BONES 骨は語る シーズン11 第5話 蘇った死体 The Resurrection in the Remains

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第5話 蘇った死体 The Resurrection in the Remains

脚本/Mary Trahan
監督/Chad Lowe

【ストーリー】

ハッピーハロウィーン。廃墟と化した協会を使って青年のプレストン
とクリスはハロウィンパーティーを開こうとする。みんなにレイチェル
がセクシー看護師姿で来ると触れ回れば男性が来るし、そうすれば
女性も連れて来るとしてプレストンは電話で宣伝するよう告げる。
クリスと共にビールを運ぶ。ビール券は20ドル。
ネズミが出ているというクリスにハロウィンらしいとするが、
突然ビールを運んだ床が抜けてクリスは落下する。すると隣には
遺体が発見される。

ブースはハロウィン用にお菓子を7kgも購入してくる。ブレナンはキャン
ディを子供に与えてはダメだとし内分泌系に悪影響を与えることを告げ
る。ブースはハロウィンだから大目に見ろという。これはあくまで
保険だとし、去年はお菓子が足りなくなってレーズンをあげたら子供た
ちにタマゴを投げつけられただろうと。ブースはブレナンが脳みその
ゼリーを作っていることを知る。クリスティンのハロウィンパーティー
用に作った食べられる小道具だという。去年はオリビアの母がプラスチッ
クの眼球を作ったが嘘っぽかったという。今年は私が寒天と甘味料で
脳を作ったという。ブースは作ったゼリーを試食するが、ブレナンは
それは見本としてラボから持って来た本物の脳みそよ!というとブース
は慌てて口の中に入れたものをはき出すが、ブレナンは「引っかかった」
と告げイタズラであることを語る。ハロウィンにはイタズラがつきもの
なんでしょとし作戦大成功だという。ブースはそういうことならこれで
終わりだと思うなよと語る。
ブレナンに電話が鳴り遺体が発見されたということで現場に向かう。

現場は教会だった。
教会にビールなんて罰当たりだというブース。それは逆だというブレナン
は万聖節イブ・・つまりハロウィンは宗教的な祭りだとし、ユーモアと
笑いで死の力に対抗する為のものだという。床下の遺体もかという
ブースにこれは私のイタズラとは違うという。私のイタズラは秀逸だ
とすると、ブースは”せいぜい笑えスクインツガールめ!”と語る。

カムは遺体の周囲に体液はないというと、ブレナンは運ばれる前に
放血したのだろうという。ホッジンズはスタフィリニダエが居ると
し成長は正確だとして被害者は死んでから2、3日だという。
ブースはホッジンズが不気味なカラーコンタクトをしていることに
気がつく。息子が無色のものを全て流してしまいこれしかなかった
という彼の目は黄色っぽい目をしていた。悪魔用のカラコンもありそう
だなと。
ブレナンは乳様突起は小さく眼窩上隆起はあまり突出していないの
で被害者は女性だという。カムは皮膚の弾力性からして30歳以下だ
という。犯人はどうして教会に捨てたのかというブース。儀式殺人かも
とブレナン。ホッジンズは面白いものがあるとし
モートセーフみたいだという。言わば遺体の金庫。墓荒らしから遺体を
守る鉄の棺だよというホッジンズ。一族の名字を示すマークがある
というブレナン。ラボで調べないとと語る中カムは棺は最近開けた
跡が有るという。ブースはここで開けてみても良いのではないかと
するとみんなで開けてみる。すると中には軍服を着た遺体が入っていた。
ブレナンは身につけている軍服の状態から判断すると遺体は18世紀の
ものみたいだという。ブースはクスインツに負けずオレが見た映画から
判断するとイギリス軍だなと。頭部が無いというカム。まず知りたい
のは二体の遺体の関係性だという。そんな中カボチャ/ランタンが
落ちてちょうど棺の頭蓋骨の位置にはまる。

ジェファソニアンのラボ。
ブレナンはカムに対して今朝ブースにしたイタズラの件を話す。
その時の驚いた顔見たかったというカム。
ウェンデルは恥骨下角から見て古い遺体の方はは男性だという。
大腿骨から見て身長は180cm。ブレナンは当時の人にしては大きい
ことを語る。ホッジンズはこのイギリス軍の軍服は本物だという。素材
は本物のウールのブロード地。糸から見てこれは産業革命前の機で
織られた生地だという。肋骨端の老化から年齢は50歳近いとし死因の
外傷は見あたらないというブレナン。ホッジンズは首を切られている
以外はねというと、ブレナンはムスっとした顔を見せる。
カムは一次検査で首のない遺体はかなりの量の水銀とヒ素が残っている
こと。毒殺されたのかというウェンデル。しかし防腐処理にも使われる
ものだというカム。ブレナンは首無しの遺体は興味深いが、でも私たち
が優先すべきは新しい遺体の特定が目的だと語る。

ウェンデルはかなりの外傷がだとし蝶形骨、鼻骨、左右の頬骨に認め
られるという。ホッジンズはオシャレに拘る子だとしピンクのベルトに
ピンクのクツだという。カムは爪は無傷でマニキュアも残っていると
いう。ホッジンズは10代の格好だという。ウェンデルは何でそんな子
が首無しの遺体の横に有ったのか。

アンジェラの元にカムがやってくる。復元したが頭蓋骨の損傷が酷く
てヒットしないという。前提から間違っているのかも知れないとして
カムは被害者の耳を持ってくる。耳には穴だらけ・・ピアスの穴を
開けていたのね。しかし妙だとし洋服は乙女ちっくなのに・・と。
髪の毛は最近金髪に染めているけどその下が所々赤紫だと語るカム。
元の外見が違ったのだとしてアンジェラは修正して再び検索・照合すると
一致する。被害者はサラ・リップマン(26歳)、医学生で昨日捜索願が
出ているとのことだった。

■概要

・ハロウィーンの日、古い教会で遺体が発見される。
遺体はブレナンとカムの見立てから30代前の女性で、死後2、3日だと
される。
・しかしその遺体の更に奥には墓荒らしから遺体を守るモートセーフ
と呼ばれる鉄の棺が有り、その下からは古い18世紀のものだと思われる
遺体が見つかる。イギリスの軍服を着ているものだが、遺体には頭が
ないことに気がつく。

■感想

監督はチャド・ロウさん。

毎回つまんねーと書いてファンの怒りを買うのも不本意なんだけど、
今回もまたあんまり面白くない。

考古学的/法人類学者のブレナンにとっては、現在の殺人事件よりも
寧ろその下に有る遺体の方にこそ興味を示すものが有るのではないかと
思うモノが有るのに、今回はドラマ「スリーピー・ホロウ」と棲み分け
を図るようにして、古い遺体は殺人の凶器としての価値としてキープ
しつつ最後になって、整合性を図る形で遺体の引き渡しになる。
ブレナンでも矛盾を引きずったままで、それを渡してしまうという
のだからちょっと信じられないな。

ハロウィンエピソードなので毎年のようにもう少しコスプレネタで
盛り上がるのかと思った。
「イタズラ」の意味を理解したブレナンが猛烈な勢いで、周囲の人間
にイタズラを仕掛けていくところが有ったし、その辺の要素は楽しい
ところ。

ただ哀しいことに徐々にこのドラマ、インターン自身が持つキャラクター
の興味さというのが失われている感じで、ただいる一人になりつつある
な。

このハロウィーンに起きた奇妙な事件を機会に「死後の世界」について
それぞれの見解を述べる格好だったのか。それにしては中途半端な
流れが有り、出来れば全員に死後の世界について論じて欲しかった。

結局ドラマでは他人の価値観を押しつけようとした結果、自分が変わっ
たからと言っても他人を変えることになるとは限らないということを
暗示していたが、このドラマでも今回性格的に対照的に立場にいる人物
は被害・加害者カップルに限らずに、ブレナンとブース、アビーと
イカボット、イカボットとブレナンと言った感じで眺めていく流れが
有った。特にブレナンとブースに至っては今回の被害者カップルのように
ならなかったという意味では良かったなと思う。

臨死体験はそんなに被害者にとって良かったのか。
性的プレイの中に窒息プレイなんてものが有り、問題視されていること
が有る。日本でも数年前には腹を殴って気絶ゲームなんて馬鹿なこと
をする人が居るのだからこの世の中の価値観とはまさに奇想天外だ。

しかしよくあの場所に遺骨があるなんて分かったね。
イカボットくんならともかく。
イギリス兵の話がこのドラマとしての流れとしてはあまりに特異な形で
挿入されているので正直消化仕切れていない内容だった。

■法人類学的視点

・アンジェラは顔を復元するが頭蓋骨の損傷が酷くて照合できない。
しかしカムが持って来たピアスの穴の耳一つ・元の髪の毛は赤紫だ
ということで遺体が特定された。

・棺の文字は北欧のルーン文字「ウルズ」で異教徒文字。
・被害者のサラのロッカーの中にも魔術の本が入っていて同様の文字が
書かれている。

・サラの本を調べると、「リブルム・スブ・ウンブラス」とラテン語で
書かれていて、タイトルを翻訳すると「闇に関する論文」だとブレナン
が語る。初版本は中世初期、出てくるのは錬金術、血の祭礼、ドルイド
の儀式、降霊術に関する内容。映画「死霊のはらわた」みたいだと
するホッジンズだけど、紙は羊皮紙。

・傷跡からは儀式殺人の跡はない。
しかし前頭骨に死亡時に生じた陥没骨折のようなものがあるというウェ
ンデル。カムは死ぬほどの外傷ではないとしていた。
・傷の形状から湾曲した物体による怪我だという。

・遺体は英利な破片で蝶口蓋動脈が切れたという。蝶口蓋動脈は
顎動脈の終末枝なので鼻からも血が出ているハズだというウェンデル。

・左肩甲骨に貸すかな骨折。鋭利な上のものに倒れたのではないかと
していた。微粒子を調べる。

■科学的視点

・ホッジンズは殆ど18世紀の遺体の分析をしていたな。
・軍服の質量分析をした所、赤い染料はコチニールカイガラムシを
何千匹もすりつぶして染められたものだとされる。

・首にある条痕から使われたのは現在の目の細かいノコギリ。

・カムは遺体の脳から見て虚血性障害が起きていたようだという。
脳が断続的に繰り返し酸欠になるとこういう状態になるという。首を
締められると酸素の供給が絶たれること。舌骨を調べようとしたウェン
デルに対して、カムはそれを否定し、彼女の海馬の神経線維は死んでいるこ

と。臨床死の症状だという。
・細胞の死は2週間前のもので死亡時に死んでいるという状況。サラは
生き返らせられたのだという。

・頭蓋骨の陥没骨折は鈍器で殴られたもので傷には深い亀裂。
調べるとヒ素と水銀が付着し、また別人の骨が埋まっていた。

・肩甲骨の微粒子から、潜在の六塩化物で防虫ピチェマスティックが
検出。遺体安置所とか解剖室の台のコーティングに使われて居るもの
だという。

・サラが臨死体験した場所から薬剤のバイアルが検出。
塩化物とベラパミル。聖フランシス病院で処方されていた薬。

・亡くなっていたハラの歯は義歯だったこと。磁器製の義歯で、
歯からは上皮細胞が採取された。

■解決への道

被害者の部屋を調べるとメモが書かれていた。
「夕べは最高だったね」と。
目の細かいノコギリと布の線維が付着して居た。

月曜日の夜に1本250ドルのシャンパンを購入していた。
購入した店に聞くと、サラと一緒にいたのは黒っぽい髪の痩せた男だと
していた。マーティンだと判明するが、彼女とは友人であり彼自身は
ゲイだということで浮気はしていないと語る。二人は死というものが
身近な存在だった為に共感を持っていたこと。
死後の世界について知りたがり、医学生なので一度は死んで蘇生させる
ということをしていた様だ。
それが人生を変える体験となって彼女は変わっていた。

それを証明する為に解剖室にいってサラの血が検出されるのを確認。
解剖室なんて血だらけなのにALSライトなんて役に立つのかと誰かの
セリフじゃないけど感じるところが有ったけど、天井にまで血が吹き飛
んでいた。

■その他

・ドラマ「スリーピー・ホロウ」とクロスオーバー

「スリーピー・ホロウ」S3-5とのクロスオーバーになっているのかな。
「スリーピー・ホロウ」はS1だけ録画しているのだけど、ちょっと
後回しになっていて見ることが出来ていない。

イカボット(Ichabod)という名前に対して、
「君には私がバルカン人に見えるか?」
としていたし、イカボットという名前に対して気の毒な名前で一生の
汚点だというオーブリーは、ブースに対してシーリー(Seeley)という
名前が変だという意味ではないとしてアタフタしているところが有った。

私にはシーリーが珍しい名前かどうか分からず、何かの略称とか愛称
と言われても分からないのだけど響きとしては悪くないな。

・ジェファソニアンの名前

ラボの名前となっているけれど、イカボットによるとこちらの名前の元と
なった人物の愛が実現したかとしていた。

・アビーとイカボット

「スリーピー・ホロウ」ではコンビを組んでいるのかな。
ブレナンは自分とブースのことを引き合いに出して、自分たちも正反対
だが互いへの共感が結実して素晴らしいせいかを生んでいることを告げる。
セックスパートナーになることをお勧めするとしていた。
イカボットは断じてそんな関係ではないとしていたが・・

・ブースの仕返し

モルグに運ばれて来た遺体とブースが入れ替わりブレナンを驚かせる
というもの。
「人は予想外のものを見ると扁桃対の働きでアドレナリンが放出され
る。怖がるのと驚くのは違う。」

まさにその通りだと思う。
ブースを怖がらせたければピエロを使え!!(笑)

■使用された曲

・Beelzebub Is Still the King by Nocona

■出演者

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵、PC技術
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、微粒子、昆虫
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、組織検査
ジェームズ・オーブリー (John Boyd) FBI捜査官

クリスティン・ブース (Sunnie Pelant) ブレナンの娘
ウェンデル・ブレイ (Michael Grant Terry) 研修生

イカボッド・クレーン (Tom Mison) ハドソンバレー歴史協会
アビー・ミルズ (Nicole Beharie) FBIウェストチェスター支局
ジョエル・ブラウン (Mike Faiola) 医学生、サラの恋人
Dr.ジョン・クルーズ (Sean Patrick Thomas) 担当医
マーティン・アルコット (Justin Miles) 医学生、ゲイ
プレストン (Malcolm David Kelley) 遺体を見つける青年
クリス (Dash Dobrofsky) 遺体を見つける青年
サラ・リップマン () 26歳、医学生

ヴァン・ブラント
ウィリアム・ハウ将軍

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