第1話 インスピレーション-前編- The Inspiration
脚本/Janine Sherman Barrois
監督/Glenn Kershaw
【ストーリー】
容疑者はホールデン通りを南へ逃走中、黒のフォード・トー
ラス。右折してワシントン通りへ。JJとモーガンは警察無線
を聞いて自分達が一番近くにいると思い急行すると該当車が
いた。JJは無線で、車を発見、アリゾナNO”52B7HN”だと報告
する。モーガンは待ってろとし犯人の車に体当たりする。
しかし止まった車にトラックを迫ってくる。
●— 2時間前 —
コリン・トッド (Lauren Denham)とマイク・ハードリー
(Robbie Silverman) 試験勉強中。コリンは2階は何をして
いるのかとし引っ越しして二ヶ月も経っているのにまだ
ガタガタしているという。マイクに文句を言って来てという。
その頃二階ではエマが手足を縛られて何とか助けを求める
合図として床を叩いていた。
コリンが文句を言いに階上にいってドアを叩く。
ウォレス(Frederick Koehler)はルームメイトが男女関係を
持っていて五月蠅くしている事を告げ静かにさせることを
約束する。
JJとリードは出勤する。
JJは折角オーシャンシティに行こうとしていたのにメール
が来たという。リードはボクは「力」×「距離」×「摩擦
係数」の計算をしていたとしプリウスの曲がれる限界
知りたかったという。JJはリードにエコカーに乗るのか?
と問う。モーガンとガルシアもやってくる。
モーガンは折角のデートがっと嘆く。ブレイクもやってくる。
彼女はダレス空港について手荷物検査を通ってボストン行き
の飛行機に搭乗した瞬間に電話だったと語る。休みを取れる
ように要求するか?というがあの人は3倍は働いているから
と語る。
ホッチの元にロッシがやってくる。
また家に帰っていないのか?と問うロッシにユニットチーフ
としての勤務評定があって時間がないという。エリンはよく
仕事を家に持ち帰っていたという。管理職と現場はいつまで
兼任が続くのか?とロッシ。ホッチは実は【セクションチームを
フルタイムでやらないかと言われている】という。そうなると
BAUを離れることになるなと。
みんなが集まりブリーフィング。
【アリゾナ州・グレンデールの公園】でサラ・ベックと
ジル・エルクスの遺体が相次いで発見された。二人共20代後
半独身、暮らしぶりにはリスクはない。拉致の場所は?と問う
とサラはお芝居の稽古に行く途中、ジルは自宅アパートに
居た所、窓から侵入されたという。決まったタイプが狙われ
ているというリード。アクセサリーはそのまま、物盗りでは
ないと。
二人共レイプ後に心臓を撃たれたこと。祈りのポーズだと
ガルシア。宗教絡みなのか?十字架にもたれかかってるように
見えるというロッシ。両手を前に変えたとモーガン。命乞い
の姿のまま死後硬直したのか?とリード。罪を償う為の祈り
なのか?JJ。二人共経歴はシミ一つないというブレイク。
死後ポーズを取らされているという。殺す前の命乞いの再現だ
とリード。支配する快感だろうとし初めてじゃないという
ホッチ。アリゾナに行くぞと。
ウォレスはエマにこんなことして絶対に捕まるからと語ると
その直後に射殺される。
●移動中の飛行機
被害者のタイプについてまとめる。
・20代後半で仕事を持ち独身、ブロンド髪、小柄。外見だけ
ではやっていないというJJ。
・祈りのポースは独特だとブレイク。二人共公園で見つかっ
たのに意味ががあるというモーガン。自然をありがたがる宗教
は多い。リードは巡礼地ってよく公園になるという。
・犯人は女性に裏切られたか、拒まれたことによる恨みだ
とロッシ。
・リスクの高い犯行だが拉致・監禁してからレイプで殺す
までを12時間以内でやっているとリード。
・JJは今の所儀式の意味は不明だと。銃が有り拉致して運ぶ
手段が有ったとモーガン。所持しているのはSUVかワゴン
だろうとロッシ。
・犯行は劇場に行く道と自宅からさらっているとJJ。
ブレイクはストーキングしていたのか?と。
・リードは殺し方・捨て方は変えていない所から犯人には
被害者との接点を知られていない確信がある。寧ろ祈りの
ポーズは見つけて欲しがっているみたいだと。
公園にいけば何か手がかりがあるかもとモーガン。
次の犯行に取りかかっているだろうとホッチ。
●アリゾナ州・グレンデール
ミア・リヴェラ(Bianca Malinowski)は同じスタッフのウォ
レスにダブルにするかシングルにするかと尋ねる。従業員は
無料なのよと語る。ウォレスは彼女に今日の予定を尋ねると
これからデートだとして男性が迎えに来る。
【ヘザー(Brianne Howey)がウォレスの心に呼びかける。
あの子も欲しいのか?と】
現場ではグレンデール市警のジョンソン巡査部長が対応して
くれる。リードは儀式的な殺人は短い間に何度も犯すのが
特徴だと語る。バトロールのカズを増やすと語る。会見は
いつでも用意出来ているというが、ホッチはマスコミの介入
はもう少し分析してからだと語る。事情聴取に使える部屋の
用意を求めるJJ。そこにバックナー捜査官(Gene Rathswohl)
はジョンソンに対して新たな被害者が【ボンソール公園】
に出たという。ここから1km半の所。前の捨て場所から3km半
ということはこの半径5kmが犯人の安全圏だとリードは語る。
■事件
休暇でBAUのメンバーはそれぞれの過ごし方をしようとする
中で突然事件の知らせを受けて呼び出される。折角の休暇を
過ごしていたのに一同不満だが、リーダーのホッチは誰より
も働いている為に文句を言うことも出来ない。そんなホッチ
にはセクションチームをフルタイムでやらないかと誘われて
いることを知る。それはストラウスの後釜を意味し、また
現場から離れてチームからも抜けることを意味していた。
ホッチはどうするべきか悩む中、事件は待った無しで発生す
る。
アリゾナ州グレンデールの公園内で2度の事件・遺体遺棄
(サラ・ベックとジル・エルクス)が見つかる中、移動中には
三人目の被害者・ミア・リヴェラの遺体がボンソール公園
で発見される。
現場のグレンデール市警のジョンソンやバックナーはBAUの
捜査の指示を受ける中、事件の発生現場から見てリードは
犯人の安全圏が半径5km圏内であることを告げる。
徐々にプロファイルを完成させていく。
■感想
いよいよ始まりましたシーズン9。
シーズン8はレプリケーター事件がシーズンを通した流れと
なっていたし、ストラウスの死によって幕を閉じたけど、
最後にみんなで集まり仲間とは何かを改めて確認し有ってい
た。
その流れからつながりが有るとすれば、ストラウスの後釜に
はホッチが異動するのかどうかという選択が待っていて、
息子のジャックがいることを考えればリスクが高い現場に赴く
のは避けたい所だけど、皮肉にもストラウスが亡くなった
からね。子供の話になったところでリードはホッチが現場から
離れたら息が詰まるとしていたけど、JJは(子供が居ないから)
分からないのねとリードに語る姿が有る。リードは欲しかった
ことを語るが、JJはまだ出来ることを語る。リードは若いよう
に見えるけど設定的には何歳くらいなんだろ。
・それぞれのお休み
・JJはオーシャンサイドに行こうとしていた所だった。
・リードはトヨタ/プリウスの耐久実験の計算していた。
・モーガンはデート中?
・ガルシアはモーガンと一緒に来たけど何していたのか。
・ブレイクはダレス空港でボストン行きの飛行機に乗った所
で呼び出されブチキレ!
・ロッシは謎
・ホッチはオフィスで書類仕事
■事件の舞台はアリゾナ
今回は冒頭では容疑者が逃亡する中、モーガン&JJが犯人の
来るまである黒のフォードトーラスを逃走。アリゾナナンバー
の同タイプの車が目の前を通ったことでモーガンが車ごと
体当たりして止めたけど、止めた瞬間今度は横からトレーラー
が迫ってくるという怖い状況。
そんな流れから始まり2日前に時間は戻っていく。
・初期の情報とプロファイル
・被害者はサラ・ベックとジル・エルクス。
・二人とも20代後半で独身。
・暮らしぶりにはリスクがなく犯罪歴を犯すような人物でも
ない。
・物盗りではなくレイプされた後に心臓を撃たれていること。
・死亡した後に祈りのポーズをさせられている。
それが命乞いによるものなのか、罪を償う為の何かがあるのか。
・支配している快感を持っている
・移動の飛行機にて
主に祈りのポーズについてはどういう意味があるのか。
二人共共通するのは公園で遺棄されそのポーズをさせ
られていたもの。
・自然を崇める宗教絡み?
・公園は巡礼地として使われる。
また犯人像に迫っていくと・・
・被害者に拉致・監禁してレイプをし殺害するまで12時間
以内に全てのことをしている。
・拉致して運ぶ手段がある。ワゴンかSUVを所有している。
・拉致していることはストーカー歴があるのではないか。
・殺し方・遺棄した場所から総合すると共通性を見いだせない
だろうと考えて居る。
・祈りのポーズは見つけられたがっているのではないか。
犯人からのメッセージ性ではないのか。
■視聴者的には犯人が分かっている!?
冒頭でミア・リヴェラがアパートの一室で床を叩いて階下の
コリンとマイクに助けを求めていたけど、二人はウォレスが
戻って来た為に気がつく事がなかった。
ただコリンは犯人にとってターゲットに近い人物像ではない
のかということも有って一人で文句を言いに行くことは
少し怖いところが有ったな。
可愛い顔したウォレスが犯人であることに間違い無い。
時々何故かヘザー(Brianne Howey)という人物の声が聞こえ
てくる彼。母親かと思ったけど母親のカーラ(Camryn Manheim)
は生きて居るからね。
ヘザーの声が時々聞こえたりするが、彼は統合失調症なの
だろうか
・カーラ役の(Camryn Manheim)
結構色んなドラマで見るけど、やはり「Ghost Whisperer」
でのデリア役がよく見かけたかな。
「Harry’s Law」での検事補キム役も記憶に新しい。
■犯人の証拠、そして状況の変化
・被害者が現場でゲロを吐いていることが判明。
・また3人目の被害者・エヴァの手には指輪の跡。
・検視官Dr.パット・ルイスによると性器に複数の傷が有る。
・独身を求めているのか、人妻を憎むのか。浮気している人物
を殺しているならポーズも説明がつくとリードは語る。
・胃の内容物を調べていくと別人の歯が体内にある。
・必ず一人目の被害者がベースになっていること。
その為に少なくとも見つかった一人目、二人目の遺体は初めて
ではない。
・カニバリズム
人肉を食べることをそういう。
大抵猟奇的な犯人がそのような行動を取るとされているが
映画などの中で、雪山で遭難したものが亡くなったものを
糧に生き延びる為の行動の一つとしてそのような行動を取る
ことがある。
カニバリズムとは言わないのかも知れないけど、リードが
引き合いに出していたようにカマキリの例が有ったり、
食料が少なくなるとクマでもライオンでも子供などを食べたり
することが有る。自然界ではあることみたいだ。
つい先日も事故で起きた男が自分の足を食べたとか、人肉を
売っている場所の写真がネットで掲載されていたことがある。
食レポまでしているところが怖い。
リード先生によると普通は臓器や分裂した肉を食べるが
被害者は頭部を食べさせようとしていること。
ブレイクは無いと生きていけない部分としていた。
終盤だが犯人が客に振る舞っていたのが遺体の肉だったね。
肉の付いた頭蓋骨をそのまんま持ち歩いて居たみたい
だけど・・
リードは検視報告書から見て自分を傷つけた女が取り憑いた
状態で彼女の立場を受け継いでいると語る。共食いさせること
で支配権を奪うこと。
■捜査
被害者がよく電話している相手ならば不倫相手が分かるので
はないかということで電話の通話記録からよく電話して
いた相手をピックアップ。カード記録も行動の分析に役立つ。
何者かの遺体が食べられていることからその人物の特定を
急ぐことになる。
ガルシアに連絡してグレンデールに行方不明になった女性を
調べてもらう。6名がピックアップされていた。
Miranda Bryant、Olivia Hopkins、Allison Glennon、
Estee Dalton、nina Villanueca、Annette Erbes。
更に周辺地域を調べると、
Nora Turpen、Ann Hinton、Sharon Langdon、Renee Nender、
Hether Clarke、Meredith Sheffield、amber Danielson
Julia Devens。
接点はその中の一人フェニックス出身のヘザー・クラークだと
判明。15年前(2013年3月9日)に高校に行っていた際にそっち
にいたこと。結婚を2週間前に控えて地元新聞に掲載させ
たがそれ以降居なくなってしまった。
過去に暴行事件を起こしていたことからDNAサンプルもあり、
ウォレスが犯人だと分かる。
ウォレスは10年以上急性妄想性障害として入退院を繰り返し
母と住んでいたが最近引っ越ししていることが分かる。
ウィーラーズで料理人としてヘザーの遺体を客に振る舞って
いるところでFBIは駆けつけ、そしてウォレスは車で逃げる。
そこで冒頭の映像に切り替わってウォレスに車に体当たりす
るモーガンの光景が有った。
モーガンたちはトレーラーに轢かれるかと思ったけどその後
急速に発信して取りあえずぶつかることはなかった。
■実は解決していないパターン
飛行機に乗って寛いでいたところ、モーガンとJJは何処か
ウォレスを逮捕した際の態度が不自然だと気がつく。
あまりにも冷静過ぎたというのだが、過去にもリチャード・
ファーレイやエドワード・アラウェイもそういう反応をした
ことを語る。女性キャスター(Diane Mizota)も逮捕したこと
を報道するが実際には指紋は一致せず、双子が居ることが
判明する。
■ホッチはどうする・どうなる
みんながホッチのことに関してその後の進路を心配している
光景が有る。で、一番ホッチに詳しいのはロッシだと思い
みんなが話を聞きに擦り寄る。
そんなに聞きたいなら本人に聞けって感じだったけど、
誰もがホッチは現場に居てこそ力を発揮する指揮官だと思って
いるようだった。
モーガンがロッシと共に3人目の被害者が出た公園に行く際に
ロッシがホッチのことは知らないと語ると「それでもプロフ
ァイラー?」と問う姿が有る。そもそもそのBAUでは互いの
ことはプロファイルしないという原則的なルールがあったの
ではないのか?
■使用された曲
・Criminal Minds Theme
Composed by Mark Mancina
■出演者
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) BAU
アレックス・ブレイク (Jeanne Tripplehorn) S8新加入、大学教授
ウォレス・ハイネス (Frederick Koehler) ジェシー・ジェントリー
カーラ・ハイネス (Camryn Manheim) ウォレスの母
Sgt.リン・ジョンソン (JoNell Kennedy) グレンデール警察署巡査部長
ヘザー・クラーク (Brianne Howey) 妄想で出る。ウォレスの元恋人
Dr.パット・ルイス (Leah Garland) 検視官
コリン・トッド (Lauren Denham) 受験勉強中、二階が五月蠅い
マイク・ハードリー (Robbie Silverman) 受験勉強中
エマ・コールマン (Katharine Everett) 3人目の被害者
ベン・コールマン (Brice Williams) エマの夫、別居中
エリック・コール (Vince Melocchi) ウィーラーズのオーナー
ミア・リベラ (Bianca Malinowski) 4人目の被害者、ウォレスの同僚
バックナー (Gene Rathswohl) 捜査官
バンカー (J. Omar Castro) 警察官
(Ian Bamberg) ウィーラーズのウェイター、ベーコンが入ってないぞ
(Diane Mizota) リポーター
サラ・ベック (Laura Hunter Drago) 1人目の被害者(実は2人目)
若い頃(10歳)のヘザー (Kayla Drew)
マーク・アンダーソン (Douglas Olsson)
ジル・エルクス
デビッド・クラーク 57歳
カサンドラ・クラーク 55歳
クラーク・カークウェル
ディルトン・カークウェル