第16話 不倫疑惑 Top of the Hour
脚本/Heather Mitchell 監督/Steve Robin
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ジェイクはフィッツにオリヴィアの素行に問題はなく無害だ
と報告。しかしフィッツはオリヴィアは見かけとは違うのだ
という。オリヴィアはジェイクとのデートにokを出す。
フィッツはカシュファルのアメリカ人工作員人質救出作戦に
失敗。メリーは人質奪還の為に尽くしていると励ます。
ハックはウェンディが持っていたUSBの暗号化ファイルを解析
するとそこにはCIAの人質リストが有り、内通者がテロリスト
にCIA諜報員たちの情報を売ったのだという。モリーは自分も
目撃者なのでウェンディと同様に狙われるのではないかとする
中で、記者会見をしていたCIA長官・オズボーンの姿を見て、
この人がウェンディを殺した人だと語る。
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スタナー家では夕食にピザを注文する。夫のフィル、妻のサラ
そして娘のアニーに息子のエメット。アニーはハワイ風のハム
とパイナップルのピザが良いという。最近ネットに繋がらない
状態だとして語る中、家の呼び鈴が鳴る。ピザの配達かと思えば
キャロルを含む大多数の報道陣の姿だった。サラの恋愛について
聞かせて欲しいとのことだった。
サラ・スタナーはライオコープのCEOだった。不倫関係に有った
とされるマレー・ランドール判事はハーバードロースクールで
教諭をしていた際に教え子だったサラと15年前に関係に及んだ
というもの。フィッツ政権ではサイラスの手引きで彼を最高裁
判事に任命しようとしていた矢先のことだった。指名承認公聴会
は大激論になるだろうとし、「民主党の言う徹底的な調査」が
結果として行われると皮肉交じりに報道される。
テレビを見ているフィルはアニーたちにこういうのは嘘だとして
足を引っ張ろうとする人物がいることを語る。サラは弁護士に
連絡したらオリヴィア・ポープを寄越すと言っているという。
オリヴィアはジェイクの部屋にいく。
そこにはジェイクが軍人として活動している写真が有った。
ヤスミンというラクダと一緒の写真を気に入るオリヴィア。
しかしそんな中オリヴィアの元にはメールが届く。仕事だから
行かなければならないという。オリヴィアはディナーの時に話そう
としたことだが、カシュファルの人質事件の状況で何か聞いて
いないかと問う。統合参謀本部大佐なので当然情報はあると
いうが、その情報が偶然手に入ったのだという。CIAには決して
持ち込まないで欲しいとのこと。何でこんな情報をホワイトハウス
に持ち込まないのかと問う中、とにかく預かるというジェイク。
ハリソンとアビー、そしてオリヴィアは、スタナー家の前で
マスコミが15社もカメラを構えて待ち構えている中で、9時ちょうど
にニュース番組が有るのでその時まで待とうと語る。
待っている間にオリヴィアの元にはサイラスから電話が鳴る。
サラの仕事を受けたのかと問うと、唐突に事実じゃないと語る。
サイラスたちはランドールを推していること。彼は司法の天才
で10年に一度の逸材であり最高裁判事に相応しいのだという。
オリヴィアに対して火消しを頼むとし、スタナーにハッキリ不倫
関係を否定させろという。しかしオリヴィアは私には依頼人に
とっての利益が優先させるという。
9時になると一斉にマスコミはサラと指導教諭の不倫ネタを報道
する。その間にオリヴィアたちはスタナー家に入り込む。
オリヴィアたちは室内の全ての窓の鍵を閉めてブラインドを下ろす
様指示する。一番信頼出来る子に子供たちを預けて欲しいという
と、サラの妹のナンシーが近くに住んでいるという。ハリソンは
捨てたゴミなどもとって来なければいけないと語る。メディア
はあらゆることを下がるのだとし、オリヴィアは出来る限り
守るがその為には問題の大きさがどの程度か知る必要が有ること
を語る。全てを話して欲しいと告げると、報道の何処までが事実
かどうかをサラに聞く。すると全て真実だと語る。
ハックとクインはオズボーンのことを監視していた。
クインは黒いスーツの男たちが一緒だと語ると、ハックは「影」
と呼ばれるものたちでCIA長官についている護衛だという。
一人になることは不可能なので、人と会っても不自然じゃない
場所で接触するハズだと言う。それがチャンスだと語る。クイン
にも尾行は出来ると語る。
メリーとサイラスは、ローレンに対して、今すぐに大統領に逢わせ
る様要求する。メリーは子供を盾に会議よりも子供が大事でしょ
と告げる。一方サイラスはローレンに対して君を雇ったのは
オレなのだから恩義があるのであれば逢わせてくれという。
妻と坊やを取り次ぐのが先だという。そんな中メリーはドアの隙間
からフィッツがジェイクと逢っているのを目にする。
サイラスは大統領に対して、マレーランドールの記事が出てしまった
事を語る。昔の不倫が見つかったこと。フィッツはサイラスがクリーン
だと言ったのだから何とかしろと語る。
オリヴィアはサラに対して”証拠”は何を握られたと思うかと問うと
サラは恐らくEメールだろうという。オリヴィアはサラの早朝声明を
出そうと告げ、この件はランドールの火遊びということにするの
だという。判事にあなた以外の女性と寝ている形跡が有ればもっ
と良いというが・・矛先は彼に向けるのだとし、その為には正直
に早く話すのが効果的だという。15年も前のことだから夫のフィル
も話すべきだろうという。
翌朝指示通り15年前に指導教授のマレーと性的関係にあったこと
をサラはカメラの前で語る。
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フィッツ政権ではカシュファルでのアメリカ諜報員の人質事件
が発生する中、政権では空白になっている最高裁判事の任命に
マレー・ランドール判事を考えていた。しかしそれと同時に
ランドール判事と不倫していたというライオコープCEOのサラ・
スタナーのことがマスコミによって取り上げられる。
サイラスはオリヴィアがサラ側のフィクサーとして雇われたこと
を知り、事情を話してランドールに不利な証言をしないよう求め
るが、オリヴィアとしては依頼人のことが優先だとしてサラを
守る為に勢力を注ぐ。
今回もまた大きく分けると二つの流れが有った。
フィッツ政権の流れを加味して更に細分化すると、もっと多くの流れ
が有るんだけどね。
1) ハックとクイン
この二人はウェンディの流れを追求するものとして、オズボーン
のことを追跡する。ハックはクインを自分の助手とすべく色々と
諜報活動・スパイ行動のスキルを身につけさせようとしているの
だろうか。
今回の一件でもハックはクインに考えさせて、彼女自身に行動を
起こさせていたように思う。
オズボーンは何処かで必ず情報流出の為に、不審者と接触している
だろうこと。
銀行、そしてクリーニング店へと歩いて行く中で、クインが
無策で飛び込んだが為に、その場で浮いてしまうところが笑える。
手持ちぶたさな彼女は、自ら着ていた服を脱いでそれをクリーニング
に出す事で間を持たしていたけど、明らかに不審行動だったよな。
クインが下着姿で戻ってくる中、意外とドキっとするような胸の
谷間が実にエロすぎた(笑)
二度目の時には、オズボーンが預けていた背広を取りに行き、
中に大金が入って居るのを確認したけど、完全に危ない人物の行動
で不審に思われるのも確かだよな。
案の上写真を撮られてクインの情報がオズボーンに伝わってしまった。
2) サラを守るチーム・オリヴィア
担当したのはハリソン、アビー、オリヴィアの三人。
サラを演じていたのは、なんと「Dr.HOUSE」のリサ・カッディ役
のLisa Edelsteinだった。
オリヴィア対サイラスの構図というのは一度見てみたい光景
だったので興味深い流れでは有った。この二人の争いならばそれ程
殺伐とするものも無いだろうし、どういう戦略を立ててそれぞれ
判事を守るのか、それともサラを守るのかの対決の構図が有る。
基本的にはマスコミ対応で色々と応戦し合った関係だったけど、
サラ側としては判事のちょっとした火遊びが原因だとし、
サイラス側はリサが一方的にすり寄り、ストーカー行為のような
状況で、学生時代には遊び人だったようなことを情報として流布
していく。
またそれに関連して、サラは会社からは倫理規定違反であることを
問われ、辞任させられそうになる。
ハリソンがサラの会社のサマンサと共に対決することになり、
劣勢になれば底なしの資金で対抗すると言われるも、男性のCEO
ならばこんな扱いはされないとして、ライオコープ社は男女差別を
する企業の代名詞になる可能性が有り、イメージ回復の為に
底なしの資金を使うことになると警告する。
問題はサラとランドールは、15年前のことだけに留まらずその後
も不倫関係を続けていたこと。それに関連して、アニーが生まれる
1年前にも関係が続いていたことも有り、娘の本当の父親が誰なのか
ということになり、夫のフィルを傷つけることになる。
■フィッツ政権の流れ
メリーとサイラスは共にフィッツからの愛情を求めている。
互いに出し抜こうとして軽いケンカになっているところもまた
このドラマの面白い部分だ。
最初に裏切ったのはメリーだけど、サイラスがその後挽回して
フィッツからの信頼を得る。メリーは子供を使って取り入ろう
とするけど、子供だけが取り入れられ、サイラスからは
「ホワイトハウス内のシベリアに拘留されている」とされていた。
「私は執務室で暖まらせてもらうよ」というサイラス。
最高裁判事の件では、サイラスが選んだランドールの失態によって、
再びサイラスも窮地に立つ。
メリーとしてはフィッツが何者かと密会していること。
メリーはオリヴィアと接触しているのだろうとして、また離婚の
ことを口にしてしまうのではないかと心配する。
しかしジェイクの件でメリーはそれとなく目にしているし、
ジェイクが今後どういう動きをするのか気になるね。
■フィッツとオリヴィア
切ないこの二人の流れ。
ここ最近オリヴィアに対する嫌悪感が一気に払拭された印象も
有るな。
「嘘をついて欲しくなかった・・・ディファイアンスの件じゃない。」
「何が言いたいのか?」
「ボクには大統領は無理だと思っているのだろう?」
「ボクは君を信じていて、ボクにとっては君が全てだったこと。」
「私だって苦しんでいる」というオリヴィア。
そんな二人の背景で、サラとフィルがケンカしている光景もまた
上手いこと、テーマを象徴していて、信頼関係に於ける崩壊の
構図を描いていたね。
■オリヴィアの名誉の回復
CIA長官の件で解決する為の情報を出したのは、オリヴィアだった。
ジェイクを経由した際には、彼によってもみ消されてしまうのでは
ないかと心配する流れが有ったけど、取りあえずその流れでは
額面通り、ジェイクが大統領に伝えた様だ。
ただ主犯が誰なのかに関しては言及していない。
オリヴィアはこの件をサイラスに話しても良かったし、フィッツ
本人に話しても良かったのではないのかなと。
フィッツは自らの力で解決したものと考えて、サイラスに対して
「どうだ見たか!」という感じで力を誇示していた。
●使用された曲
・Scandal End Theme
Composed by Chad Fischer
・Right Place Wrong Time by Dr. John
・Soul Man by Sam & Dave
■検索用キーワード
・
オリヴィア・ポープ (Kerry Washington) フィクサー、”リヴィー”
ハリソン・ライト (Columbus Short) 弁護士
アビー・ウェラン (Darby Stanchfield) 調査担当
リンジー・ドワイヤー/クイン・パーキンス (Katie Lowes) 弁護士
ハック (Guillermo Diaz) 技術担当・元CIA
サイラス・ビーン (Jeff Perry) 大統領補佐官
フィッツジェラルド・グラント(Tony Goldwyn) 大統領
ディヴィッド・ローゼン (Joshua Malina) 連邦検事補 -> 弁護士へ
メリー・グラント (Bellamy Young) 大統領夫人、ジェリー、カレンの母
ジェームズ・ノバック (Dan Bucatinsky) サイラスのパートナー、記者
ジェイコブ”ジェイク”・バラード (Scott Foley) 統合参謀本部大佐
フィル・スタナー (Jay Karnes) サラの夫
サラ・スタナー (Lisa Edelstein) ライオスコープ社CEO
アニー・スタナー (Mandalynn Carlson) サラとフィルの娘
エメット・スタナー (Lincoln Melcher) サラとフィルの息子
グレイソン・オズボーン (Kurt Fuller) 特殊部隊、CIA長官
ローレン・ウェルマン (Sharmila Devar) 大統領の秘書
サマンサ・ウェルズ (Saidah Arrika Ekulona) ライオスコープ社
— (Michael Patrick McGill) 店員
— (Sarah Jane MacKay) 店員
ラリー・トーマス (Ross Mackenzie) ライオスコープ社・メガネ
マイク・スネデカー (Alan Brooks) ライオスコープ社重役
マーレー・ランダル (Tim Halligan) 判事
ジニーン・ロック (Samantha Sloyan) サイラスの部下
— (Jay Jackson) ニュースウアンカー
ピーター (Reece Rios) レポーター、フィルが突き飛ばす
キャロル (Dinora Walcott) レポーター
— (Keith Chandler) ローカル局ニュースキャスター
— (Michelle Wong) ケーブル局ニュースキャンスター
— (Ursula Burton) Female Classmate / サラの悪口
— (Alexander Greer) Male Operative
アンディ (Kurtis James) サイラスの部下
— (Steven Stone) 写真家
— (Gregory Mikurak) Boyish SEAL
— (Alex Marshall-Brown) アメリカ人・人質
— (Eugene West) アメリカ人・人質
— (Gabriel Rissa) アメリカ人・人質
— (Ian McQuown) RyoCorp Board Member
— (Eric Lee Huffman) RyoCorp Board Member