カリフォルニケーション Californication 第3話 陽射しの中で The Whore of Babylon

リンク広告 テスト




カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常
Californication

第3話 陽射しの中で The Whore of Babylon

監督 / Scott Winant
脚本 / Tom Kapinos

【ストーリー】

■ハンク・ムーディ サイン会

昔本を書いた。評判が良かったから次のも書いた。その次も・・
そしたらハリウッドの連中が来た。金を受け取った俺はその場で
彼らに抱きつき思い切りのキスをした。

サイン会でそんな話をしていると一人の男が車(黄色のHummer H2)
に乗ってやってくる。
ハンクは男のことを集まって来た客に紹介する。
彼はトッド・カー(Chris Williams) 。お涙頂戴の映画監督
俺の小説をくだらないメロドラマに変えてくれた。
タイトルは”愛、それはクレイジーなもの”

「William Faulknerにでもなったつもりなのか?」
「あんたはBrett Ratnerじゃないだろう」

悪口をまき散らすなとしてハンクに詰めるトッド。

「その件だったのか。あんたの妻とやりまくった事に文句を言われる
と思った。しかもあんたの家で」

二人は取っ組み合いになり辺りの本棚に体をぶつけあって辺りは乱れ
それぞれ一発ずつ強烈なパンチを食らわせる。

■ビバリーヒルズ警察

ハンクは釈放され、警察署の入口にはビルが迎えに来る。
カレンのことを尋ねるハンク。
娘と共に家にいるというビル。
カレンは俺を怒らせる天才だ。
ビルは自分から来た事を告げ、悪人ではないと語る。

「人生は色々とある」

迎えに来てくれと頼んだことも仕事をくれと頼んだ覚えはないとして
ハンクは怒る。ビルはそんな彼に反論する。

「雇いたいと思ったか? 礼儀も立場もわきまえず、人を人と思わない
クズに」

ハンクはタマを蹴ろうとしたが、取り合えず抓る程度にする。
するとビルから反撃を食らって道端に倒れる。

ブログを書け。真面目に働いてマトモになってカレンの事はもう忘れろ。

これで済んだと思うな。

■バー

一人バーに飲みに行くハンクはカウンター席から周りを見る。

するとテーブル席で一組のカップルが歓談していた。
男がトイレで席を外す間にハンクは女性に声をかける。
二人はブライドデート中だった。
彼女の事をハンクは知っていた。先日マーシーが紹介してくれた
メレディス (Amy Price-Francis)。ぜひ先日のお詫びのデートしたい
という。しかし彼女はデート中だとして断る。
ハンクはそんな彼女に尋ねる。

「やりたい男」「結婚したい男」「殺したい男」

俺は何処に入っているのか。

そこに男が戻って来た為にハンクは身を引いて会計を済ませようと
しているとメレディスがやってくる。

彼女は先日分析された仕返しとしてハンクのことに鋭く言及する。

「あなたは東部育ちでしょ? New Jersey・・Long Island」
「父親は喧嘩っ早い大酒飲み、母親は父親に幻滅して息子には夢を持て
と励ます。夫婦喧嘩ばかりだけど別れずに続いていた。兄弟は女。
だから女心はよく分かっている。趣味は読書。田舎で一生終わりたくない
と思い詰めて大都会に出て作家を志す。いわば庶民版のJay McInerneyね。」

良い線言っている・・痛いところを突かれて途中あまり聞いていなかった。
「いつから考えていたか?」「2週間前よ」
「良いストーリーだがエンディングはどうなるのか?」

二人はベッドで関係を持つ。
しかし目が覚めるきっかけはミアと寝た時際に殴られたトラウマ的
なものだった。
ハンクが目覚めた時にはメレディスは既に着替えを済ませていた。
仕事は弁護士をしていること。専門は離婚。
クズ同士だなと。

さよならも言わずにこっそり出ていくつもりだったのか。
どうせ一度きりの関係でしょ。どう見てもリピーターってタイプに
は見えないという彼女。

失礼だな。今夜は空いているか? マトモなデート、ディナー、
20世紀スタイルで・・

メレディスが出ていくとハンクとトランクス一枚の状態でトイレに
いく。小便をしているとそこに突然ミアが表れてほほ笑む。
鍵を持っていないのに部屋に入って来たことに驚く。

「赤毛の人が出ていったが下の毛も赤い色をしているのか?」

そんなミアから更に驚くべき言葉をかけられる。

「遅れているの」

ちゃんと避妊はしただろうとするハンクに対して、彼女は「学校」
と答える。

作文の授業を受講し、小説の課題が出ている
没にした短編が一つくらいあるでしょ。5年も出版していないのだ
から・・それを頂戴というミア。

ミアと会話していると玄関からカレンの声が聞こえる。
ハンクはミアとの関係がばれることを恐れて黙って此処に居ろと命じる
が・・

■感想

負の連鎖になるのか。数々の時限爆弾が散見される。

人間関係はあまりよくないなと思いきや、意外と常に元鞘に戻る
のがこのドラマの面白いところかも。
喧嘩別れしたかと思えば再び元通り。
盗んだものがプレゼントとしてピースに当てはまるも、正直
その内ばれて危険になるリスク。
人は人から人を心を盗めばその相手を”泥棒猫”と称するが、
猫だと思いきやイレギュラー的にも犬を盗んでくる。
ハンクの短編も盗まれ意外な形でその評価を知ることになる。
その言葉がまたハンクの性格や行動を示しているみたいで
なんとも皮肉に飛んでいて楽しい。

時限爆弾もまた存在していて、それぞれの生活に少しずつ
慣れてきてしまっている。慣れは幸せなのか。
どこまで”愛”にこだわり、安定という逆風に抗えるものなのか。

少し現状をまとめてみると・・

ハンクの方がカレンに対する未練があるのに対して、カレンは
先に進もうとして努力している。
ハンクとカレンの関係がうまくいかなくなった要因の一つは
書いた小説本が売れたせいであり、拠点をN.YからL.Aに移した
ことだと思っている。

小説が売れて映画化されることにもなった。
そのおかげで金銭的にも余裕が出てきたことで、失う事も出てきて
しまう。想像力の欠如。大切な家族・家庭の崩壊。

気になるのはこの二人の間には書類上では結婚をしていないこと。

現在のハンクは誠実さを失い、元の家庭を築くことが難しい状況
に自分を追い込んでいるところにある。

それでも彼の支えは、ちょっぴりグレた感じの12歳の娘・ベッカ
の態度にある。軽蔑しているところもあるが、父親が書いた過去
の実績を評価している。創造物がどんな形で有れモノとして
残っている限りそれが実績を証明するものとなっているのは
心強い。

そして何よりもベッカは両親の夫婦関係がもとに戻ることを
願っている方の人物であること。子供は父親を好くか母親を
好くか分からないが、少なくとも無節操に伸び縮みする下半身の
だらしない父親に対して全てを嫌うものとしての扱いではない。
ベッカの存在はハンクとカレンが愛したことの結果であり、
あまりいい表現ではないが実績の証明でもある。

・白昼夢

小説家にとって過去の経験は大切な要素の一つだと思う。
ハンクは時々その体験したことが白昼夢のようにして蘇ってくる。
自分にとっての理想と現実が交錯しているのか。
ミアとの関係はこの世で一番不味い実績として残ってしまう
が、殴られた痛みも存在していて、その扱いは面白い要素と
なっている。
ミアは16歳。カレンが結ばれようとしているビルの娘であり
これを知られたときのハルマゲドンは想像するのも難しい。
ちょっぴり小悪魔的にハンクの周りで意地悪していく面白い
存在になりそうだ。

・警察沙汰

大したことは無いが喧嘩して警察沙汰になった。
ハンクの小説の映画化した際の映画監督・トッドとの喧嘩。

ビルに対して悪態をつくハンクとの間ではいつでも喧嘩に
繋がる可能性が有る。

ハンクはビルの出版社のHell-A Magazineのblogの仕事のオファー
に対して微妙な立場だ。
プライドの問題が浮上する。カレンはくだらないプライドは
捨てるようハンクに求めるが。男性はそのくだらないプライドが
優先する生き物だ。

ベッカの親権争いにでもなれば小説家という肩書だけで
それが社会的に信用されるのか分からない。
一人の小説家からどの程度のスパンで次の作品が生まれるのか
はよく分からないが、彼は前回書いた作品から5年以上が経過
している。

・エージェント・チャーリー

Hell-A Magazineのノーラからblog記事の催促がハンクに入る。

そのblogの説かれるがハンクにとってはビルから金を受け取る
ことがプライドとして許せない。

チャーリーとは友人。
ハンクには大人になって欲しいと言われる。

気になるのはハンクはN.Yで活躍していた人物みたいだが、
チャーリーはL.Aでエージェントの仕事をしている。

「もういいよ、君はクビだ」
「君を引き受けるエージェントはこの世に居ない」

・ダイエットコークとレギュラーコーク

ダニがチャーリーに頼まれて持ってくるコーラ。
“おホモ立ち”を連呼したり、クビの話をしていたチャーリーは
ダニがレギュラーのものを持って来たことで激怒しクビにする。
もちろんこれはチャーリーとハンクの間でやりとりされた後の
落ち。

・メレディスとの食事

メレディスが会っていた男性とは5年も不倫しているという。
この5年は一つのキーワードなのか。

そんな奴のどこが良くて付き合っているのか。

「愛している」
「でも妻とは別れられない」
「財産を半分渡したくないみたい」
「そんな奴に君はもったいないよ」

飼い犬の名前Cat Stevens犬の名前が猫という。
彼がくれたプレゼント。二人だけのものだと思って喜んだ彼女。
しかしCatを連れて彼に会いに行った際に、その猫を置き忘れて
しまう。彼の妻は夫からのプレゼントだと思い込まれて奪われた。

・復讐

ダニーはチャーリーに対して謝罪メールを送る。
そこにはダニーが色っぽく娼婦にでもなったようなセクシー衣装。
チャーリーは我慢できず昇天する。
“だっちゅーの”作戦大成功。

・復讐2

ハンクはメレディスの不倫相手の家から犬と絵を盗んでくる。
そもそも猫じゃなくて犬。
「絵は人気の画家のアートで高価なハズ」
「この手のポップアートなんてもともとぼったくりなんだよ」

犬を飼いたがっていた娘ベッカに通じていきそうだと思って
いたけど、案の定プレゼントとなる。
名前はYusuf Islamが良いと思う。

■その他

・エグいから見ない方が良い。今この中はまるでヌード雑誌の
スタジオみたいになっているから。

・ミアはハンクの没小説を持ち出す

・こう見えても規則正しさが売り

・男で勃つのはオホモ達だ。ゲイでもないのについ勃ってしまう事。

・utk creativemanagement チャーリーの会社名。

・臭いに覚えがある。Camel lightsに変えたのか?

・結婚招待状

一度やってみたかった。くだらない制度と思い込んでいた。
カレンの下の名前が分からないのだけど、その中には
Karen Van der Beekと書かれていた。筆記体なので分かりづらい。

・ミアが作文の授業で素敵な短編小説を書き上げた。
くどいが文才が有ると思わなかった。

・「The Crush」みたいにじっとしていないで一発かますべきか?

■使用された曲

・Californication Main Theme by Tree Adams and Tyler Bates
・I’m Ten Feet Tall by She Died
・My Pain And Misery by Country Gentleman
・The Ballad Of Whiskey And Tears by Creosote
・Walkin’ Up The Road by Betty Davis
・Toy Piano by Dawn Landes

■出演者

ハンク・ムーディ (David Duchovny) 有名な小説家
カレン・ヴァンダー・ビーク (Natascha McElhone) 建築デザイナー、ハンクの元彼女
レベッカ(ベッカ)(Madeleine Martin) 12歳、ハンクの娘
チャーリー・ランクル (Evan Handler) ハンクのエージェント
マーシー・ランクル (Pamela Adlon) エステ店、チャーリーの妻
ミア・ルイス (Madeline Zima) 16歳、女子高生、ビルの娘

メレディス (Amy Price-Francis) ハンクと寝る。弁護士
ソーニャ (Paula Marshall) ビルのパーティーにて
ダニー (Rachel Miner) チャーリーのアシスタント
ビル・ルイス (Damian Young) カレンの現在の恋人
トッド・カー (Chris Williams) 映画監督
ジョナサン・マンデル (Robert Merrill) メレディスの不倫相手?
ニッキ・マンデル (Kathy Christopherson) ジョナサンの妻?

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336