September 30, 2012
第5話 ホエールの正体 The Doctor
監督/Paul A. Edwards 脚本/Edward Kitsis、Adam Horowitz
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— 昔 —
ノストス湖からの帰路。
ランスロットが実は既にコーラによって殺されていたことを
知り、オーロラ姫は村人たちになんと説明すれば良いのかと
嘆く。メアリーはウソをつけと言っているのではなく詳しい
説明は私がするので黙って居れば良いのだと語る。全てを話せば
村人たちは怖がってしまうというもの。しかし真実を隠すのは
良くないのではないかというオーロラ。
そんな中ムーランは村に居るハズの見張りが一人もいないこと
に気が付き村に何かが有ったのだとして制止する。用心深く
村に入るとなんと村人が無残に殺害されているのを知る。
ここだけは鬼がこない安全な島だったのに一体何故なのか。
これはコーラの仕業だと告げ、心臓が掴み出されていることを
告げる。コーラの邪悪な魔法を止めないといけないと語る。
そんな中瓦礫の下に誰かがいることが分かる。助けてみると
そこにはフック船長の姿が有った。
— 現在 —
デビッドの元にホエール医師がやってくる。
するとデビッドは何も言わずに彼を殴り飛ばす。僕の妻と寝た
だろうとするとキャスリンのことか?と問われる。メアリーの
ことだというデビッド。しかしホエールは呪いをかけられて
何も知らなかった時のことだと告げる。それよりもホエールは
デビッドが自分の国への扉を開けようとしているのは本当のこと
なのかと問う。国は呪いで消えた筈では無かったのかと問うと
全ての国がまだ残っていると思うのか?と質問攻めにする。
また女王がウソを付いたのではないかと。
その頃レジーナはアーチーの元にいく。
レジーナはヘンリーと約束した事(魔法を使わない)が辛いと
語る。もう魔法を使わず2日間過ごしているという。
今まで私は全てを魔法を使ってきた事を告げると、アーチー
は魔法のせいで全てを失ったが寧ろやり直すチャンスだと語る。
そんな中ホエールがやってくると、僕のことを送り返すよう告げる。
僕の国、弟の元へと返せと。ストーリーブルックの世界に連れて
来たのは生きているものだけなんだろうと問うと、私は人を
送ったりすることは出来ないという。アーチーはそんなホエール
を診療中だとして追い出す。
彼の話は事実じゃないのだろう?というアーチー。ここには
お父さんの墓などもある事を告げると、レジーナは”連れてきた
いものを連れてきたのだ”と語る。他のものたちはどうしたのかと
問うと、助けが欲しいのであれば僕を信用して欲しいという。
魔法を辞める事は始めることよりも難しいのだと語る。
— 大昔 —
ルンペルはレジーナに魔法の使い方を指導していた。
目の前にいるユニコーンの心臓を取り出せというルンペル。
優しくしてやれば苦しまずに取る事も出来るというが、レジーナ
は罪のないものの心臓を取れないという。しかしルンペルは
罪のない命などないと語る。これは私の持ち物だという。
掴み出した心臓は魔法がかかってより強くなるのだという。
ルンペルはユニコーンから心臓を取り出すとそれをレジーナに
手渡しコーラがしたように握り潰すよう告げる。
それが出来れば次のステップに進むという。しかしレジーナは無理
だとすると、魔法とは力であり、力を使う覚悟がないと何も
身につかないという。ルンペルは一つ考えるべき問題を与える
と告げると、お前は何故ここに留まっているのか?と問う。
レジーナはダニエルの遺体を見に行く。
— 現在 —
レジーナはアーチーに告白する。
名前はダニエル。魔法の呪文で遺体を保存していること。
死んでいるけど凍っていること。家族の霊廟の中に入っていると
いう。アーチーは”過去を手放さないと過去に捕らわれる”と
告げる。
雨が降る中、車で帰宅するレジーナは交差点でダニエルの姿を
見た気がした。
一方デビッドとヘンリーは厩舎・馬屋へといく。
エマが戻るまでに立派な騎士になるよう訓練しようというもの。
自分の馬に挨拶をしにいくのだとして馬屋の前に連れて行く。
まずは乗馬をする前にヘンリーには毎日二度、馬の部屋の掃除
をしてブラシをかけてエサを与えてもらうという。馬守の仕事。
これは馬との関係を作る為に必要なもので馬が信頼するまで
続けるのだと語る。デビッドはヘンリーはそれをしている間
鉱山に行きドワーフたちの様子を見てくると語る。
レジーナは急いで霊廟にいきダニエルの遺体を調べるがそこに
遺体は無くなっていることを知る。
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メアリーとエマが時空の穴に落ちてしまい何とか過去の世界
へ戻る方法を模索する中で、ホエールはレジーナがおとぎの世界
から現在のストーリーブルックに連れてきたいものだけを連れて
来て町を作っていた事を知る。その中にレジーナは自分の婚約者
でメアリーによって死なせることになった男性・ダニエルの遺体
も連れてきていて霊廟に安置している事を知る。
今回は3つの時代が描かれた。
1) ストーリーブルックの時代。
2) エマとメアリーが迷い込んだ魔法を逃れた人たちが生きている時代。
3) レジーナがルンペルから魔法を学ぶ時代。
前回のエピの中でルンペルに対して憎めない側面(過去)があり、
デビッドらに助けを求める流れの中で、彼が改心したのではないか
と思わせるものが有ったけど、今回はまた過去のエピソードを
通して、それらの感情を白紙にするような”腐れ外道”として描かれ
ている。
それは同様にレジーナのエピソードも同様で、失ったものに対する
悲しみこそ分かるけど、同情出来ない程のことをこれまでに
繰り返してきたんだなと思うと、なんとも複雑なものだった。
魔法の力がまるで”禁欲”、”禁煙”、”禁酒”レベルで語られている
ところがちょっぴり笑える。
久しぶりにアーチーが出演する中で、前回のルンペル同様、彼女の
弱さと強さを同時に描いたものが有った。
世の中魔法の力が強いのか、科学の力こそ強いのか。
そんな双局を成すものをルンペルとホエールの間でプライドを
賭けたものとして描かれていたけど、結局魔法の力こそ上だとする
ルンペルの主張にホエールは勝てないとする流れがあった。
そんな流れを時空を越えて認めさせた訳だけど、ホエールが実は
フランケンシュタイン博士だったという辺りの事実の方が驚き
だった。
ホエールがマッドハッターと共に別の国へと飛び込んだ際に
その世界観はまるでティム・バートン監督による映画「シザーハンズ」
だったけど、結局死んだ人を生き返らせることは出来ないのか。
この映画のジョニー・デップ演じたエドワードに最も造詣が似て
いるのはマッドハッター役のSebastian Stanだ。
一連の流れで興味深いのはホエールの弟は誰なのかということか。
あの実験の中で生き返らせようとしていたのは弟なのだろうし、
レジーナにウソを付いて怒らせるという流れをもってどんな意図が
存在していたのかイマイチよく分からなかった。
またルンペルは何故レジーナの事を魔法使いとして育てているの
だろうか?自分の後継者として、「闇の王」の座を早いところ
レジーナに渡して自分は魔法の世界の無い世界で過ごしたいところ
が有ったりするのか。マッドハンターの帽子では魔法のある世界
にしか行き来できないとしていたので、それを否定していた
ルンペルは安堵出来る場所を探しているのかも。
エマさんが久しぶりに、「私にはウソをついている人間を一目みれば
分かるのだ」とする能力を使うシーンが有った。忘れたころにやって
くる能力。その能力は魔法ではなく元々持っている才能なのか。
キリアンを信用するのか否か。ストーリーブルックについて
詮索している中でその理由を尋ねた際に「ルンペルに復讐したい」と
言った時点でこの人信用出来る人だろうと思ったのは言うまでもない。
世界は違えど、その世界によって支配しているものが違うのか、
昔の世界では「母は怪物だ」とするレジーナの姿が有ったり、
ストーリーブルックの世界では蘇りに成功したダニエルのことを
「あれは怪物だ」とする流れがある。過去の世界ではコーラが
心臓を集めて居たのに、現在の世界ではレジーナが心臓を集めて
いるところなど、血は争えないものが有るのかも知れないけど、
一体何の為に心臓を集めて居るのか。
レジーナはダニエルが苦しむのを見てストーリーブルックの世界
では消し去ることにした。
過去の世界でも生き返らせることは出来ないとホイールから
言われていたけど、現実的にはどうだったのか。
前回フック船長は豆を使ってネバーランドに行ったけど、
今回はジャックと豆の木を使って天空のいくみたいだ。
少し色んなおとぎ話を混ぜすぎて何が何だかわからんって感じ
ですね。
・ダニエル役を演じるNoah Beanは、「NIKITA / ニキータ」の
ライアン・フレッチャーCIA捜査官役の人。
S1-18に続いて2度目の登場だけどこれ以降の出演は今の所ない。
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、元ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋
グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
Dr.ホエール (David Anders) 医師 / フランケンシュタイン博士
ベル (Emilie de Ravin) 精神病棟に閉じ込められていた
— (Barbara Hershey) コーラ、レジーナの母
— (Carolyn Adair) Nurse
ダニエル (Noah Bean) レジーナの婚約者
— (Sarah Bolger) オーロラ姫
— (Jamie Chung) ムーラン
— (Colin O’Donoghue) フック船長
ジェファーソン (Sebastian Stan) マッドハッター
— (Paula Giroday) トリッシュ・魔法を習うが・・
— (Kis Yurij) Assistant
七人の小人 (白雪姫を助けるドワーフ)
— (Mike Coleman) ハッピー
ウォルター (Faustino Di Bauda) スリーピー
— (David-Paul Grove) ドク
— (Jeffrey Kaiser) ドーピー
Mr.クラーク (Gabe Khouth) スニージー 、雑貨店
— (Mig Macario) バッシュフル
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋
— (Ken Kramer) ボシー