カリフォルニケーション Californication 第7話 ハッピーエンド Girls, Interrupted

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カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常
Californication

第7話 ハッピーエンド Girls, Interrupted

監督 / Gina Fattore
脚本 / Tucker Gates

【ストーリー】

■ハンクの家

ベッカとハンクと犬ユセフは夜にリラックスした時を過ごす。

ベッカが本を朗読し、ハンクは耳を傾けていた。

「黄金の輝きは残らない。自然がもっとも輝く・・」(Becca)

読み始めた所でハンクは止める。

「大昔からマトモな誌は幾らでもあるのに何故Robert Frostなんかを
選ぶのか?」(Hank)

ベッカは、
「短いから好き・・そして悲しい。前に映画でも見た」(Becca)

「良いことは長くは続かない話。どんなに頑張って長持ちさせようと
しても結局ダメになる。例えばパパとママみたいに・・」(Becca)

「実に洞察力に満ちた文芸評論(literary criticism)だ。
その年齢にしては素晴らしい」(Hank)
「しかし悲しい内容だからって正しいとは限らない」
「ベタベタのハッピーエンドだって偶には有る。それはバッドエンド
と同じくらいにリアルなもの」

「でもパパたちが復縁するのは限りなくゼロに近い。
ママが言ってた」(Becca)

「お前のママは賢いがその点では間違っている。
愛には可能性がゼロなどない。」(Hank)

そこにカレン(サンシャイン)がやってくる。
彼女は路駐していて時間がないことを告げる。

ハンクは娘にハッピーエンドなんて無いなんてことを娘に吹き込むの
は止めてくれという。Santa ClausやEaster bunnyも居ないという
つもりなのか?

私もハッピーエンドがあることは信じているがあなたとの間では
無いだけ。
しかしこの前のキスは嫌がってはいなかっただろう。
あれはアクシデントよ。うっかり舌を突っ込んだ?
ムキになるところを見て確信した。

「まだ俺にベタ惚れだ」

カレンはベッカを連れて帰宅する。

■ランクル家

チャーリーは冷蔵庫の中を見ると豆乳がないことを嘆く。
普通の牛乳ではなんでダメなのか?
ただ少し胃腸がデリケートなだけ。

マーシーがチャーリーの性癖を皮肉ると、今度は君のいけない
欲望も満たすようにしないといけないと語る。

「あなたには絶対に無理。女とセックスしてみたいの」
「同性とやると楽しいと思っているのか?」
「無茶苦茶良いと聞いた。女同士だと体を知り尽くしているから
凄い。でもあなたを仲間外れにする訳にはいかないので一緒にどうか?」

■レストラン

チャーリーとハンクは食事を取りながら、ランクル家の朝の出来事
について話し合う。マーシーから言ってきたのは幸運な事だ
というチャーリー。。

「想像したいがお前の顔が頭に浮かんで萎えるよ」

これを行えば、最近俺を悩ませていた罪悪感がきれいに消える。

「ユダヤ教の事を詳しく知っているわけではないが、3Pで罪が
許され、救いが得られるなんて聞いたことがない」

まだ離婚したくないというチャーリーにハンクはアドバイスする。

「それならばビーチハウスを買え。アフリカから可愛い養子を
もらうとか」

・店に一人の客がやってくる。

チャーリーによるとハンクのブログを購入したいという人物、
映像監督のトッド(Chris Williams)だった。

パラマウントで映画三本撮ることが予定されており、原点に
戻りシリアス路線の題材を探している。

ハンクは作品を差出すつもりはないことを語るが、トッドも
反論する。

「くだらない恋愛小説を喜んで映画化したと思うのか?」
「所詮は二流監督と言われるだけ。それでもベストを尽くした
し後悔はしていない」

妻や愛人にブランドバッグを買ってやれたんだろ。
俺にも金のかかる妻と娘が居るからわかる。

ハンクの妻はカレン。やり手の建築デザイナーだ。

郊外に悪趣味な大豪邸を作るのか?
Ray Kappe設計の家を持っている。
トッドはBrad Pitt顔負けの建築マニアだ。

「モダニズムを愛してはいけないか?
何故また組む気になったと思う?お前はむかつくナルシスト
だがこのロサンゼルスでは得難いものを持っている
それは”本物のビジョン”だ」
また俺のタマにパンチを食らわせたいだけかと思ってた。

■チャーリーのオフィス

帰社するとオフィスの前に秘書がいない。
しかしオフィス中にはマーシーとダニーの姿が有った。

マーシーはセックスの悩みをダニーに相談したが協力してくれる。
妻は安定剤を飲み忘れているみたいだとし、ダニーに席を外して
もらう。
チャーリーは妻に対して話に出ただけなのに実際にやろうとする
のは何なのかと呆れる。あの子は僕の秘書であり、上手くいかねば
クビ、上手くいってもクビにしなければならない。

「私の為に承知して欲しい」

他の子にしよう。それならば良い。
君のサロンの従業員やカレンでも良い。

本気で言っているのか?彼女は背が高いし、プロデスタントよ。
ハンクが突っ込んだ所に触れるなんて嫌だとマーシー。
小柄な子が良いのよ。

■ハンクとカレンは車でお出かけ

ハンクが連れて行ったのは Ray Kappe house。
建築学科の学生にとっては神様みたいなものだろう。

どんな凄い家なのはじっくり観察したいというハンク。

不法侵入で不味いのではないか?
大丈夫、ちょっと悪魔に魂を売って取引しただけ。

室内を見て回る。
そこには家の持ち主のトッドの姿も有った。
カレンはとても素敵だとして称賛するがハンクは建築をアート
として認めていない。

「利便性の為に美を犠牲にしている」

「象牙の塔に一人で閉じこもって居たがるタイプか。朝から晩まで
言葉をいじくりまわして・・文体がどうとかニュアンスがどうとか。」

「できれば閉じこもって居たいが絶えず外からクソが流れ込んで
くる」
「それは写実主義、芸術至上主義 Gustave Flaubertの言葉でしょ」

この建築に幾らかかったのか?というハンクの質問に、トッドは
建築には値段はつけられないと語る。ここに居ると魂が満たされる
気がする。

カレンは本当に素晴らしいことをトッドに告げ、
John Ruskinの言葉を借りて語る。

「もしも建築が無かったら記憶も失われてしまう」

■感想

晴れないような毎日を過ごす人たち。
人生は思い通りにいかないことが殆どであり、上手くいくこと
の方が奇跡である。
人生が満たされる為には自分のエゴがまかり通るような世界が
必要なのか。それがまかり通った時、自分だけでなく相手も
満たされるものなのか。

今回はバッドエンドとハッピーエンドの二つの結末が有り、
どちらに近づくかによって喜怒哀楽を味わうことになる。
この二つの結末は決してイコールではないが、その延長線上に
あるものとして存在している。

更には今回の流れを見ると、何処かでその選択を迫る
分岐点が有り、自分でその選択を選んでどの結末をより
近づけるのかということが出来るよう設定してある。

物事は角度を変えてみれば全く違って見えるものである。

それぞれの人物から見た色んな景色が喜怒哀楽な場面に
於ける表情と態度に出ていて面白さが有る。

ハッピーエンドが目の前の手に届きそうなところに
来ている。しかし人生は複雑なもので、悪意が無いと分かって
いてもなかなか直線的にはその道を歩んでいってはもらえない。

どのようにすれば相手はハッピーエンドをもたらす道を
歩んでくれるのか。

<h3・生きる上で必要なこと</h3>

今回は人の数だけ息抜きの方法や人生を満たす方法がある事を
提示する。それを望むものたちは、満たす為に必要だと思うもの
を試しに行い、パートナーたちをその流れに巻き込んでいって
しまうというもの。

一見すると不謹慎極まりない世界観の中に生きている人たち。
意外と互いに崇拝する宗教や価値の皮肉を織り交ぜて作られて
おり、自制しながらも幸せの為に努力する。

ベッカは両親から同じ分だけ愛されたいし、その為に必要なの
は両親がまた一緒に元の関係に戻ることだと思っている。

ランクル家の事情は性生活のマンネリ化の問題と、チャーリー
が信じる信仰を自ら破ったが故に罪悪感にさいなまれる彼が
解放される事への一歩を歩みだす。

妻マーシーが求めるのは女性同士の性交渉。
その中にチャーリーを入れて3Pの体制を整える。
正直そういう趣味がある人も居るかと思うが、何より問題なのは
マーシーの相手として秘書のダニーが選ばれたこと。

同じような価値観を持つものは話も弾む。

マーシーとダニーが既に3Pの流れに応じているようだし、
カレンはトッドとの間で似たような価値観を摺り寄せ、
Ray Kappe houseのリフォームを任される。

ハンクが娘や妻との復縁の為、色々と折れて話を進めたおかげで
上手く流れていった。
更にハンクは自分が料理するのでベッカらと食事をしようと誘う。

「君の事はなんでも覚えている」

・本番前のムード作り

落ち着かないのはチャーリーだけでなくマーシーもダニーの事を
招待する手前落ち着かない。普通に人を家に招くのではなく
特殊な事情があるからね。

ダニーの好物など知らない。好物の話をするような仲ではない。
プライベートなことは何も知らない。そう答えるチャーリー
にも焦りの姿が見える。

これ以上の刺激は要らない。
部屋中の蝋燭で飾り、緊張しながら彼女を待つ。
既にこの時点でムードなつくりは出来ている。

チャーリーは二人の絡みをソファーで見ている。
僕は見学しているだけなのか?
両手に花な状態の中、均衡が崩れたのはダニーがチェーンを
持ち出した事。乳首に挟んで思いっきり引っ張られる。
チェーンはマーシーが倒れたことによりチャーリーの乳首の皮
は剥がれ落ちる。

・ハンク

ハンクも料理を用意してカレンたちと合流しようとする。。
ただ急に料理しても上手くいくはずはない。
またミアから電話があるが一度はスルー。
ミアの流れが展開上で大きく動くのはカレンの元にも電話が
鳴ったこと。

教師とドラッグをしているみたいだというカレン。
現場に行くとミアの意識が黄濁している。
ミアのバッグの中には精神安定剤が数々入っている。
ミアが嘔吐したことで少し回復する。

・救急病院

マーシーはチャーリーを傷つけたことに罪悪感を覚える。
どうしてこうなったのか。
無意識の内に罰したかったのではないかとチャーリーは語る。

実はこの後、ミアも救急病院に運ばれてハンクたちと鉢合わせ
するのかなと思ってみていたのだがミアはあの場で吐いたこと
によって一応自宅に連れて帰ったのかな。

可哀そうなのはベッカだった。
本当に娘ではなくミアを選んだ両親の姿。
本質的にはそうでなくても娘にはそう見える場合もある。

そしてミアの中には思った以上に心の闇が深そうだ。
ハンクの元をよく訪れるのは父親のような存在で有って
安心できるからではないか。
ビルはなんの仕事なのかいつも出張でいない。

■その他

・鞭と鎖を用意しておくわ。確かに反省している。家事を手抜き
し過ぎてあなたが栄養失調で死ぬところだった。
(豆乳を切らしていたマーシーがチャーリーに皮肉って言う)

・得意料理がある。チーズセンセーション
(クリーンチーズをはじめとした5種類のチーズのMIX。チーズ天国。)

・ゲイにまじってCharles Streetに住んでいた頃
・David Hockneyの絵、バカでかいイヤリング、Mulhollandドライブ
から夕陽を眺めること。

・お休みの音楽を聴いているのか?

「 Joni Mitchell? Bob Dylan? (血の轍 Blood on the tracks) 」

「 Death cab for cutie 」

・約束するときは本気。でも破る

全てはベッカがハンクに対して述べた言葉。

「ハッピーエンドを信じるのは素敵なことだよね。だけどどんなに
頑張って見てもやっぱりダメだったら? いつかはクソッタレ、
もうどうでも良いと言いたくなっちゃうと思うんだ」

・ベッカは髪の毛を触られるのを嫌う

以前メモして置こうと思っていたが、ベッカがミアに髪の毛を触ら
れた際に嫌な素振りを見せていた。今回はハンクが最後に髪の毛に
触れるもやはり気にしていた。

■使用された曲

・A Girl Like You by Mexican Institute of Sound
・Sweetless by Lady Sa
・Passenger Seat by Death Cab for Cutie
・Mississippi Freestylin by Slow Train Soul
・Sunny Day In Hell by Argyle Johansen

・Californication Main Theme by Tree Adams and Tyler Bates

■出演者

ハンク・ムーディー (David Duchovny) 有名な小説家
カレン (Natascha McElhone) 建築デザイナー、ハンクの元彼女
レベッカ(ベッカ)(Madeleine Martin) 12歳、ハンクの娘
チャーリー・ランクル (Evan Handler) ハンクのエージェント
マーシー・ランクル (Pamela Adlon) エステ店、チャーリーの妻
ミア・ルイス (Madeline Zima) 16歳、女子高生、ビルの娘

ニック・ロウリー (Lance Barber) 女子高の教師
*ダニー (Rachel Miner) 22歳、チャーリーのアシスタント
*ビル・ルイス (Damian Young) カレンの現在の恋人
トッド・カー (Chris Williams) 映画監督

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