第12話 悪魔の帰還 The Corpse on the Canopy
脚本/Jonathan Collier
監督/Rob Hardy
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クリストファー・ペラント・・ボクは犯罪者ではないと訴える
が、彼は政治的ハッカーであり、スイーツによると社会から孤立
しズバ抜けたIQの持ち主だという。アンジェラは犯人は背骨で
暗号を作り、遺体の骨にマルウェアを仕込んだ事を語る。仮釈
放される際に監視用の足輪をつけていたが、彼には足輪など
どうにでも出来るという。ハッカーではなく殺人犯だと。
FBI捜査官・フリンによるとどの政府機関もペラントの事を
シロと見なしているという。ブレナンは遺体を見つけた際に、
この遺体の人を知っているとし、私の友人を殺したのだと語る。
マックスはブレナンに不利な事実がどんどん出てきていること
を告げ逃げる様語る。ボッジンズは俺たちよりも賢い気なんだ
と告げる。映像に細工した方法が分かればブレナンの容疑が晴れる
とする中、アンジェラはその暗号を解いて無実を晴らす。
しかしペラントはペラントではなくなったとし、エジプト国籍
のバッサム・アルファヤトになったとしてキャロリンは告げる。
彼は過去を消し去り新たな身分を作ったのだという。
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アンジェラとホッジンズが寝ている中、マイケルの泣き声に
気が付く。ホッジンズはアンジェラにマイケルが泣いていること
を教えようとするが体が重かった。天井から血が滴り落ちるのを
知り、目が覚めると急いでマイケル・ビンセントの元に駆け寄る。
マイケルが寝ているベビーベッドには花びらが置かれていた。
更にホッジンズらの寝室の上には遺体が有ることが分かる。
アンジェラたちは眠らされていたのだという。ホッジンズが通気口
に穴が開いているのを見つけたという。ブースとブレナンは
アンジェラたちの家に行く中、アンジェラは怯えていて、信用出来る
のは私たちだけだと言っているという。犯人はペラントだと思って
いるというブース。
遺体は皮膚が派がされていて、下顎骨と内臓、性器も切除されて
いた。眼窩の上外側部から判断すると被害者は男性だというブレナン。
組織の切断の仕方を調べれば誰の犯行か分かるかも知れないとし、
カムに判断してもらおうという。とにかく証拠が必要だと。
ベビーベッドには花びらが有り、花はエジプトのサフランだった
とホッジンズは語る。エジプト人は太陽の復活を象徴する花として
サフランを崇めているとブレナンは語る。ペラントは皮膚を剥いで
花を置くという殺害方法を採っていたので彼の仕業である可能性
が高かった。しかし何の為に戻って来たのか。ホッジンズはオレは
ヤツを殺しかけたので報復に来たのかもしれないと語る。しかし
ブレナンたちは他にも何かが有るハズだという。ペラントは俺たち
を狙っている・・誰かが殺される前に反撃しなければならないと
ホッジンズは訴える。殺人犯を殺す事に抵抗はないというブレナン
だが、殺しのスキルを持つのはブースだけだという。ホッジンズは
ブースに今まで何人殺したのかと問うが、ブースは殺したのは戦場
だけであり、命令が有ってのことだという。俺たちはルールを守る
とし、極秘にルール通りに動こうというブース。取りあえず鑑識
とカムに連絡するというブースとブレナン。
ジェファソニアンには軍で使用しているバリアを使い情報漏れを
防ぐようリフォームする。
ブースとキャロリンとスイーツがやってくると、高度な訓練を
受けたスクインツたちを政府の金で休暇を取らせるのかという。
ブースは極秘の捜査の為で今後は携帯にはプリペイド式を使い
パソコンは禁止だという。
ホッジンズはカムに対して血液を調べてくれと語る。電位差計
での分析。ガンマ測定も頼むという。カムは橈骨動脈に針を入れ
ているのだから静かにしてと語ると、ホッジンズはガンマ測定
でGGT値が出る事を告げ、値が高ければフェノバルビタールを使って
俺たちを眠らせたという証拠だという。カムはホッジンズに
対してあなたは自分の仕事をするよう告げ花びらを調べるのだ
と語る。
「どうしたらこんなことが出来るのか理解出来ない」というアンジ
ェラ。あまりに酷い殺し方だったが、ブレナンは、「解剖学
の深い知識が必要で、とても鋭い刃の切断器具が必要で、床には
排水溝が有ると良い」と方法論を語る。
被害者は男性で身長は185.4cm、体重は皮膚と体液、下顎骨と内臓の
ない状態で56.7kg・・元々は95kgくらいだろうとのこと。上顎歯
の摩耗から30歳代後半で、第4肋骨の幅から白人だろうとのこと。
腐敗がないことから死後24時間は経過していないという。
ブレナンはこれはペラントからのメッセージだという。皮膚が剥がさ
れ、下顎骨がないことの意味とは何か。
X線では肩甲骨にいくつかの小さな損傷が有り、骨盤の傍の筋肉に
破片が詰まっているという。腸骨筋の辺りだというカムとブレナン。
筋肉の修復具合から見て一年以上入って居た物質だった。
アンジェラはカムがこの事件を普段と同じように扱っている
ことに違和感を覚える。ブレナンはプロに徹しているのだという。
私も逃げて居た時には恐かった事を告げると、ブレナンに対して
アンジェラはどうやって克服したのかと問う。中米、アフリカ、
東南アジアの戦争被害者に会ったが彼らはもっと酷い目に有った
事を告げ、彼らは何か集中出来るものを見つけることで克服した
のだという。達成すべき目標を定めるのだとし、それで乗り切る
のだという。ブレナンはペラントを止めようと語る。
クリストファー・ペラント。1986年デンマーク生まれ。
アメリカ育ちだが今はエジプト国籍でバッサム・アルファヤト
だという。しかし今はそのバッサムの記録も全て抹消されて
いるという。キャロリンはそれならば誰を捜せば良いのかと
問うと、ブースとスイーツたちはこれまでの事件のことを振り
返る。
最初の被害者はキャロル・モリシー。ペラントの高校時代の
カウンセラーでスタンフォード大への推薦状に悪い事を書かれた
為に殺害したという。インゲル・ヨハンセンとエズラ・クレーン
はペラントと個人的な繋がりはなかったとし、彼らの遺体を
道具に使ったこと。イーサン・ソーヤーは動けなくして狼に
喰わせたという。段々と巧妙になっているという。
そんな中、FBI捜査官のフリンがブースたちがしていることに
気が付いて近づいてくる。スイーツは現在扱っている反社会的
人格障害の事件にペラントの資料が必要で話合っているだけ
だというが・・・
アンジェラは遺体から復顔図を作ったとして3パターンの絵を
持ってくる。下顎骨がないので顔が定まらないとのこと。
ブレナンは肩甲骨の損傷は皮膚リーシュマニア症から知れない
と語る。カムは国内にはいない病気だろうとし、イラクの兵士が
スナノミに噛まれて感染したことはあるという。
ホッジンズは体内の金属片は爆弾の破片かも知れないと言っていた
というアンジェラは現在組成分析をしているという。
中足骨にある疲労骨折はパラシュートによるものかも知れない
こと。大腿骨の顆間窩(かかんか)には骨棘(こつきょく)が認め
られるとし、血液中に窒素ガスが発生したのだという。よく
ダイビングをしていたのだろうと。総合すると遺体の人は特殊
部隊に居たのかも知れないとブレナンたちは分析する。
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アンジェラとホッジンズが寝ている際に彼らの家に何者かが
侵入し、全身皮を剥いだ遺体が天井から吊されて発見される。
ホッジンズは急いで息子のマイケルの無事を確認しに行くと、
ベビーベッドには花びらがまかれていた。その犯行の手口から
逮捕直前にエジプト人となって国外に逃走を図ったペラント
による仕業であり、あの時(S8-1)ホッジンズはペラントの首
を絞めて殺そうとしたことから、自分に復讐に来たのではない
かと告げる。室内にまで侵入されたこと、そして妻子を恐怖
に陥れたペラントのことを許せないとするホッジンズだが、
彼らと捜査機関の間ではペラントに対する捜査の視線に隔たり
があることを知り失望する。ブースたちにことの重要性を説く
中で、ホッジンズはなんとしてでもこの犯人を捕まえる為に
証拠を見つけ出そうとする。ブレナンたちは遺体が送られた
理由が分からずどんなメッセージ性があるのかを追求していく。
「でた!」(c)ますだおかだ
個人的にペラントに対する不快感がもの凄く、見ているだけ
でむかついてくるキャラクターの一人。別にブレナンとか
アンジェラたちが狙われているから・・という理由で嫌っている
のではなく、顔を見るだけで嫌悪感が出てくるというところが
ある意味では凄い。
色々と各分野のスペシャリストが揃うラボの中でそんな人たち
の全ての人たちのスキルさえも凌駕していく万能の殺人鬼の
ペラントという人物。頭が良いことも分かるし、ハッカーとして
の能力は認めるところなんだけど、なんでそれ以外のことにも
精通しているのかに関しては、まるで説得力がない。
ということで、いい加減早いところ解決して欲しいところ。
ただこのドラマのスタッフはこのペラントのことを気に入っている
のか、今後もこのキャラクターとの付き合いは長く、最新シーズン10
にまで顔を出しているところを見ると、今後とも不快感指数が
高いことになりそうだ。
ただドラマとしては、チーム一丸となって難題に挑むという
意味ではこういう天才肌の男からの挑戦は盛り上がるのだろうし、
彼らが本気を出す為にもラボのスタッフが狙われるという状況設定
を作ることが大切なんだろうね。
デジタルではなくアナログ的手法(エニグマ暗号機)を使って連絡を
取り合い、隠密行動でペラントを追い込んで行こうとする。
別に特殊部隊としての訓練を受けた訳でも無さそうなのに、
ペラントが歴戦の特殊部隊の大男を出し抜いたり、ブースたち
の追跡を交わすなど最早取り留めもないなという状況だ。
遺体を特定するまでに相当時間がかかるところが有った。
一度兵士として登録されているのであれば、なんか痕跡がありそう
な気がするけどね。
被害者が海軍特殊部隊にいたザビエル・フリーマン。
2008年に除隊し、今ではセルベラスという世界一大きい傭兵派遣
会社に勤務していた。
痕跡を追っていくけれど、後手に回り、フリーマンの部屋を調べた
頃には、ホテルの領収書(カイロとドバイ)、そして銃のロッカー
には一般の兵士ではなく金で雇われている殺し屋が使う武器が
隠して有った。大量の副腎皮質ステロイドが使用されており、
第4・5頸椎には死ぬ前につけられた条痕が有り、針でつけられた
ものだという。
結局彼を拷問したところで、力の誇示をしたかったのか、それとも
単に身分証を受け取り、セルベラスに侵入しようとしただけなのか
もよく分からない。
ホッジンズの執念で、リドカインを自ら吸引して肺の生検を
しようとする。アンジェラはそれを知り自分も協力するとのこと。
「Dr.HOUSE」のS7-22の中でハウスが自ら腫瘍を取ろうとして
手術するシーンが有ったけど、相当なことをしているよな。
分析の結果、二酸化炭素、窒素、酸素、亜酸化窒素、少量の
セホラルラン(C4H3F7O1)という麻酔ガスを使っていることが分かり
そのガスを使っているメーカーがカンティリバー傘下の会社にある
という。カンティリバーグループはジェファソニアンの資金の
半分を提供している会社であり、ホッジンズが相続した会社だけど、
こんなところからもホッジンズをターゲットにしたということが
分かるものなのかな。
またブレナンの元には謎の指が贈られてきた。
生物学上の分類では霊長類で指の関節から判断して真猿類。
爪が平らな所からしてオナガザル科であり生息地は北アフリカ限定。
気泡から判断するとマカク族、基節骨から末節骨までの長さから
するとマカカシルバヌス(バーバリーエイブ)だという。
ローマ時代の解剖学者ガレノスはバーバリーエイプを解剖して
人間の体の仕組みを調べた人で彼の業績は16世紀までは受け入れられて
いたけど、現代解剖学の父であるヴェサリウスがガレノスの重大
な誤りを指摘したこと。
フリーマンの遺体はヴェサリウスに見立ててラボに送ってきていた。
しかしヴェサリウスの図と比較して違う所を調べると、MELYCU
という文字が現れ、組み合わせからリュケイオン(LYCEUM)だと突き
止める。その名前はアリストテレスの教えてきた学校ということで
学校を標的にしていること。
ペラントの人生が乱れた原点が学校のカウンセラーにあるところを
考えると、ペラントがヴェサリウスがガレノスの誤りを指摘した
という問題に同期して、ペラントの問題を指摘したカウンセラーの
キャロメ・モリシーに対する恨みへと行き着く。学校に対する
恨みがあるのか標的は学校だったけど、セルベラスに侵入したのは
MQ-9無人機を乗っ取る為で、それを使ってカンダハル州に攻撃を
仕掛けるというものだった。
よく分からないのが、無人機が使われていたのはアメリカではなく
アフガニスタンだったのか?
アフガニスタンに居た時にみた数字で、MGRSの座標、グリッド指示
方式の数字が流れていた。
こんなことが出来るのであれば、ペラントはアメリカに原爆を
落とすことも可能だし、アメリカ中の銀行から金を吸い出すことも
出来る気がする。世界大戦だって起こそうとすれば出来るのでは
ないか?
出入り口に設置されたガトリング銃がペラントによってハッキング
されて、フリンに当たってしまったけど、これって昨日放送され
た「ニキータ/NIKITA」S3-2でのバーコフが行ったものと同じだ
ったな。
ペラントが仕掛けたのは、ホッジンズの口座の金を銀行から引き出す
ことと同時に無人機を小学校に着弾させることにあるのだという。
銀行口座のシステムの流れと無人機のコントロールシステムの流れが
リンクしている辺りが謎だけど、その選択を強いることに意味が
有ったようだ。
不正送金された金って取り戻すことは出来ないんですかね。
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