カリフォルニケーション Californication 第11話 どん底 Turn the Page

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カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常
Californication

第11話 どん底 Turn the Page

監督 / David Von Ancken
脚本 / Gina Fattore、Eric Weinberg

【ストーリー】

■ビルの家

ハンクとベッカはプールサイドから室内を覗くと、カレンがドレスの
採寸をしているのを目にする。

「ママ、凄く綺麗」

というベッカ。その言葉にカレンも嬉しそう。

「ウェディングドレスといえば白という既成概念を破る斬新なドレス」

そこにミアもドレス姿で現れる。ミアは下着同然の姿だったことも
有り、ジェントルマンが居るのを知らずにごめんと謝罪する。

「ジェントルマンの既成概念を打ち破ればそういう言い方も出来るかも」
とハンクに言い返すカレン。

きつい言い方だ。
試合前の女子更衣室でうろついていたい気持ちも有るが今は退散すると
してハンクは去ろうとする。
するとビルの車のアンサーバック音が聞こえる。
ラケットボールの予定ではなかったのか。
カレンとミアは急いで奥へと入っていく。

「式の前に花婿にドレス姿を見られるのは縁起が悪いのだろう」
「一番縁起が悪いのは結婚だ。研究結果では3件に2件は離婚」

ビルが来るとハンクと握手。
ミアはドレス姿を披露すると父から可愛いと言われる。

「カレンが着ていたドレスを見せたかった。前も背中も凄かった」
と意地悪を言うハンク。

更にハンクはビルに対して挑発する。

「近いうちに一対一で男の勝負をしないか? 本物のテニス。
70年代スタイルで木のラケット、ハイソックス、超短パン」

しかしベッカはそこでパパとママに話があると語る。

「どんな話なのか?」
「家族だけの事」
「ビルももうすぐ家族になる」
「正直になんでも言っていいのか?」
「パパと一緒に暮らしたい。ここにも来るけど普段はパパの傍で
暮らしたい」

カレンは信じられないという素振りを見せてその場から立ち去る。

ハンクは自分も初耳であることを告げるが・・

■レストラン AGO

チャーリーは店内でメニューを見ていると、そこにハンクがやって
来て挨拶する。約束の時間に遅れてごめん。
良いニュースがあるというハンクは、ベッカと一緒に暮らすことを
チャーリーに伝える。チャーリーはカレンが気の毒だと語ると
ハンクも彼女が落ち込んでいることを告げる。

もう一つ良いニュースがあるとしてチャーリーに伝える。

「お前は大事なポルノコレクションを持ってフォーシーズンズに
引っ越していく」(hank)
「予約しておいた。レズビアンな女房に追い出された哀れな亭主
専用ルームを取っておいた」(hank)

お前との同居もこれでお終いか。楽しかったというチャーリー。

「俺の寝室で何をしていた? 」(hank)
「原稿を探していた」(charlie)

「ところでビルの娘が小説を書いているのをなんで黙っていたのか?」
「プロとアマチュアでは違うからだ。ここではみんな物書きを
名乗りたがる。ミアはせいぜい物書きのつぼみ」(hank)

立派につぼみが花を開いているというチャーリー。
ダニーが彼女の原稿を読んで濡れまくっている。
自分をエージェントに格上げして担当にさせないと俺を
セクハラで訴えると脅してきた。

気の毒だな。裁判では最前列に座るよ
秘書に手を出したのだからそれなりのしっぺ返しは覚悟していただろ
手を出さなかった秘書だって沢山いるんだ。
俺だってしゃぶらなかったペニスは沢山ある。
でもミアがそんなに才能があるなら売り出して損はないよな。
才能が無い訳ではない。沢山読んだ訳ではないが悪くはない。
ざっとあらすじを聞いただけで話題になりそうなものだ。

「主人公は若い女性で中年男とセックスしている。セックスの
途中で興奮のあまり男をぶん殴る」(charlie)

良い根性しているな。
とハンクはすぐに自分が書いた原稿だと気が付く。

■ビルの家

ハンクは車でビルの家に行く。しかし誰もいないので勝手に入って
いくとカレンが居た。
ハンクはプールサイドにくればミアやベッカたちと遊んでいる
かと思ったという。学校が終わって戻ってくるのはもっと後だ
としそれはあなたも分かっているハズだというカレン。

空っぽの家に私一人。あなたに娘を取り上げられたから毎日
そうなるのでしょうね。

「ベッカの件では、俺は知らなかったんだ」(hank)
「私に恥をかかせてビルに勝った気で居たいのでしょう」(Karen)
「違う、絶対にそんな事はしない」(hank)
「ずっとあの子とやってきたのに突然ダメになったというのか?
別れてからずっと二人で上手くやって来たのにママよりパパの
方が良くなった?」(Karen)
「ティーンエイジャーなんて気まぐれな生き物なんだよ」(hank)
「確かに君を振り回して来たが、ベッカを振り回して苦しめたり
しない」(hank)
「その言葉は信じるが、何一つ変わることは無いわよ。私の
辛さは変わらない。同情も結構よ」(Karen)

■utk社

ハンクはダニーの元にいくと、チャーリーのオフィスに集まって
いた。その室内にはダニーとチャーリーだけでなく、ミアと
ヴィクトリア (Mo Collins)の姿。彼女はハンクに新作を書くと
言ってからずいぶん経つのではないかと語る。

7年だよ」(hank)

ミアに話があるというハンク。
チャーリーはヴィクトリアはニューヨークから来ているのだし、
後には出来ないのかと尋ねる。
急ぐ話だ。

ヴィクトリアはハンクに女子高生作家との話が終わったら
中国の民主化について話し合いましょうという。

「この子は凄い。今年のNO1ベストセラーになるかも知れない。
昔のあなたみたい・・粗削りだけど純粋な輝きを放っている」(Vic)

「偶然だ。俺も今は昔の粗削りな自分を取り戻している」(hank)

「二人で話したくないなら別に良い。この人たちの前でいう事
があるだろう。惚けるな、全部言ってしまえ」(hank)

「ハンクにこれを読んでダメ出しをしてくれてうれしかった。
夢みたいだ。世界一好きな作家に手伝ってもらったこと。
私の初めてのfuck小説をね」(mia)
「他に言うべきことは?」(hank)
「フェラでもすれば満足してくれるのか?」(mia)

■感想

全くもってこの世界はフ*ッキンな感じだ。
夢も未来も有ったものじゃない。
他人にすり寄り相手の隙を突いたり出し抜いては、自分のもの
として功績を得る。
アメリカだけでなくこれは世界のどこにでもあることで、
割に合わない側に立った方としてはご愁傷様としか言いようが
ない。

今回はハンクに降りかかる不条理なことの数々を見せられる。
そもそも前回の展開でもハンクはローラという女性と関係
を持つ気は無かったのに対してチャーリーによって足を
引っ張られる形となっている。

もちろん相手にも言い分はあると思う。
ハンクは下半身がだらしない。
そこは男性なら誰でも弱点になり得ることだろうし、逆に女性
ならば武器として利用できるかも知れない。

そんな世界なので、ハンクという人物がどれだけ他人から
信用・信頼を得られているのかは大切な要素であり、彼を
知るものならば友達として最高だけど、信用できるかどうか
については不透明感が漂う。
同性には好かれるタイプだろうが、割に合わせない所で
彼によって彼女を寝取られてしまうかも知れない恐怖は存在する。

今回のハンクが不条理な扱いを受けたのは大きく分けると二つ。

・ベッカを巡る発言に於いてカレンからの不信感を買う
・ミアはハンクが書いた小説を自分のものとして世に出そうと
していること。

・ベッカを巡る発言

ベッカはロサンゼルスに移住して約5年間はカレンと生活を共に
してきている。もちろんその間にハンクと会わなかったという
ことはなく、生活のベースをカレン側が握り、平等とは言わ
ないけれどベッカの人生にハンクが深く関わって来たことは
間違いない。

今回ベッカがハンクを選んだ理由の一つはやはりミアにあるの
ではないだろうか。
ミアの中にもハンクと同じようなメンヘラ要素が有りそうだ。
両親の関係で愛情の希薄さゆえに自分が気に入ったものには
手を出そうとする。
ミアはベッカが好いているギター指導の男・デイヴとあっさり
仲良くなっている姿を目撃している。
また再婚相手の家族と暮らす事は負担になる可能性が高い。

ベッカはハンクとカレンが元通りの関係になることを望んで
いたこともあるので、カレン側が強く否定していることも
また決断を鈍らせたというところだろうか。

・ミアが盗んだ小説

この小説については原本はハンクが持っているので問題は
ないとは思うが、問題なのは16歳のミアと性的な関係を
持っている所にあるのかも知れない。

これはチャーリーとダニーの関係とも似ているが、そもそも
男女関係についてはどこまで男性側に非が有ったのかという
疑問がある。
ハンクが女性を最も怒らせるのは、関係を持った相手のことを
まるで覚えていないことも有り、少々相手のプライドを
傷つけるところが着火点になっている感じもする。

「復讐しているつもりか? フェミニストの戦士か何かを気取って
いるのか?」
「罪を犯したら報いを受けることになるの」
「いずれバレるぞ」
「私の文体に変えた。オマージュだと思って」

「有名になりたかった訳ではないけど人に注目されるのは好き」

■ビルとカレン

カレンはビルの何処が好きなのだろうか?
マーシーが3Pに目覚めた時には、ビルのことをこき下ろして
いた。

ミアが小説をチャーリーの元に持って行ったことをカレンは
知る。カレンはミアにその小説を少しの間勝手に貸して
いたことがあり、益々ハンクに迷惑をかけることになって
しまう。

ビルはカレンに対して婚前契約の書類の署名を求める。
アメリカの金持ちが出てくるドラマの中で結婚することが
あれば、婚前契約の話が出てくることはよく目にする。
遺言、ベッカの財産分与/信託財産。

カレンは財産よりもベッカを失うことへの恐怖を感じていた。

「母親から逃げることが自立? 私は魔女か何か?」

■脚本を巡って・・

ビクトリアの出版社からのオファーと「Random House」に
売り込むか。
Random Houseからのオファーはチャーリーではなくダニーに
連絡が入り、完全にチャーリーはダニーに主導権を握られて
いる。

■ベッカ

ベッカを送り出さなければならないカレンがちょっぴり可哀そう
にも思えるが、後半はハンクが相当彼女に対して頑張っていた
し、彼の小説もぞんざいに扱ったことがきっかけで今がある。

ミアがベッカの引っ越しの荷物を手伝う。

姉妹なら当たり前のこと。
服を貸し借りをしたり、男の話をしたり、
手を組んで親に立ち向かったりすること。

「ハンクと暮らせるなら楽しそうじゃない」

「買い物しながらカフカの話をしたり・・」
「ハンクって素敵なパパじゃない。凄くイケてる」

・パパと暮らしたい訳ではなく、そうするしかないから行く

ママはミアのパパと結婚してしまう。もう止められない。
パパは小説を書いて出直すつもりだったけど・・
ニューヨークで書いた小説。あれがパパの希望だった。
本が出版されることもない。つまりパパはどん底ってことだ。
一人にしておけない。パパには何にもない。

■引っ越し

ハンクは急いで洗濯機に洗い物をぶち込んで部屋を綺麗にする。
そこにやってくるチャーリーはミアが持ち込んだ小説を読んで
ハンクの小説だと見抜いていた。

「1ページで分かった。」
「1987年のBret E Ellisのパーティで有望な若手作家のことを聞いた
らお前の短編を見せてくれた」

しかしあの小説の内容の真意を問われる。

ハンクは全てを認める。
本屋で俺の小説を読んでいた。それを見たらついちょっかいを
出したくなり、誘いをかけてきたからうっかり乗っただけ。

オファーを辞めさせることは出来ない。止めたらミアが何をするか。

夜中にビルの家を飛び出してベッカの元にくるカレン。

■その他

・相手がハリーだったから

ラケットボールに出かけてすぐに戻って来たビルがカレンにかけた言葉

・イルザは? ナチの女隊長

小説を盗まれたことを知ったハンクがutk社に乗り込み、受付の
男性に言った言葉。因みにイルザはダニーの事を指して言ったもの。

映画「イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験」
(原題 : Ilsa, She-Wolf of the SS 1974年 カナダ映画)

・第二のElizabeth Wurtzelみたい

ミアがみんなが居る前で大胆に発言をしたことに対してエリザベス
が以上のように語る。

・君はそんなに若いのに猟奇犯罪者の素質満点だ。

You are a very young Sociopath-in-training。

そういえばミア役のMadeline Zimaがソシオパスではないかとする流れは、
「殺人を無罪にする方法」(How to Get Away with Murder) の中でも
有ったよな。あのドラマも途中までしか見ていない。その内見よう
じゃないか。

・そっちだって人の事を言えるような聖人君子じゃないでしょ

元の英語のセリフは、

That’s like Satan calling one of his junior minions “a big meanie”.

サタンが自分の下っ端の一人を「意地悪な奴」と呼ぶようなものです。

・コーヒーにカルーア(Kahlúa)を入れますか?

コーヒーにカルーアを入れて飲むことはしたことがないけど、.
コーヒーリキュールなのかな。アルコール度数は20%とかなり
高い。
ネットで調べれば詳しく出てくるので詳しくはそちらで。

・今度の土曜日 J・ポール・ゲティ美術館に行かないか?

J. Paul Getty Museum。ベッカがカレンを逆に誘う。二人だけで。

・ほんと涙もろくて困ってしまう

良い人だからだ。

カレンがベッカと離れた時に涙したカレンに対するベッカと
ハンクのやりとり。

■使用された曲

・Butterfly Blues by Lodger
・Coma Girl by Joe Strummer
・Californication Main Theme by Tree Adams and Tyler Bates

■出演者

ハンク・ムーディー (David Duchovny) 有名な小説家
カレン (Natascha McElhone) 建築デザイナー、ハンクの元彼女
レベッカ(ベッカ)(Madeleine Martin) 12歳、ハンクの娘
チャーリー・ランクル (Evan Handler) ハンクのエージェント
マーシー・ランクル (Pamela Adlon) エステ店、チャーリーの妻
ミア・ルイス (Madeline Zima) 16歳、女子高生、ビルの娘

ダニ (Rachel Miner) チャーリーのアシスタント
ビル・ルイス (Damian Young) カレンの現在の恋人
ヴィクトリア・ニューサム (Mo Collins) “トリッキービッキー”、NYの出版社

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