第4話 特別な夜 Why Is This Night Different?
監督/ 脚本/
【これまでのあらすじ】
コーズニックはヌーマンに対して、テレビ出演して金を稼いで
いるローラの情報は自分たちのものだとし、俺たちには全く金
が入って来ていないという。しかしヌーマンは情報はタダでやる
という。コーズニックは売りものがある、アメリカの極秘文章だ
としてロシア大使の男と接触。ローラはヌーマンと接触すると
残りの情報の入ったUSBを受け取る。今後の連絡はないという。
しかしローラはUSBの中身は茶化すものだと分かる。
エタイはソールに君とは古い仲だからこれだけは言っておくとし
我が政府はシリアの政権交代には何があろうとも断固反対する
という。ソールはアラブの独裁政権を倒すのはもうやめたと。
ダールはソールに作戦決行だと。イスラエルは何処まで知って
いるのか?アサド降ろしの意図と後任候補を考えて居る辺りまで
だという。ワリードは標的はCIAの女だったとベルーズが拷問
して情報を引き出していた。誰かがキャリーを狙っていると。
キャリーは明日娘を送り出せるか自信が無いというとヨナスは
君も一緒に行けばどうかという。この子をもっと危険に晒す
ことになると。ソールはクインに対して今後捕まってもCIAとは
関係無く孤立無援であること。これ以後接触を断つという。標的
情報と金を入れるので目的遂行の証拠を残せと。キャリーは
奴らが追ってくるとヨナスに告げる。あいつらが私を殺しに
くるのだという。キャリーはヨナスを帰らせると家の前の森の
中でライフルを片手に息を潜める。そしてやってきたターゲット
に向けて銃を当てる。しかし相手は逆にキャリーの首を絞めて
麻酔を打って眠らせる。相手はクイン(Rupert Friend)だった。
【ストーリー】
ソールはエタイ(Allan Corduner)に招待されユダヤの過越の祭
にアリソンと共に出席する。少年が歌を歌う中、エタイは
「我々が苦葉を食べるのは古代エジプトで祖先が奴隷として味わ
った苦しみを思い起こすためだとし、今日我々は家族や友人と
共にこのドイツの過越の祭を祝っている。思い出して欲しい、
今から約70年前この地にはファラオより残虐な独裁者がいたこと
を。彼の命令により当時我々の両親、祖父母たちは黄色い星を
胸に付け通りを歩かされていた。しばし彼らに思いを馳せよう。
世界にはまだ我々を滅ぼそうとするものたちがいる。それを忘れ
てはならない。彼らに打ち勝つ強さが与えられたことを」と告げ
る。
キャリーは目覚めると小汚い部屋のベッドに手を手錠で縛られた
状態だった。やってきた相手はクインだと知りキャリーはホッと
する。クインで良かったとしこれをハズしてというが、一体
どういうことなのかと問う。君を殺せと言われたのだという
クイン。何故なのか?きっと何かをしたのだろう。何処かで一線
を越えて誰かを怒らせたのだと。しかしキャリーは心当たりはない
という。アダル(F. Murray Abraham)が何を言おうと私は・・
というと指示したのはソールだという。キャリーに目を潰れという
と死んだふりをするのだとしてクインはキャリーの顔に血糊を
塗る。クインはすぐに動かないといけないとし君のプランBを
実行するという。早い所消えるんだとしこの写真で時間は稼げる
と。その間に姿を消せばもう追われることはないと。
ソールとの作戦ってどんな段取りなのか?というキャリー。
標的が死んだ証拠を置くと次の標的を受け取るのだという。
そこに私の名前が書かれていたのか?と。
「何故なのか?」(Carrie)「知りたくも無い」(Quinn)。
「何もしていないのに・・」(Carrie)
君の名前が私書箱に入っていたという。何をしたのかも事情は
聞けないという。キャリーはソールと話したいというと彼も命じ
られたのかもと。上の人間が君を消したがったなら、生きて居る
ことがばれたらまた狙われる。消えるしかないというクイン。
エタイはソールにアサドを通す計画はないと言ったなと問われると
今夜は嘘は飲み込むというエタイ。仮にアサドの首をすげ替える
ことをしたら後釜に考えて居るのはユーセフ将軍(Igal Naor)だ
ろう?計画があるとすれば彼が適任だという。”アラウィー派”だ
し、アサドの義理の従兄弟。政府軍の信任も厚いとソール。だが
カーン・アル・アサルで化学兵器を使った張本人だぞという
エタイ。証拠が無いという噂だというソール。こっちも聞くが
選択肢は有るのか?アサドを温存するのか?とソール。
アラブ人同士で殺し合うならイスラエルは攻撃されず安泰だとい
うエタイ。それで中東に長く平和を築けるとは思えないという
ソール。昔とは違うというと一緒に招かれたアリソンは今夜は
楽しかったという。
ヨナスはキャリーの電話するが繋がらない。ローラはヨナスに
戻ったのかと問うとキャリーはどうしたのかと。誰が攻撃しよう
としていたのか突き止めようとしているという。ボクは先に戻った
のだと。キャリーを首にすれば良いのではないかとすると、ヨナス
はオットーを救ったんだぞと。職務怠慢だとして安全確保出来て
いなかったという。しかしキャリーは行くのを止めていたんだと
いうヨナス。ローラは情報提供者にダノされたとしUSBの中身は
カラだったという。ビビったのかも知れないとしCIAが見張って
いるからだと。ヨナスの依頼人にハッカーが居るでしょ?ザビーネ
(Janina Blohm-Sievers)のことだというと彼女は駄目だとし弁護士
として協力はさせられないという。3年間も自宅軟禁されている
のだとし動けば政府にバレるのだとして彼女を巻き込むなという。
しかしローラはこっちだって既に巻き込まれているんだと。
■感想
クインとキャリーが合流したことでかつて良い感じの関係を
築いていた二人が互いに助け合いながら巨悪に立ち向かう構図
が出来上がってきた感じ。
キャリーはクインがシーズン4の後に何処に行っていたのかを
尋ねるとシリアだという。キャリーは2年間ずっと探していた
ことを口にしていた。
当初はソールが関係しているのかと思った。
何よりも私書箱の件での連絡方法を知っているものと言えば
CIAの職員の中でも限定されるのだろうし・・身内のものとしか
考えられないところも有るし、可能性としては、今回CIAの
機密が漏れたようにして、何処かでその連絡方法漏れが有った
のかどうかということ。
冒頭ではキャリーが注射を打たれてベッドで寝ていたが、
キャリーとクインで次の指令を受け取りに行く際に、クインが
狙われた。キャリーの咄嗟の判断で致命傷にはならなかったけど
相当な痛手を負ってしまったクイン。
アリソンはソールに対して敵対心を持っているのか、それとも
キャリーにのみ敵対心があるのか。
■フラニーと会える日は来るのか?
今回クインがキャリーを殺したフリをした後に、ビデオ撮影
をしていた。フラニーに対しては今生の別れとも言えるような
メッセージ性を含ませる内容のビデオを残す。もしもキャリー
が生きて居れば狙われリスクを追うのは確実にフラニーに写る。
クインがキャリーの居場所を突き止める為にヨナスの子供を
使ったのと同じ手で相手もやってくるハズだよね。
キャリーはトレードマークのストレートなブロンドを封印して
かつら被ってクインと同行することになる。
■シリア政権を巡る駆け引き
ソールがアサド政権を倒してユーセフ将軍を次の政権の指導者
にしようとする。
スイス・ドゥベーヌ(Douvaine)という場所で、将軍の娘の移植
手術が行われる為に夫婦して同行員と共にやってくる。
そこでアリソンが病院長のデニース・ケラーということで対応。
同行員の隙を突いてシリア産のタバコを吸いに外に出る際に
ソールが彼と遭うことにする。
彼に遭う前に待合室にいる彼を分析。
ユーセフ将軍は人に命令するのは慣れているが将校たちには
逆らえないこと。それに苛ついている。同行員たちも亡命する
のを懸念しているのだろうと。しかし彼の様な人は愛国心が
強いこと。
■ハッカーの情報
コーズニックが馬鹿なことにロシア情報局と接触した。
自分たちだけが金がもらえないのは不公平だとでも思ったのか。
ヌーマンはその情報の持つ危険性というものを周知していた
ので、ちゃんとした相手に渡したかったのだろうけど、
コーズニックのせいで面倒なことに。
ローズはヨナスの依頼人でドイツ情報局に監視されているサビー
ネ(ハッカー名:Savigeslut)と遭う。そこでハッカーに遭いたい
事を告げる。ローズはハッカーの仲間でも有名。そして更に
CIAに侵入したヌーマン(ハッカー名:gabehcoud)を使っている。
ハッカー同士の繋がりで探している事を告げ、その中でいよいよ
接触することが出来たが、ローズはヌーマンに対してUSBの中身
がカラだったことを告げる。
ヌーマンはコーズニックの仕業だろうと考えて探すと恋人は
殺されて、更に彼らはコピーが存在しないかどうかを念入りに
調査していた。ゴーズニック・・・どうしようもないバカバカ
バカ!
前のシーズンでのアーヤンの流れを邪魔したドラッグの流れを
止めた流れを思い出すな。
■ユーセフ将軍とアリソンとクイン
クインを襲った人物/キャリーを襲った人物はやはりソールとは
違う人物だった様子。私書箱にものを取りに行く際に、その
郵便局の管理人がクインが物を取りに来たみたいな形でメールを
送る。すると殺し屋がやってきた。外で見張っていたキャリーは
異変に気がついてクインに向けて発砲する車に体当たり。
クインはキャリーのあの鋭い作戦も切り抜けたのにこんな所では
撃たれるのね。まさか敵がこの連絡方法に気がついているとは
思いもしなかったかの。
キャリーの凄いことはこの場面に於いても相手の車から携帯を
奪い取り、そして顔写真を撮っていた。
ユーセフ将軍とソールは色々と話し合いをする中、スイスの空港
から飛び立つ将軍の姿を見送る。飛び立った時に彼の飛行機は
爆発したが・・・ただこれは見せかけだけかも知れないので、
あの飛行機に本当に将軍が乗っていたのかは分からない。
ソールはやられたって顔しているけど。
問題なのはキャリーが殺し屋から奪った電話が恐らくアリソンに
繋がったことだろうね。アリソンはヨーロッパに繋がりがあると
していたのでロシア語には堪能だったけど、やはりロシア情報局
との繋がりも有ったりするのか?
前日のエピでアリソンとソールが寝ているシーンが有ったので
その時にでも情報を盗んだんですかね。
■使用曲
・Homeland Theme by Sean Callery Feat. Chris Tedesco
・
■出演者
キャリー・マティソン …… デューリング財団
ピーター・クイン …… CIA職員
ソール・ベレンソン …… CIAヨーロッパ担当部長
ダール・アダル …… CIA職員
オットー・デューリング …… デューリング財団
アリソン・カー …… CIAベルリン支局
ヨナス・ホランダー …… デューリング財団・弁護士
ローラ・サットン …… デューリング財団
アストリッド …… ドイツ連邦情報局
ヌーマン …… ハッカー、クラブ”キングジョージ”ヒゲ
コーズニック …… ハッカー、クラブ”キングジョージ”
エタイ・ラスキン …… イスラエル大使
イヴァ・クルピン …… ボリスの変わり来たロシア情報局
ユーセフ将軍 …… シリアのアラィー派
マリヤム・ユーセフ …… 将軍の妻
サビーネ …… ハッカー、ドイツ情報局の監視
Mr.ラスキン …… エタイの妻
クラウディア …… サビーネの同居
カーチャ …… コーズニックの恋人
ガビ ……
Dr.ドロス …… ゼーウーファー病院
ラドワン …… シリアの将軍の監視同行
ヴァレンティン …… イヴァンの部下