第21話 法廷ゲームの結末 The Maiden in the Mushrooms
脚本/Lyla Oliver
監督/Jeannot Szwarc
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二人のカップルは宝探しのイベントの為に廃墟にやってくる。
宝探しのヒントがここに隠されているのだという。デニースは
プロを雇って企画したものだとすると、普通のパーティーで
良かったのに・・という。地下室には大量のキノコが生えてい
た。ライアンとクリスティには負けられないという二人は
一生懸命その近くを探す。ビンみたいなものが土の中に有ると
して取り出すとなんと人の頭蓋骨だった。
ブースは託児所からクリスティーンを連れて帰宅する。
ブレナンに対してクリスティーンが描いたという絵を見せると
芸術家だろうとしてブースは語る。ブレナンもこの絵には
抽象表現主義の輝きがあるとし、ワシリー・カンディンスキー
とか、フリーデル・デュバスみたいだとして、タッチが素晴ら
しいとオヤ馬鹿ぶりを語る。そんな中ブースは託児所の所長から
話がしたいと言われている事を告げる。クリスティーンが
他の子を噛んだと言っているのだとし、ブースは子供は噛むもの
だという。しかしブレナンはクリスティーンは私の子なので
そんなことはしないという。
そんな二人の元に事件が有ったことを知らせる電話が鳴る。
ブースは助かったというが、電話を切った後、ブレナンは
一体どの子を噛んだのかと問う。エマだとすると、あの子は
こんなが歌を歌うだけで泣く子だという。
遺体が発見された現場へいく。
ホッジンズは現場に見事に生えているキノコを絶賛。
マンネンダケ、エノキダケ、ホワイトブナシメジ、ニガクリタケ
まで生えているという。ブレナンは頭蓋結節と眼窩上縁から考える
と被害者は白人の女性だという。頭蓋縫合から見て20代半ばだ
と。性的暴行の形跡はあるのかと問うが、カムはズボンを履いて
いるので無さそうだという。カムは遺体にキノコが生えるなんて
凄いというがホッジンズは、遺体の下から突き抜けてきたのだという。
胞子が土の中に埋まっていたのだと。遺体から体液がしみ出して
それが栄養分になったのねというブレナン。
ブレナンは突然ブースに物的証拠は有るのか?と問う。
ブースは叫び声がしたので先生が振り返ったらエマに歯形が
ついていて、近くにクリスティーンが居たのだという。ブレナン
は他の子が噛んで逃げたのかも知れないという。カムは一体何の
話をしているのよと語る。ブレナンはホッジンズに対して
マイケルは他の子を噛んだのかと問うと、子供にはよくあること
で平均的行為だと語る。
この地域で誘拐や拉致の報告はないとのこと。カムはミス・キノコ
は死後どのくらい経過しているのかと尋ねる。キノコの柄の長さ
から見て遺棄されたのは20日から30日だというホッジンズ。
ホームレスなのか?とするが、ブレナンは歯が綺麗だと語る。
カムは指の爪もマニキュアがしてあり綺麗に塗られていることを
語る。身だしなみはちゃんとしていること。カムは現場に
エバランの靴が落ちているとし、美しい高級レザーの高い靴だと
いう。こんな靴を買える人がこんな物騒な地域に捨てられたのは
何故なのかと告げる。
ホッジンズはラボに戻るとホワイトブナシメジは抗酸化物質が
豊富だと語る。死体に生えた地元産キノコを売るかとし、
ホッジンズは現在懐が寒いことを愚痴る。アンジェラは給料が
出て暮らしているのだからそれが普通だという。稼げれば幸せ
というものでもないというフィン。しかしホッジンズはフィン
(オーピー)に対して、俺は息子をリスの砂肝と具無し汁で育てる
気は無いのだという。アンジェラはカンティリバーグループが
破産してから家を抵当に入れたりしてウチも大変なんだと語る。
骨を篩にかけることになる。
スイーツは服から見て被害者は高級志向。靴は摩耗からして
サイズが有っていないこと。服は家で直した後があるという。
ブースはそれを聞いて「プロジェクトランウェイ」の見過ぎだぞ
というが、スイーツは被害者は収入以上の生活をして見栄を張って
いるとし、上昇志向の人だという。世間には偽りの姿を見せて
いて嘘付きだと思われていただろう事を告げる。また遺体が
うつ伏せにされていることから、後ろめたい為に顔が見えるように
避けた可能性が有り、顔見知りの犯行かも知れないという。
ブーツはスイーツに対して子供が噛むってのは普通だろうと問うと
平均的行為だという。しかしブーツは平均的行為とブレナンの
前では言うなとしそれを聞くとスイッチが入るぞという。
カムとブレナンは遺体の骨からヒビが見つかったという。
後頭骨だとし、頭を殴られたのだという。ただし気絶した程度
のキズで死因ではないというブレナン。カムは被害者の爪から
上皮細胞を採取したのでDNAを調べるという。
ブレナンは多発骨折の跡が見られるとし、末節骨、中節骨、
中足骨にもあるという。カムは爪の中のものは上皮細胞ではなく
繊維だと語ると、ホッジンズに調べてもらうという。
アンジェラは復元した顔を失踪者リストで照合した結果、
レベッカ・ピアース(25歳)だと判明。届け出を出したのは
トルーディー・モリスだという。それって「市民法廷」の判事
かという。ブレナンはどういうことなのかと問うと、人気の
テレビ番組のももので、みんなからの苦情に裁きを下す番組
とのこと。みんながくだらないことで言い争うのが楽しいという
アンジェラ。人の不幸は楽しいものだとすると、ブレナンは
悪趣味だと語る。
ホッジンズの元にフィンがやってくると話したいことがある
という。しかしホッジンズはシンセシオミア ヌディセタだとし
この大きさからすると死亡は20日から23日前だという。
サーストン(ホッジンズ)に対して無視するのは止めてくれとし
俺は怒っているのだという。これを食べたのかと問うと最後の
一ビンだったのだという。付箋が貼ってあったハズだとするが、
あの冷蔵庫はみんなの共同冷蔵庫だという。また買っておくよ
というホッジンズに対して、これはバァちゃんの特製ソースで
もう婆ちゃんは亡くなっているので食べれないと語る。
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金の有りそうな女性の遺体がワトントンの中でもが治安の悪い
地域の廃墟のビルで発見される。白人で20代半ばの女性だという
ブレナン。スイーツのプロファイルでは被害者は収入以上に
見栄を張る上昇志向の人物で、周りにも自分を偽っていたであろう
ことを告げる。更に遺体が遺棄された状態から知り逢いによる
犯行だろうとして目星をつけていく。復顔作業からアンジェラは
被害者はレベッカ・ピアース(25歳)で失踪者届を出しているのは
テレビ「市民法廷」で有名なトルーディー・モリス判事だと語る。
幾つかの細かいエピソードの集合体って感じだったね。
一番気になったのは・・・
「ホッジンズ、髪切った?」ってことだったかも(笑)
ドラマとして簡単に分けると
・ブレナンの娘・クリスティーンが保育園でエマを噛んだ事件
・ホッジンズがフィンのお婆ちゃんのソースを食べてしまう件。
・事件の被害者が人気テレビ番組の関係者でテレビ番組とのコラボ
BONESとFOXのバラエティ番組のコラボネタは多いけれど、
今回は色々とみんなが仕事を私用に利用するということが多く、
ちゃんと仕事して!って感じのネタだったかな。
「CSI:科学捜査班」の中でも、ネットに散布されている死体の写真
を見てみんなで偽物か本物なのかということを精査していく
エピソードが有ったことを思い出しますが、プロの専門家・分析家
が今まで行う遺体に向き合う仕事以外のことにその能力を振り分けて
利用していくところに楽しさが詰まっているようなエピソードだった。
ブレナンの赤ちゃんネタは、彼女にとっては傲りのような親馬鹿のよ
うな微笑ましさと彼女らしい”ウザったらしさ”によって平均的な
子供ということを嫌いことに拘る彼女の意味不明な努力を以て
ドラマを盛り上げていく。時に心理学者のスイーツに赤ちゃんが
噛むことの性向を尋ねてみたり、同じ子育て仲間のホッジンズに
話を聞いてみたり、フィンでさえもブレナンに助言する。
ただフィンの場合、僕も赤ちゃんの時は喰いまくっていました!
との発言に対して、ブレナンからは、「あなたはママ父を殺して
少年の更生施設に入っていたんでしょ」とし、更には「施設への
盗み、器物破損」をしたということで思いっきり当てにならない例
として反論されていた。
ブレナンが行ったのは、アンジェラに頼んでエマについた歯形を
クリスティーンのものと比較すること。アンジェラトロンを
そんなことに利用するなんて・・って感じだけど、みんな余裕だね。
・ホッジンズが食べてしまったフィンの祖母のホットソース。
ホッジンズとフィンが互いにサーストンとオーピーと呼ぶ関係
にある二人。
登場するインターンについてし以下に求めて置いたけど、
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/bones/bones.htm
二人がこう呼び合うようになったのもシーズン7の2話からだっけ
か。
ホッジンズが何の気なしに食べてしまった冷蔵庫のソース。
実はフィンの祖母の最後のソースだったらしい。そんな大事な
ものをここに持って来たら食べられてしまうのも自明の理って
感じだけどね。
これもまた質量分析計などのジェファソニアンの最新装備をソース
の分析の為に利用してしまうという恐れ多い事が行われた。
「赤ピーマン、黄色ピーマン、トウガラシ、トマト、ニンニク、
タマネギ、クミン、塩、ブラウンシュガー、酢・・あと1つが何か
分からない」というホッジンズに対して、”それは愛です(キリっ)”と
語るフィンの姿が有る。
「お前の唇をヒリヒリ言わすやみつきなものになる」と発言した
際に、ラボの人たちの勘違いする視線の冷たさ(笑)
結局最後の一つはアフラモムムメレグエタ(ギニアショウガ)が
隠し味として入って居たとのこと。西アフリカの泡岩の沼地で
取れるものだとしていたけど、どうやって手に入れていたんだって
感じ。恐るべし婆ちゃんだ。
この流れに乗じて、フィンとホッジンズはこのソースをフェニガー
のレストランに売り込みをして、商品名も「オーピーとサーストンの
ホットソース」と名付ける様子。しかしホッジンズの親族の会社
カンティリバーグループが破産していたというのは驚き。
盗まれた金ってFBIとか追跡しなかったのだろうか?
このソースを使ってアメリカンドリームは実現するのか。
「CSI:NY」で安眠枕を作って日本メーカーから高額特許料で売った
シドのエピソードみたくなったりするのか。
・人気テレビ番組のコラボ
アメリカだととにかく生活密着していたり、リアリティ型のドラマ
が流行っているし、日本の様に芸能人だけがテレビで活躍するもの
ではなく、一般の視聴者が参加して色々と楽しむ事情が有るので、
この法廷も正式な法的効力はないのだろうけど、一応テレビの影響
を考えると、市民がみんなで裁くことで楽しむ意図が有る様子。
元々陪審員制度が確立されている国なので、市民が裁判に関与する
機会もあるんだろうけど、こういう番組は面白いかも知れないね。
肝心の判事が酒を飲んで現れたりして最早滅茶苦茶だったけどね。
■肝心の殺人事件
色んな骨に骨折した跡があったな。
容疑者もストーカーの男性だったり、ジルという部下が出世の為に
殺したのかと思わせたり、2年間付き合っていたクリフという廷吏
が出てきたり。
またプロデューサーは問題のあり法廷で取り上げる人を捜して
まわっていたことも有り、そういう人物によって逆恨みされた
とされる可能性も否定出来ないところではあった。
色んな可能性の中、フィンがナマズのソースを食べている際に
ナマズの骨を見て閃いたこと。アンジェラがあんまり慌てて
食べると喉に骨が刺さるといったことがヒントになったのかな。
被害者は首を絞められて窒息死させられていたが、不思議と首の
骨は折れていないということで難しいところが有った。
死亡時に入った骨のヒビを見ても、距骨と踵骨も腓骨遠位端にも
ヒビが入って居て、堅い地面に落ちたことを臭わすものの、脛骨と
腓骨が普通は足の下部に突き刺さり、腰椎は圧迫骨折が見られる
ハズなのにそれがなかったこと。
スカーフを使って首つりした状態で落としたこと。
アイリスという犬の共同親権を持っていたが、レベッカは仕事
優先で犬を首つりで死なせていたことから、同様のやり方で殺害
したのではないかとされるものだった。ブレナンがまた何処かの
部族のことを引き合いに出して説明しだしたけど、それではない
と否定された時の罰の悪そうな返事とか(笑)、「市民法廷」で
自分にカメラが写った時のちょっとしたリアクションがカワイイ
ものが有ったね。
最後は結局流石のブレナンも自分の娘に噛み付かれて”普通の娘”
だったことを実感。それでも非を認めたくなくて、ブースに
キスマークをつけられたと言い張ろうとする根性。まさに親馬鹿
です。
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■使用された曲
・In the Hearts of Men by First Aid Kit
テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、”カム”
ランス・スイーツ (John Francis Daley) FBIの心理学博士
フィン・フバーナシー (Luke Kleintank) インターン
クリスティン・ブース (Ali Louise Hartman) 娘
クリスティン・ブース (Susanne Allan Hartman) 娘
トルーディー・モリス (Gina Hecht) テレビ番組”市民法廷”の判事
グリフ (Jason Gerhardt) テレビ番組”市民法廷”の廷吏
ジル・ライアン (Allison Scagliotti) テレビのプロデューサー
ゴーディー・ランド (David Petruzzi) 22歳、出会い系でレベッカと出会う
パブラ・セプルヴェダ (Yelyna De Leon) 婚約指輪をもらえないと訴えた
レベッカ・ピアース (Danielle Harris) 被害者
ティモシー (Jeff Howard)
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