第3話 契約 The Covenant
監督/Lesli Linka Glatter 脚本/Ron Nyswaner
Ted Mann
【これまでのあらすじ】
クインは俺はもうこれ以上治らない事を告げる。キャリーに
対して苛立ち、そのクソ頭で考えて見ろとし俺に構うなと語
る。FBIのコンリン(Dominic Fumusa)はテロリストに物的援助
をした容疑でセクー(J. Mallory McCree)を対話する。アメ
リカに於ける不条理なタイホを阻止すべくレダ・ハーシェル
教授/弁護士(Patrick Sabongui)はセクーに司法取引を提案。
しかしセクーは無実だと主張する。キャリーはコンリンに
違法行為はしていないのではないかと語るが、君も米兵の遺体
の写真を保存しているか?と問われる。彼は怒っているだけ
だキャリーは反論する。娘・フラニーは下には誰がいるのか
と母キャリーに問う。ピーター・クインよとし病院にいたが
暫く住むという。セクーは彼の名前はサード・マスード
(Leo Manzari)を出す。マックスによると彼はFBIの情報源
だという。サードはコンリンから何でも良いからとにかく
セクーに金を受けさせろと言ったのだという。証言は変えら
れるので真実を話してとキャリー。来たのは間違いだったと
サード。クラレンスはクラレスに対して持ち逃げされるなよ
と語る。娼婦のクラレスはクインと関係を持とうとする中
泥棒だと叫ぶと恋人のトミー(Bobby Moreno)がクインを
殴り飛ばし有り金を奪って行く。ソールからキャリーは
キーン次期大統領のアドバイザーをしているのかと問われる。
彼女の安全保障政策は君の考えそのものだという。ダール
は同盟国から情報が入ったとしてイランが核合意に反して
いるらしいこと。イラン人ビジネスマンのファルハド・
ナフィーシ(Bernard White)をイスラエルが拉致する計画が
あることを語る。補佐官のロブ(Hill Harper)はダールに
よればイランが北朝鮮と取引している証拠があると。
モサドがこの状況で客観性であるとは言えないというキャリ
ー。キーンはどうしたら良いかと相談すると彼女はソールを
現地に送るべきだという。彼は核合意が上手くいくよう望ん
でいるからだと。アブダビへ行ってくる。モサドの作戦だと
ダールはソールに語る。そんな中キャリーはクインに
見た事はないかとして写真を見せる。
【ストーリー】
「クインはシャワーを浴びるが、シャワーから水が出ずに
突然ガスが出てくる。するとクインは突然痙攣を起こして
倒れる」。しかしそれはクインが見た夢だった。
キャリーはクインにここは私の家だから安心だとハグして
落ち着かせる。深呼吸をしてと語る中、キャリーを好きな
クインはその行為に対して彼女の服を脱がせようとする。
クインにそれは駄目だと言うと君がしたいかと思ったという
クイン。フラニーが母を心配してやってくると上に戻りなさ
いと語る。クインに対して薬を辞めたことによる離脱症状
だろうが私たち親子と暮らすつもりならば・・と語る。
今日は一日出かけるのでフラニーは子守に頼んだのでマックス
にも来てもらおうかと尋ねるが、彼は”シッター”は呼ばなくて
良いと語る。
レダからオフィスに来る様連絡が有るキャリー。
コンリンから電話が有ったこと。彼の情報源を責めたそうだ
なと。急いでくるのだと語る。
●アラブ首長国連邦・アブダビ
ソールはモサドの運転手(Mohamed Attougui)に案内して
もらう。現在国家安全保衛部に尾行されていること。ソール
はまいてくれと語る。町中に入ると人混みに紛れて上手いこと
ソールを降ろす。するとトヴァが迎えに(Hadar Ratzon Rotem)
やってきてバイクに載せるとバイクでホテルへと向かう。
●オフィスビル
キャリーはレダのオフィスへ。
オルティスから司法取引は無しだと言われたこと。
裁判になるとしセクーは厳重警備刑務所に15年だという。
十分に根拠が有れば出来るというが安全保障に関わる裁判所
命令に背いたんだとレダ。対抗手段は?というキャリーに
対して命令を無視したので陪審員にも期待は出来ないという。
サードはFBIらセクーは脅威ではないから手を引けとハッキリ
と言ったのだという。そして5千ドルだって無理にセクーに
渡したこと。君も弁護団だろうというとシモーヌも全部聞いて
いたという。しかし被告人の妹で証人にはなれないという。
僕達の合意に反していること。キャリーは資金確保と調査と
アドバイザー、独断で案件を動かし法律を犯すなんて以ての外
だとレダ。しくじったわねとキャリーは認める。
これから拘置所に言ってセクーに話してくるというと、私の
ミスだから私が話すというキャリー。
●アラブ首長国連邦・アブダビ
ホテルの一室にファルハド・ナフィーシ (Bernard White)は
ミーナ・ベッカー (Natacha Karam)に会いに来る。住まいは
友達とシェアしているというミーナ。繁盛しているからとし
寝室からの眺めは最高よと語る。そして寝室に連れて行くと
なんとそこにはソールの姿が有った。
■感想
シナリオの構成の仕方は凄く上手いと思わせるのだけど、
それと面白さが直結するのかと言われると苦しいものがある。
意外とまだ展開が進んでいない(現状に切迫感が無い)から
でしょうか。
そろそろ自分的には当初感じたHOMELANDの面白さからは
外れてしまった感じもするし、舞台がドイツからアメリカに
戻ったことで面白さも復活するのかなと思ったけど基本的
には終始アメリカ対中東問題がこのドラマのメインとなって
いるので敵が変わるだけであまり違った感じがしない。
今回はシーズン5でソールが構想していた中東問題を一気に
片付けるべくして自分たちに取って扱いやすい人材を敵側の
首相にしようとした壮大な計画は失敗。今回はアメリカ
国内の大統領の交代のタイミングを見計らい、ダールが
独自の見解で国内の世論を煽って防衛にかける更なる締め
付けと中東に対する偏見を利用した作戦を行うような感じだ。
大きく分けて以下の流れがある。
■キャリーの問題
シーズン5でのクインは核物質を浴びて確実に亡くなって
しまうかと思われたけど、予防策で打っていたので助かった。
クインの原動力はキャリーしかないよね。
そのキャリーが付かず離れずの関係を持っている為に彼の中
の感情は混乱しているし、何よりもドイツで受けた被害/
PTSDによってかなり悩まされている。
今回のキャリーはそんなクインのことを横目で見つつ、
現在行っている中東系の人たちが不当に扱われることのない
ように戦っている。
しかしその中でミスした一つの事が元で反米情報を流して
いたきな臭い青年のセクーが司法取引出来なくなり15年の
刑期がほぼ確定の状況の中、キャリーが力業でそれを終息
させようとする。
ロジャーという男性を脅していたけど、アメリカ高官なのか
な。バグダッド時代に色々とキャリーとは繋がりが有った
みたいだけど・・・
自宅まで行くことでプレッシャーをかけてFBI捜査官
コンリンと情報屋サードのウソを暴くための通話記録/交信した
会話の内容そのものを引き渡すよう求めて打開策に繋げた。
会話自体が手に入るということはNSAに口が利く人物か。
ただこのUSBは如何にもロジャーが渡したように思わせて
実際にはトロイの木馬か何か仕込んで有ったな。
ということはダールがキャリーに渡す様ロジャーに手を回した
のかな。
・現在のキャリーは更に幾つかの問題
・クインをこのまま自宅に住まわせるのか。
クインは先日金を奪われたトミーから金を取り返す変わりに
2000ドルする銃を手に入れた。彼は何者かによって見張られて
いると感じている様子。確かにダールが見張っているけど
それ以外にも彼が時々感じる気配は実在しているものなのか
どうか。
・キーン次期大統領のアドバイザーとして裏から意見を
求められるが上述したようにダールが盗聴していて完全に
聞かれてしまっている。ロブがダール側の人間なのか。
彼女をガードしているトムズが裏切っているのか。
キーンとキャリーは共にイランとの核合意を推奨しているが
ダールは反対している。キーンに色々と吹き込んで不安に
させキャリーに相談をさせていた。ダールのウソ/CIA(諜報員)
のウソをキャリーは熟知しているのでそのカラクリを全て
キーンに話すキャリー。ただしイニシアチブはまだダールが
握っている様にして二人の情報・密会は筒抜けになっている。
■ソールの問題
ソールは相変わらずキャリーを味方につけたいところだけど
完全に信用を失ってしまったのは1話と2話の中で描かれて
いた。
ソールがアメリカ国内で密会していた女性はモサドのトヴァ
でそのトヴァとUAEのアブダビでは連携して、イランの
ファルハド・ナフィーシが北朝鮮に核ミサイルを違法に輸出
していることを証明しようとしていた。
北朝鮮のサムジヨン空軍基地まで南ロシアの基地を経由して
入国したのを確認したというモサドのトヴァ。
ファルハドは応用宇宙科学の教授みたいな振りして実際には
イスラム革命防衛隊の代理人。
イスラム教徒って男女関係が厳格なところがあるのかなと
思っていたけど、かつてソールが美人局的にアリソン・カー
にしてやられてしまったことと同様にファルハドにも罠を
仕掛けており、テヘランの上司にばらすぞと、まるで刑務所
から情報提供させた振りして釈放させるギャング的段取りで
彼を脅した。
・幾つかのキーワード
ファルハドとの取り調べ・取引を行ったソール。
その際、彼が吸っていた【タバコの空き箱】がゴミ箱に捨てて
あった。海外送金に使用している口座は【ファーストエミレー
ツ銀行】。中継銀行として利用して【ヒズボラ】に送金して
いるのではないかと疑っていた。武器を売ったことは認め
それは【ロシア製の地対空ミサイル S-400】。プーチンは
シオニストが次の世界大戦を起こすのを阻止しようと考えて
居ることを語る。
イルクーツクへ行ったのはクレムリンの官僚にS-400の件で
会ったとはファルハド談。
・ソールの私用
驚くべき事にソールには妹がいた。名前はドリット。
「Sex and the City」のキャリーの妹の名前がドリットだ
ったな。
ドリットはモシェというユダヤ人と結婚している。
ヨルダン川西岸地区に行くとソールとダールの会話の中で
言っていたような気がするので、あの辺はパレスチナ人と
ユダヤ人がケンカしているところだよな。
入口のゲートではアラビア語を話していたのに、最後に
ヘブライ語の人物に捕まってしまった。
ソールって前にも捕まって人生観が変わったことが有った
よな。
ドラマの面白いところは、「謎解きはディナーあとで」では
ないのだけど、ドリットは話はディナーの後で・・と語った
けど、キャリーはキーンと会った際には食事の前に話を
片付けようと対比させていた。
ソールはモシェという男が妹と結婚したことでこの地に
入植して、”ザ・ユダヤ人”を主張しようとして留まっていた
様子。そのせいで家族とは離れて自分達とは縁もゆかりもない
土地に留まるハメになったとしていた。
ソールは肝心のミラとの関係は話をしなかった。
当然その後の美人局アリソンのことを話せるハズも無い(笑)
ドリットからは安息日までいたらどうかとし、インディアナ
時代の話を・・としていたけど・・
■ダールの問題
まだまだこの人の問題は影を潜めているけど段々とこの人
のしていることは安全保障という名の下でかなり危険なこと
をしようとしている感じがしている。
ソールとは旧友なのだろうが、そろそろ仲違いしそうだ。
キーン次期大統領には
「選ぶならば古い友です。新しい友は信じません」と語って
いたね。
またダールの見解では既に北朝鮮は核弾頭を所有していて
問題はイランだかロシア製の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と
互換性があるかどうかだとしていた。
そしてダールがアドバイスするとしたら制裁を復活させて
ホルムズ海峡に第5艦隊を送り敵を利する動きを止めると
語っていた。
■使用曲
・Homeland Theme by Sean Callery Feat. Chris Tedesco
■出演者
キャリー・マティソン (Claire Danes) デューリング財団
ピーター・クイン (Rupert Friend) CIA職員
ソール・ベレンソン (Mandy Patinkin) CIAヨーロッパ担当部長
ダール・アダル (F. Murray Abraham) CIA職員
エリザベス・キーン (Elizabeth Marvel) 次期大統領、就任式待ち
ロブ・エモンズ (Hill Harper) キーンの秘書
レイ・コンリン (Dominic Fumusa) FBI捜査官
レダ・ハーシェル (Patrick Sabongui) 教授、弁護士
ポーティウス・ベリ (C.J. Wilson) 謎の人物
トヴァ・リヴリン (Hadar Ratzon Rotem) イスラエル、モサド
アビー・バー (Zainab Jah) 母親
セクー・バー (J. Mallory McCree) 息子、逮捕される
サード・マスード (Leo Manzari) イスラム教徒、情報屋
ファルハド・ナフィーシ (Bernard White) イラン代表団、武器取引
ドリット (Jacqueline Antaramian) ソールの妹、故モシェの妻
クラリス (Mickey O’Hagan) 娼婦・トミーと共謀?
ロジャー (Ian Kahn)
トミー (Bobby Moreno) クインから強盗
フラニー・マティソン (Claire Keane) 娘
フラニー・マティソン (McKenna Keane)
ミーナ・ベッカー (Natacha Karam) モサド
トムズ (James Mount) エージェント、シークレットサービス?
アダマ (Nikki Massoud) 弁護士事務所スタッフ、花届いてます
(Yassine Fadel) モサド技術者、シュレッダー係
(Mohamed Attougui) モサドタクシー運転手
(Stephanie Guerin) モサドスクーター運転手
(Mouhcine Malzi) パレスチナ人警察官、
クラレンス・ジャクソン 医学療法士
オーティス 米連邦検事
ラティーシャ フラニーの乳母
エリアン・コトー (Alfredo Narciso) 議員
ジョセフ
アレクサンドラ (Faith Logan) 誰?
(Guy Sparks) シークレットサービス
プーチン ロシア大統領
ロジャーの妻
ロジャーの子
ハフィーズ コンリンがサードに会わせろと
モシェ ユダヤ教徒
ダニエル ソールの親戚
ジェイコブ ダヴィとレベッカの息子
ダヴィ レベッカの夫
レベッカ ソールの親戚
ミラ ソールの元妻
アーロン キーンの元夫
ジョージ・テネット
オットー・デューリング
シモーヌ・バー セクーの妹