スーパーマン&ロイス Superman & Lois
(2022年・アメリカ)
原作/DC Comics
制作/Warner Bros. Entertainment Inc
Berlanti Productions
https://www.nhk.jp/p/supermanandlois/ts/J9VXR22WY8/
脚本/Brent Fletcher
監督/Gregory Smith
第3話 人気者であることの特権 The Perks of Not Being a Wallflower
【STORY】
・Previously on ..
・義母はここに住んで欲しがっていた。
・家族にはスモールビルが必要。
・サラは一年くらい前、母親の薬を大量に飲みセラ
ピーに通う。
・ジョーダンはショーンの彼女・サラにキス
・ロイスはモーガン・エッジについての記事を書く
・記事は書き換えられてしまい、辞表提出。
・スモールビルガゼット紙に入社。
・ジョーダンはパワーを持つが学校に通えるのか。
・ジョーダンにはフォトニュークレイ効果が殆ど
検出されず、クラークのようにはならないとジョー=エル
・ケント家
引っ越しが決まり家族で壁の色を塗り替える。
どの色が良いか。
『”猟犬の落とし物(Huntsman’s Tribute)”って色が
良いな』
それは糞って意味(slang for poop)だと思うという
ジョーダン。
適当に決めたら良いのではないかとするが、ここで
行う初めての革命であり大事な決断だというロイス。
そのロイスが息子に悪戯でペンキを塗ったことを機に
家族で和気藹々と塗り合いが始まる。
そんな中クラークは何かを感じて耳を傾ける。
何処かで事故が発生して今にもつり橋が崩れようと
していること。多くの人がその橋を利用していた為に
死傷者が多数出ることは必至。
●中国・貴州省 / GUIZHOU , CHINA
・Pingtang Bridge(平塘大橋)
つり橋が崩れるところにスーパーマンが現れ、事なき
を得る。
・ケント家
クラークが戻った頃、ジョナサンは疑問を口にする。
「世界中の音を同時に聞いているのか?」
「集合的音域帯の中の振動を掴んでいる」
(all the fluctuations taking place in the
collective sonic frequency)
のだとし、『孤独の要塞/Fortress』で何年も訓練を
積んだので普通の悲鳴や大声などは聞き分けられる
という。
「一番聞いてはまずい声は?」
という問いかけには、ロイスが答えてはダメだと
止める。
レーザーアイ(crazy-ass laser eyes)よりも
スーパー聴力(super hearing)の方が良いなという
ジョーダンに対して、これからは「ヒートビジョン
/Heat Vision」と呼んでくれと語るクラーク。
パワーには重荷が付き物で、責任もあるという。
ジョーダンは「ルールでしょ」という。
ルールはお前自身を守るためにあるのだという。
・パワーを使うな
・注目を集めることをするな
・真夜中過ぎたらエサをやるな
ルールが多すぎるという。
僕らに世間の目を向けさせないことは大事なことだ
と説得する。正体がばれたらすべてが変わってしまう
こと。SNSに掲載するのは勿論のこと、とにかく行動
には気を付けてほしいという。どんな所で疑われる
かは分からないのだから・・。
クラークもまた10代の頃、父に厳しくされて不満だっ
たとし、それでも今があるのはその厳しさのお蔭で
普通に暮らせていることを語る。
双子は普通が「転校生いじめ」の事なら普通に対応
しているという。
・カウンセリング
サラがカウンセリングに通うまでの間、外の駐車場
の車の中でカイルとラナは待っていた。
カイルは「待合室ではダメなのか?」と問うが、ラナは
「知っている誰かに会ったら色々と聞かれる」として
心配する。
「恥ずかしいと思うならこれ以上通わせるのを辞め
たらどうか?」
「既にあれから一年は経過しているのだから・・」と。
サラがカウンセリングを終えて車に戻ってくる。
「ローレンス先生とはどうか?」と尋ねるラナに対して
サラは「医者と患者の話」として口を開こうとは
しなかった。
・スモールビル高校
ジョーダンはサラに対して、今日は一限目に居なかっ
たことについて尋ねる。家族のゴタゴタが有ったと
いうサラ。ジョーダンは邪魔が入らない所で放課後
に話が出来ないかと尋ねるが・・
・ショーンがやってくる。
ジョーダンに対して何故いつも人の彼女に手を出して
いるのかと憤怒する。キスの次は犬ころみたいに
纏わりついている。喧嘩しそうになり、ジョーダンも
興奮してくる。
しかしそこにクラークが“タイミングよく”現れる。
ジョーダンとジョナサンはスパイしていたのかとして
会話などを聞かれていたことに憤怒する。
無事なのかを確かめたかっただけだというクラーク。
「何時から盗み聞きしていたのか・・」
いつも聞いていたわけではないが、パワーを持つ
のは大変なことなんだと改めてクラークは語る。
・ケント家のカバードポーチ
クラークとロイス、二人で初日のことを話し合う。
ロイスは、リバースモーゲージで借りている人たち
の取材を試みたが外の人間には一切話してくれない
という。
クラークは息子たちとは会話出来ないとして嘆く。
するとロイスはかつて私があなたに聞かれていると
気が付いた時のことを覚えているか?と尋ねる。
一週間分の給料で花を買って謝罪したらやっと口を
開いてもらえたという。私があなたを愛していなけ
れば確実に終わった関係であったこと。私にした
のと同じ約束をすれば良いというロイス。
【感想】
ドラマのメインとしては親子関係に焦点が当たる。
人とは違う並外れたパワーを持つ親と子、
そして何らかの心の病気を抱えた娘と、外面を気に
するあまり嘘にまみれて息苦しい生活を強いられた
親子たち。ただでさえ難しい年ごろの子供を持つ
親と子のすれ違い模様を描いたシナリオ。
気になるのはサラが何故母親の薬に手を出したのか
ということ。両親の関係があまりうまくいっておらず
寧ろ夫婦でのカウンセリングの方をお勧めしたい
状況であるとか、サラもまた何らかの能力があり、
それを話すことが出来ずに薬を手にし出したのか。
親が町の人を裏切るような行動を取っているとか、
幾つか予想することは出来る。
本人によるとやはり田舎の牧歌的風土が逆に
喧騒に紛れたいと考える人にとっては状況を難しく
させて、手に取るように個人のプライバシーが
筒抜けにされているところなど、嫌っているだけ
なのかも。
ケント家とクッシング家、二つの家族を比較して
みるのが楽しい見方なのかも知れない。
またドラマでは都会から田舎に引っ越して来た故に
溶け込むまでに時間がかかること。
転校生というのは何かと気難しい存在・問題だけど、
2000年代になり日本は、日本人同士のコミュ
ニケーションだけにあらず、定住する外国人も
増えて来たので、そういう問題は意外と身近な問題
として考える機会が多くなったようにも思う。
双子のケントが如何にして生徒たちの間に溶け込んで
いくのか。最悪だった初回でのジョーダンとサラ、
そしてショーンの関係を見るとそれも容易ではない。
しかし同じ土壌に立つことで、ぶつかりつつも近づい
て、認め合っていくのが一番の近道ではないのかな。
■世の中は問題であふれている
・スーパーマン編
今回はこの地球にはキャプテン・ルーサー以外の
敵が存在することが描かれ、その存在が一体何なの
かという核心に迫る所にまでは至らなかったが
スーパーマンと対峙できるだけの力を持つものと
して新たな敵が登場する。
ルーサーの場合、「アイアンマン」のトニー・スタ
ークの様に強化スーツを身に着けてこそスーパーマン
の様な力を発揮していたけれど、今回出て来た
クラークをつけ狙うひげ面の男・Subjekt-11と呼ばれ
る敵は身に着けるべきものはなく、それでもスーパー
マンとの力比べに於いては勝るとも劣らないくらい
のものがあった。
スーパーマンがフリーズブレスを使い凍らせて動きを
止めた上で殴ったけど、まるでダメージを与えている
感じがしなかったが、時間稼ぎにはなった様子。
彼らが戦うことになったのは、モーガン・エッジに
よって不利益を被り、息子のデレク(Clayton James)
が失踪したことを調べてもらいたいと考える母親の
シャロン(Jill Teed)に話を聞くためにロイスが彼女
の元を尋ねたところから始まる。
ロイスは車も爆破されていたし、敵であり、スーパー
マンの存在を知るなら、まずはスーパーマンではなく
家族を狙いそうだけどね。
ロイスはそれ以前にひげの男(Subjekt-11)に監視され
ていたし、ダイナー(Victoria May’s)の前
に路駐していた車を燃やされたことがある。
また冒頭ではロイスの活躍、そして彼の能力を示す
為に中国でのエピソードも一部挿入された。
橋が崩れたことによる人命救助的なものだったが、
あの状態でどうすれば助かるのかまるで分かりづらい
シチュエーションである。
・子供たち
上述したこともあるが、ケント家の双子とサラは
同じ高校に通っている。
サラはチアリーディング部に所属。
ジョーダンは止められていたアメフト部に入部する。
サラとジョーダンの二人はよく似ている。
自分の思っていることをなかなか口にしない性格。
そしてサラの母親のラナはコーチをしており、
一方でクラークがアシスタントコーチとして学校で
の彼らの生活にも関わるようになる。
両者とも過干渉的な親。
サラは自殺未遂っぽいことをしたみたいだし、
ジョーダンは感情を抑制できずに暴走する可能性
だってあるので仕方がない。
気になるのは次女ソフィーはクラス全員をいじめまく
っているというサラのセリフだ。
逆にジョナサンはジョーダン思いのいい奴だなという
印象しかない。ジョナサンのことを心配しているし、
アメフトそのものが本当に好きかどうかを尋ねられた
際に、擁護したのはジョナサンだった。
今まで友達が出来なかった彼のスマホにはマルコムか
らアメフトのディフェンスについて話し合っている
ことが目撃される。
クラークも過去スーパーパワーを持ちながら我慢
した学園生活を送ってきている。
その経験から後悔していることも有って、ジョーダン
にある一定のルールの元、入部するのを認めた様だ。
・ら・らぁぁーーー
最後にラーが登場する。
先日、モーガン・エッジの横に居た女性がそれに
該当する。
最初は誰なのかと思ったけど、彼女にも能力がある
ようで「ちゃらり~目からビーム」であっさりと
メタヒューマンであるSubjekt-11を処分してしまった。
地球上で量産できるタイプなのかな?
・スモールビル
●「Victoria May’s」 ダイナー
●「Smallville High School」 高校。
・アメフト部の名は”CROWS”
ジョナサン(12)、ジョーダン(24)、ショーン(63)、
ティミー(3)、マルコム(27)、タグ(骨折中)
サイモン(??)
●「Smallville Gazette」 新聞社
●「Smallville Bank」 銀行
・ラナが勤めている
■Soundtrack
・Home by Caribou
・ooh la la (feat. Greg Nice & DJ Premier)
by Run The Jewels
・Focus and Recharge by
Jacopo Tittarelli Rubboli, Nico Cham
・What’s My Problem by
Liam Hawkins, Jerry Thomas, Teddy Mac
【出演】
クラーク・ケント (Tyler Hoechlin) スーパーマン
ロイス・レイン (Elizabeth Tulloch) クラークの妻
ジョナサン・ケント (Jordan Elsass) クラークの息子
ジョーダン・ケント (Alex Garfin) クラークの息子
カイル・クッシング (Erik Valdez) 消防士
サラ・クッシング (Inde Navarrette) 長女
*ストレンジャー (Wole Parks) キャプテン・ルーサー
*モーガン・エッジ (Adam Rayner) 大物実業家
*サム・レイン (Dylan Walsh) ロイスの父・将軍
ラナ・ラング・クッシング (Emmanuelle Chriqui) 銀行員
クリッシー・ベッポ (Sofia Hasmik) スモールビルガセット紙
レスリー・ラー (Stacey Farber) エッジの秘書
ゲインズ (Danny Wattley) アメフトコーチ”CROWS”
シャロン・パウエル (Jill Teed) モーガンの被害者
デレク・パウエル (Clayton James) 27歳当時失踪
(Daniel Cudmore) Subjekt-11 / メタヒューマン
ショーン・スミス (Fritzy-Klevans Destine) サラの彼
タグ・ハリス (Wern Lee) 同級生、アジア系
ティミー・ライアン (Zane Clifford) ショーンの友達
マルコム・ティーグ (Austin Anozie) 学生、アメフト
(C. Douglas Quan) 釣り人、中国
(Chloe Pun) バスに乗る女性、中国
トム・ミッチェル (Rohain Arora) “ミッチ”、消防士
デニース・オロウ (Kelcey Mawema) 学生、サラの友達