第10話 輝く骨の秘密 The Diamond in the Rough
脚本/Nkechi Okoro
監督/Alex Chapple
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パラノーマルアブノーマリティーズ。
レポーターのパーマー・ヘストンは超常現象を探して採掘場よ
のライブ中継する。1923年の殺人事件以来、ここでは多くの
超常現象の目撃情報が寄せられていた。
そんなテレビ番組を一人で見ていたスイーツ。
ヘストンは今夜は満月なので幽霊が現れるには条件が良いこと
を告げる。動物が出てくる音に驚きながらも、これは超常現象
の前触れだとして説明する。鼻で笑いながら視聴していたスイ
ーツ。しかしヘストンは洞窟に信じられない光景が有るのを
目にする。これでXXなエミー賞が取れるのではないかとして
ヘストンは興奮する。スイーツもまた何なのかとして驚く。
ROYAL DINER。
ブレナンとアンジェラは食事をしながら、会話していた。
ブレナンはリチャーズ博士が10世紀にブルセラ症を見つけたと
いう話をして、人類初の症例だとして凄い事を語る。
ブレナンはアンジェラに対して、あなたも復顔では誰にも
負けていないと語る。これって誉めているんだというが、逆に
アンジェラは最高に落ち込んでいる事を語る。私は芸術家だった
が、気がつければ何年も好きな事をしていないという。
ブレナンは今の仕事は天職だというと、アンジェラの絵は大好き
だと語る。しかしアンジェラは貴方が好きなのは私が8年前に
描いた絵でしょと問う。
そんな中ブレナンの元に電話が鳴り、洞窟で発見された遺体が
ラボに運ばれて来たとの報告を受ける。アンジェラにもその
事実を伝えるが、彼女は食事をしてから行くので先に行っていて
欲しいと語る。ブレナンは働き過ぎじゃないのかとし、疲労
でアクチンとミオシンが阻害されるので気分が落ち込むことを
語る。私は平気だというアンジェラ。
ブレナンは遺体発見現場で調べたかったことをブースたちに
伝えるが、ちゃんと遺体を運ぶ過程は全て撮影して来たことを
語る。頭蓋骨の大きさ、上顎弓から見て白人女性だという。
ダイヤが付着している原因は何か?と尋ねるが、ただ付いていた
だけだという。方解石に雲母片、ブドウ石だというホッジンズ。
どれも採石場にある鉱石だというカム。流出水には結晶が
混入していることを知ると、遺体が有った場所に小川の水が流れ
込んだのかと問う。熱で水が蒸発して結晶が骨についたようだという。
半ズボンが足首まで下がっている事からレイプの可能性が有った。
死亡推定時刻を尋ねるブース。腐敗して動物に喰われ肉は3日で
なくなること。結晶付着には3日かかるので6日でこの状態にな
ったという。死因は何なのか?と問うと、結晶を取り除いてから
ではないと調べられないという。ウェンデルは足が変だと告げる
と、両足の第二足骨に骨折痕が有るという。三角骨障害の痕跡
も有るというブレナン。そんな会話について行けず、ブースは
復顔が終わったら知らせてくれと出て行く。
足の異常の写真を見るブレナンとアンジェラ。
種子骨炎、中足骨痛症、腱鞘炎、26個の足の骨が全滅して
いるという。このX線写真で原因がわかったというブレナンは
上下の反復運動を続けた為のものだという。ダンサーとか体操
選手だとすると、アンジェラはターゲットを絞って失踪者検索
をすると語る。ブレナンは先ほどのダイナーでの会話の続きで
どんな職業でも欠点は有ると語り、芸術にも犠牲がある事を語る。
そんな中遺体はカタリーナ・ワーズだと分かる。
捜索願いを出したのはケンドリック・マントロフ。ダンスの
パートナーの男性だという。
ケンドリックとカタリーナがダンス大会に出場している映像を
見る。ケンドリックによると東海岸大会での準決勝で勝った時
の映像だという。居なくなったのは引退するという意思表示かと
思ったとのこと。死なない限りは練習を続けているハズだという。
普通の生活を望んで引退したかったのかも知れないとスイーツ
は語る。彼女の母はドイツにいるが、疎遠だったと聞いて
いるという。女性はオレと踊る為ならば人を殺すぞという
ケンドリック。現在のパートナーはブロッサムだという。
スイーツはパートナーが見つかるのが早すぎないかとして容疑者
の可能性が有る事を告げると、選考会まで3日なので早すぎる
ということはないという。テレビショーの「トップダンサー」の
オーディションに出るのだという。
スイーツはブースにこれまでに分かったことを報告。
被害者は彼と踊る為に3年前に入国していること。2人の愛称は
スペシャルKと呼ばれ東海岸ではトップの社交ダンサーだという。
番組で大金を稼ごうとしていたこと。二人は寝るような関係だ
ったのか。性的虐待中に殺された可能性が有るという。
彼は彼女に関係を迫ったが拒絶された殺したのか。そんな中、
ブースはスイーツに自分は学費の為にダンスを教えていたことが
有るという。時給30ドルで熟女に教えていたとのことだった。
スイーツは含み笑いを浮かべながら”ジゴロだ”と語る。
ケンドリックは人を殺してでも踊りたい程の男なのか。
テレビに出れば50万ドルは稼げること。優勝すればCMやツアー
でその10倍は稼げるというが・・・
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超常現象を調べるレポーターが其の名の通り奇妙な遺体を発見
する。骨に結晶が散りはめられて光り輝く遺体。
骨の摩耗具合からダンサーが被害者だとして行方不明者と照合
すると、東海岸で有名なダンサー、ケンドリック・マントロフ
のパートナーだったカタリーナだということが分かる。
なんだかもの凄くつまらない。シーズン8は完全に終わって
いる気がする。
過去「アメリカン・アイドル」とのタイアップのようなことが
有ったので、「アメリカン・ダンスアイドル」とのタイアップ企画
が有っても不思議ではないのだけど、専門分野以外のところでドラマを
回していく辺り、末期的症状のように思われ、動もすれば
段々と「ザ・ファインダー」化していくんじゃないだろうかという
一抹の不安さすら感じる(笑)
ブースが元ダンスの講師みたいなことをしていたとか、ブレナンが
突然踊りに目覚めるとか、なんでそんな設定を加えなければいけない
のかという感じの流れだけど、最近のブレナンのテンションから
すると、こういう流れを示唆するところも有ったのかなと思う。
毎回ラストでブレナンのちょっと変わったリアクションに微笑ましく
感じて居るのだけど、それが全編に渡って描かれると、妙な痛々し
さを覚えるね。
そもそもビジュアル的にダンサー向きじゃない二人。
ブレナンはまだ妊娠・出産の影響が有るので、体系的にはふっくら
しているし、視線は巨大化している胸にばかり目が向いてしまう。
ブースは筋肉質なので、ダンサーのようなスラっとした体系
からは随分とかけ離れており、時々踊りに関してウンチクを語る
ところは妙な違和感が有り、ノリノリでステップを踏んで、
プロ相手にアドバイスをするところを見ると、なんだかなーって
感じ。
潜入している時は別に良いんですけど、神聖なラボにまであの
衣装で来るとかあり得ない感じがするし、これまでのブレナンに
すれば、ダンスのオーディションにラボのメンバーを呼んだり
はしないよなぁ。
バック&ワンダで潜入するのは、過去にもボウリングチームに
潜入したS6-23とか、S4-12の中でもサーカス団に潜入する際にこの
名前で潜入したことが有った。
そもそもなんで潜入するのか?という問いかけをしていたところ
が有ったけど、まさに潜入する必要すら感じ無かった。
FOXの「バーン・ノーティス」でも同様にスパイであるマイケル
とかサムは別人となって別のキャラクターを演じることが有る
けど、FOXさんの設定はこういうのが好みなのか。
屍が綺麗に装飾されているみたいな流れを見ると、ザックが関与
していたゴルモゴンのネタを思い出すな。
シーズン8になってからやたらとアンジェラの中では、精神的に
不安定になることが多い。自分は無能だとか、今のままで良いのか
とするようなリアクションが多いのだけど、赤ちゃんを産んだばかり
なのに、芸術家のようなことをしていくのだろうか?
ホッジンズがカミールに対してアンジェラの件で相談していて、
アンジェラの負担を取り除こうとしていた。私はウソはヘタ
だからというカム。あっさりアンジェラからはホッジンズの
仕業だとバレて”殺す”と言われていたけど、ホッジンズの優しさ
故のことというのは明らかに分かるので、その辺はもう少し
アンジェラも察してあげても良いのにね。
インターンはウェンデルだったけど、骨をボキボキ折ってしまう
ところとかちょっと笑えたかな。骨に付着した結晶を取り除く
為に、ホッジンズに対して「ラボのキングは過去の物?」みたいな
言葉で挑発していたけど、ホッジンズもそれに乗ることもなく
対処していた感じ。
結局事件は娘が犯人なのかと思わせ、毒を盛ったのは確かに娘
だけど、実際には恋人が行ったことだった。首の骨を折ったという
ことからも男性の力だろうとして、まとめているところが有った。
■検索用キーワード
・フーテナニー
・多くの母系社会で娘は母親の地位を上げる手段となる。
・オクタデシル ジメチル アンモニウム塩化物だ
・「君の体は左右非対称だろう?」「腸骨枝が非対称なだけよ」
・ジョン・シンガー・サージェントの絵
・ヘンリー・ホワイト夫人
・普通鉛の味で気づかないか?酢酸鉛は水溶性の鉛塩だが鉛糖と
呼ばれて甘いんだ。男性用毛染めの原料とか布の染色に使われている
・ロジゾン酸ナトリウムを使う。硝煙反応の検査と同じで、鉛ならば
硝酸溶液で布が赤くなる。
■使用された曲
・Babe I Like Your Walk by Neville Ivey
・Dirty Love by Gin Wigmore
・When The Morning Comes [feat. Amy Smith] by Jon Allen
テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、”カム”
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) FBIの心理学博士
ウェンデル・ブレイ (Michael Grant Terry) インターン
レイラ・セラーノ (Sarah Scott) 娘、ダンサー
モーリーン・セラーノ (Marta DuBois) レイラの母、ステージママ
パルマー・ヘストン (Vince Corazza) テレビレポーター
— (Alison White) Registrar
本人出演 (Mary Murphy) 審査員
本人出演 (Tyce Diorio) 審査員
— (Leslie Augustine) Ballroom Dancer
— (Jonny Beltran) Dance Official
ケンドリック・マントロフ (Dmitry Chaplin) 東海岸一のダンサー
カタリーナ・ワーズ (Eliana Girard) 被害者の女性ダンサー
トミー・ケントナー (Andres Perez-Molina) 劇場の作業員
ブロッサム (Vai Tiare) ケンドリックのパートナー
ロッコ (Chehon Wespi-Tschopp) ダンサー
— (Harrison White) Janitor