(2022年・アメリカ)
原作/DC Comics
制作/Warner Bros. Entertainment Inc
Berlanti Productions
https://www.nhk.jp/p/supermanandlois/ts/J9VXR22WY8/
脚本/Kristi Korzec
Michael Narducci
監督/Tom Cavanagh
第15話 クリプトン最後の息子たち Last Sons of Krypton
【STORY】
・越して来た目的は『家族』の為
・父がブリストルで仕事が決まり引っ越す事になる
・君と娘が死ぬのを見た。
・「DOD(国防総省)は出ていけ!」。市民たちは声を
あげる。軍は一ヶ月も居るしいつ出て行くのか市民
は知りたがっている。「安全だと判断したらだ」
・ガセット誌を買いたいというオファーを受ける
しかない。
・エッジが自らエラディエイターになる。
・サムが運転中の車の前にエッジが現れジョーダン
がさらわれる。
・スーパーマンは探すが何処にもいなかった
・「よくやった息子よ、始めよう!」
・スモールヴィル
ジョーダンとエッジの行方は不明。
AI(人工知能)は、アイアンズに対して捜索を続ける
かを尋ねる。彼は見つかるまで頼むと語る。
・レスリーが連行される
アイアンズたちとすれ違うレスリーは言葉を残して
連れられて行く。「どうせ今度もしくじる」
・スーパーマンが戻る
エッジの要塞、そして自分の要塞を調べて回るも
居なかったことを語る。オフィスやラボも当然探
し、そしてジョーダンの声にも耳を傾けるが聞こえ
ない。アイアンズもまたAIも現在は探知していない
ことを語る。
息子の安否が心配でパニック寸前のロイスに対して
スーパーマンは改めて世界中を探して回り見つける
ことを約束する。
・交通事故現場
サムの車とエッジがぶつかった現場に行くカイル
やラナ。早く病院に連れて行かねばならないこと
を告げるがサムは時間がなく奴を探すのが先だと
して病院に行くのを拒否する。しかし下手すれば
内蔵を損傷しているかね知れないというカイルだが
サムが絶対に意見を曲げないことを知り、包帯を
用意してもらう。
サラはジョナサンに対して何が起きたか一部始終
父たちに話したことを語る。
エッジは何でジョーダンを連れ去ったのか?と質問
されるジョナサン。
・地獄の門
エッジによって連れ去られたジョーダンは彼が
エラディケイターとなりジョーダンの体内に父の
ゼータの思考を入れる。ゼータは軍隊に必要な
兵力を用意しろという。ゼータは同居している
カル=エルの息子(ジョーダン)に対して私を手伝えと
命じる。
・DODの仮施設
兵士二人(アントニー?(Brittany Palmer)とアジア系)
がレスリーを連行していく中、ロイスがそれを止め
る。
彼女と5分で良いから話をさせてと頼む。
「ジョーダンを何処に連れ去ったのか・・」
「知らない。世界は広い。隠れ場所は幾らでもある」
「あなたの息子などもう居ない」
「何をしたのか?」
「世界一のジャーナリストが突き止められない?」
「この星が危機に瀕している時に自分の息子の心配
か?これだから人間は・・」
ロイスはそれでも必ず見つけることを語る。
しかしレスリーはロイスの絶望した顔を見て、
私もクリプトン星を救うのが無理だと分かった時に
は絶望したことを語る。
・施設の外
事情を知らないスモールビルの市民たちは軍に押し
寄せて来る。
「大変な時なのに・・」
何とか市民を帰すよう兵士に命じるサム。
カイルはラナとサラに現状を見て尋ねる。
「このまま帰るか、残って手伝うか」
ラナもサラも手伝おうとし、家族は手を握り合う。
カイルは市民たちに訴えかける。
将軍の話を聞いて欲しいこと。それはみんなの安全
の為だと。
エッジはメトロポリスを襲っている。我々が安全を
確認するまで家に居てほしいというサム。
すると市民たちは質問をぶつける。
・既に安全ではなかったのか。
・ニュースではスーパーマンが救ったと言っていた。
・乗っ取られた人たちは捕まったのでしょ?
・なんで軍はまだここに居るのか。
静かに話を聞いていたクリッシーは一つの核心に
ついて語る。
「エッジはまだ捕まっていないのでしょう」
それと同時になんとエッジが町にやってきて皆の
前に現れる。
・上空
スーパーマンは上空を飛び回り少しでも息子の声が
聞こえないのか探る。そして悲嘆と憤るあまり息子の
名前を叫ぶ。するとその声はジョーダンに聞こえ、
彼もまた父の名をつぶやく。その僅かな声にスーパ
ーマンは反応し、現場にいく。
・地獄の門
スーパーマンはジョーダンの声のする場所にいく。
すぐに彼の元に近づくと容態を尋ねる。
ジョーダンは何が起きたのかすぐには理解できずに
いた。
サムが運転する車に乗っていた際に事故が起きた事。
エッジにさらわれ気が付いたら乗っ取られていた事。
それを語るとジョーダンの様子は一変し、スーパー
マンに対して攻撃する。
「やはりお前は弱すぎる、カル=エル。」
スーパーマンは息子に出したのかと質問する。
「乗っ取るのは打って付け。この体はクリプトン人
の力を有し、思考は人間のままで操りやすい。
私はそれらを偉大なものにする」
「お前は怪物だ」
「献身的なだけ。同胞の復活を邪魔はさせない」
ゼータの思考に操られているジョーダンに呼びかけ
る。
【感想】
いよいよシーズン1の最終話。
僅か15話だったけど、録画をするのを2度も忘れ、
その節はお世話になりました。
改編期でも有るのでレコーダーの録画予約を
再考していたのだけど、この枠の海外ドラマは
てっきりBS枠で放送していると勘違いして予約を
誤ってしまい最終話は録画出来ませんでした。
シーズン1が終わりざっくり感想を言うと、普通じゃ
ないけど普通のドラマ。感動とかハラハラドキドキ感
はまるで無い。何故ならば殺したと思っても生きて
いる。生きているかと思えば体は死んでいて魂だけが
存在しているみたいなキャラクターたちなので
ワンターレンもビックリあるよ!
更に驚くべきことに世界が市民が宇宙人がいること
に驚いている様子がない。スモールビルで起きた
ことはここだけの話として処理しようとしている。
まるで極々身内だけで片付けようとしている印象だ。
さてドラマの最終話は、思考を狂わせていく中で、
最後に踏みとどませるものは何なのかを問うもので
した。
人間生きていれば何処かで人生の道から外れることも
あるでしょうが、その軌道を修正し、闇の中から
引き戻す為に必要なものは何なのか。
現在不幸にもロシアによるウクライナ侵攻によって
このドラマに似たような状況が続いており、至る所
でこの事象とも類似点を見出す事が出来ます。
2月の頃に聞いた話だと、両国には双方の民族が
入り混じり、相手国に家族が居るケースも多いので
戦争になる筈がないと聞いた事が有りますし、仲が
良いので争いなどありえないと発信されていた方も
居ましたが結果的にはこの有様です。
このドラマでも異父兄弟は居たし、そもそも血の
繋がりのある親子の間でも親が使命感オンリーの元
で息子を犠牲にしたという酷いケース(エッジとゼー
タ)も有ったし、多かれ少なかれ生活していく上では
大義をもって犠牲になるものも有る。
サムは国の為に真実を語れず、そのせいで娘との間に
溝が生まれたり、娘のロイスはその真実を追求して
いく過程で自らも家族の為に真実を公にはできない
事情も有って市民やジャーナリストとの間で溝が
出来てしまい一筋縄ではいきません。
そして何よりも現金なことに町の人たちのクッシング
家に対する扱いが酷すぎて、何故タヌキ親爺的
町長が飄々としているのか分からず・・
カイルが酒で失敗したケースは一度だけ有りましたが
過去にはずっとこんな感じだったのでしょうか。
■世の中は問題であふれている
今回のドラマで正常な思考が遮られて闇に葬られそう
になった際に、聖なる光を放ち道しるべとなり、
踏みとどまれたのは『家族』の存在でした。
実は今回のエピソードは数話前にスーパーマンが思考
をゾット将軍に乗っ取られかけた際に激しい痛みと
対峙した時と似ています。
ジョーダンの思考を乗っ取ろうと画策したのは
エッジで有り、そして直接の相手は父・ゼータ
でした。
スーパーマンことクラークには確かに家族としての
印象や絆を強くするだけの記憶が有る為に、相手の
思考を押し出すことは出来るでしょう。
しかし今回のエピソードを見るとジョーダン自身は
家族に愛されていたけれど、逆にジョーダン本人の
意識がどちらを向いていたのか。
思春期真っ只中でもあるし、メトロポリスでの生活は
上手くいかずに、そして引っ越して間もないことも
有り、スーパーマンとしての秘密まで明かされた状況
の中、痛み・苦しみを我慢できるだけの信念を持ち
合わせているのか。
彼が一番強くシンパシーを覚え好感をもって接して
いるのがサラですよ。
彼が自分の意識が遠のく中でそれを引き戻す役割が
出来るのは家族の存在ではなくサラのように見える
ことが一つの失敗の様に思えます。
・エッジ
エッジは自分が犠牲になりエラディケイターになった
ものの、結局誰の意識がエッジの中に入り込んだの
でしょうかね。
エッジが取った作戦は・・
エネルギーフィールドを作り自らエラディケイターと
なり国防総省の優秀な兵士たちにXクリプトナイトを
照射して仲間(軍隊)を作ることでした。
全部で6人(Scheer、Knopes、Foss・・)だと言って
いましたね。
エッジは鉱山内のXクリプトナイトで更なる力を
蓄積させる。
そして退避しようとしているスモールビルにやって
きて攻撃する。
みんなカフェに逃げる中、カイルが向かいのビルで
逃げ遅れた女性を助ける。
・地球軍
エッジらクリプトン人に対抗する手立ては、自らを
信じる強い心と、太陽フレアで攻撃すること。
ARGUSから武器を借りられないのかとロイスは父に
言ってけど、ロケット弾はもらった時の一基しかない。
太陽フレアを使った武器を応用できるかも知れない
というアイアンズ。
ジョナサンはアイアンズの車庫から盗んでいたもの
が有り、一緒に武器を作りたがっていたので、今回
それが叶う。しかし私はここでナタリーが登場して
くるのかと思った。
しかしこの改造がまたしょぼい。
まぁすぐにでも相手は仕掛けて来るはずなので時間
が無いのは分かるけどこれが武器になりえるのか?
アイアンズはハンマーの中に赤い太陽フレア(Red
Solar tech)を入れていたね。
the hammer’s kinetic force。エッジのフォース
フィールドをこれで打ち砕く事になるが、色々と
パワーを最大限に発揮するには距離が必要だとか、
命中させる為にはエッジを固定させる必要があると
か色々と面倒くさい。
●ジョーダンを取り戻すために・・
あなたの心にズキュンってことで、ロイスが装置
を使って息子の記憶に入ることになる。
完全に忘れているのだけど、この時のアイテムは
エッジがクラークの記憶にアクセスした時にも使わ
れているようで、単純にヘッドホンを通した糸電話
のような電子装置。日本で言うところの完全に最終話
の総集編的流れを記憶という枠で描いてしまおう
みたいな・・
ジョナサンにはThaddeus Killgrave’sで使用された
銃器が渡される。S1-4参照。
・ロイスが訴える中、ジョナサンは宙づりにされる。
ロイスは繰り返しあなたは、
「強い」「戦士」「戦う」
と言っただけ。
・対決
基本的にスーパーマンがサブジェクト化された兵士
6人と戦い、そして彼らを引き付ける。
その間にアイアンズがジョーダンをロイスの元に
連れて行く。
時間的制限があるのはアイアンズ。
スーツのパワーが徐々に減っていき、時間は過ぎるが
やっぱり亡くなることはない。
倒したはずのエッジも生きている。
■最後は・・
・スーパーマンがクリッシーの前でインタビューを
受ける。そしてスーパーマンは全て真実を語る事
になる。
このシーンはメトロポリスの現役時代のロイスが
スーパーマンにインタビューしたシーンを彷彿と
させる。
「危機を共に乗り越えたことでこの町の人たちは強く
なる。」
・ロイスとクリッシーはロイスがアパートを売って
資金源にしパートナーになる。
・サムは現役を退く。家族と過ごしたい
・アイアンズはロイスを見ることが辛い為に去ろうと
するが・・ナタリーが不時着する。
(死んだのではなかったのか・・・っていうかこの星
のナタリーはメトロポリス工科大に居るのかと思って
いたのだが・・)
・レスリーは牢獄の中。エッジも生きている。
「私はただ家族が欲しかった」
迷惑な奴としか言いようがない。
・大きな木の下にエッジによって砕かれたクラークの
父の鉱石を集めて埋めることになる。
■その他
・クリプトン語1
日本語の字幕付きで見られなかったので何といって
いたのか分からず、ただ翻訳された日本語/英語は
分かります。
「目覚めよ、新たな故郷を手に入れる時が来た。」
(Awaken , Sleepers. It is time to claim your
new home)
エッジが兵士6人を味方に引き入れた時のセリフです。
・クリプトン語2
「ついに時が来た。この新たな日に我らが故郷を
復活させよ」
(It is finally time.Let us see our home rise
with the new day)
・面白い演出
カイルが女性を助けるシーンに於いて、彼女を助けた
後にみんなの前に歩いてくるシーンが有り、その次の
カットはジョーダンがジョナサンの元に歩いてくる
カットに切り替わる。
・面白い演出
ロイスがレスリーと対面が許された際に、時間制限が
設けられる。1分間だけの対話が許される中、
「終わりです」という言葉が二つの意味で使われる。
一つは時間が終わるという意味。
そして一つはレスリーらの計画が進行していて地球
はもう終わりだということを示す意味。
レスリーが思わず「その通り」と語る。
【SOUNDTRACKS】
・All Right Now by Free
【出演】
クラーク・ケント (Tyler Hoechlin) スーパーマン
ロイス・レイン (Elizabeth Tulloch) クラークの妻
ジョナサン・ケント (Jordan Elsass) クラークの息子
ジョーダン・ケント (Alex Garfin) クラークの息子
カイル・クッシング (Erik Valdez) 消防士
サラ・クッシング (Inde Navarrette) 長女
ジョン・ヘンリー・アイアンズ (Wole Parks) スーツ
モーガン・エッジ (Adam Rayner) 大物実業家
サム・レイン (Dylan Walsh) ロイスの父・将軍
ラナ・ラング・クッシング (Emmanuelle Chriqui) 銀行員
レスリー・ラー (Stacey Farber) エッジの秘書
ゼータ = ロー (A.C. Peterson) エッジの父
ナタリー・アイアンズ (Tayler Buck) 娘
ティーガン・ウィッケム (Kayla Heller) 学生、探り
若い頃のエッジ (Ben Cockell) 19歳、過去の回想
ソフィー・クッシング (Joselyn Picard) 次女
(Daisy Torme) AIデバイスの声
タマラ・ダリー (Victoria Katongo) 消防士
トム・ミッチェル (Rohain Arora) 消防士
ロビー・アルヴァレス (Stephen Adekolu) 消防士
ジョージ・ディーン (Eric Keenleyside) 町長
エイディ・マニング (Monique Phillips) 町民
コブ・ブランドン (Dee Jay Jackson) 町民
ジャスパー・タウネス (Shawn Stewart) 町民
シャロン・パウエル (Jill Teed) デレクの母
サミュエル・フォルサム (Dean Marshall) メディア編集長
ジャネット (Yoshie Bancroft) GBSのカメラマン
デイヴィス・ウィンデル (Stuart James)
ダック・ファン (Jay Zhang) エイブリーの夫・メガネ
ショーン・スミス (Fritzy-Klevans Destine) サラの元彼
***タグ・ハリス (Wern Lee) 同級生、アジア系
ティミー・ライアン (Zane Clifford) ショーンの友達
マルコム・ティーグ (Austin Anozie) 学生、アメフト
コーリー・ウェルニッツ (Pavel Romano) 学生
デニース・オロウェ (Kelcey Mawema) サラの友人
エイブリー・ファン (Kennedy Chew) サラの友人
アントニー (Brittany Palmer) 女性兵士
(Miguel Castillo) 兵士
(Robert Windeler) 子供・自転車に乗る子
(Carter Kus) 子供・自転車に乗る子