September 30, 2012
第3話 湖の淑女 Lady of the Lake
監督/Milan Cheylov 脚本/Andrew Chambliss、Ian B. Goldberg
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— 大昔 —
偵察に行ってきた赤ずきんは森の中に陣取っているチャーミング
王子たちの元にいく。ジョージ王の手勢はこの尾根にいる。
追っ手が来るので逃げないといけないとするが、チャーミング
は王国を取り戻すのだとして尻尾を巻いて逃げるマネはしない
と語る。しかしジョージ王は新しい戦士を迎えたという噂が
有り、レビヤタンという通り名の戦士だという。意味は
「海底から突然姿を現す怪物の名」であり、戦えば生きて帰れ
ないのだという。そんな相手がすぐそこまで来ていることを
語る。王子は白雪姫に対して狙いは僕一人ならば逃げられる
とし、白雪姫には先に逃げて欲しいと語る。二日後に例の小屋
で逢おうと告げると、婚約したのだから母・ルースに逢って
もらわないといけないことを語る。
白雪姫は一人森の中を逃げると目の前には戦士が現れ倒されて
しまう。貴方がレビヤタンかとして覆面の下の正体は誰なのか
と問う。私はそんな呼ばれ方をしているのかとして兜を取る
と仮面の下からはランスロットが顔を覗かせる。名前を聞いて
白雪姫は円卓の騎士のランスロットなのかと問うが今は違うと
いう。
— 昔 —
白雪姫とエマはムーランたちによっと捕らえられて穴蔵の中に
閉じ込められていると、そこにコーラが現れる。コーラに
対してここは何処なのかと問うと、外の者たちは安全だと
信じている島だという。ここ以外のところは危険な世界なのだ
という。エマは私たちは何も悪いことはしていないのだとすると
コーラも私も同様だという。ここに居るのは娘のせいであり、
この国を荒廃させた呪いを娘がかけてしまったのだという。
それを聞くとエマはレジーナの母親なのかと問うと、私はあの子
とは正反対の性格をしている事を告げる。あなたたちはあちらの
世界から来たのでしょと告げるとどのようにしてやってきたのか
と問う。すると白雪姫は目覚める。白雪姫は目の前にコーラが
いることに気が付くとエマに対してこの人はレジーナよりも
ずっとたちが悪い人だと語る。しかしコーラはあの人が言った
ことはウソばかりだと告げる。
そんな中、穴の上からはエマと白雪姫を指名し上がって来て説明
しろと語る。
— 現在 —
ヘンリーはデビッドと共に学校に行く途中だった。
ヘンリーは「サソリ作戦」の予定を立てようと語る。二人を
助ける為の作戦だとするが、デビッドは学校に行くようヘンリー
を諭す。ジェファーソンを見つけないといけないとするが、デビッド
は既に彼を見つけたが手伝ってはくれないと断られたことを語る。
帽子を直す方法を見つけないといけないとすると、ヘンリーは
なんでそんな重要なことを話してくれないのかとデビッドに語る。
帽子を直す為には魔法を使うからだとし、魔法には対価がつきもの
なのだと語る。デビッドはそんな危険な魔法に近づけさせられない
と説得する。ヘンリーはそれを受けて学校にいくフリをするが・・
— 昔 —
白雪姫はエマが勝手な行動を振る舞うことに対して、ここは
私の国であり、危険なのは私の方が理解しているのだとして
言う事を聞くよう告げる。エマはだから私の後を追ってこの世界
に来たのかと問うが、それを否定し娘と一緒にいたかったからだと
語る。
そんな白雪姫の前にランスロットが現れると、二人は再会に驚き
喜ぶ。君が囚人だと知っていたにすぐに解放したのだという。エマは
ランスロットと聞いてあのアーサー王のランスロットなのか?と
問う。白雪姫は友達である事を告げる。
遠巻きに白雪姫たちを見ていたオーロラ姫とムーラン。
オローラは何故白雪姫とエマを歓迎するのかと問うとフィリップ
王子を殺した人物だという。しかしムーランはランスロットは
フィリップも信頼していた人だと語る。ムーランはオーロラに
対して「復讐と正義を間違えは危険であること」を語る。
理解したフリをするが彼女はナイフを隠し持っていた。
ランスロットは二人に料理を振る舞う。皿に並べたのはキマイラの
肉だとして頭はライオン、体はヤギ、尾はヘビという獣だった。
筋っぽそうな肉だというエマ。魔法の森はないと思っていたこと
を告げる白雪姫はどのように呪いを逃れたのかと問うと、自分にも
謎だという。しかし呪いの煙が晴れた後に君たちは消えたが、
この辺にいたものたちだけはそのまま残っていたのだという。だから
こそここは安全だという認識が出てきたという。白雪姫は夫が
向こうの世界にいるので戻らないといけない事を語る。
魔法の森に行きたい事を告げるが、今は昔と違って森には鬼が
戻って来たのだという。鬼って「ジャックと豆の木」に出てくる
ヤツか?というエマだが、あれは巨人であり、鬼はたちの悪い
ものだという。白雪姫に対してここには扉はないとするが、
一つあるかも知れないのだという。しかしコーラが近くにいるの
でここではその会話はしたくないとのこと。呪いによって魔法は
消えているというランスロットに対して、それでもコーラは
策略家なので念のために隔離しているという。白雪姫はあるかも
しれないことは確かだとして行かせて欲しいことを語ると、
それならば君たちのことはムーランが同行して守ると語る。
— 大昔 —
白雪姫はランスロットによってジョージ王の元に連れて行かれる。
王は白雪姫の目が光の輝いているのを見て、良い事が有ったのか
と問うとそれを大事にするよう告げる。その光は消えて痛みに
変わってしまうものだという。私にも愛する息子がいたが、
早くに亡くしたこと。変わりにチャーミングを応じに迎えて、
国まで差し出したのにヤツはそれを拒み私の顔に泥を塗ったのだと
いう。しかもくだらない”真実の愛”の為に・・。あなたは本気で
人を愛したことがあるのかと王に尋ねる白雪姫だが、有ると
いう王。幸せだったが彼女は呪われてしまい、有る毒を飲んで子
が産めない体にされ家族全体がそうなったという。その望みを失う
ほど失望感はないという。チャーミングにその希望を托したが
彼は私を苦しめたとして、ただ殺すだけでは甘すぎるとして、同じ
ような苦しみを味わせるという。すると白雪姫は今飲んで居る
飲み物の中にその毒が入って居ることを知る。これで子供は
産めなくなったと語る。
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マッドハッターの帽子によって28年前のおとぎの世界へと落ちて
しまったエマと白雪姫は、ムーランたちからはフィリップ王子
を殺したものとして扱われてしまう。二人は事情も分からず穴蔵
に入れられる中、白雪姫にとっては嬉しい再会がある。それは
一度はジョージ王によって仕えていた戦士のランスロットだった。
なんとかして魔法の扉を経て夫・デビッド、息子・ヘンリーたち
の居る世界に戻りたいとするが・・・
今回は3つの時代を描いたものだった。
1) 呪いが放たれる前の世界。
チャーミング王子がジョージ王の命令を無視して白雪姫と結婚した
為に追われる時代。(エピガイでは大昔と表記)
2) エマと白雪姫が突き落とされた呪いが放たれた後の時代。(昔と表記)
3) そしてストーリーブルックの現代の流れである。
それぞれにそれぞれの物語が有り、どれも親子関係に繋がる物語で
なかなか親と子では通じ合えないものが有ったり、家族としての暖か
さに触れるものが有ったりと、共通のテーマの元で色んなシチョエー
ションとして描かれた。
ドラマは「LOST」の如く、色々と過去のエピソードを切り貼りした
構成になっているので、そういえば過去にそんなことも有ったなと
会話を聞きながら思い返して見たりする楽しさが有るし、
それぞれの世界は独立しているようでいて、やっぱり繋がって
いる感じは面白く出来ている。繋がりだけでなく、言動も連動して
いる感じがして、その辺の作りが上手いね。
子供を巡る争いなど、チャーミング王の母・ルースの命と引き替えに、
不妊の毒を飲まされた白雪姫の呪いの解毒との選択が有ったり
して複雑なものが有った。
誰もが忘れているかも知れないけど
“私はウソを付いている人を見抜ける能力がある”と豪語していた
エマさんは、ランスロットがコーラだということを見抜けずに
秘密を知られてしまうという最悪の結果となるけれど、
エマはランスロットのことを知らなかったので仕方がないにしても、
ムーランは一体何で出てきたのかと小一時間なものが有った。
親は子供の為ならば命を落とすことも厭わないとする流れを持って
ルースはチャーミングの為に命を落とし、それを見た白雪姫は
泣く泣くエマを手放したけれども、今回はエマが生まれたとする
世界とその部屋を見て、白雪姫から心情を吐露されたことで、
自分は愛されて生まれて来た子だったという実感が湧いていく。
その流れを引き継ぐようにして、現代の世界では、ヘンリーが
ジェファーソンの背中を押して、娘のグレースとの再会に後押し
する形があった(s1-17で別れていた)。
なんといっても今回は、時代を超えてランスロットが登場したこと。
アーサー王伝説に出てきた円卓の騎士の一人であり、湖の騎士と
呼ばれた彼は、円卓の騎士が傭兵に成り下がったのには色々と有った
のだろうとのことで事情を語る。
君がジョージ王と追われるのと同じ女性問題だとしていたけど、
彼はアーサー王伝説では、アーサーの妻・グウィネビアと恋に落ちて
しまうという流れが有った。
ノストス湖の水には強い魔力があるということで、ルースの胸に
刺さった弓矢の傷を癒す為にその湖に向かうも、チャーミング
自らがS1-13で湖に引きずり込まれそうになるセイレーンを
殺してしまう流れがある。ランスロットは過去に湖の精によって
さらわれた過去があるということを考えると、湖繋がりが有るな。
過去の世界では、サイクロプスのような「鬼」という名のどう猛な
獣がいるとしていたけど、スライムレベルの弱さに驚く。
「鬼さんこちら手の鳴る方へ・・・」という日本の古くからの遊び歌
のようなものが有り、目が見えないので音のする方に寄って
くることを利用して、白雪姫が倒す流れが有った。
そういえば白雪姫って、昔は国を追われていた頃には、弓矢を
使って逞しく森の中を生き抜いていたことがあるんだよね。
気になるのはやはりヘンリーの存在だ。
エマは18歳の頃にヘンリーを養子に出したとする設定が有った
けどその父親のことに関しては言及がない。
コーラはヘンリーのことを孫に会いたいとしていたけど、単純に
レジーナが養子として育てていることに対することを知っている
だけなのか。
そしてコーラが未来の世界にも精通している中に、どんなからくり
があるのか。そして未だにオーロラ姫が何故フィリップ王子を
殺したのがエマや白雪姫だとしているのかよく分からない。
白雪姫とエマが親子だという設定が実に苦しく、ルースのペンダント
が横に振れ始めた時に女の子だと判明するけど、頭の中でヘンリー
が子供とする錯覚が生まれてしまっているので、何処かで白雪の娘
はエマだとする変換作業が必要な様だ。
そしてなんといっても現世の世界の父ヘンリーが眠る廟に孫のヘン
リーが侵入したこと。なんか色々と使えそうなアイテムが有りそう
だけど、レジーナはこの廟の存在を知られてもまるで気にもしてい
ないけど、ヘンリーやデビッドにその存在を知られても良かったのか?
・Charley’s Girl by Lou Reed
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、元ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋
グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
シドニー・グラス (Giancarlo Esposito) Magic Mirror 新聞社・編集長
Dr.ホエール (David Anders) 医師
ベル (Emilie de Ravin) 精神病棟に閉じ込められていた
— (Sarah Bolger) オーロラ姫
— (Jamie Chung) ムーラン
— (Julian Morris) フィリップ王子
— (Barbara Hershey) コーラレジーナの母
ジェファーソン (Sebastian Stan) マッドハッター
修道院長 (Keegan Connor Tracy) ブルーフェアリー
— (Carolyn Adair) Nurse
アルバート・スペンサー (Alan Dale) ジョージ王、検事
ルース (Gabrielle Rose) チャーミングの母
— (Sinqua Walls) ランスロット
ペイジ (Alissa Skovbye) グレース(ジェファーソンの娘)
— (Lee Tichon) Guard
七人の小人 (白雪姫を助けるドワーフ)
— (Mike Coleman) ハッピー
ウォルター (Faustino Di Bauda) スリーピー
— (David-Paul Grove) ドク
— (Jeffrey Kaiser) ドーピー
Mr.クラーク (Gabe Khouth) スニージー 、雑貨店
— (Mig Macario) バッシュフル
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋
— (Ken Kramer) ボシー