カリフォルニケーション Californication 第8話 過去からの手紙 California Son

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カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常
Californication

第8話 過去からの手紙 California Son

監督 / Scott Winant
脚本 / Tom Kapinos

【ストーリー】

■ハンクの家

酒を飲みながらパソコンに向かって仕事をしているハンク。
そこに父・アル・ムーディー (Mark Margolis)から電話が鳴る。

直した車で空港に向かうハンク。
父・アルは既に到着して空港前でハンクが来るのを待っていた。
ビジネスクラスを取ってもらったことを感謝するアル。
飯が旨いし、スチュワーデンも美人ばかり。
近頃はキャビンアテンダントというんだと訂正するハンク。
父は息子と似ていて女性好き
ビジネスクラブのキャビンアテンダントおっぱいはでかいが足は
カモシカ、尻もキュッと締まっていて上がっている。

アルはその場に咲く花の名前をハンクに尋ねる。
purple flowerだろうというと父からはからかうなといわれる。
ハンクは植物には疎いし、俺にも色々と有って花を調べる時間など
ない事を語る。

「結婚も無しなのか?」
「未だに事実婚だ」
「それを聞いたら母さんも悲しむぞ」
「もう死んだだろう」

ハンクの車は駐禁を取られていた。
洒落た店で酒と行こうというアル。

■バー

カウンター席で飲むハンクに声をかけてくるトリクシー
(Judy Greers)
依存症の施設について尋ねる彼女。

「負け犬が行くところだ」

名前を尋ねると彼女はトリクシー。
格好いい名前だ・・君がコールガールならばね。
プロのコールガールかもよ。
違う、それにしては綺麗すぎるから。
でもそれはどっちでも構わない。俺はただでやらせてと
言わせてやるから。

「金でセックスを買ったことはない」

そこに魔女/カレンが表れる。
カレンの元にもアルから電話がなっていたようで事情を
知っていた。残念だったわね。
今は何と言っていいのか分からない。
家に帰った方が良くないかとハンクに告げる。

飛行機のチケットを取っておいたというカレンだが、ハンクは
行く気はないという。

「お父さんの葬式に出ないつもり?」
「いつも放ったらかしていたのに今日は気にかけてくれるのか?」
「いつも気にかけていた」

トリクシーがトイレから戻るとハンクは場所を移そうかとして
店を出ていく。

・映画撮影所

映画撮影の中で男性と女性役の演者がやりとりする。

そこでは犬の名前について話し合っていた。
犬の名前は「LOVE」。
トム (Cooper Barnes) は「クレイジーなラブちゃんか・・」と

映画監督のトッドはそこでカットし、今日の撮影は終了だと告げる。

その撮影の様子を見ていたハンクはクレームを入れる。
「セリフが全く違う」
「二人で相談して決めたそうだ。キスで終わるように・・」

ハンクは役者のトムを見て「虫唾が走るほどムカつくやつ」

後ろで見ていたアルは「スターの輝きがあるじゃないか」
「ベトナム映画での彼は良かった。車いすのベトナム帰還兵だ
った」

「地獄が満員で悪魔の居場所が無くなったから地上に出てきて
車椅子で熱演して女にもてる。そんなあざとい役だ」
「親として鼻が高い。スクリーンにお前の名前が出て永遠に残る」

俺が書いた小説だってそれなのに残ると主張するが、映画と小説
では違うとアルに反論される。読んではいないが母さんから
話だけ聞いた。「良い作家といえばJames Pattersonだ」

ハンク親子が会話しているとアンバー (Amber Heard)がやって
来て声をかける。ハンクは間に立ち、互いのことを紹介する。
アンバーは話があるので後で来て欲しいと頼む。
アルは美人なブロンド女性とハンクの関係を疑う。

・家

ハンクはバーで知り合ったトリクシーとベッドへ。
ハンクはローブを着ていて彼女は黒い下着姿。
彼は彼女の体にコカインを置いてそれをストローで吸い取る。
その光景に彼女はアメリカはまだチャンスの国だと語る。

トリクシーは彼が何から逃げているように見えた為にその原因
を尋ねる。
そうでなければ売春婦とホテルに時化こむ事は無いはず。

私の本名はベアトリス。親がつけたニックネームがトリクシー。
両親はもう他界していない。
何をしてもいいがサービスに対する代金はきっちり請求する。
俺が買ったクスリを一緒にやったし、セックスも楽しんだだろう
事を告げる。金を払えば私の夢を話すという彼女に仕方なく金を
ねん出するが現金を持っていなかった。

・家

アルはハンク、カレン、ベッカと食事する。
カレンは美人過ぎるのかいけないこと。
ベニスの家をリフォーム中で緑に塗って欲しいと言われている。

「緑? 住むのはグリーンジャイアント?」

ハンクはその家の主の悪口を言うがカレンは気前のいい客だと
してからかうことを辞めるよう告げる。趣味もよく環境にも配慮
している素晴らしい人。アイツは君に気が有る・・ベッカだって
そう思っている。

確かにママの前ではそわそわしている。

ハンクの方はどうなのか?コネが欲しくて若い女優が群がって
いないのか?

アルは今日その一人に会ったが気を付けた方が良いと語る。

■感想

ちょっと不思議な感じのエピソードだった。
父親は存命しているようにも思えるし、実際にはハンクが見た
過去の夢のようにも感じる。
最近はハンクが画面に登場する度にアルコールを飲んで
いるように感じる。タバコだけでなくマリファナのようなもの
を吸引してフラッシュバックするような環境が整っている
からね。

アルが現実に生きているのかなと思う要素としては、ハンク以外
の他人を巻き込んだ流れの中ではアルの姿を交えて会話
しているためだろう。

しかしそれでもカレンがアルの件で残念だと言った言葉が頭の
中でモヤモヤしながら視聴する。

そしてドラマを見る前にサブタイトルを見てしまうと少々想像力
を膨らませて、色んなシーンで敏感になるところがあるかな。

実はこのドラマを見ているとある事に気が付く。
時系列を図るための指標となるのが、ハンクが乗っている車の状態
が微妙に変化しているのだ。これはハンクの精神状態と連動している
かのようにも思っていたが、今回の場合には時間的経過を意味して
いることが分かる。

あまり気にしてみていなかったが、現在と過去が描かれ、その中にも
時代の変遷が分かるような仕掛けがあるのだと思う。

・アルとは?

アルはハンクの父親だ。
ハンクはアルが散々母親に苦労させたことに怒りを覚えている。
単なるエロ爺だ。死ぬときもビンビンにおっ勃っているだろう
と述べる。

カレンは年齢的にもこれまでの事は御破算にして好きにさせて
あげるよう提言する。

アルは今回初めての登場なので会話の中でしか彼を知る方法は
ない。このドラマでは唯一このエピソードの中だけの登場で
ハンクの母親が既に他界していることを語っている。
女性を見る目はかなりハンクに似ていて、冒頭から客室乗務員
の女性についての官能描写がある。

その彼は孫のベッカから動物園にいかないかと誘われるが
それを断り、サンディエゴの友達に会いに行くという。
これは死期を悟った最後の行動なのだろうか。
サンディエゴはロサンゼルスを更に南下したような場所にある。

・ハンクはアルの血を引く

家族をないがしろにしていたと父親を責めるハンクだが、
カレンによればハンクも人の事は言えないという。
ただこれまでの事は分からないがシーズン1から始まる流れに
於いてはそこまで悪いようには思えない。

アルとハンクは三か月は向き合って話をしていない
この三か月というのは母親の死がこの時にあったのか。

カレンのハンクへの言葉が突き刺さるセリフがある。

「自分しか見えていないのに自分がどんどん悪くなっている
事に気が付いていない」

映画の仕事が終わったらみんなですぐにニューヨークに帰ろう
というハンク。

しかしここでもハンクは自分勝手だ。
ハンクについて来たカレンとベッカは縁もゆかりもないカリフォ
ルニアについて来たのは彼の作品のせいだという。
苦労して定着し始めるときになってまた戻ろうと言い出す。

・チャーリーとアル

チャーリーはアルのことを知っているようだ。
設定的にはチャーリーとハンクは友達だとあるので過去にも
何度か会っているのだろう。

「親父さん良い人だった」

として涙ぐむチャーリー。

葬式に行こうとハンクを促していることからやはり父親は亡くな
っている。

「ニューヨークにいって兄弟たちに会って来い。逃げ回って
いないでちゃんと向き合え」

娼婦のセリフがチャーリーのセリフと相乗効果を生みだす。

・ハンクからの忠告

「引き返したくても引き返せない程深みにはまらないように気をつ
けろ。家族が第一だ」

しかしハンクとしては父の言葉が信用ならない。
女性と浮気しまくっていた父。それを踏襲している息子のハンク。

「自分のしたことが正しかったなんて言う気はないが、最初から
やり直せるとしてもまた同じこと」

「ガチガチのカトリックは母さんだ。
一生は短くて女は多すぎる」

去年来た時はずっと幸せそうだった。
おととしはもっと幸せそう。
どんどん悪くなっている。それが気がかりだ。

しかし最後はアルの手紙でカレンと関係を持つことになった。
そしてハンクも葬式にいく。

・手紙

物書きの息子へ。今まで殆ど言わなかったが愛している。
私の父親も私に言わなかったからお前には言おうと思っていたが
結局父親と同じダメなオヤジになってしまった。しばらく会って
もいないがお前とじっくり話してみたい。賢くて面白い良い子だ。
大事な一人息子。ずっと嘘をついていたがお前の書いた小説は
全部読んでいる。ただ何と言っていいか分からなかっただけ。
出てくる父親が気に食わなかった。作り話だと分かっていても
お前の本音かも知れない。だが子供はいつか大人になり父親になる。
誰だってそうやって努力していくもの。お前は本当によく頑張って
いる。私が死んだ後もお前の小説は図書館で生き続ける。
大したことだ。仕事だけでなく家族の事もだ。完璧な夫ではなかっ
たがお前の母さんを愛していたし一生を共に出来てよかった。
何かあったら何時でも来い。いつでもお前の味方だ。

追伸:お前の映画の予告編をみたがあれはクズだな。
お前の言ったとおりだ。

■その他

・男根ってなんのこと?私にもあるの?

ベッカがアルの発言に対して語る。

・サンディエゴの友達

アルが明日会いにいくとしている人物。

「いい年してガキみたいな事を言うんじゃない」
「言えてる。時々ガキみたい」

・クズどものリフォームなんて嫌だろう。

クズ映画の脚本を手直しするのと何が違うのか?

ハンクとカレンに言い争い。

・獣医になりたかった

娼婦のトリクシーのボディガードに殴られてのされたハンク。
その後彼女は自分の夢だったことを語る。

・家族を当たり前だと思わないで

毎日一緒に居られてどんなにラッキーか考えて。

きちんと話し合えるパートナーが欲しくなったの。

セックスレスになっている頃のケンカだがビルの名が出てくる。
車のヘッドライトも壊れている頃。フロントグリルが壊れている
時も有ったな。

因みにカレンの車はToyota Priusの二世代目に乗っている。

・90291

最後にアルからの手紙の中にこの数字が書かれていた。
思わず「ビバリーヒルズ青春白書90210」を思い出す。

カリフォルニアの中でもヴェニス (Venice) は90291
ビバリーヒルズ市(Beverly Hills)の郵便番号は90201である。

因みに差出人のアルは11756の郵便番号を使っていた。
Levittown, New Yorkに該当するらしい。

・花の名前

ジャカランダよ(Jacaranda tree)

■使用された曲

・Mohammed’s Radio by Warren Zevon
・Between the Lines by Bonobo feat. Bajka
・In Ancient Rome by Perry Keyes

・Californication Main Theme by Tree Adams and Tyler Bates

■出演者

ハンク・ムーディー (David Duchovny) 有名な小説家
カレン (Natascha McElhone) 建築デザイナー、ハンクの元彼女
レベッカ(ベッカ)(Madeleine Martin) 12歳、ハンクの娘
チャーリー・ランクル (Evan Handler) ハンクのエージェント
マーシー・ランクル (Pamela Adlon) エステ店、チャーリーの妻
*ミア・ルイス (Madeline Zima) 16歳、女子高生、ビルの娘

*ダニ (Rachel Miner) チャーリーのアシスタント
*ビル・ルイス (Damian Young) カレンの現在の恋人
トッド・カー (Chris Williams) 映画監督

ベアトリス(トリクシー) (Judy Greers) バー
アンバー (Amber Heard) 女優
アル・ムーディー (Mark Margolis) ハンクの父
ケイティ (Kathryn Adams)
トム (Cooper Barnes) 男優

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