クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds S9 第15話 アンダーソン夫婦の悩み Mr. & Mrs. Anderson

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第15話 アンダーソン夫婦の悩み Mr. & Mrs. Anderson

脚本/Rick Dunkle
監督/Larry Teng

【STORY】

アラン・アンダーソン (Ned Bellamy)は給油の序でに食料を
買っているとそこに滞在していたマヤ・タイラー
(Brittany Faith Rosoff)という女性が声をかけてくる。
外気は寒く、車に乗せてくれないかとして少しだけ寒さを
凌ぐだけだという。アランはごめんと一度は断り出発しか
けたが乗せてあげることに・・行きたいのはどっちか?
妻・ジュディスとこの先に私たちは泊まっているのでバス停
まで乗せれば良いかという。自宅は?と尋ねるとカリフォルニ
アだという。2時間くらい立っていたとのこと。頼れる人は
居ないのかと問うと一人ぼっちだと言う。
アランはマヤに到着したことを語る。ジュディスがやって
来ると嵐が来ているからマヤに少し中に入ってシャワーでも
浴びていったらどうかと語る。

ガルシアは恋人関係についてモーガンに相談する。
彼女はサム(Stephen Simon)に夢中だと語り私は好きだが
彼はあまりグイグイ来るタイプではないこと。バレンタイン
デーのディナーメニューも私が考えデザートも私が考えた
という。そのことをメールしたら「いいね」と「タコの絵文
字」が返信されてきたという。モーガンは優しいのだろう
という。本人に気持ちを言ったのか?男は女心を察するとか
出来ないしハッキリ言わないと出来ない。こうして欲しい
言えば良いんだという。ガルシアは良いアドバイスを有り難う
と語る。モーガンのバレンタインデーのプランはどうか?
と問うとポトマック川沿いのフレンチでキャンドルディナー
だという。私たちも大人になったみたい、マット・
デイモンとベン・アフレックみたいだという。お互いパート
ナーと居て。サムがジェニファー・ガーナー?なのとガルシア。

JJが戻ってくる。ウチの男たちは好きだがそろそろ限界。
お仕事をしましょうという彼女。
ロッシはJJの復帰に早かったなと語る。リードはまだ2週間
だよと語る。2人の医者からokが出て居ると語るJJ。
ホッチは復帰おめでとうと語る中、早速事件だという。

・コンサル
ピッチボーグで48時間の間に殺人事件が2件。
絞殺後に下着姿でハイウェー脇に捨てられているというホッチ。
被害者の身元は?というJJに対してまだ分かって居ないという。
激しい怒りだという。何か道具を使っているとロッシ。時々
手を緩めて息をさせていること。2人共性的暴行の跡は無いと
いうホッチ。女性に対する犯罪の8割は性的要素が有るという
リード。首を絞めること自体それ、サイコパスが抱く支配欲
を満たしながら窒息性愛を感じているとモーガン。
遺体を包んでいるのはシャワーカーテンなのか?ガルシアは
メーカーと流通経路を調べていると語る。
ブレイクは手口は性的サディスト、ロッシは遺体を包むのは
罪悪感だという。サディストが罪悪感を抱くか?とリード。
自分を恥じているのか?ブレイク。JJは性的不能でレイプ
出来ないのではないかという。欠落感から無意識に被害者を
包んだかとモーガン。遺体を見たくなかったのかとロッシ。
象徴的か現実的なものか見ようという。

・夫婦カウンセリング

キャスリーン・ベネディクト (Wendy Davis)の元に殺人鬼の
アランとジュディスは通っていた。前回の宿題は「情熱を
蘇らせるもの探し」。二人に見つかりそうかと尋ねると、
この人がやる気出してくれたらという。別居も効果無し、
離婚も視野に入るとするが、それが嫌でここに来たのでしょ
と。ここ数日はまあまあだというジュディス。気持ちを表さ
ないと・・・プロセスが・・。2、3日セッションの回数を
増やしましょうとしカップルの基本に立ち戻って下さいと
告げる。夜の町でデートを楽しむ。夕べはハプニング的な
ことも有りモーテルに泊まったという。
ジュディスはアランがマヤの首を絞めるのを見て確かに
燃えたという。思い出すだけでジンジン来るというジュディス。
キャスリーンは凄い進歩だとしプロセスが大事だという。
それを続けましょうとしてまた出来そうか?と問うと絶対に
やるという。

・移動中の飛行機

移動しながら犯行を想像する。長距離トラックの運転手
なのでは?とロッシ。遺体の捨て場所にトラックのルートから
外れているという。2人目の被害者は80kmも離れた場所だとい
うモーガン。リードは最後に監視カメラに写っていたガソリ
ンスタンドからだというと、ブレイクは獲物の物色にはもって
こいの場所だという。
店員によると乗せてくれる車を賀していて何時間も待っていた
ようだと。地元の人間じゃなく遠くから移動してきた人物か
とモーガン。地元じゃないから選んだのかもとブレイク。
捜索願いが出ないからと。

ガルシアから連絡が入る。
被害者の包まれていたシャワーカーテンの詳細は業務用で
安モーテルに売られているものだという。今納品先のリスト
を送ったという。犯人は自宅での殺害を避けたのかとブレイク。
自宅を注目されたくないのか、同居人がいるのかとリード。
ロッシとモーガンは検視局へ、JJとリードはモーテルへ、
ホッチとブレイクは支局で被害者について掘り下げようと語る。

●ペンシルベニア州ピッツバーグ
ウェスト刑事(Jarvis W. George)が対応に出てくれる。

■Incident

恋人が賑わうバレンタインデーのシーズンに於いて、
ペンシルベニア州ピッツバーグで連続殺人事件が発生する。
首を絞められて殺害されたものだが、被害者の女性は裸にも
関わらず性的暴行はない。しかも遺体はシャワーカーテンで
包まれているという状況で見つかる。
恐らく2人の共犯者がいるのだろうことを想定する中、
類似する事件が無いかを調べて犯人像をプロファイルして行く。

■Impression

JJが誘拐された後のエピソード。
200話目のエピソードだっただけに特殊な事件だったけど、
そもそもFBIのBAUが扱う事件に普通はあるのかって感じも
する。
まぁそれはそれってことで、また通常事件に際してシラーっ
とJJもノーダメージっぽく戻って来た。それどころか自宅に
居ると「男たちがウザイ」って感じで仕事していた方が楽
みたいな中年の危機 / 倦怠感を演出。
これがまぁ今回のドラマを象徴するところが有ったりする
のかな。

バレンタインスペシャルってことで男女関係の機微な面に
触れていくエピソードなのかも知れない。

ただ今回の場合、トイレが詰まりそこからコンドームが見つ
かっているくらいだからすぐに犯人特定は出来ると思うん
ですけどね。物証が強すぎるとプロファイル居る?みたいな
エピソードになってしまうのが玉に瑕。
因みにトイレのすっぽんをしたのはリード先生。モーガンが
やるべきだって感じでリード先生も乗り気じゃない(当たり前)
みて居るJJはまさに今回で言う所のジュディス的窃視症の
持ち主か(笑)

■プロファイル

・犯人は夫婦。1994年から少なくとも13人殺している(H)
・夫は性的サディスト、妻は窃視症。妻は夫が人を殺す
様子を見ることで興奮する(B)
・カーラ・ホレルカとポール・ベルナルドのカップルは少な
くとも19人殺している。殺人傾向は出逢った時から有った(R)
・遺体をシャワーカーテンで包んだのは妻の方に罪悪感が
ある(RO)
・被害者が女性から男性に変わった。夫が妻を満足させる為。
敢えて自分の欲求を抑えた(MO)
・性的サディストは自分を抑え続けることが出来ない。単独の
ケースもあるかも(JJ)
・犯行が泊まった時絞殺事件がないか調べて欲しい(RO)
・夫1人の犯行なら2人の時と手着知は変わる(RO)
・その違いから二人の関係性が分かれば仲間割れを誘える(R)
・ヒッチハイカーは男女問わず危険。妻は主導権を持つ喜び
を覚えて欲望が高まった(B)
・妻に譲った夫もその分欲求が募る(H)

■一体何人の人を殺しているのだろうか?

プロファイルを先に書いたけど、気になるのは一人の時にも
アランは殺害をしている。そこでは性的暴行が行われている。
結婚する前からそういう傾向を知りつつ結婚するというのは
一体どういう心理が働いたものなのか?

アランは何故ジュディスを殺さなかったのか。
彼女が居ると犯行を誘い易かったのか?

■罪悪感と怒り

このドラマの中で犯人の中に罪悪感を感じる要素は有ったの
か?。性病を妻にうつした結果子宮を取らざるを得なくなった
ジュディスはそれでも夫に固執する姿が有る。
ケンカしていて中年の危機・結婚生活の危機であるのであれば
分かれれば良いという単純なロジックは働かないのかな。

・今回のポイントの一つ

実は今回は欲望のはけ口、感情の拠り所というのはテーマの
一つにすり込まれていた。人間は理性があるので感情のまま
行動を起こすことは出来ないけれど、誰かの為に自分の気持ち
を犠牲にすればそれなりにストレスを感じるし憤りを感じる。
それをストレートにぶつけるのか、それとも誰かに転化して
しまうのか。

カウンセラーの女性は【洞察療法】というものを専門として
いる。リード先生によると【サイコダイナミクス療法】とも
呼ばれているらしく問題解決を促す何かを際発見させるもの
だとしていた。

■クローズド

彼らに襲われて生きて居た人物・ハンナ・フランクリンの
証言が役に立った。証言がなくても解決出来た案件だよな
って感じだけど・・
コロンの臭い、ゴミのコンテナ、アーム付きのレッカー車、
作業着の人物・・・そして最後は何と名前まで覚えていると
いう不自然さ。

ここで問われるのは、ジュディスとアランを仲間割れさせる
こと。JJやブレイクがそんなジュディスを説得する為に
現実に目を向けさせる。

ハンナが襲われたのは2008年。2010年にアランは性感染症。
1994年に結婚。最初の遺体発見は1989年。

アランはジュディスが捕まったことを知って逃げ出して
しまうかと思われた。だがその辺はFBIのプロファイラーたち。
アランの不満はカウンセラーによって「プロセス」に縛られる
所に有った様子。
キャスリーンが殺されそうになるところで上手く逮捕した。

そしてハンナは大事にされていると思われていたが実際には
殺人相手から戦利品のネックレスを奪いプレゼントしていた
ことを知って逆上しようやく目を覚ますことになる。

■その他

・クレストビューの暴行魔

そんな事件を起こしていたのはアランだったようだ。
一体何年越しの事件解決なんだかね。

・飾らないデート

ファミレスの”パティーズ”で食事することになった。
モーガンとガルシアが共に出逢ってしまう所などちょっぴり
気まずいか。
前回のセクハラ講習で”BABY”は使ってはいけないといわれて
いたけど止められないモーガン。
モーガンの恋人のサヴァンナの初登場はS9-8。
付き合って何ヶ月か経っていることを当時口にしていた。

■使用された曲

・Criminal Minds Theme
Composed by Mark Mancina by Ha Ha Tonka
・Feel Like Makin’ Love by Bad Company, with Ned Bellamy & Mary Mara singing along

■出演者

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) BAU
アレックス・ブレイク (Jeanne Tripplehorn) S8新加入、大学教授

アラン・アンダーソン (Ned Bellamy) 夫。サイコパス
ジュディス・アンダーソン (Mary Mara) 妻
Dr.キャスリーン・ベネディクト (Wendy Davis) カウンセラー
サヴァンナ・ヘイズ (Rochelle Aytes) モーガンの彼女
ハンナ・フランクリン (Whitney Morgan Cox) 23歳、2008年未遂
イーライ・ウェスト (Jarvis W. George) ピッツバーグ署捜査官
ジョニー・マシューズ (Charlie Babcock) 安モーテルの受付
Dr.ガーネット・パッカード (Winston Story) 検視官
ジェームズ・カンター (Morgan McClellan) 被害者
サム (Stephen Simon) ガルシアの彼
マヤ・タイラー (Brittany Faith Rosoff) GSでヒッチハイク、被害者
グロリア・ウォルターズ (Paige Flannery) 被害者・ネックレス

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