第13話 沈黙の絆 Payback
監督/Lauro Chartrand 脚本/Steven Seagal、Joe Halpin
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ニコライ・プーチン(42歳)は、ロシア工作員から麻薬の密売人
になった男だった。麻薬の取引を見られた為に中国人の店を
襲撃した彼。クラブで容疑者を見張っていたが、メイソンは
その容疑者が撃たれたとして白人の犯人がバックパックを奪って
逃走したと報告。ジュリエットは犯人を追い、サラは犯人を
追うこととなった。ラドナーはサラを追いかけるというが、
メイソンはラドナーに対して独りで行動を取るのは違反だと語る。
そしてようやく銃撃戦の末にニコライの逮捕に成功したSIU。
明日はそんなニコライの裁判の呼び審問だった。
サラはケインに対してそろそろ打ち合わせをしようと語る。
ニコライをどうすればシャバに出さずに済むのか。ヤツのような
悪党は世間から隔離するに限るというケイン。
予備審問の為の準備を進めようとする中でメイソンの携帯に
緊急の電話我は居る。電話してきたのは妻のキャシーだった。
メイソンはケインに許可をもらい会議には出ず妻の出産に
立ち会うために病院へと向かう。
その頃SIUの施設には屋上から不審者が侵入してきていた。
ケインたちは今回の件ではそう簡単にはいかないことを告げる。
麻薬の密売に関して認めたとしても殺人容疑は否認する可能
性があった。密売だけの起訴だと懲役は5年程度の服役で釈放
されてしまうことも有る為、ケインは全員に報告書の内容を
きっちり証言し、殺しの現場の惨状を語る様告げる。
メイソンは妻が産気付いた為に病院にいく事を語る。
ケインはみんなに明朝は裁判なのでよく寝ておくよう告げる。
自分は残って資料に目を通すということを聞いてサラは、
「働きすぎて死ぬということを日本語ではなんというのか?」と
問うと「過労死」だというケイン。
そんな中突然署内の電源が落ちる。
署内にいたのはケインとサラ、そして帰宅しようとしていた
ジュリエットとラドナーだった。
突然天井から敵が下りてくる中、ケインの前で爆発した為に
サラはボスが撃たれたとしてみんなに語る。室内では派手に
敵が銃を乱射する中で、その敵の中にはグリゴーの妻・アンナの
姿も有った。
ケインは生きていた。
敵の一人に対して日本刀を突きつける中、依頼主は誰なのかと
問い詰めると、お前の仲間の腐った警察だと語る。
仲間の警察とは誰の事なのか。
裏金をもらっていた汚職警官もいたし、ゲイツに情報を与えて
いたDEA捜査官の女性の姿も過去には存在していた。
犯人は名前は言わないとした為にケインは日本刀で犯人を殺害
する。
ケインはサラやジュリエット、ラドナーと合流する。
銃で応戦する中で、敵は恐らくニコライの仲間ではないかとして
いた。携帯や固定電話で応援を呼ぼうとするが繋がることが
なかった。ケインは全員を始末しようと告げ、もうじき自動的に
建物はロックされると語る。侵入者は見たところ7人程度たと語り、
向こうも手探り状態であろう事を告げる。俺たちの方がこの建物
に詳しい分優位に立てるとするが、犯人のステファンを始めとする
傭兵部隊は警察署内の詳細な地図を所持していて、統制して制圧
しようとしていた。
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(S1-2)で逮捕したニコライ・プーチンは、密輸すると共に
雑貨店の中国人店主夫妻を殺害した罪で服役する。
密売だけでなく殺人容疑での起訴を求めるSIUだが、証拠として
は微妙な感じにも思われた。
翌日に裁判での証言が行われる中、SIUとしてはみんなで
予備審問の打ち合わせをする。メイソンは妻・キャシーからの
連絡で産気付いた為に病院に向かう中、閉鎖されようとしていた
深夜のSIUに突然ロシアの傭兵たちがはやり込み、激しい銃撃戦
が行われる。
取りあえずシーズン1のラスエピということで、初回辺りから
臭わせていた警察内部の不祥事の件が解決するのかなと思って
見ていた。そもそも郡保安局って簡単に容疑者を逃がしている
ところも有ったし、どうせグレイブスが関与しているんだろう
とかいう視線で見ているのだけど(笑)、どうなるんだろうね。
シーズン2のクレジットも軽く見てしまっているので、誰がどう
なるのかはある程度想定が出来る部分も有るのだけど、これまで
2話くくりで構成してきた流れを一話に凝縮する中で、どの程度
解決出来るのかは未知数だ。
外部との連絡が取れないとのことだけど、これだけ建物内で
ドンパチしているのであれば、周りの住民が郡保安局に連絡しろ
と小一時間なエピソードだった。
ケインを狙った犯人であるならば、巻き込まれてしまったものたち
にとっては相当不条理という気がするんだけど、そんな話を
ジュリエットとラドナーが危険な状況の中で会話している辺りが
なんとなく危機意識が足りない感じでやや違和感も有る。
建物内だけで起きている事件ということなので、相当限られた
スペースの中、すぐに勝敗は付くのかと思ったけど、意外と
一話を通して戦いを描いた格好だった。
案外SIUはこれだけ激しくやられたところを見るとシーズン2では
閉鎖ということになったりするのかと思わせるものも有る。
建物を知り尽くしているのでもう少しケインらも計画的に
行動を起こす物かと思ったけど、単に正攻法で対処する流れが
有った。
上述した様にシーズン1の最後だったので、過去の回想シーンも
多く取り上げられた。このドラマの良さは過去の事件に関わった
人物を再度登場させることだけど、よく見ていないと何の話
だったのか分からなくなりそうだ。
キャシーとメイソンの流れも、そういえばS1-5で「実家に帰らせて
いただきます」的流れの中、どうなるかと思っていたけど、まさか
ここで回収されていくとは思わなかった。
サラが過去に取り調べ室アンナと対決したり、ジェリエットが
金髪ロシア傭兵女性と対決する流れは興味深い流れが有った。
ジュリエットは格闘技ではブロンド女性を制圧したけど、援軍が
来て撃たれてしまった。逆にサラとアンナ(アナ)の流れを見ると
形勢不利な状況の中でラドナーが射貫いて助けることになる。
暗視スコープを光で目潰しさせたり、水を流して機械をショート
させたり、死んだフリして相手を刺したりするけど、防弾チョッキ
を羽織っているというのは実に卑怯かつ状況が複雑になり、
一度倒したものが実は死んでいないというパターンを何度も
見せられると流石に展開的には胡散臭く、また状況把握がしづらい。
しかし気が付くと敵の傭兵達は確実に減っている。
最後はケインが日本刀でステファンを刺すも生きているという
のがまた面倒臭い。しかも武器庫にやってきたステファンを
もう一度銃撃するのにまだ死なない(笑)
しかもケインの弾だけは無限に撃てそうなくらいの弾倉が詰まって
いる。凄腕の傭兵達の割にまるで敵に弾が当たらないというのも
「刑事ドラマ」に於ける法則の一つだった。
ジュリエットは相当痛々しい流れだった。
かつてレイプされそうになった流れとちょっぴりシンクロする。
ラドナーも足を撃たれたとしていたけど、足だけでなく体にも
銃弾を浴びていたよな。
何者かが会話を監視している。
これが警察の内通者なのかどうかは分からないが、盗聴して
いる姿が有るね。
さて最後に手榴弾が投げ込まれて万事休す。
シーズン2はどうなることやら。
イライジャ・ケイン (Steven Seagal) SIU(特別捜査隊)の隊長
サラ・モントゴメリー (Sarah Lind) 東部から来た刑事、シアトル警察
ジュリエット・サンダース (Meghan Ory) シアトル警察特別捜査隊
ランドン・ラドナー (Warren Christie) シアトル警察特別捜査隊
アンドレ・メイソン (William ‘Big Sleeps’ Stewart) シアトル警察特別捜査隊
グレイヴス (Adrian Hough) 捜査官、ケインの上司
ゲイツ (Kyle Cassie) 捜査官
ステファン・セドナオル (Igor Jijikine) 傭兵のボス
— (Layton Morrison) Russian
— (Mike Desabrais) Russian
— (Brad Kelly) Russian
— (Monique Ganderton) Russian Female
アナ (Marina Eva) Russian Female
— (Peter Dashkewytch) 医者
ニコライ・プーチン (Gil Bellows) ロシアンマフィアディーラー
ヤンコ (Diana Pavlovska) 捜査官、汚職、S1-1
— (C. Douglas Quan) Chinese Man / コンビニ S1-1で殺される
— (Jane Loy) Chinese Woman
キャシー・メイソン (Ecstasia Sanders) アンドレの妻
ステファニー (Monica Mustelier) DEA 捜査官、ゲイツに精通
ゼロ (Robert Moloney)
リロイ・ジェイコブズ (Frank Cassini) 妻が病気で家を抵当流れに・・
ヒロ (Alex Mallari Jr.) 情報屋
タイニー (J. Anthony Pena) Tiny the Bouncer