第3話(16) 沈黙の掟 Blood Alley
監督/Wayne Rose 脚本/Keoni Waxman、Richard Beattie
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カナダ・バンクーバー。
港に停泊しているバイキングムーン号には女性たちが船底に
閉じ込められて密航してくる。マーカスの情報屋のエディは
港付近に屯していた。男たちは女性を船から降ろすと車に乗せて
何処かに運んでいく。しかしリーという女性だけは一人残され
ることになる。必死で逃げようとする中で、他の女達は助ける
ことも出来ずただ見守るしかなかった。
翌日彼女のタトゥーの入った脚だけが海岸に流れ付く。
ケインはCIA諜報員のマーカスと逢う。
“ラッキー”トニー・ヨングルイという人物がこの界隈で悪さし
ているということ。彼はフォーティーンKと呼ばれる中国系組織
のボスで大物と繋がりが有る人物だった。マーカスによると
主に資金洗浄、闇金、人身売買などを行っているというと、
ケインはそこらの雑魚と違い無いとして、寧ろ何故その人物に
目を付けたのかと問う。マーカスは言いづらそうにして、実は
彼らは国家の安全に関わることに手を染めていて、最新兵器の
調達に介入しているのだという。主にミサイル誘導装置やステルス
技術がヤツラの手を介して武器商人に渡るという。中国政府も
裏で絡んでいる可能性が有り、トニーを摘発して中国政府にも
警告したいのだという。フォーティーンKの縄張りとされる場所
をマーカスは示すと、彼ら自身は中国政府に利用されていると
知らない可能性があるという。マーカスはケインらのチームが
協力してくれれば心強いとし、ダーコ・カラジックの情報も
教えるという。彼らは組織を潰さない限り自分からはなかなか
出てこないということだった。
ケインらチームは”パシフィックイエローフィン”に滞在して
いた。シムズはジョニーやサラの前で海岸に流れ付いたと
される身元のわからない足が最近16本も流れて来ているとして
新聞に記載されている情報を語る。ジョニーは単なるサイコ野郎
が死体を切り刻んでいるのではないかとするが、新聞記事では
人工的に斬られたものではなく自然にちぎれたものだと書かれて
いるという。
ケインはサムに対してマーカスと共に行動をとるよう連絡する
と、ケインは情報屋のエディと逢ってくるという。
ジョニーとシムズは待機だった。
ケインはクラブにいくと、突然大男がケインに声を掛けてくる。
ボスが同席するよう言っているという男。ケインよりも20cm以上
大きな人物だった。ケインに対して素直に言う事を聞いた方が
良いとするが、ケインはお前など3発で倒せる事を語る。
予告通り3発で気絶させてしまう。すると奧からボスらしき人物
が銃をケインに向けてやってくる。お前がカンフーが得意なの
は知っているが、こちらは銃を持っているという男。しかしケイン
は隙をついてその男も倒す。
ケインはそこに情報屋のエディがいることに気が付くと、何故
オレのことをハメたのかとして問い詰める。トーマスは実は
大金を借りているのだとし、マーカスには助けを求めたが
相手にしてもらえなかったのだという。アンタはもうヤツラ組織
に関わることはないかも知れないがオレはまた逢わねばならず、
似たようなことを何度も頼まれる可能性を語る。ケインはカラジック
について知っていることを話せと告げ、マーカスのことは関係
ないと告げる。何故カラジックから命を狙われているのかと問う
とここに来て何も知らない時にカラジックの女に手を出したから
だという。オレがマーカスに協力しているのはビザがないからで、
ケインの方からアメリカに住めるようにして欲しいという。
港に怪しい船が停泊しているのを見たとし、バイキングムーン号
だという。相当ヤバイことをしているとのことだった。
マーカスはカナダ警察署に接触して情報を得る。
サムに対して11ヶ月で16本の足が浜で見つかっていることを
告げ9本は行方不明者のもので、7本は身元が判明していないという。
切断された跡はなく、最後に発見されたのは2日前だという。
マフィアが切断したものなのかと問うサラだが、マーカスは
そうだとしても証拠が無い事を語る。しかし今朝それに関連して
興味深い通報が有ったのだという。
その論音テープを聞くと、タトゥーで見てすぐに解ったという
メイという女性からのもので、足は妹のリーのものだという。
彼らによって殺されたのだというものだった。現在特別チームは
トニーという男性の電話番号を盗聴しているのでその携帯から
電話がかかったものだという。GPSで彼らの動きを把握しているのか
と問うが、盗聴しているだけで監視はしていないのだという。
トニーの組織は口が堅くなかなか解決が難しいので、先ずは簡単
なターゲットに人員を割いている状況だという。
サラはケインに対して電話でカナダ連邦警察はトニー・ヨングルイ
のことは追っていない事を告げる。
ケインはフィンチに連絡すると、トニーの携帯電話を追い、今朝
通報してきた人物が何処に居るのかを調べて欲しいと語る。
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ケインとしてはチーム殺害のために送り込んだ人物を特定する
為にCIAのマーカスと利害の一致する部分で協力していくことに
なる。恐らくその人物はダーコ・カルジックだとされているが、
ケインとしては更にそれを動かした内通者のことを知りたがるが
CIAのマーカスは奥歯にものが挟まるような言い方しかしてこない。
それぞれの立場があることを認識してケインとしても深くは言及
せず、取りあえずは目の前にいるカルジックに繋がりそうな人物
を叩いていくことになる。カナダ・バンクーバーで暗躍する
中国系組織14K Killerをマーカスからの協力要請によって叩いて
いくことになる。
シーズン2に入って一気にドラマがつまらなくなった気がする。
マーカスがケインたちの殺害の件で色々と知っているであろうこと
は想定出来るけど、それぞれの立場によってその中にどういう事情
が関わっているのかが分からない。
そんな状況の中では利益の部分だけをもって協力していけるのか
どうか。いずれ対峙するであろうマーカスとケインという流れの
構図の中にあり、取りあえずは目の前の敵に集中する格好では
有るのだけど、舞台をカナダに移したことで、ケインらの立場が曖昧
になっているところがなんとも微妙だ。
刑事という肩書きを持っている状況では動けない事情も有るので、
そういう部分を取っ払って解決しようとする流れは分かる。
なんと言っても警察組織の何者かが情報を流している訳で、
同じ組織の中にいたら解決出来るものも出来ない訳だしね。
個人的にはシーズン2にはMeghan Oryも出演しないところもかなり
テンションが下がっている状況だ(笑)
サラと絡む人物が居なくなってしまったことで、完全に孤立して
いるし、所轄故の人間関係なり地域特性を活かした演出も皆無に
なってしまった。
ドラマ的には「バーン・ノーティス」化してしまっていて、悪を
見過ごせないとする個々のエピソードと本筋の部分のギャップも
存在しているし、何よりもそんなことは地元の警察に任せて置けば
良いのに、他国に来てまで銃を乱射して殺しまくる姿はイマイチ
妙味も感じ無い。
この土地に来てもケインのことを知っている人物がいるっていう
のも不自然だけど、まぁこの辺は組織との戦いなので、情報は
筒抜けになっているという部分も有るのか。
新しく加入した人物たちも面白い掛け合いがある訳でも無い。
仲がいいのか悪いのかもよく分からないし、キャラクターとして
はあんまり特徴もない。
事件捜査はずさんで、遠隔地にいるフィンチ頼み。
常に車に乗って電話で連絡を取り合い、近くに居るものに現場に
行け!と指示しているだけで、ケインとサラ以外はあまりスキルが
有るとも思えない。
・ステファン
・ニコラス
・イーライ
と続いてきた流れ。
カラジックという人物が関与していることが判明するが、この
カラジックという人物はCIAも同時に色々と情報を追っている人物
でケインらと共通する部分だけど、マーカスは情報を出し渋っているね。
その中で浮上してきて今度は中国の組織までもが関与してきた。
中国組織は14K Killerと呼ばれるもので、主に臓器売買をしている
感じ。それを率いているのがトニー・ヨングルイということで
またしてもカラジックまでの道に障害が発生する。
そして更にはアーノン・グロスマンという世界最大の臓器売買業社
との繋がりがカラジックにはあるということで、その辺の流れが
複雑化してきた。
臓器を抜き取っているDr.ジー(マーティン・ジルケイ)という
人物は人身売買業社のトニーと結託してカラジックに臓器を
下ろしてそれをグロスマンに渡しているのかな。
トニーを殺したことで、マーカスはケインたちをアメリカに戻した
がっている感じだったので、ここから何かに発展していきそうだ。
マーカスと衝突していくのかな。
メイという女性を助けると約束したけど、Dr.ジーはDr.ワイリーの
ように逃げ回っているし、シムズは敵に正面から応戦して撃たれる
し大丈夫なのか!?
イライジャ・ケイン (Steven Seagal) 隊長
サラ・モントゴメリー (Sarah Lind) 東部から来た刑事、シアトル警察
ジョニー・ガルシア (Jesse Hutch) 捜査官
シムズ (Lochlyn Munro) 捜査官
マーカス・ミッチェル (Adrian Holmes) CIA工作員
ジェシカ・フィンチ (Tanaya Beatty) ハッカー
— (Fraser Aitcheson) Well Dressed Thug
— (Paul Lazenby) Well Dressed Thug
— (Maja Aro) Bartender
— (Mike Ching) Chinese Thug
— (Bruce Crawford) Swat
ミラン・サリク (Mike Dopud) カジラックの部下
メイ (Lily Gao) 中国人・人身売買
ダーコ・カルジック (Mackenzie Gray) 39歳、モンテネグロのカルテル
アーノン・グロスマン (Peter Kent)
— (Paul Lazenby) Well Dressed Thug
— (Andre Tricoteux) Well Dressed Thug
— (Maja Aro) Bartender
— (Mike Ching) Chinese Thug
— (Bruce Crawford) Swat
カステロ (Ty Olsson) ケインのかつての仲間、工作員
ケイシー (Ecstasia Sanders) マーカスの妻
エドワード”エディ”・ゴーゴル (Zak Santiago) マーカスの情報屋
リー (Rorelee Tio) メイの妹
Dr.ジー (Ian Tracey) 臓器摘出
トーマス (Ben Cotton) 情報屋
— (Kathrina Moehlman) Slave girl