映画 普通の人々 Ordinary People 1980年

※ドラマ「THIS IS US 36歳、これから」の中で取り上げられていた
ので昔のドラマの感想を引っ張り出して来ました。昔のフォーマット
と違うので表示が乱れていたら済みません。

普通の人々 Ordinary People 1980年

監督 ロバート・レッドフォード 脚本 アルヴィン・サージェ
ント 原作 ジュディス・ゲスト
撮影 ジョン・ベイリー
出演 ドナルド・サザーランド、ティモシー・ハットン、メアリ
ー・タイラー・ムーア

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【ストーリー】

悪夢に悩まされる男・コンラッドは不眠症気味。そんな彼を余所
に両親のカルビンとベスは、コメディの
  舞台を見て楽しむ。しかしカルビンは家に帰ると真っ先に息
子の部屋のドアを叩いた。もう一ヶ月以上もこの
  ような状態が続いていた。カルビンはコンラッドの好きな試
合の切符を頼んでおいたと言い励ますのだが。
  翌日、朝食の席でも不眠のために食欲が無かった。母親のベ
スはそうと分かると直ぐに食事を取り下げる。
  父親も、なんとか元気づけようとあれこれ彼に話し掛けるの
であるが・・・
  コンラッド一家は平凡な家庭であったが、ある事件をきっか
けに幸せが音を立てて崩れてしまった。それは
  長男バックのヨットでの事故死。成績優秀だった彼の突然の
訃報に、一家の歯車が崩れる。次男のコンラッド
  は、当時その場に居合わせており、それを自分の責任として
心に閉じこめ、自殺未遂事件にまで発展した。
  それ以来、彼は4カ月の間、ヒルスボー病院のクロフォード
先生の元で精神的な治療を受けていたのだった。
  友人らと共に学校へ。授業中にも気が滅入って集中できず、
ついに彼は決心してクロフォード先生が紹介
  してくれた精神科医バーガー医師に電話を入れるのだった。
診療所を訪れると、バーガーは早速何故ここに
  のかを彼に問い詰める。彼は重い口をようやく開き少しずつ
ここに来た経緯を話し始めた。
  自己抑制をしたい・・・心配症の父親に迷惑を掛けたくない
という。兄が事故で亡くなったときの事を聞きたい
  というが、再び重い口を閉ざしてしまった。諦めたようにた
め息を付くと、これから診療日は週2回・火曜日と
  金曜日だという。しかし、放課後は水泳部に入部している為
、それを拒もうとするのだが・・
  翌日、水泳部のコーチから気の抜けたような泳ぎをしている
事で注意される。彼の兄は、水泳部で最も期待
  されていた逸材と言うこともあって、両親もコーチも彼に対
する期待は強かった。コーチからは、水泳をやって
  いて楽しいかを聞かれ、返答に言葉詰まってしまうのだった

  落ち込んでいたところ、帰りがけにプラットとすれ違う。彼
女は美人で他の生徒からは人気が有り、密かに
  コンラッドも好意を寄せていた。彼女は合唱部の一員であり
、コンラッドもまたそこに部に所属していたの
  だった。顔を合わせるのは始めてではないが、話をするのは
始めて・・そんなプラッドに声をかけられると
  今日の嫌なことが全て吹き飛ぶような思いがした。

■感想

兄の事故死以来、今まで目立って表面化されていなかった家族の
問題が浮き彫りにされてくる。
精神病院に通うコンラッドの直接の原因は、一体何なのか。
ロバート・レッドフォード(Robert Redford)が
監督一作目にしてアカデミー主要4部門を受賞したシリアスドラ
マ。
うーん、ホント地味ですね。
良くできている事は分かるのですが、何故この映画が、作品賞を
取るまでに至ったのかはイマイチ分からないです。コレと言って
否定するところもなければ、それほど特筆すべき所も無いなぁー

冒頭から気を持たせるような感じで映画は始まります。悪夢の中
に出てくる映像・・それが果たして何なのかは夢に出てくる映像
や日常の会話ですぐに明らかにされていくのですが、実際の現実
的な問題は徐々に表情や言葉、態度から明らかにされてきます。
始め主人公が、精神的な病気を患っている原因は単に秀才な兄が
亡くなったために起こった事なのかと思っていました。両親達も
落ち込むコンラッドをどう扱って良いのか分からないことだけが
問題になっているのかとも思いました。しかし、ストーリーが進
むに従って酷い事実が明らかになっていきます。
食欲の無いコンラッドの食事を下げるときの母親ベスの妙な素っ
気なさ。大抵食欲が無ければ普通は体の調子を気にすると思いま
すが、ここではさっさと食器を片づけてしまいます。
そしてクリスマスには、約束したということを盾に夫に自分本位
にヨーロッパの旅行に行きたい事を口にします。息子の事など全
く気にすることなく、3週間の旅行・・その間コンラッドには病
院に行くのを止めてらえば良いとあっさりと答えるのです。
そして祖父母を交えた家族一同で記念写真の時には、息子とツー
ショットで撮られる事を避けるのです。もう鬼嫁以外の何者でも
無いですよね。溺愛していた 出来の良い方の息子が亡くなり、
希望も何も無くなると、もはや彼女は母親としての仕事を放棄し
ているのです。全寮制の学校に通って欲しい・・・
クリスマスは夫と二人っきりで過ごしたい・・・と、誰も彼女を
止めることは出来ません。逆に対照的に映るのが、心配性の父親
・カルビンの存在です。子供を心配するのは、親としての当然の
義務だと思うのですが、当たり前の事が当たり前に映らないのは
、このアンバランスな家庭環境にあるからでしょう。
コンラッドは、医者に通うため親に内緒で水泳を辞めてしまうの
ですが、その事実を知って母親だけは激怒してしまいます。全く
関心のない息子の事なのに、知り合いの女性の方が自分よりも早
く息子が水泳を辞めたという事実知っていたことに気にくわない
といった感じなのです。

流石に、”私を傷つけたいための当てつけだ”と言われると、コ
ンラッドもようやく感情を露わにし始めます。
今まで母親にも愛されたいけど愛されないという事から、感情を
押し殺していた部分があるのですが、いつの間にか全ての感情を
表現する事が難しくなってしまいました。『マイ・ガール』(’
91原題My Girl)で、アンナ・クラムスキー(Anna
 Chlumsky)扮するベーダが死に対する恐怖心や悲しみ
の感情、感覚というものが始めての事なので戸惑い、病院に異常
を訴えて通った例がありますが、ここでは兄が亡くなって子供が
落ち込んだ後のケアが悪かったのですよね。
今まで病気と知っていても一度たりとも病院に見舞いに来てくれ
ることは無かったのは、旅行に忙しかったからと・・・また風邪
を引いていて来られなかったというのならば、兄が入院していた
としたら、その風邪を引くことも無かったとして、皮肉混じりに
ぶちまけられるのだけど、反省するかと思えば、ベスは怒りの矛
先をカルビンに向けてしまいます。

仲間に冷やかされてケンカする事になるのだけど、感情表現がヘ
タで自己制御する事が出来ない彼は相手を殴り殺してしまうのか
と思いました。更に病院で知り合ったカレンが亡くなった事が分
かると、風呂桶に水を貯めるシーンでは、手首を見つめていたの
で再び自殺してしまうのかと思いました。
この二つのシーンはこの映画の中でも特に印象に残っています。
同じ様に心の病気を持つカレンは、一見元気な姿になって再会す
ることになるんだけど、何度か繋がらない電話の後に、実は自殺
していたという事実を知るシーンは凄い衝撃です。
唯一この映画の中で心休まるのは、そんなコンラッドとプラッド
が知り合って仲良くなっていくシーンでは無いでしょうか。強ち
、これを見ても分かるとおり人付き合いが下手ではないですよね

ラストは、不思議とスカっとする映画ですね。
ちょっと地味だけどやっぱり現実感があるというか、そんな家庭
内で起こりうる問題を取り上げた事にこの映画の良さを感じる所
かな。最後は、別れはするけど、この家庭が再び元の状態に戻る
という事なら必ず必要になってくる行為だと思うし、また既に変
革を見せている所に妙な好感を得てしまうのでした。でも、この
映画の中で一番可哀想なのは、祖父母ですよね。息子の事で手を
焼いて、ようやく一人前にまで育てたのに、また孫のことで手を
焼かねばならないなんて。
翌日、ベスは趣味のゴルフをしに行く予定だったが途中で中止し
帰宅する。すると、家に居たコンラッドと鉢合わせする。互いに
ぎこちのなさのを露呈したような会話に・・兄のバックが亡くな
って以来、常にこんな状態の二人だった。

■出演者

ティモシー・ハットン(コンラッド・ジャレット/息子)   
自閉症気味。兄の死より病院に通う。
ドナルド・サザーランド(カルビン/父)          
いつも息子の事を心配している。
メアリー・タイラー・ムーア (ベス/母)
凄い母親。怒りがこみ上げてきます。
ジョン・スティンプソン(ジョン・プラット/コンラッドの恋人)  可愛い人。
ジャド・ハースチ(バーガー先生)             

コンラッドを立ち直らせた人。
Fredric Lehne(レイゼンビー)
Dinah Manoff(カレン/病院で知り合う女性)  
喫茶店で再会したときはあんなに元気だったのに・・
Richard Whiting(祖父)
Meg Mundy(祖母)
M.エメット・ウォルシュ(水泳コーチ)
Scott Doebler(バック/コンラッドの兄)   

ヨットの事故で亡くなる。

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