第14話 再会の街 Manhattan
監督/Dean White 脚本/Edward Kitsis、Adam Horowitz
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ストーリーブルックにやってきたメンデルは自動車事故を起こし
病院に運ばれるが、彼女に電話し信じられないものを見たこと
を語る。短剣を手に入れれば闇の王を支配出来るという。
ベルファイアは父・ルンペルと別の世界で暮らすと約束したが
ルンペルは魔法の力を捨てることは出来ないとして行くのを
拒んでしまう。ルンペルはエマに対して貸しがある事を告げ、
息子・ベルファイアを捜すので今こそ借りを返して欲しいと
告げる。
— 昔 —
ミラとルンペルは糸紡ぎの毎日だった。
ルンペルが教えたことでミラも糸を紡ぐことにも慣れていた。
ルンペルはミラの元にいくと、ようやく糸紡ぎの日々は終わり
だと語る。前線に呼ばれたとして王の軍に徴兵されたとする
紙を見せる。鬼との戦いにいくのか?と問うと、ミラは行くのは
ダメだと止める。噂では前線は相当酷いことになっているから
だという。ルンペルはそれを理解しているが、この機会を待って
いた事を告げ、もうオヤジの不始末を背負って生きることに
ウンザリだと語る。父が臆病者だからと言ってあなたまでそう
とは思わないというが、あくまで身内だからそう思うだけで
周りの視線は相変わらず臆病者と思われていることを語る。
この戦で戦えばオヤジとは違うことが証明されるという。
それを聞いたミラも止められないと知り名誉のために行く事を
認め戻って来たら二人が夢に見た暮らしをしようと語る。子供
を作る家族を作る事だった。
— 現在 —
ゴールド、エマ、ヘンリーはイエローキャブから下りる。
そこはニューヨークのマンハッタンだった。
魔法の地球儀が指し示したアパートの前にやってくると、ゴールド
はアパート内に入るのを躊躇する。エマはまだ息子に来ることを
話していないのかと問うと、サプライズもまあ良いのではないか
と告げる。
ストーリーブルックにいたコーラはレジーナに対して何を考えて
いるのかと問う。レジーナはヘンリーのことだという。エマとゴー
ルドがあの子を連れて街から出ていったこと。止める前に既に
街から出ていった事を語る。コーラはあの子ならばまた用事が
済めば街に戻る事を告げるが、レジーナは例え戻っても一緒には
暮らせないと嘆く。
そんな中フックも二人の前にやってくると、ルンペルは何処に
行ったのかと問う。街の外にいった事を知り、街の外ならば魔法
が使えないのでアイツを殺せるというフック。しかしコールは
それは私たちにも同じである事を告げ、この街を出れば力を失う
と語る。レジーナは私たちには呪いはかかっていないので街から
出ても記憶だけは失わない事を語る。しかし問題は魔法だとすると
フックは自分に魔法は必要ないという。その体で戦えると思うのか
と問うと、コーラはわざわざ街の外まで行く必要はないと語り、
闇の王(ルンペル)が居ない間にアイツを殺せる唯一のもの(短剣)
を探せば良いと語る。
マンハッタンのアパート。
郵便受けを見るがベルファイアの名前は書かれていなかった。
恐らく偽名を使っているであろうこと。名前を見てピンとくる
人は居ないのかと問うがゴールドはないという。エマは自分は
逃げている人物を見つけるのが商売だとし、そういう連中は名前
を出したがらないものだとして、407号室とだけ書かれている
プレートを見てチャイムを鳴らす。「お届け物です」というエマ。
しかしそんな中非常階段から逃げる男がいる事を知る。
すぐにみんな気が付く中、ゴールドは自分では彼を追うことは
出来ないので、今こそエマに私への借りを返して欲しいと告げる。
彼を説得して欲しいとのこと。エマは代わりにヘンリーのことを
見ていてくれというと、ベルファイアを追いかける。
そして先回りすると彼にタックルをして脚を止める。
するとそこに居たのは11年前に自分のことを捨てたニールの姿が
有った。
互いに「何でここに居るのか」と疑問を持つが、エマの方が
憤り感は強かった。
「あなたはゴールドの息子なのか」
「今まで二人でグルになって私のことを騙していたのか・・・」
「あんたも向こうの世界から来たのか」
とエマは疑問をぶつける。ニールはゴールドって誰だと問うと、
ルンペルのことだという。その名前を聞くと、彼はここに連れて
来たのかと問う。余計なことはするなというニールに対して、
「ここで怒って良いのは私だけだ」という。あなたは最初から
全てを知っていたのか・・・なんの企みが有ったのか・・・
本当のことが知りたいという。ニールはオレはずっとアイツから
逃げて来た事を告げ、捕まりたくないのだという。ここではなく
バーで話合おうという。
ゴールドとヘンリーはホットドッグを食べながら話合う。
ヘンリーはホットドッグを買ってくれたことに感謝するが
ゴールドは寧ろ君にお礼を言わねばならない事を語る。君がエマ
をストーリーブルックに連れてこなければ、この全ては起こらな
かったのだという。君は素晴らしい少年だという。
ゴールドは息子に嫌悪感を持たれていることで落ち込んでいると、
ヘンリーは僕も捨てられたことを許したので、ベルファイア
も許してくれるだろうと語る。その時は僕の為だと思ってしたん
だという。しかしゴールドは我々が離ればなれになったことは
そう簡単なものではないと語る。しかし迎えに来たのだから大丈夫
だというヘンリー。
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エマはゴールドからかつての契約の元、貸したものを返してもら
うとして、一緒に息子のベルファイア探しに付き添って欲しいと
いうものだった。ゴールドは魔法の地球儀を使い息子がニューヨ
ークのマンハッタンにいることを知り、そこにいく。
ゴールドは息子のことを捨ててしまった過去が有り、和解出来る
か心配だったが、ヘンリーからは自分もエマに捨てられたが
許したことを考えれば、ベルファイアも許してくれるハズだとし
てゴールドを励ます。そんな中ベルファイアはエマたちの存在に
気が付いて逃げるが、なんとその人物は11年前に別れたエマの
恋人で泥棒だったニールだと判明する。
シーズン2の1話からクレジットされていたエマの恋人であり
ヘンリーの父親であるニールが再登場(3度目)。
シーズン2のスタート時の冒頭でニューヨークで過ごす姿として
描かれたのがニールであり、その時から伝書鳩を通してストーリー
ブルックの存在を知っていて、何らかのメッセージのやりとりを
しているようなことが描かれていた。
シーズン2の6話の中で若かりし頃のエマとヘンリーが逃亡生活
をしながら楽しく暮らす姿が有り、ドリームキャッチーもそこで
出てきたアイテム。この時ヘンリーの父親が分かって驚いた
記憶があるけど、今回のエピソードではなんとそのニールがゴールド
の息子だったというのだから驚きである。またこのエピソードの中で
オーガストからニールに対して宝物を見せられて、その箱の中身
には何が有るのかと思わせるものが有ったけど、今回その中身が
何だったのかということが判明する。
ニール3度目の登場にして分かったのが、上述したニールとゴールド
の関係であり、宝物の中身として入って居たのは、「お前はベル
ファイアだ」と書かれた用紙が入って居たこと。
またゴールドの妻であるミラが登場したのは実は2014年12月現在
僅か2話しかない。
シーズン2-4の中でフックによって奪われてしまうというミラの
姿が有り、ミラが酒場で泥酔していて、ゴールドに対して
悪態をつく姿として描かれていた。
ゴールドとしては過去の父親の影に悩まされている役柄で、
更に今回は「予言者と呼ばれる不気味な女性」によって操られて
しまった感じも有り、ちょっぴり不幸と言えば不幸と言えるかも
知れない。自ら徴兵を回避する為に、「脚を傷つけて負傷兵と
なって帰還する」という暴挙を見れば、「ダウントンアビー」の
トーマス伍長(元ホモ下僕)みたいだなというところに繋がる
けど、ゴールドが子供の為を思った行動が逆に負の方向へと
受け取られてしまうところは切ない。
しかしゴールドって近くに居たのにミラが妊娠していたことを
知らなかったのかな。帰還したらもう子供がいたしね。
幼少期のベルファイア(役:Dylan Schmid)のエピソードは
Season 1, Episode 8
Season 1, Episode 19
Season 2, Episode 21
Season 2, Episode 22
Season 3, Episode 4
と有った。
シーズン1-19では、ミラによって捨てられた後のベルファイアと
ゴールドの二人の生活としても描かれている。
その際に息子を手放してしまったこと。
予言者の言い回しの妙によって、最後はサプラーイズって感じで
戦場で子供は父親を失わずに別の形で失うというのだから酷な
ものが有った。
さてニューヨークでのエピソードも興味深い流れのオンパレード
だった。みんながみんな親と子が離れて暮らすことを余儀なくされ
ているので、親としての立場、子供としての立場の中で、それぞれ
に共通する心情を通して、互いに共感し合えるところに繋がって
いくものがあるけど、それにしては状況が複雑になってきたな。
ストーリーブルックに戻ればコーラたちが待っているし、
外の世界にいればいつでも殺される可能性を示唆している。
ゴールドが息子を取り戻すまでの概略を知っていたとしても、
一度はレジーナによって呪いをかけられて、エマによって呪いを
解かれるまでの間、ゴールドは一瞬でも”息子の記憶”を失うシーン
が有り、記憶を失うことへの抵抗感はなかったのか。そしてそれが
また計画通り元通りの関係に戻るかどうかも分からない中、
どのようにしてその流れを誘導できたのが気になる。
短剣の流れと同様にバックアッププランが存在していたのかどうか。
気になるのは、子供や妻が突然態度を一変させることかも。
過去の世界に於いて、ミラはゴールドに対して当初は徴兵に
いかないで欲しいとしていたのに、いざ帰還すると見下げるような
態度を取る。
エマに対するヘンリーの流れにしても、エマは父親の存在について
嘘を付いていたとはいえ、ヘンリーがエマに失望する中で、
エマも結局レジーナと同じだと発言する流れを見ると、事情も
知らないヘンリーの態度に腹が立つ部分も有る。そんな原因を
作ったニールに対しては無条件で受け入れるのかって感じで
何とも言えないものがある。
しかし折角ゴールドにとっては家族が一挙に増えて来たのに、
予言者によると、「少年が息子の元へ導きが油断してはならない。
その少年は別の何かを秘めている。お前の願いを叶えてくれるが
対価を伴う。その子はお前を破滅させる。殺すしかない」という
ことも有って、また複雑な事情が有りそうだ。
ただこうして見るとゴールドが無条件にエマたちの流れの側に
立場、ゴールドはコーラたちと戦いに集中出来るので見やすくなる
のだけどね。
しかしあの予言者ってなんのおとぎ話のキャラクターだったのか?
■その他
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メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、元ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋
グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー・ルーカス (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
ベル (Emilie de Ravin) 精神病棟に閉じ込められていた
— (Barbara Hershey) コーラ、レジーナの母
修道院長 (Keegan Connor Tracy) ブルーフェアリー
— (Sarah Bolger) オーロラ姫
— (Jamie Chung) ムーラン
— (Colin O’Donoghue) フック船長
グレッグ・メンデル (Ethan Embry) ストーリーブルックにやってきた
若い頃の予言者 (Brighid Fleming)
予言者 (Shannon Lucio)
ニール・キャシディ (Michael Raymond-James) ベルファイア
— (Rachel Shelley) ミラ、ルンペルの妻
— (Aaron Brooks) Soldier
— (Toby Levins) Sergeant
— (Carolyn Adair) Nurse
— (Primo Allon) Gadling
— (Spencer Drever) Boy
— (Mackenzie Gray) Hob
— (Matthew Hoglie) Soldier
— (David Quinlan) Father
七人の小人 (白雪姫を助けるドワーフ)
— (Mike Coleman) ハッピー
ウォルター (Faustino Di Bauda) スリーピー
— (David-Paul Grove) ドク
— (Jeffrey Kaiser) ドーピー
Mr.クラーク (Gabe Khouth) スニージー 、雑貨店
— (Mig Macario) バッシュフル
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋
— (Ken Kramer) ボシー