第17話 女王の帰還 Intruders
脚本/April Blair
Drew Lindo
監督/Lee Rose
【これまでのあらすじ】
シャルルはオルセーの武器の隠し場所を爆破しに行く。
しかしいざ計画を実行しに行く中でレイスは何かおかしい
ことを口にする。シャルルたちは囲まれて赤い騎士たちに
ダマされていることに気がつく。ティエリーに逃げろ!と
いうが彼が裏切り者の一人だった。ローラはナルシスに
対してあなたには価値がないと言い切り、エリザベスの要求
通りイングランドに行くと語る。ナルシスとメアリーは
ローラの情報を元にイングランドの海軍の居ない間に
スコットランドに上陸しようと船に乗る。スコットランドに
上陸したら互いに別の道を歩むというナルシス。メアリーか
イングランドに行ってローラを救うのよねと。エリザベスは
メアリーたちフランスの船がスコットランドに向かった報を
受けてローラに対してエリザベスはあなたがメアリーに航路
を伝えたのでしょと語る。しかし船は沖で沈んだし遺体は
見つからないことを語る。彼女が乗っていたというが死んだ
証拠は有るのかとローラ。スコットランドの海岸に打ち上げ
られたメアリーたちはドルイドたちによって殺害されるが
辛うじてダンカン((Adam Kenneth Wilson))のマントに
マクフィー氏族の紋章が付いているとメアリー。私を暗殺し
ようとして変わりにフランシスを殺したヤツラだとバッシュ
に告げる。氏族のリーダーのマンロー(John Barrowman)が
暗殺を指示したのだという。作り話を信じてマンローの元に
連れて行ってもらうという。彼の心臓を引き裂いてやると
メアリーは告げる。
■ストーリー
バッシュとメアリーと兄と妹として振る舞うことに。
偽名はピエールとポリーヌ。二人が揉めているのをダンカン
たちは見ていた。フォルカークまで送るのか?として
ダンカンに語りかけるマクフィー(Ed Murphy)。まさかと
してピエールによると妹が嫁ぐ羊毛職人は金持ちなので命
がけで妹を届けているのでそれなりの謝礼をぶんどるとの事。
自分の妹で身代金を取るのか?妹に黙ったままで2、3日足止め
をして婚約者からせしめるとのこと。ピエールと金を分けたら
二人をフォルカークへ送るという。それにはマンローの
許可を取らないといけないと。
メアリーは彼らは欲が深いので必ずリーダーの元に連れて行く
筈だとバッシュに告げる。マクフィーの男たちは忠実だが
彼を恐れても居るというメアリー。計画通り会えても君を
亡き者にしたい連中に囲まれるので嘘がバレルのは時間の
問題だとバッシュ。近づいて殺す時間が有れば十分だという。
彼が暗殺者を送ったせいでフランシスが死んだのだと。しかし
バッシュはフランシスが居たら君を危険にさらすようなことは
しないという。でも彼も同じことをした筈。復讐しない限り
王位は守れないという。
ダンカンがやってくる。
フォルカークまではどのくらいか?と尋ねると予定が変わり
寄るところが出来たという。難破船の積み荷や馬を休ませない
といけないこともあるという。バッシュはメアリーに心配する
ことはないと語る中、これでマンローに会えるとメアリーは
ほくそ笑む。
任務とは言え国王である友達を裏切るなのは辛かったなと
父親はティエリーに語る。父が言った通り大義の為でフランス
はもうすぐ立派な国になる。メディチ家のカトリーヌからの
圧政から解放されること。ル・マンという地元の商人が
キャベツを届けるんだとし微税額を決めるという。12時に
見せろとし現物をみないと駄目だという。
・フランス宮廷
国王が行方不明だとし王位になる危機に何故黙って居たのか
と摂政のカトリーヌを責める。。カトリーヌは赤い騎士の
襲撃は個人的なものかと思っていたので私だけで処理出来ると
思っていたこと。ヴァロワ家自体を葬り去ろうとしている
とし負けられないという。貴族の皆さんに集まってもらった
のは脅威に立ち向かいシャルルを救出して欲しいからだと。
国王は必ず感謝するという。
そんな中一人の男のことをカトリーヌは見ていて。その視線
に気がついたのはマルテル・ド・ギーズ卿 (Lewis Kirk)だ
った。目が父に似ているわねとカトリーヌ。急な呼びかけに
応じてくれてありがとうという。父の死後ダイブ経って
宮廷に招かれたので驚いたという。父を殺したプロテスタント
は見つけたのか?とマルテル。暗殺者は手がかりを残さなか
ったのだというカトリーヌ。必ず捕まえるという。声を掛けず
に悪かったわと。フランシスの死で忙しかったこと。
フランスが崩壊しないように私一人で支えて来たというカト
リーヌ。今も一人、貴族に期待しては駄目だという。
あれは政治家の常套手段。どうせ城にこもって嵐が去るのを
待つのだという。シャルルはお飾りで他にも子孫が居ると
いうマルテル。これ以上国王を失えない・・それなら力強い
味方を持つべき。我が一族の財力・武力が有ればあなたの統治
を支えられるというマルテル。ギーズ家に借りを作りたい
とは思わないとするが、目指す所は同じで国の存続であり
利害は一致しているという。それなら危機を乗り越えるまで
支援を受けるという。
・スコットランド
ファイフの浜辺へ続く道に居た酷い怪我のフランスの傭兵。
スコットランドの宮廷に行くとしスコットランドの摂政に
大事な知らせがあるといっていると農場の女性(Lili Connor)。
メアリー兄・ジェームズ(Dan Jeannotte)に知らせたいのか。
スコットランド宮廷の使いなのか?摂政が欲しがる情報だとし
俺をフランスに帰してくれという。フランスからメアリー
女王本人を連れて来た。上陸できたのは少ない・・暗殺者に
やられた救助しないと・・そんな彼の手には金貨が握られて
いた。しかもその金貨は教皇領の金貨だと分かる。
それを見てジェームズの元にジョン・ノックスが報告に行く。
■感想
いよいよシーズン3のラスト前のエピソード。
至る所でピンチを迎えている中で、それぞれどうピンチを
切り抜けていくかってことですが、どちらも容易な事では
解決出来そうにない状況だ。でもいざ見ていると意外と
あっさり切り抜けたなという印象も有ったりして・・
赤い騎士が誰なのか。そしてスコットランドの情勢がどう
なっているのか。イングランドのエリザベスに徐々に
信頼を得てきたローラの行動はどうなるのか。
ここ最近妊婦となったグリアの様子が描かれていないけど
やはり何処かカッスルロイと共に国外に行ってしまったの
だろうか?
■スコットランドサイド・メアリー
スコットランドではカトリックのフランスとは違いプロ
テスタントが徐々に広まっている状況の中、メアリーの事を
狙っている人物がジョン・ノックス以外にもマンローという
人物がいることが分かる。そのマンローは氏族のリーダーで
メアリーを殺そうとしてフランソワを暗殺した人物だと判明。
メアリーは取りあえ自分達も囚われものの被害者だという
ことでフォルカークまで結婚する妹・メアリー(ポリーヌ)を
届けるバッシュ(ピエール)という役を演じて、その過程で
マンロー暗殺を考えて居るようだ。
ただそれにはダンカンとクランスマンの目を欺く必要がある。
・メアリーが立てた計画
バッシュはメアリーが金持ちと結婚するという事を受けて
その婚約者から金をせしめようとして到着を遅らせるらしい。
その件で一儲けしないかとダンカンたちを誘い、その間に
メアリーをマンローの元につれて行かせて彼女がマンローを
討つという作戦。ただ本当に無謀な作戦であることは言うま
でもなく、手していたフランシワからもらった剣も奪われて
しまっているしどうしようもない。
不確定要素としてはメアリーがまだスコットランドの女王だ
ということが氏族にも伝わっていないので当然市民たちも
知らない。ただ前回部族のリーダーはメアリーが女王である
ことを見抜いていたね。肖像画を見ないと分からないとの
ことだけど幼少期から襲われることを恐れて修道院に身を
隠していたり、フランスに渡ったりしていた。その為に彼女
自身がスコットランドという土地の特性をあまり分かって居
ない所が不利に働くかも知れない事。
また彼女が女王だと分かった時の周りのリアクションもどう
いう反応を示すか。摂政をしていたメアリーの母・マリー
やジェームズたちも正直あんまり自国民に評判が良くない。
・フランスの傭兵の生き残り
メアリーの乗った船が難破し海辺に流れ着いたものたちも
略奪者たちによって殺された。傭兵はそのことを事もあろうか
ジョン・ノックスに話してしまう。
難破したのはファイフの沖だとしていた。
しかし傭兵が手にしていたものが問題だった。特別な金貨。
ジョン・ノックスはすぐに分かるがその金貨はバチカン
発行の”教皇領の金貨”。
それ故に当初船に乗っていたのはメアリーとは知らなかったが
察したみたいだ。
・ジョン・ノックスの正体
ジョンは牧師なのね。しかも冒頭からいきなりジェームズと
会話していた。摂政のジェームズに対してメアリーは
亡くなったと語るジョン。
ノックスは当然メアリーをよく思っていない。女性君主を
気に入らないし君主制自体を嫌っている。
メアリーが亡くなるとダーンリー卿が正当な王位継承権が
渡る。ジェームズは庶子なのでバッシュ同様王にはなれない
立場のだ。
ただダーンリー卿はカトリック。
ジョンは思わず「王家の系譜」に嫌気を刺していることを
口にしてしまいそこで初めて君主制の廃止を語り、我々と
貴族で統治すべき事を語る。
王や女王は二度と居なくなるんだぞというが・・
・感じの悪い村
いよいよマンローとの対面。
剣を取り上げられる。妹を騙す男を信用出来ないと言われ
るバッシュ。真実を確認に行かせたというマンロー。
フォルカークに真実を確認にいっているのでマズイと
メアリーに忠告するバッシュ。メアリーは自分がマンローに
近づいた殺す事を告げる。
マンローからメアリーは誘いがある。
バッシュに対して助けたいならば馬と騒ぎを起こして欲しい
と告げる。
いよいよマンローの部屋へ。
メアリーは剣の使い方を教えてと語る。
ラテン語で書かれていること。カトリックが使っている言葉
だという。本来プロテスタントは習わない。スコットランド
ではラテン語が古いということもある。
ただ剣に刻まれたラテン語を読むことが出来るマンロー。
「我が女王、我が光、我が愛」
この剣はメアリーの船から流れ着いたもの。
船では女王を見た事はないという彼女。
マンローも肖像画は見た事が無いという。ただ噂では艶やかな
黒髪で美しい女性、男を惑わせるというメアリー。
■フランスサイド
任務の為にティエリーはシャルルという友人を裏切った。
父親のヒューは息子の気持ちを察しながらも改革の為の
大義を求め息子も理解している。メディチ家の圧政から
解かれないことにはフランスという国が良くならないこと。
前回の中で父親は大学教授で反体制派になる可能性には言及
されていた。
シャルルの目の前で収税吏(Mark Burgess)の男が殺されたの
はショックだっただろ。
・カトリーヌに追求
貴族達はシャルルが誘拐されたことを黙って居たカトリーヌ
に追求する。彼女は個人的復讐で追い込まれているのでは
ないかと考えて自分で解決出来ると思っていたことを説明す
る。貴族に協力を求めるがカトリーヌは使えないと思ってい
る。
カトリーヌはマルテル・ド・ギーズに助けを求める。
マルテルは父親を殺したプロテスタントを見つけたのかを
気にしている。ただギーズ家に力を求めたいと思わないと
語っている矛盾も有った。
・計画の失敗
シャルルの計画に便乗して功績を挙げようとしたレイスも
当然カトリーヌからの逆鱗に触れる。レイスのことを相変わ
らず”厨房係”呼ばわりしているし、役立たずと罵倒する。
クロードは計画が成功すれば公爵にしてもらえる筈だった
と語る。レイスは忠誠心があるためにカトリーヌはそれでも
突き放さない。
・マルテルとクロード
フィレンツェではこの二人は関係を持っていた。
ただクロードは相当荒れていた時だったしね。
クロードは彼が赤い騎士ではないかと疑い殴るも、彼は
父親を殺したものを探しに来たという。国王の捜索や
クロードを守ると約束する。
マルテルは赤い騎士ではないことをカトリーヌに告げる。
父を殺したものを探しに来ただけだと。
カトリーヌが殺したという事を臭わせるた時にクロードは
「何人殺したのよ」と呆れるところが有った。
・ティエリーとシャルル
シャルルは親友が裏切ったことが納得がいかない。
ティエリーはこれから革命が始まるとして語る。
しかしシャルルはティエリーに君は道具にされているだけだ
と語る。君主制にするなら王族は殺される。シャルルも
当然殺すことを告げる。
・赤い騎士からの要求
カトリーヌが一人で森に来いとしてやってくる。
カトリーヌは何か計画を立てているようだ。
レイスたちを先に行かせるようで・・どんなプランなのか。
■イングランドサイド
ローラはメアリーが死んで居ないと信じたい一人。この辺は
メアリーの兄のジェームズと同じだね。
ローラはこの悲しみは信仰で癒された事を告げプロテスタント
への改宗をエリザベスには断る。
・ローラの助言
ジョンが権力を握ったらどうなるのか。
イングランドと女性との戦いを続け、エリザベスの退位を
迫るはずだという。
ダーンリー卿が王位継承権がある為にエリザベスとしても
脅威を感じずに居られない。
エリザベスは自分がスコットランドの統治をすれば上手く
いくと考えて居る。
「メアリーと私は親戚。同じ木から伸びた枝。」
ローラにも同意して欲しいとし、何よりもローラの父は
有力な家柄故に支持を求める。カトリックを弾圧しないという
ことをエリザベスは誓うが・・・果たして。
・ナルシス神父
アヴェ・マリアに祈って居たローラ。
まさか彼がこのタイミングでイングランドに戻り込めるとは
思わなかった。スコットランドとの国境を越えるだけでも
大変なのにイングランドの王の宮廷ですよ。フランスでは
大法官という地位を得た事を語りローラを助けに来た事を語る。
権力を持っていてもローラが居なければ意味がないという
ことに気がついた様だ。
これから何処に行って暮らしても良いと言う際にスコットラ
ンドのことにも言及されナルシスはメアリーと同じ船に乗って
居た事を告げる。彼女が生きて居ること。
しかしメアリーが死んだと思い最善の道としてスコットランド
とイングランドの併合策にローラは乗ってしまった事を語る。
ただメアリーが生きて居るという情報をどう伝えるべきか。
ジョンの家庭教師のルネを通してこれまでメアリーと連絡を
とっていた為にそこを利用する。
・メアリーき生きて居る
進軍は中止すべきだと語る。
ただエリザベスはまだ確認されていないこと。
ジョンの仕業かも知れない事を告げる。
エリザベスはスコットランドの貴族に支持を得ていることを
告げる。
ナルシスはローラにこのまま逃げようと語る。
エリザベスが不在にする間ギデオンが船を手配してくれて
いるという。城壁の外で落ち合おうと語る。
大抵こういう時落ち合えない(笑)
■その他
・マンローの恨みの理由
マンローの家は反逆者の烙印で全てを奪われたという。
メアリーは罰する命令など出していない。統治していたのは
母だという。メアリーは迫り来るマンロー剣で殺す。
メアリーは元々フランスから離れることはしなかったのに
あなたが呼び寄せたのだという。
・ティエリーの父が殺されて現実に戻る
シャルルを逃がすティエリー。赤い騎士の元に遭いにいく
カトリーヌ。しかし赤い騎士の中には4人の騎士が含まれて
いた。赤い騎士が一人逃げてしまった。カトリーヌは拷問
してシャルルの居場所を聞き出そうとする。
・エディンバラからの連絡
メアリーから暗号で手紙。エリザベスの暗殺をローラに送
っていた。
会議の場でジェームズはスコットランドの貴族に君主制を
断ち切ろうとしてジョンが迫る。投票して決めることになる
が・・
メアリーがそこに入ってくる。
先週カトリーヌを助けた流れようにメアリーの登場の仕方
が格好良いね。
■使用された曲
・Reign End Credits Theme
Written by Trevor Morris
・Scotland by THE LUMINEERS
・You Never Know (feat. Julie Hardy) by Anthem Academy
■出演者
Queenメアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
Queenキャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
Queenエリザベス1世 (Rachel Skarsten) イングランド女王、庶子
Baronセバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。庶子
グリア・カッスルロイ (Jenessa Grant) SC。娼婦の館主
Lady ローラ・ナルシス (Anna Popplewell) SC。ステファンの妻
Lord ステファン・ナルシス (Craig Parker) コンデと国王に会う父
Princess クロード・ヴァロワ (Rose Williams) 王妃、カトリーナの娘
レイス・バヤール (Jonathan Keltz) 衛兵
シャルル (Spencer Macpherson) フランソワの弟
Earl ロバート・ダドリー (Charlie Carrick) イギリス貴族
Lord ギデオン・ブラックバーン (Ben Geurens) 幽閉、大使へ
マンロー (John Barrowman) スコットランドの反体制派リーダー
Earl ジェームズ・スチュワート (Dan Jeannotte) スコットランドの
Duke マルテル・ド・ギーズ (Lewis Kirk) メアリーの母マリーの弟、マルテルの父
ジョン・ノックス (Jonathan Goad) 牧師、ジェームズと協力
ダンカン (Adam Kenneth Wilson) マクフィー氏族”ウルヴァー”
ティエリー・ユグノー (Seamus Patterson) 貴族の息子、父はパリ大学学長
(Myles Dobson) メッセンジャー
(Jason Faulkner) イラツく貴族
(Brian Russell) スコットランドの評議会
(Lili Connor) スコットランド人の農民の女性
Lady カークランド (Jessica Gallant) ジェームズと寝ている
(Ryan Christopher Kotack) スコットランド人軍事アドバイザー
(Nathaniel Bacon) フランスの報酬目当ての傭兵
(Mark Burgess) 収税吏
ヒュー (Laurie Murdoch) ティエリーの父
イサク (Wade Bogert O’Brien) Isaac / Red Knight
ルネ (Martha Girvin) ジョンの家庭教師
マクフィー・クランスマン (Ed Murphy) マクフィー氏族
ダーンリー卿