クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds シーズン9 第13話 帰郷 The Road Home

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第13話 帰郷 The Road Home

脚本/Bruce Zimmerman
監督/Joe Mantegna

【ストーリー】

ラジオDJはリスナーのケリーに大して問題を出す。
ホリデーシーズンは終わったが白いヒゲに赤いおじさんに
関する最後のトリビアクイズ。「サンタは歩いてプレゼント
を配ったのではない。トナカイの名を全部言ってくれ」と。
ケリーは簡単だとしてプランサー、ダンサー・・・と。

車でラジオを着けていたクリフォード・ウォルシュ(Jon Gries)
はそれを切ってしまう。そして写真を見ながらメモ帳に
「済まないやり遂げられなくて・・」と書いて銃をダッシュ
ボードから取り出す。

ホッチはロッシの元に行くと、彼のデスクの上に置かれた
銃に気がつく。スコット軍曹からの連絡でベトナム時代の感謝
の印としてもらったというもの。グレップが戦没者慰霊碑を
象っているもの。相当高価なものだとするホッチに対して、
ロッシもまたこんなものを買ったらあの人の蓄えは全て吹っ
飛ぶという。一からやり直そうという時にそんなことをする
か?退役支援センターに伝言を残したがまだ何も言ってこない
という。仕事先には2日前から来ていないので心配だという。
ロサンゼルスに行ってみたらどうか?とホッチ。休暇として
いけば良いとし自分達は大丈夫だと語るホッチ。そうするよ
とロッシ。

カール(Jack Wallace)とウィリー(Carl Crudup)は公園で
チェスの勝負をしながらテレビ番組の浮気調査の話をして
いた。ウィリーはその番組にハマっているがカールはテレビ
番組なんてやらせだという。
そんな中突然三人のギャング(Cesar Garcia)
(Michael Domantay)がやってくるとここは俺たちの席だと
して使うならばショバ代として財布と時計を出せと脅して
くる。カールは俺は朝鮮戦争で地獄をみて居るとし三流の
チンピラなんて怖くないという。銃を取りだしてくるギャング
だが、ウォルシュが発砲して2人を倒す。1人は走って逃げる
が・・後に1km半先のガソリンスタンドで殺害されていた。

・ブリーフィング
ブレイクは事件なのか?と問うとホッチはクリーブランドで
スプリーキラーだという。ガルシアは90分前に町外れの公園
で男がギャングを2人撃ち殺したと。リードはギャングの撃ち
合いは珍しくないというが、逃げたギャングの1人を1km半先
まで追いかけて殺しているのだというガルシア。ギャングは
深追いしないとホッチ。更に三人目がギャングで殺された
後にスタンドから7,800mのバス停で4人目が殺されたという。
JJはそれもギャングか?と問うがそれはまだ調査中だと。
90分の間に三カ所で4人。15分で出発だとホッチ。

ウォルシュは水道水で顔を洗うと銃器店で店主から銃弾を
購入。1箱19ドル95セントだとすると、1箱では足りないと
語る。

・移動中の飛行機

目撃証言がアバウトだというリード。
「40代か50代でヨレヨレの服を着てた」と。ブレイクは公園
での目撃者2人は「犯人が酒臭かった」としていると。ホッチはギャングたちは窃盗、暴行、薬物で逮捕されているという。
薬絡みならば犯人は客なのかとリード。JJはベビーシッター
から電話だとして席を外す。それをリードは気にしていた。
ガルシアに4人目はギャングじゃないなとホッチ。
ポール・ホーラーという高校生。ただし天使のような子でも
ないという。窃盗で2、3回逮捕歴がある。殺された時に持っ
ていたサイフはシータ・パテル(Vee Kumari)という女性の
ものだったというガルシア。犯人は悪者退治乗っ取りかも
とリード。クリーブランド警察に話を聞いたら犯行のペースは
落ちていて1時間は動きがないというモーガン。3人目は打た
れただけではなくその後大型の車で何回も轢かれていたという
JJ。明らかな過剰殺傷だとブレイク。モーガンとJJは最初の
現場へ、ブレイクはガソリンスタンド、リードとホッチは
シータ・パテルに逢って犯人との接点を探ろうという。

●オハイオ州クリーブランド
シータは仕事に行く途中にハンドバッグをひったくられたと
いう。凄い力で転んだとのこと。周りの人は知らんぷりだが
手を貸した人が男一人。ひったくりがとっちに行ったか聞いた
ら行ってしまったという。落ち着いててしっかりした感じの
人だったという。

JJは被害者は地元でも札付きのワルだったみたいだという。
誰も同情していないこと。発砲事件通報15分前にこの駐車場
を清掃していること。その後警察が来る前に消えたので
落ち葉が落ちているという。車の種類は?茶とベージュの
大型SUV。他の州のプレートでナンバーは不明。後ろはダン
ボールや衣類を積んでいたこと。犯人の服はヨレヨレ。
車に乗った人間は目撃者かそれとも犯人かとモーガン。

●カリフォルニア州ロサンゼルス

ロッシはハリソン・スコットの行き先を尋ねる。施設の
シェリル・グラント (Meeghan Holaway)はルームメイトに
聞いたし拘置所や病院にも問い合わせたが居なかったという。
最近様子に変わったことは?と問うロッシ。今思うと変だった
こと。スコットきいつも遠い目をしていた。まるで100km先を
見るような・・衣類や持ち物が無くなっていないか?と問うと、
元々持ち物が少ない人だったという。無断外泊の罰則がここは
厳しく、施設に入りたい人は大勢居るので3日連続で外泊
すると退所してもらうことになるという。スコットは2日
なので残り24時間だという。

■事件

ロッシはベトナム戦争当時の上官・スコット軍曹の様子が
おかしい為に独り休暇を取ってカリフォルニア州のロサンゼ
ルスに向かう。ホッチらチームはオハイオ州クリーブランド
で発生したスプリーキラーについて追いかけて行くことにな
る。地元では札付きのワルのギャングが3人殺害され、
更にサイフを盗んだ窃盗癖の高校生ポールが殺害される。
更に到着する頃にはマディソンの元夫のテリーが殺害される。
クリーブランド警察のガルズビー捜査官(Thomas F. Evans)が
BAUに協力して捜査に当たる。
現場を目撃した筈のものたちは何処か話したく無さそうだった。

■感想

今回は何と言ってもロッシ演じるJoe Mantegnaが監督を担当
したエピソード。
次週が200話目だということを考えるとJJのネタに関しては
前振りで、そこで改めて大きく取り扱いそうだ。取りあえず
その前にロッシに関連するエピソードを通して親子関係の
問題を象徴するようなエピソードを描いて見せた。
その親子関係がまたS8-E7で登場したロッシの上官のスコット
の親子関係を利用して今回の犯人との意味合いを考えさせる
ような流れとなっていて上手く出来ている。

第7話 英雄との再会 The Fallen 脚本/Rick Dunkle Danny Ramm 監督/Douglas Aarni...

ロッシと言えばやはりベトナム戦争時代のエピソードが
絡んでくることが多いけど、S8-E7で登場した上官のスコット
は当時ホッチと共に別件で聞き込みをしていた際にロッシが
記章と”ヨレヨレ”の服を見た人物を見てスコット軍曹が居る
のを見つけた。
名刺を渡そうとして車に取りに行った際に消えてしまったけど
当時はベトナム時代のロッシの姿が見られたりもしたし、
国に尽くした人物がかなりその後の人生でぞんざいに扱われて
いる姿が有り切なさと共に最後は希望を感じさせるオチで
締めくくっていた。当時ロッシがスコットをニューディレク
ションズという名の退役軍人支援施設を紹介していた訳だけど、
そんな彼の現状の報告と共に、家族を殺されて心の傷として
深く残っている今回の犯人の家族との不思議な心情の流れを
絡ませて描いて見せた。

■今回のエピ

犯人は隠れる気が無い。でも目撃者はいても犯人を密告する
ようなことはしたくない様で・・・
大抵その場合ギャングのような人物が犯人で密告への報復が
怖くて敢えて見て見ぬ振りをするのだけど、今回の場合は
自主的に話したくないという感情の流れが有る。

自分を殺そうとしていた人物だったが、復讐することを夢見て
生きて来た人物。

しかしその復讐相手が刑務所から出てくるのを待っていたが
出所前に殺害された為に気持ちの行き場を失う。

■捜査

名前がすぐに分かったからね。そこから過去を辿ればどういう
人生を歩んできたか。そして悲惨な人生を送り妻子を殺された
ことが判明していく。

現場に残された車には沢山のものが有り、特にメモを見つけた
時には自殺しようとしていたがギャングを見つけて心変わり
していることを突き止めている。
「自殺願望と他殺願望は紙一重」

またメモには3553から数字が減っていき87という文字で止まっ
ていた。クラークが殺されたのが1月14日。4月11の出所まで
87日だったとして、2008年と2012年の閏年を勘定に入れながら
あっさりと割り出してしまうところがリード先生だ。
2004年4月9日に刑務所に入った日。

■犯人像・プロファイル

・犯人はクロフォード・ウォルシュ。昨年の写真が有る。
・ウォルシュは10年前強盗に家族を殺された。やったのは
ハワード・クラーク。彼の死が一連の殺人の引き金。
・最初の5件は場当たり的な犯行に見えるが被害者は全員過去
に警察沙汰を起こした。
・そしてドラックディーラー殺害は非常に計画的
・アパートで殺されたデイン・ヘンドリックスはウォルシュ
の妻子を殺したクラークの友人
・このことから見てウォルシュの行動は使命感を伴うものに
変わっているよう。「捕まえてくれ」と言わんばかりに姿を
サラしている。その点は好都合
・だが家族を奪われた彼は最早失うものは何もないと考えて居る。
・スプリーキラーとしてはもっとも危険。時間との勝負だ。

■クローズド

それぞれ最後に行く場所というのが今回のポイントとなった。
復讐の最後に行く場所は?人生を終えようとして向かう場所は?

クリーブランドの事件の方では10年前にウォルシュの妻子を
殺害したクラーク家唯一の生き残りのヘレンを殺害しようと
していた。もしかするとヘレンの前で自殺して嫌な気分にさ
せるやり方も有ったのかな。

バーでの会話でクラレンスという人物が「本当に悪いのは
犬にフンをさせる子供ではなく親の躾のせい。元から断たな
ければ問題は解決しない」

と語っていた事。

最後のサプライズとしてはなんとウォルシュの息子のテディも
また強盗事件の共犯として存在していたこと。
ただしまさかハワードがテディの母親を強盗だけでなく強姦
するとは思わなかったのだろう。幾ら悪人でも仲間の親を
襲うか?最早病気以上のものがあるな。
テディのように自宅に強盗が入るというケースはアメリカの
ドラマではよく見られるね。でもそんなにテディの実家は金
持ちでもあるまい。

■その他

・ロッシはハリソンの息子・トーマスを説得する

これは流石はBAUのプロファイラーかなって感じで口説き落と
した。大抵後押ししてくれるのは妻だったりもするんだよね。
トーマスが結婚して今の生活があるからこそ許せる気持ちと
父親を反面教師にしたい一面が同居している。
この辺はまるで「THIS IS US 36歳、これから」のランダルと
ウィリアムにも通じるところがあるな。

「人のものを作るには道具が必要で道具は人から人へと
伝わっていく。いつか君の息子も自分の家族の為に家庭を
作るときが来る。その時君も分かるだろう。お父さんの気持ち
が・・」

・フォーチュンクッキー

ロッシが35年ぶりにGRAMM’Sというバーでスコットを見つけた。
ここは安く飲める場所でペンドルトン基地にいた頃みんなで
飲みに来た場所。親友のピートに聞いたらスコットはこの店
のまだオーナーをしているとのこと。ただスコットはアルコ
ールで相当人生を駄目にしている。

二人は食事に行った際にフォーチュンクッキーを頼んでいた。

「早起きは三文の得だが急がば回れ」
「今年は大きな買い物を控えましょう」

・JJが誘拐される

最後にリードから韓国映画を見に行かないかと誘われていた。
ただJJは疲れているとして断っていたけどね。
リードは
「ケンチャナヨ(大丈夫だ)」
「コクチョンハジマセヨ(心配することはない)」

と韓国語で語っていた。

■使用された曲

・Criminal Minds Theme
Composed by Mark Mancina by Ha Ha Tonka
・Retreat Hell Part 1 by Combichrist
・Guiding Light by Foy Vance feat. Ed Sheeran

■出演者

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) BAU
アレックス・ブレイク (Jeanne Tripplehorn) S8新加入、大学教授

ハリソン・スコット (Meshach Taylor) ロッシの元上官
トーマス・スコット (Russell Richardson) ハリソンの息子
メイ・スコット (Hilary Ward) トーマスの妻
クリフォード・ウォルシュ (Jon Gries) 父親、妻子を失う
シェリル・グラント (Meeghan Holaway) 退役軍人支援施設
カール (Jack Wallace) ウィリーとチェスをする、朝鮮戦争
ヘレン・クラーク (Natalija Nogulich) ハワードの母
フィリップ・クラーク (Mik Scriba) ヘレンの夫
クラレンス (Ian Patrick Williams) バーで隣の家と犬のウンチ話
マディソン・デービス (Alexis Kendra) テリーから暴行を受けた元妻
テリー・パイク (Mark Hapka) マディソンの元夫、外面は良い
ウィリー (Carl Crudup) カールとチェスをする黒人
デイン・ヘンドリックス (Loki) ドラッグ、ハワードの友人
タイラー・ステッドマン (Jonathan Erickson Eisley) ドラッグ
ジェフリー・ハインズ (Vern Urich) ジョギング帰り撃たれる
Sgt.ガルスビー (Thomas F. Evans) クリーブランド警察
(Shelley Gershoni) バーテンダー、クラレンスと話す
シータ・パテル (Vee Kumari) ポールが殺された時に彼女の財布を持っていた
(Cesar Garcia) カールの絡むギャング
(Michael Domantay) カールの絡むギャング
(Suzanne Sena) TVアナウンサー
クレメント (Gregoer Boru) ドラッグ製造、タイラーと共に撃たれる
コーラ・ブラッドショウ (Courtney Cunningham) 赤毛

ハワード・クラーク テディと強盗計画で殺す
ケリー ラジオのリスナー
ポール・ホーラー 高校生・殺される
エマ・ウォルシュ クリフォードの妻
テディ・ウォルシュ 14歳、エマとクリフォードの息子
クルーズ部長 JJに何度も電話する
ディロン・カークウェル ハワードの友人
レスター・ラムウェル ハワードの友人
クレメント 麻薬製造
デーナ・ホーント
クレモント・ウォーカー
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