第1話 沈黙の宿命 Deadly Crossing: Part 1
監督／Keoni Waxman 脚本／Steven Seagal
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キャンプハーモニー、ワシントン州・シアトル郊外。
南ハーモニーまで3km。
夫婦で雑貨店を営む中国系の二人が武装した強盗によって殺害
される。
SIU(特別捜査隊本部)・ワシントン州シアトル。
サラは新しく東部から配属されてきたとしてケイン隊長の元に
やってくる。ケインはその制服を着てパトカーでやってきたのか
と問うと、我々は秘密捜査官なのでこの場所は秘密にしたい
事を語り、制服警官が来るのは囚人の移送の時だけであり、
しかも覆面パトカーで来るのだという。今すぐ私服に着替えて
来る様告げる。
ケインたちは、部下であるラドナー、ジュリエット、メイソン
に対して出向する為に準備するよう求め、みんなで麻薬の
やりとりが有るストリップバーへと向かう。先日よりラドナー
が売人と接触しており、今回もまた捜査官が配備される中で、
ラドナーが売人のトーマスに接触する。
「葉っぱが欲しい」というラドナーに対して、トーマスは
“ホース”と呼ばれるヘロインがあることを語る。ラドナーは
それはマズイと告げると、相手は上物で30g1300ドルだという。
500gまであるぞと言うと、その供述を合図にトーマスを逮捕
しようとする。しかしトーマスはラドナーを殴ると逃走してい
くが、距離を取って張り込みしていたケインが彼をねじり伏せて
逮捕する。
トーマスを取調室で聴取するジュリエットとラドナー。
電話くらいさせろと要求するトーマスは弁護士を呼ぶ権利が
有るだろうという。しかし刑事ドラマの見過ぎじゃないか?と
してそんな権利はないようなことを口にする。オレは初犯だから
執行猶予付きで釈放されるべきだろうというトーマス。
更にラドナーに対してオレのパンチは利いただろうと小馬鹿にす
ると、麻薬の売買だけでなく警察官に対する暴行容疑も加わる
ことを語る。問題なのは麻薬の所持量だとして、これだけの量が
有れば更に5年は刑期が追加されるという。組織の情報を話せば
取引に応じることは可能だと告げる。
そんな中ケインの元には北区の捜査官から連絡が入る。
キャンプハーモニー付近で二人が殺害されたというもの。
ケインはそれを聞いてメイソンとジュリエットに取りあえずトーマス
を留置場に戻しておくよう告げ、再び現場に向かう。
ケインはタトゥーをしているヒロからの連絡が入る。
ケインはヒロに聞き込みして情報を集めるよう求める。刑事の
オレよりもお前の方が情報を集められるだろうとのこと。
ヒロは伝えたいことが有るので先ずは遭ってからだという。
殺害現場のあった「ハーモニー・ジェネラルストア」へ。
庭に変な草を栽培しているのでそれに目をつけたものが狙った
のではないかとヒロは語る。ケインは先ずは現場を知りたいと
して店内に入っていく。
グレーブス捜査官は現在自分の組織は他の事件で手一杯なので
任せたいとのこと。男性店主は胸を一発撃たれて即死、そして
女性妻も撃たれて死亡していた。現場からは犯人の痕跡を示す
DNAなどは一切見つかっていないとのこと。しかし床には赤土
が落ちているという。恐らく裏の森の方から入って来たのでは
ないかと。金庫が空っぽになっている事を知ると、ケインは
恐らく顔見知りによる犯行で土地勘があるという。生活保護の
小切手が明日現金化されるので、多くの住民はこの店で換金する
という事情が有った。現金がここにあるということを知っている
人物だろうとのこと。
メイソンによると裏には容疑者のものと思われるタイヤ痕が
残っているという。中の土と一致しているので、ここで隠れて
事情を探っていたのだろうとのこと。その現場にはタバコの
吸い殻が落ちていたので科学捜査班に調べさせるよう告げる。
そんな中近くのヤブの中に少女が隠れているのを知る。
ジュリエットが話しかける中、少女は中国語しか話せないこと
と両親を殺されてショックを受けていた事から、ケインは通訳と
児童福祉局を呼ぶよう求める。
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シアトル警察の特別捜査隊(SIU)は、公には秘密の部署として
存在し、大きな事件に関わる人物の検挙に向けて動いていた。
ケイン隊長をトップとして、ジュリエット、ラドナー、メイソン
が働く中、新たに制服警官組からはサラが抜擢され所属する
ことになる。この街で流通している麻薬組織を壊滅させる為に
ラドナーは潜入捜査して、麻薬の流れを調べていく。
元々ドラマとして制作されたものを日本では劇場版として公開
したという流れが有るのかな。
劇場版の沈黙シリーズは「沈黙の戦艦」「沈黙の要塞」「沈黙の断崖」
「沈黙の標的」を見た事が有るけど、それ以外は自分の知らない
沈黙シリーズになっているので面白いのかどうかよく分からない。
少なくとも1997年の「沈黙の断崖」以前の彼の映画は
多少設定が変でも面白かった記憶が有るので、その当時の映画を
見た人には未だにセガールのアクションものを好きな人は多い
のかな。
ドラマはとても手堅い作りになっていて、見ていても面白かった。
ドラッグ絡みの事件の捜査をしているウチに、殺人事件が発生し、
その関連性を調べているところで、警察内部に犯行に精通している
ものが居るという段取りがあった。
シアトルというと元々地域柄反日の人が多いと言われるけど、
イチローの存在で多少はイメージが変わったところがあるのかな。
冒頭では中華系の商店が襲われ、無残にも夫婦が殺害される。
目撃者である少女の証言によって事件の流れを掴んでいったり、
麻薬捜査の流れで末端の売人を逮捕することによって、芋づる式
に犯罪組織の壊滅を行っていくというもの。
目撃証言から警察内部の犯行を疑う流れが有り、シーズンを通して
ややこしい流れに発展していくのかと思ったけど、意外とあっさり
としたもので、オイル補給の現場でタバコを吸っている女性が
人種差別的視線を抱きつつ犯行に及んでいるところなど色んな意味で
大丈夫かと思わせるところも有ったけど、ケイン隊長は元々この土地の
出身のようで、「移民をバカにするのはオレをバカにするようなもの
みたいな態度で挑んでいく姿が有った。
新人であるサラが冒頭から頼りない姿を見せ、ジュリエットとの
関係に於いては差がある役割かと思いきや、いざ現場にいくと
サラの射撃の腕が立つこと。
逆に男性刑事の中でもラドナー捜査官の暴走ぶりが目に余るところ
が有り、ラドナーはことある毎に色んな人から殴られて痛い目に
遭わせられるというニノ線の役割を持っており、イケメン顔とは違い、
体を張って傷つく役割を演じていた。
サラや女性に対するジョークと称した蔑視的な発言も見られたけど、
新人虐めは通過儀礼だとばかりに、これまでの古い刑事ドラマの
型通りのコミュニケーションを通して仲間として受け入れていく
流れが有るようだ。
若手が実質的に足を使った捜査をして、セガール演じるケイン隊長
は美味しいところを持っていく
町外れの麻薬のディーラーの渦中にズカズカっと脚を踏み入れる
辺りは、”如何にも”セガールって感じの流れが有ったけど、元々
彼らも漁師であり、被害者の一面ということを引き合いに出して
いた。
セガールの使う格闘術は合気道っぽく、モハメド・アリ
ではないけど「蝶のように舞い、蜂のように刺す！」という言葉
がピッタリな戦い方をする。静かに攻撃を交わしながら手首を
ひねっていく中、”ゴキっ”とした効果音を見ると、香港のカンフー
映画見たいな演出だね。
そういえばジュリエット役のMeghan Oryは、現在NHKBSで放送中
の「ONCE UPON・・」のルビー役で出演中。
イライジャ・ケイン (Steven Seagal) SIU(特別捜査隊)の隊長
サラ・モントゴメリー (Sarah Lind) 東部から来た刑事、シアトル警察
ジュリエット・サンダース (Meghan Ory) シアトル警察特別捜査隊
ランドン・ラドナー (Warren Christie) シアトル警察特別捜査隊
アンドレ・メイソン (William ‘Big Sleeps’ Stewart) シアトル警察特別捜査隊
グレーブス (Adrian Hough) 保安官
ジョーダン・スパークス (Elizabeth Thai) 鑑識
ブラッド・ゲイツ (Kyle Cassie) 捜査官
クリスタル (Sarah-Jane Redmond) ストリッパー、麻薬を販売
ニコライ・プーチン (Gil Bellows) 麻薬組織
シンシア・チェイス (Anna Van Hooft) ケインの彼女??
トーマス (Ben Cotton) 麻薬の売人
ヤンコ (Diana Pavlovska) 捜査官、汚職
ドミオン (John Tench) 麻薬の元締め
ヒロ (Alex Mallari Jr.) ケインを崇拝、更生した男
タイニー (J. Anthony Pena) ストリップバーの用心棒
バリー (Rob Hayter)
— (Winnie Hung) Chinese Interpreter
— (Tiana Wang) Young Chinese Girl
— (C. Douglas Quan) Chinese Man
— (Jane Loy) Chinese Woman
— (Brad Kelly) Domion Thug