第18話 オーガストの旅 Selfless, Brave and True
監督/Ralph Hemecker 脚本/Robert Hull、
Kalinda Vazquez
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— 2011年10月24日、プーケット —-
朝8時15分になると、オーガストと突然目覚める。
隣で寝ているイスラに足が木になっているとして助けを求める。
ヤバイ、俺が木になっている・・病院に行かなければと。
— 現在、アメリカメイン州、ストーリーブルック —
デビッドはメアリーの為に朝食を作る。未だに布団の中で寝て
いるメアリーに対して、エマはそろそろベッドから放り出した
方が良いと語る。デビッドはメアリーは辛い思いをしている
事を告げ、優しくすべきだという。彼女は命を奪ってしまった
のだという。ヘンリーが二階から下りてくるとケンカしている
のかと問う。それを否定するエマは学校に行きなさいと語る。
エマはデビッドに対して、何とかしたいのは私は一緒だが、
最終的には自力で耐えないといけないという。
エマとヘンリーが出て行った後、メアリーは突然ベッドから
起き出すと、頭を整理したいので暫く森に籠もるという。
デビッドは自分もいくというがこれは一人ですべきことだとし
デビッドには仕事があるでしょと語る。豆の畑に行くのだろう
事を告げる。デビッドは豆が育てばまた元の世界に戻れること
を告げ、そうなれば今までのことは過去になると告げる。
しかしメアリーはレジーナを利用してコーラを殺したことは
ウチに帰ったところで事実は消えないのだという。とにかく今は
時間が欲しいと語る。
ニールが泊まっているグラニーの宿舎へいくヘンリーとエマ。
ヘンリーはおとぎ話の本を彼に持っていくと本当の話を聞きたい
として語りかける。ニールはグラニーの店からココアを持って
来てくれとヘンリーに語ると、エマと二人で話が有るという。
タマラが俺のニューヨークのアパートに行った際にフックは居
ないと言っていること。タマラがカバンを取りに行ったのは
彼女がここに来る為なのだという。エマはストーリーブルック
に来るというのかとして驚く。一般人がここに来て巨人や人狼
を見たらどう説明するのかと問う。なかなか帰ろうとしない
グレッグとかあんたのフィアンセのせいで街がテーマパークにな
ってしまうのだと語る。ニールは軽率な行動だったとするが、彼女
に逢いたい事を語る。エマは自分がどこから来て何者なのかを
彼女に話したのかと問うと、バレる前に自分から話した方が
良いというエマ。ニールはエマに彼女と話をして欲しいと語る。
メアリーはトール橋近くの森にいくと、弓矢を使って矢を射る。
すると何かにその矢が当たった感じがする。矢は折れており、
その先には何故かキャンピングカーが駐まっていた。メアリーは
恐る恐る中を調べるとそこには矢が刺さったオーガストが居た。
しかしオーガストは木になっていた。
— 2011年10月、香港 —
オーガストは医者に足を見せると、俺の足が木に変わっている
として診て欲しい事を語る。医者はからかっているとして
帰ってくれと追い出そうとすると、オーガストは証明するとして
足にハサミを突き刺す。その行動をみて医者は、警備員を呼び
拘禁室に入れてくれとすると、オーガストは病院内を見せる。
そんな中、一人の男がオーガストに声をかけ、普通の人が診ても
気が付かないような病気を治せる医者がいるとして紹介される。
名前はドラゴンだという。
— 現在、アメリカメイン州、ストーリーブルック —
メアリーはオーガストに対してこの街の呪いが破られたことを
語るが、俺は違うという。確かに動けるようになったが、木の
ままであること。これは俺への罰であり、自分の行動でこうなっ
てしまったのだという。メアリーは隠れることはないとし、待って
くれている人がいること。エマはあなたの父・マルコが街に
いる事を語る。とても逢いたがっている事を告げるが、オーガスト
はこんな姿では逢えないという。そんなの気にする事はないとし
ヘンリーの父・ニールが見つかり街に来ている事を語る。
エマとニールはまたくっついたのかと問うと、ニールの方は
ニューヨークで出会った人と婚約している事を語る。
オーガストは”希望”を持っている事を告げ、過去に自分が犯した
過ちがまた償えるのではないかと思っていたが、それでも
取り返しの付かないことはあるのだという。そんな彼にメアリーは
どんな人でもやり直すチャンスがある事を告げる。オーガスト
はメアリーのように誤った道を歩まない人には気持ちがわからない
とするが・・・助けたいと思うのならば俺がここにいる事は
内緒にして欲しいと語る。
エマ、ヘンリー、タマラ、ニールで逢う。
ヘンリーはニールとタマラに二人の出会いについて尋ねると、
タマラは仕事に遅刻しそうな朝、デカイコーヒーをがぶ飲みしながら
会社に向かっていた際にニールとぶつかったのだという。コーヒー
で服が汚れた際にストールで隠せば良いとしてニールから手渡して
もらったのだと語る。それを聞いたエマは運命って感じねと
語るとヘンリーと共に部屋から出て行く。
タマラはヘンリーは良い子だとする中、ニールは彼女に話したい
ことがあるという。俺の出身は実はこの世界ではなく故郷は
「魔法の森」という所だという。マジメに言っているとし、
この本を開いて欲しいという。これはおとぎ話でしょと問うタマラ
に現実だと告げ、そこに書かれているのは俺の歴史だという。挿絵
の子が俺だという。タマラは一体何を企んでいるのかと問うと、
ニールは全部正直に話しているのだという。先ほどのブロンド女性
と関係があるのでしょとすると、二人で互いを見る目は普通では
なかったとし、ヘンリーからなれそめを聞かれた際に逃げたがって
いたという。それはエマに話を聞かれたくなかったからでしょ
と問うと、別れたいのであればそういってくれれば良いという。
自分の感情に正直になる準備が出来たら私を捜してと語る。
— 2011年10月、香港 —
— 現在、アメリカメイン州、ストーリーブルック —
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ストーリーブルックでは相変わらずメアリーはレジーナを
使ってコーラを殺した格好となったことに責任を感じて混乱して
いる中で、メアリーはその罪悪感に耐えかねてレジーナに対して
殺して欲しいことを語る。
レジーナは一度はメアリーの心臓を抜き取るが、レジーナによる
とメアリーの心臓は既に病魔のようにして黒くなり始めているこ
とを言われ、自分が殺すまでもないとしてまた元の場所に心臓を
戻される。メアリーは時間が欲しいとしてデビッドの元から離れて
森の中で頭を整理している中で、弓矢で射る矢が偶然にも
森で生活していた木化したオーガストにぶつかる。彼は呪いが
解けて動く事が出来るようになったが、完全に全身が木の状態で
とても人前に出られる状況ではないとして森の中でひっそり暮らして
いた。メアリーはみんなが待っているので街に戻って欲しいこと
を告げる中、オーガストはこうなった原因は街の呪いではなく
自分自身が約束を破ってウソをついたことがきっかけだとして
自業自得である事を告げる。オーガストはこうなるまでの過程を
思い出す。
相変わらずピノキオ化した時のオーガストの容姿のがある意味ホラー
化していて恐い。
オーガストとニールの出会いがニューヨークに有ったことと、
過去二人が手紙のやりとりをしていたということの謎が繋がった
というエピソードだった。
そして今回のオーガストの流れは、シーズン1の10に繋がっていく
という流れが有る。
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/o/OnceUponATime110.htm
気になるのは、前回のエピソードの中でも感じたのだけど、
呪いがかけられた時の時計塔の針は午前8時15分を指していたこと。
過去のエピソードを見返してみると、ストーリーブルックの時計が
止まっていたのは午前7時15分なんだよね。何処か思い違いをして
いるのかなとか、プーケットとか外国との時差を示唆しているのかな
とか思っていたけど、この時間の流れってエマが街にやってきて
何らかのミッションをこなした後に途中で針が進んだのだっけか?
色んなところに突っ込み処がありすぎてどこから言及すべきかって
ところだけど、なんと言っても魔法の存在がストーリーブルック
以外のところでも存在していたというのは驚きだし、また一般人の
中でも魔法の存在があるということに気が付いている人物がいたと
いうところも驚いた。
そしてドラゴン先生がまさか「俺の真の正体は~」と言った瞬間
にタマラのスタンガンであっさり死亡するというシーンはコメディ過ぎる
だろうという流れが有る。まぁ死んではいないと思うけど。
ドラゴン先生役のTzi Maは、最近見ている「S・セガール劇場」で、
ケインが生まれ育った場所で呪術師のような事をしている中国人役
で出演していたな。
オーガストとニールが過去に於いて繋がって居たように、オーガスト
とタマラもまた繋がりが有ったこと。
「全てのことには理由がある」とよく言われるけど、ニールがタマラと
出会った流れにも”偶然”などと言った手ぬるい物ではなく、
“必然”性を持って接していたということで、益々ストーリーが不気味
になってるし、何を信じて良いのか分からなくなりそうだ。
タマラがニールからの告白に対して、「魔法の森」から
来たと言われても信用するハズもないと感じて居たところで、
いきなりタマラはその事実を知っていたというのだから驚く。
シーズン2のベースになっているのは、ムーランなどに見る中国の
伝記も含まれるので、香港が出てきてもおかしくないなとは思う。
しかしドラゴンとはまたベタな名前の人が出てきたし、
昔「拳児」という名前の中で、「先生」とは中国語では医師とか
師匠という意味ではなく、「~さん」などにみる敬称を
指すということを聞いたことがあるので、チゲ鍋にみる「チゲ」
の意味をはき違えている日本人のように、中国人から見ると変な町並み
に写ったのかな。
面白かったのは、今のメアリーとオーガストには同じようにして
他人の命を犠牲にして自らの利益の為に動こうとした流れがあり
罰せられているというところがあること。
ピノキオは皮膚が木化していくことで、自分の中で毒されている
“良心”なり”嘘付き”の指標・基準があるのだけど、メアリーの場合
は態度として表れている様子。
心が黒くなり始めているとしたレジーナの言葉によるメアリーの
心理的ダメージは相当大きいような感じがするし、ピノキオは自分を
犠牲にして人助けしようとしたことで人間になれたけど、メアリー
の懺悔にはどのような方法があるのかどうか。
レジーナがグレッグの存在(オーウェン・フリン)に気が付いたとい
うのも驚きの一つだった。グレッグのお父さんって結局何処に行って
しまったのだろうか。レジーナって「パッと消すのが上手い人」
なので、ベルを病院の地下室に閉じ込めていた時のように何処か
にいるのだろうか?
ドラゴンが「君にとって価値のあるものをもらう」としていた
けど、ドラゴンにとっては価値のあるものに見えないのに何故
集めて居るのか。
そんなドラゴンの机の上に有ったタマラと母親?らしき人物の写真
は一体何を意味するのだろうか。
グレッグとタマラの繋がりもある中で、これまで二人が繋がって
いたというのも何らかの情報を掴んでいるのかな。
※タマラ役のSonequa Martin-Green
「ウォーキング・デッド」でシーズン3から登場した、タイリース
の妹のサシャ役で出演。「グッドワイフ」ではコートニー・ウェルズ
役として、フロリック・ガードナー事務所のメンバーとして
準レギュラー出演。
■その他
・Bad Reputation by Joan Jett
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、元ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋
グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー・ルーカス (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) 精神病棟に閉じ込められていた
修道院長 (Keegan Connor Tracy) ブルーフェアリー
— (Colin O’Donoghue) フック船長
マルコ (Tony Amendola) ゼペット爺
オーガスト・W・ブース (Eion Bailey) ピノキオ(大人)
グレッグ・メンデル (Ethan Embry) ストーリーブルックにやってきた
ドラゴン (Tzi Ma) 魔法を使える香港の医師
タマラ (Sonequa Martin-Green) ニールの婚約者
ニール・キャシディ (Michael Raymond-James) ベルファイア
— (Jakob Davies) ピノキオ
イスラ (Dianne Doan) プーケットでオーガストと一緒
クオン (Manny Jacinto) ドラゴンを紹介してくれる
— (Peter Kawasaki) Orderly
— (Rick Tae) Doctor