを通そう
という。将軍は来ないことにする・・私たちも狼狽える振り
を・・とメアリー。
バッシュに対してメアリーはスコットランドに来てくれると
しソバに居てくれると言ってくれたことは嬉しいが、でも2人
とも状況が変わったという。ヴァロワ家が攻撃されている
というメアリー。私は急いで帰国しないとジョン・ノックス
に廃位にさせられるとし祖国を失う。将軍の一件は気にする
なとするとカトリーヌと一族で赤い騎士は潰せばヴァロワ家
は安泰だという。私は離れて使命を果たすという。バッシュ
はフランスにいてシャルルやクロードを護らなきゃ駄目だと
し、マルグリットたちが帰るかも知れないという。城に残って
家族を守るのよとメアリー。
・イングランド
エリザベスに将軍に提案する。今月末に艦隊を引き上げて
整備したいこと。1週間で北海に戻せるという。その間は
海賊を取り締まれないが大したリスクではないこと。船は
老朽化しているので今手を入れないと修理が出来なくなる
という。衣マンにスペインは我々の交易路を気にしようと
しないと。
そんな会話をローラは聞いて急いで手紙を書く。
「親愛なる友、今月末帰られると。不安でしょ。ウィット
ビー、ミュアフィールド、アイマスに居る親戚が最近集まった
そうで、あなたのお父様の提督は居ないと聞いたという。
5日から7日まで足止めされるから」と。
バッシュはシャルルの元に行く。
するとデルフィーヌが居た。バッシュは何故君がここに?と
尋ねる。王室の予言者としてシャルルが呼び戻し、力を借り
たいと頼んだという。赤い騎士は今も潜んでいるかも知れない
こと。デルフィーヌは触れたら心を読める。敵か判別してよ
とシャルル。デルフィーヌとちょっと二人にして欲しいと
頼むバッシュ。捜査に君を巻き込めないとし殺人鬼の捜査で
君が壊されるという。しかしデルフィーヌはもう治っている
ので大丈夫だとし宮廷を離れる時待つと言ってくれたが何か
変わったのか?他に気になる人が出たのか?というデルフィー
ヌ。元には戻れないんだとバッシュ。デルフィーヌも良いのだ
とし力を貸すと陛下に約束したからと。
メアリーの元にナルシスが来る。
私の事は大法官と呼んで欲しいとし昇進したのだという。やる
ことが沢山あるとして無視しようとするが、ローラからの
手紙だとナルシスは語る。イングランドから密かに持ち込ま
れたこと。私宛ではなくあなたへの暗号文だと。港町の名と
私の父である提督、今月末帰郷しても居ないと居ない。
北海を安全に渡れる期間は一週間あると書かれているという
メアリー。イングランドの会場警備で手薄になる。でも
書かれたのは何日も前。イングランドの妨害されずに海を渡り
たいならすぐに発つべき。ついにこの時が来た。長い年月を
を経て私は祖国へ戻るとメアリー。
■感想
何だか凄い展開になってしまいましたね。
いや毎回そんなことを言っているんだけど(^^;
何よりも驚いたのは先週のナルシスの活躍とは対象的に折角
彼が命をかけて稼いだ金を渡そうという段階になって過去に
13人の騎士を殺したようにしてカトリーヌたちの前で全滅
してしまう流れが有ること。
折角ヴァロワ家に忠誠を誓うガガン将軍をイングランドから
釈放させたのに死んでしまったら意味がない。
ただ犯人像は限られている。
・過去13人の騎士がアンリ王によって殺されたことを知って
居る人物。
・毒物を扱うことが出来る人物。
・城の中を自由に行き来できる人物。
以上の人物は存在するのか?
また今回はグラスに毒を塗ったくらいなので城内に居ても
違和感がない人物ということになるよな。
昔秘密の通路の中に居たクラリッサでも生きて居れば
分からないでもないんだけどね。これで全く知らない人物
だったりするのだろうか?
シーズン3は18話構成で残り3話なので「赤い騎士」の問題は
最後まで引っ張るのかな。
またフランスでは殺人鬼の問題も残っている。
突然デルフィーヌが戻ったことによって変なフラッグが立た
なければ良いなと思っていたが・・
■フランスサイド
・バチカンの動き
バチカンはメアリーに対して軍を雇うための資金を提供した。
スコットランドに帰りジョン・ノックスを討伐する為の軍隊。
メアリーはすぐにでも戻らないと廃位させられるという状況
に有る。
先日バッシュが原点に戻るとしていたけど冒頭ではやはり
フランスを見捨てることが出来ない為に残るという選択を
してシャルルやクロードを守る為に決断を見せる。
・殺人鬼クリストフとデルフィーヌ
デルフィーヌはシャルルに呼ばれて城に戻ってきた。
バッシュとしては嬉しいサプライズか。
王室の予言者として雇うというシャルル。
バッシュは近くに殺人鬼が居ることでデルフィーヌが壊れて
しまわないか心配しているが、もう治ったとのこと。実に
早い回復だな。
クリストフは完全にカトリーヌに近づいている。
クリストフは自分が殺されることを想定して、殺された際
には事実が公表される仕掛けを施しているのだという。
カトリーヌが摂政を取り戻す為にクロードを襲ったという
事実。今回は最後にそれが判明してしまうんだけどね。
どうせバレルのだからもっと早くに話していれば良かったのに
ね。
デルフィーヌは殺人鬼のことに対して
「女の人が彼を守っている」と語っている。
そしていよいよ二人が遭遇する時が来てしまう。
デルフィーヌはもう少し上手く立ち回れなかったのかな。
クリストフが遺体を見つけて報告したということを聞いて
バッシュは彼の仕業だと分かる。
バッシュはクリストフに対して全てを吐かせた。
ブラッドウッドの村の酒場にカトリーヌの秘密を預けている
こと。
・ナルシスはメアリーが嫌いだ
ナルシスは大法官として任命された。
位が高いことは分かるけどどれだけの権力を持っているのか
分からない。
ナルシスがメアリーの元にやってくるがローラからの手紙が
ナルシスに対してではなくメアリーの宛てに届いたからだった。
北海を安全に渡る方法がローラからの手紙には書かれていた。
イングランドの妨害がなく渡れる期間があること。
・赤い騎士
赤い騎士と殺人鬼に関連は無いのかなと思っていたけど違う
みたいだね。
ナルシスがここで亡くなった将軍達を自分の土地に運んで
埋める事を語る。
しかし既に時は遅く将軍の部下達がフランスの城にやってきて
いた。
カトリーヌがきちんと説明したところで民衆は彼女が殺したに
決まっていると思うハズ。この民衆への印象操作に関しては
イングランドでも不倫の件で散々だったからね。
・メアリーは帰国の準備
ローラからの情報によって予定よりも早く帰る事を告げる。
ただローラがイングランドの捕虜にされた状態で帰国すると
人質の価値が上がってしまうということでナルシスは懸念
している。
またメアリーはカトリーヌにフランスに暫く残ることを提案
するが、これまでのことで学んでいないのかとして自分の国
を守れと後押ししてくれる。
帰国しようとする前にメアリーは初めて来た時のことを
思い浮かべていた。あの時はホントに良かったのにね。
■イングランドサイド
イングランドでもスコットランドの動きを見張るために艦隊
を海に停泊させているが将軍によると一週間程度戻して
船の整備をしたいという。その間に海賊を野放しにする
ことになるがそれも大したリスクではないという。
ただ海賊と言えばグリアの恋人でお腹の父親であるマルタン
が居る。イングランドが軍を一瞬でも引き下がれば彼らの
動きが不確定要素として働くことにならないか?
・エリザベスの話に聞く耳を立てるローラ
イングランドの軍隊が一週間程度居なくなるということで
ローラはメアリー宛に手紙を書いた。
5日から7日まで・・と語っていたのでこの時にはもう暦が
明確に確立されていたのか。
・ダドリーとブラックバーンの活躍
ギデオンはドン・カルロスとメアリーの婚約を破談にして
そしてエリザベスが狙われていることを話して命の恩人と
なる。
ギデオンはイングランド人の誇りの方を優先し、エリザベス
に忠誠を誓っている。褒美として宮廷の仕事を任せられる
ことになる。
ギデオンはローラに接触。上述した様にイングランドへの
忠誠は変わりないがメアリーのことは好き。アガサを取り
戻したし、処刑されそうな時にはメアリーが助けてくれた。
逃げる方法が分かればローラを手助けしてくれそうだ。
・ローラの助言
色々と国や宗教が絡んでいるのでバチカンの関係も悪くした
くないしエリザベスとしては難しい決断だ。
ローラに話すと何も答えない手もあること。答えをはぐらかす。
結論を出さない手。優柔不断で無害だと思わせるのだという。
「側近に相談してよく考え聖書に当たってみます」と答えれば
良いと言うローラの助言は的を射ていた。
■メアリーの出発・・しかし
メアリーは一度は出発しようとしたが城が危ないことを知って
戻る。白いローブ着て馬にまたがりカトリーヌを法廷につれて
行こうとするものたちを蹴散らす姿は格好良かったな。
バッシュは母がボワネル公爵にクロードを殴らせて摂政を
取り戻したことを手紙を見て知り縁を切ることにする。
バッシュの母親も殺している事実。
もはやフランスに義理立て居る理由がバッシュには無くなり
メアリーと共にスコットランドに行く事になる。
しかし最後は嵐にやられていた。
ここから「ロビンソンクルーソー」でも始まりますか?
■使用された曲
・Reign End Credits Theme
Written by Trevor Morris
・Scotland by THE LUMINEERS
・Redemption (Part I) (feat. Natalie Taylor) by Jon Howard
■出演者
Queenメアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
Queenキャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
Queenエリザベス1世 (Rachel Skarsten) イングランド女王、庶子
Baronセバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。庶子
グリア・カッスルロイ (Jenessa Grant) SC。娼婦の館主
Lady ローラ・ナルシス (Anna Popplewell) SC。ステファンの妻
Lord ステファン・ナルシス (Craig Parker) コンデと国王に会う父
Princess クロード・ヴァロワ (Rose Williams) 王妃、カトリーナの娘
レイス・バヤール (Jonathan Keltz) 衛兵
シャルル (Spencer Macpherson) フランソワの弟
Lord ロバート・ダドリー (Charlie Carrick) イギリス貴族
Lord ギデオン・ブラックバーン (Ben Geurens) 幽閉、大使へ
デルフィーヌ (Alexandra Ordolis) ヒーリング
クリストフ (Nathaniel Middleton) 暖炉係 -> 護衛隊
アロイシウス・カッスルロイ (Michael Therriault) グリアの夫
ガンボン (Dylan Taylor) ガガン将軍の副官
ペイジ (Jack Morton)
ガガン将軍 (Patrick Galligan) イギリスと捕虜交換
ボネ (Stephen McGrath) 傭兵、メアリーが雇う
フランシス王1世 (Toby Regbo)
(Dylan Sypher) 王のガード
マルグリット