Major Crimes ~重大犯罪課 第6話 目には目を Out of Bounds

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September 17, 2012
第6話 目には目を Out of Bounds

脚本/Ralph Gifford、Carson Moore 監督/Rick Wallace
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ラスティのことを調べていたホッブス検事補は、DNAからラスティ
の父方の叔父であるポール・ダンが麻薬の売人として逮捕歴が
有り、その兄のダニエル・ダンが父親の可能性が高いことを
聞かされる。シャロンはその事実を話すべきか悩むが、ラスティ
にその資料を渡す。

シャロンとラスティは朝、父親の件で語り会う。
生物学上の父で有って関係無いというラスティ。コカインの
常習者かも知れないし、一度も俺を捜そうとしないなんて
どうみても無責任なヤツだという。しかしシャロンは父親も
貴方の存在自体を聞かされていなかった可能性もあるのだという。
逢いたくないことも分かるが慎重に考えて欲しいとし、
家族がいるのが分かったことで逢うのも悪くは無いと思った
のだという。決して貴方を追い出そうとしているのではないと
告げ、居なくなったら寂しいが、これも義務なのだと語る。

シャロンは電話を受け事件現場へと向かう。
現場に到着すると、車内で殺害されている男性の遺体が有った。
巡回中のパトカーが一時間前に発見したのだという。
サイクスによると、被害者はアンソニー・ルイス(16歳)で、
車は自分のものだという。サイフが手つかずで残されている
ことを考えれば強盗目的ではないのは明らか。左後部のバンパー
がぶつけられた跡があるというタオ。別の車の塗装が付着して
いるので調べているという。赤かエビ茶色の塗装で、運転席
側のドアには撃たれた痕跡がないという。窓は開いていたが無傷
であること。被害者に向けて3発発砲されており、2発は背中に
打たれたもので、1発は助手席のドアに当たっているとのこと。
警察が到着時ドアは閉まっていたとし、ダッシュボードが開いて
いたのだという。アンソニーは、ぶつけてきた相手がギャング
だということに気が付いてダッシュボードから銃を取りだそう
としたのではないかというプロペンザ。しかしボードの中に銃は
なく、車両登録所、保険証、小銭、手の除菌ローションなど
が入って居るだけだという。
午後11時から午前5時までの運転許可証が有り、署名はハビエル・
ラミレスとなっているという。便せんはジェームズ・マジソン
高校のものだった。インターネットで調べるサイクスは、ハビエル
はフットボールのコーチであり、アンソニーはその高校で
クォーターバックをしていることが分かる。シャロンはプロペンザ
に対して遺族への告知をして欲しいとするが、告知するのを禁止
されている事を語る。シャロンはその言葉に違和感を覚える中、
そもそもこの事件の案件を重犯課に指名したのは誰なのかと問う。
するとテイラー副本部長である事を知る。

テイラーから話を聞くと、被害者が殺害された付近は、ギャング団
による違法行為の温床の場所だという。アンソニーの兄・ラマー・
ルイスは、”ボーンズ”と呼ばれるトワイライトクリップスのリーダー
の男で、トレセロコスというギャングと常に対立関係にあるの
だという。黒人とヒスパニック系が争っており、その争いは高校内
でも起きて校内で3度争いに発展しているとのこと。テイラーの
末の息子があの学校に通っていて目の前で争うのを見たのだという。
単なるこれが車のトラブルから発展した殺人だとしても、ギャング
たちから見れば、シマ争いによる挑発行為に見えるのだとし、
争いに発展してしまう可能性があるという。兄のラマーは現在
保護観察の身だが、弟の死を知ればまずはトレセロコスに報復
することを考えるハズだという。捜査方針を決めるのは私だと
いうテイラーは、ラマーを拘束した上でアンソニーの死亡告知
をして、その間に事件を解決するのだと語る。その為明朝まで
ラミレスコーチに話を聞く事も禁止だという。これ以上被害者を
出さずに事件を解決したいだけだとテイラーは語る。

サンチェスはラマーを取り調べ室に連行する。ラマーは警察の
違法逮捕だとするが、サンチェスは逮捕の為に呼んだのでは
ないという。弟のアンソニーが殺害され発見されたのだという。
115番通りとタウン通りの間の道で撃ち殺されたこと。
問題は何者かが故意にアンソニーの車に後方から衝突し、そして
殺害したこと。現在警察はギャングによる抗争ではなく、
運転トラブルによる個人的な争いから発展したものだと見て
いる事を告げる。サンチェスはお前が個人的に片をつけよう
とすると人殺しを見つけづらくなるのだとして理解を求める。
夜の10時以降、保護観察中は外出するのは遵守事項違反だと
告げると、逮捕するという。ラマーは警察に呼ばれたから
来たのに逮捕するなんてハメたなとして激怒する。

シャロンは一時帰宅すると、ラスティが朝食を作って待っていた。
毎朝母親の為に朝食を作っていたのだという。
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高校生のアンソニーが突然車の中で射殺体として発見される。
この辺はギャング団のトワイライトクリップスとトレセロコスが
対立している地域でも有り、アンソニーの兄はトワイライト
クリップスのリーダー・ラマー・ルイスでも有ったことから
ギャング団の抗争なのかに思われ、事実がどうであれ、亡くなった
ことがラマーに知られれば確実に対立するギャング団への報復
合戦が始まり死人が出るとして懸念するが・・・

警察官としての難儀な一面を見せられるというエピソードだった。

これは軍人にも同様のことが言えることで、プロペンザが語ってい
たように、「指揮官は部下を危険な現場に送らなければならない。
どんなに完璧に備えても刑事は怪我をする。」ということ。

「クローザー」の時には内務調査部のシャロンがある意味悪役を
演じることでバランスを保っていたところが有ったけど、
このドラマに於いてはテイラーがその役目を担っている様だ。
これまたプロペンザがシャロンに語っていたことだけど、
「内務調査部の指揮官と殺人事件の指揮官の違い」というのが
鮮明に描かれた格好で、テイラーは市民生活全体を見ているのに
対してシャロンら重犯課は狭義の中でも目の前に殺人事件のことに
集中して見ていかねばならないというところに違いが出ている。

常にドラマでは正当性を問う流れがあるところもシャロンが
法律に厳しい性格故のことなのだろうか。
ラスティの父親の身辺調査をする際にもフリンとプロペンザに
相談していたけど、この二人はあっさり「一市民の匿名の情報」
という名の下でラスティの父・ダニエルが殺人に関わっている
“らしい”ことを電話で仄めかして捜索しようとするところなど
笑える一遍だった。勿論却下されて、児童保護局経由で調べさせ
ていたのだけどね。

さて事件では上述したようにテイラーとシャロンたちの思惑の
違いが現れるというエピソードだった。
テイラーとしてはギャング同士の抗争ではないことを一刻も早く
証明したいが為に証明するまでの間に情報の規制を行ったり、
法律を多少無視した流れで、ラマーを逮捕・拘束しようとしていた。
シャロンたちは捜査に時間がかかってしまうとして不満を述べて
いたけど、これって「クローザー」の頃はブレンダがシャロン
に文句を言っていた構図そのものなんだよね。

家族や兄弟を守るということが殺害の動機となってしまった。
被害者の兄は弟の復讐の為、加害者の父は息子の為にそれぞれ
やるべきことをやったようだ。
ギャングという下地と共にフットボールに於ける将来性や
巨額な利権が発生している為に起きた事件なんだろうけど、
ちょっと切ない事件である。自衛のために先制攻撃をする
アメリカらしい意識が働いたのかなとも思う。

そんな家族のエピソードを通して、ラスティの父親との関係
にも言及していくところが上手くて出来ていた。血のつながり
だけが親子ではなく、シャロンとラスティの関係も少しずつ
絆として生まれてきている。またしても現場で血が流れている
事実を目にしたラスティにしては、自分ばかりが不平不満を
言う立場ではないというところに繋がったのだろう。

そして何よりも今回はギャング団の抗争を気にしているテイラー
は部下であるサイクスが重傷であるにも関わらず、一番気にして
いたのは、記者会見のことだった。プロペンザたちは憤りを
覚えて居た様だけどね。
サイクスのやられ方はちょっと再起不能っぽいくらいに頭を
打ち付けられていたのが恐かった。ブロペンザ同様に、個人的に
サイクスのドジっ子ぶりに愛嬌を感じ始めていた頃のことだったので、
ちょっと今回のサイクスの怪我は心配するところだった。
シーズン3まではクレジットされているので取りあえず安心かも。

そういえば、犯罪に使われた車が起亜自動車の赤いミニバン
だった(2002年製のセドナ)。今時のドラマに於いて、自動車メーカー
の存在は欠かせないものが有る。KIAの車で思い出すのは、
Dlifeで放送している「NIKITA / ニキータ」は、KIAプレゼンツ
なので、ディヴィジョンやマイケルが乗っている車が起亜の
セダン車だったりする。
「BONES」だとTOYOTAプレゼンツなので、やたらとブレナンが
プリウスの性能をブースに自慢するというシーンが有るんだよね。
日本では殆ど起亜自動車の車って流通していないので結構貴重
かも(笑)。

シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
フリッツ・ホワード (Jon Tenney) FBI捜査官
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
テイラー (Robert Gossett) 新本部長
ケンダル (Ransford Doherty) 検死官

ラマー・ルイス (Clifford McGee) 長男、トワイライトクリップス
ハビエル・ラミレス (Benito Martinez) フットボールコーチ
ディエゴ・アルバラド (Alberto De Diego) フットボール選手
カレン・アルバラド (Lucia Sullivan) ディエゴの母
ロジャー・アルバラド (Gabriel Salvador) ディエゴの父
オジー・マイケルズ (Anthony Ruivivar) 地方検事補
— (Gabriel Benitez) SIS Officer
— (Mark Stefanich) Police officer

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