スキャンダル 託された秘密 Scandal 第3話 女の怒り Hell Hath No Fury

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March 17, 2014
第3話 女の怒り Hell Hath No Fury

脚本/Matt Byrne 監督/Allison Liddi-Brown
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アマンダ・タナーと大統領の間に何かが有った。
“DCサン”紙記者のギデオンは当初はそのネタに対して懐疑的な
匂いがかすかにしただけだったが、アマンダがオリビアの
オフィスにいる事を知り、確信に変わったことを実感する。

オフィスではアマンダの対応に関して議論する。
アマンダの様子はクインが見ていた。スティーブンは新たな
モニカ・ルインスキーが登場しただけではないかとして、証拠
がない事を語る。オリビアがホワイトハウスに勤めていた
以上利害当事者になるという。

一方ハックはサンドラ・ハーディングからの連絡が有るとして
オリビアに報告に来る。彼女の息子のトラヴィスが法廷に
まだ来ていないのだという。スティーブンが法廷に行き何とか
引き延ばしをするので、ハリソンとオリビアはトラヴィスの
マンションにいくという。オリビアはハックに対してギデオン
を探す様告げ、今日話合いを持ちたいという。アビーには
アマンダの部屋から誰にも気が付かれず荷物を運び出して、
アマンダを私の家に連れて来るよう語る。

法廷ではヤロー裁判長や陪審員たちはトラヴィスが来るのを
待っていた。トラヴィス側弁護士のコールは渋滞にでもハマ
っているのだろうとするが、パウエル検事は被告の財力ならば
ヘリコプターで来る事も可能なはずだとして文句をいう。

その頃トラヴィスは女性とベッドを共にしていた。
トラヴィスは夕べから酒を飲んで女性と関係を持っていたので
有る。オリビアはトラビスの元にいくと、ウチはレイプ裁判も
得意にしているとしてこれから陪審員にもそのことを分かって
もらおうと告げる。

裁判は延期になる。
サンドラはトラヴィスだけは失いたくないとしてオリビアに
告げるが、今回は運良く拘置所に戻らずに済んだが、これは
駐車違反ではなくレイプ事件の裁判だとして、トラヴィスが
まるでその状況を理解していないとして非難する。サンドラは
息子はやっていないとするが、待ちぼうけを食らった陪審員は
トラヴィスの態度に怒りを感じている事を告げる。オリビアは
サンドラのことは好きだが、私が顧問をしているのはあなたの
会社であり、M&AやPRの為だと告げ、27歳のお守りはしないと
語る。サンドラは息子も大人なので自分で責任を持たせようと
していることを告げる。しかし父を亡くした後、私も仕事を
忙しくして息子のことを気にかけられなかった私にも責任は
あるのだという。しかし相手も裕福な社長の子だと思って
色目を使ってきたのだとし、被害者なのは寧ろトラヴィスの方だ
と語る。オリビアはトラヴィスには一流の弁護団が付くのだし
私は良いのではないかとするが、サンドラは私に率直な意見を
述べてくれるのは貴方だけだとして、心から信頼出来る人に
傍にいて欲しいと頼む。オリビアはそんなサンドラにノーと
言える人は少ないでしょうねと告げると、それは貴方も同じなの
ではないかと言われる。

フィッツ大統領は朝寝坊する。
妻のメリーは目覚ましを止め、秘書官のMrs.ハンリーに言って
朝の予定をキャンセルしてもらったのだという。最近あなたは
寝ていないので睡眠が必要だというメリー。しかしフィッツ
は今朝はマンデラと途上国の食料不足についてのビデオ会議が
有ったことをつげそれをスッポカしてしまったという。
統合参謀本部の会議も有ったのだという。私は自由世界のリーダー
でありぐっすり寝ているヒマはないと語る。
しかしメリーは貴方を思ってのことだと告げる。

ギデオンがオフィスにやってくるが、オリビアは追い返そうと
する。貴方の方から電話して来たのだろうとし、アマンダの件
を握り潰そうとしているのだろうという。オリビアは私のクライ
アントに手を出せばお宅の先輩記者が黙っていないとし、新米から
ネタを奪って潰すようにすると語る。あなたの記事を読んだが
「何故今年のサクラはこれ程開花が遅れたのか」は良かったと
語る。72時間アマンダの記事を載せないと約束するのであれば
アマンダの情報、そして彼女からのコメントをあげても良いと
語り取引する。

オリビアの家にアマンダを連れて行く。
オリビアは事実を把握したいので少し話をしようと告げると、
あなたと大統領の関係を何か証明するものはあるのかと問う。
例えあなたが関係を主張しても否定されたら証明するものを
出さなければならないのだという。この件では私の意見を
尊重して欲しいと言ったハズだと言うと、アマンダは準備が
整うまでは話は出来ないという。オリビアは確認の為に、
“ゴール”は何処に設定するのか?と問う。つまりアマンダが
大統領との件で欲しいものはなにかということ。
お金なのか、それともこの町で仕事を続けることなのか。
アマンダは大統領に逢って二人きりで話したいのだという。

サイラスとビリーは食事をしていた。
サイラスの奢りで海老料理。そんな中オリビアが二人の前にやって
くると、彼女はサイラスと話がしたいという。サイラスは大統領
はアマンダのせいで不眠症になっていることを告げるが、
オリビアは私も寝ていないと皮肉る。アマンダは大統領と面会する
ことを要求していると告げ、2人きりで15分だけ会う様
セッティングして欲しいという。それで引き下がると。

コールはオリビアのオフィスでトラヴィスに起きていることを
説明する。
レイプ被害を訴えているのはヘレン・フィッシャーで、自ら
がトラヴィスを部屋に引き入れていること。しかし彼は
強引で有無を言わせぬ状況にしたのだとして、顔にアザがついて
いた。しかし自分でつけたものだろうとコールは告げる。
こういうケースは言った言わないのことであり、こういう裁判は
心証が勝負だという。一般市民、陪審員からみたトラヴィスの
印象は何をしても許される金持ちのボンボンだと思われている
のだとして、トラヴィスにそのイメージを変えるのだと語る。
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オリビアは大統領のスキャンダル問題で、大統領と関係を持つ
アマンダのことをクライアントとして担当していくことになるが
彼女が何かを隠しているであろうことで、未だに状況を正確には
把握出来ずにいる。そしてそんなアマンダと大統領の関係に
対してスキャンダルの匂いを嗅ぎつけた記者・ギデオンが何処まで
この件で情報を入手しているのか。
そんな状況の中でオリビアがクライアントとして担当している
人物の一人・サンドラ・ハーディングからの個人的依頼が舞い込んで
くる。彼女の息子・トラヴィスがレイプの容疑者として女性・ヘレン
から訴えられたのである。しかし当の本人であるトラヴィスは
まるで責任を感じていないような態度をみせ、陪審員たちにも心証を
悪くしていく。

ドラマとしてはそれなりに面白いのだけど、オリビアが優秀な
人材なのかどうかという点に関しては益々懐疑的になっている
ような印象も有る。

“私はオリビア・ポープ”という名前だけが先行しているような
感じだけど、怒らせても別に恐そうじゃないし、だから何って思わ
せるような状況になりつつある。

海外ドラマの中で、この手のフィクサー的役割を担う優秀な人物って
数多く出てくるので、彼女がそういう人物の中でもトップの存在
であることの証明処を見せないと、ドラマとしては腰砕けのように
なってしまう。そんな彼女自身を腰砕けにしているのは、やはり
感情によるエゴが彼女自身の優秀さをかき消しているからに他ならない
のだろう。

大統領周りのエピソードでは冷静な判断を見せられず、大統領
から誘われると普段は人の心を操るハズの彼女が操られてしまい
意のままに動かされている姿が有る。大統領自身が策士で優秀さを
持っている人物だと見えるのならばまだしも、フィッツ大統領って
冴えない”裸の大王”っぽさが有り、彼を支えるサイラスや妻のメリー
の優秀さばかりが目立つ中で、その大統領に操られてしまっている
“オリビア・ポープ”という負の連鎖がキャラクターを弱くしている。

彼女が人の心を持つ人情派だと見ればそれはそれで悪くは無いのだけ
ど、自分はクライアントの為ならばなんでもするみたいに公言して
いるし、その利益の為ならば、法律をねじ曲げてでも冷徹に
相手を蹴落とすくらいのキャラクターでないとなかなか言葉通り
に行かない部分も出てきてしまう。

彼女の良さは今回の依頼人が語る様に、「率直な意見を言う人物」
だからこそのものが有り、今回の件では上述した二つの矛盾な
側面を一気に表したようにも感じる。

ドラマとしては人の行動には「責任」というものがついて回る話
で、それぞれの立場から眺めた「責任」について言及されるものだった。
法の下では責任には取られない立場で有っても、人間としての責任は
取るべきことだとする主張が見られるのはわりとあることだけど、
その責任の根幹にあるものを考えると、なかなか複雑なものを感じ
させる。
父親を亡くした後の母親としての息子への接し方に過ちが有ったと
認めつつも、守ることだけが母親の愛情ではないことを示していく。
せめて人間としての最低限の倫理感だけでも教えられなかったのか
という感じがする流れだったね。

至るところで「酒」の匂いが感じさせられるものも有り、トラヴィス
が冒頭から酔っているところも有れば、サイラスが自分の意思を
無視されて飲まなきゃやっていられない風に酒を飲んでいたり、
クインがギデオンから情報を引き出す時にもやはり酒は登場する。

オリビアが大統領を脅迫しているという流れを意図的に作った
のはサイラスによる工作だろうし、メリーがオリビアを晩餐会に
呼んだ中には、浮気している事実を知り、夫が安らぎを
持つ人物だとしりつつも、自由社会のリーダーとしての役割を
遂行させる為に我が身を削ってでも安眠させようとするファースト
レディとしての意地を感じさせる。

ヘレンの執念にも驚きが有った。
この手の裁判が心証によるものに至ってしまうところは残念な
ところだけど、どう見てもトラヴィス不利な状況の中で、
一気にヘレンの中の執念の中に常軌を逸した猟奇さを示すこと
で上手く裏返すところが有った。

トラヴィスの行動を調べて、半年間バーの「トニーズ」に通って
はトラヴィスに誘われるように髪の毛の色を変えていたこと。
まるで映画「ルームメイト」のブリジット・フォンダと
ジェニファー・ジェイソン・リーみたいな雰囲気だったけど、
ストーカーとしてのインパクトか勝つか、それとも
金持ちならば何でも許されるとするインパクトが人々の心証に残る
のか。自宅に招いたという時点でなかなかレイプだと証明する
ことは難しそうだけどね。

大統領周りの件でオリビアは当事者なので見抜けないのかも知れない
けど、アマンダの不審な行動をクインが見つけていくという辺り
の流れを見ると、やはりオリビアの優秀さは何処に行ったのか
みたいな感じに思えるね。その後のマスコミ対応は確かにオリビア
らしい取引だったのかも知れないけど。

●使用された曲

・Superfly
Performed by Curtis Mayfield
・Electric Desejo – Unreleased
Performed by Monitor Pop
・Professional Owner Reprise
Performed by Estate
・Wrap it Up
Performed by Sam & Dave
・Scandal End Theme
Composed by Chad Fischer

オリヴィア・ポープ (Kerry Washington) フィクサー、”リヴィー”
スティーブン・フィンチ (Henry Ian Cusick) 訴訟担当
ハリソン・ライト (Columbus Short) 弁護士
アビー・ウェラン (Darby Stanchfield) 調査担当
クイン・パーキンス (Katie Lowes) 弁護士
ハック (Guillermo Diaz) 技術担当・元CIA

サイラス・ビーン (Jeff Perry) 大統領補佐官
フィッツジェラルド・グラント(Tony Goldwyn) 大統領

サンドラ・ハーディング (JoBeth Williams) 大企業のCEO
ディヴィッド・ローゼン (Joshua Malina) 連邦検事補
メリー・グラント (Bellamy Young) 大統領夫人、ジェリー、カレンの母
ビリー・チャンバース (Matt Letscher) 副大統領補佐官
ギデオン・ウォラス (Brendan Hines) 三流紙”DCサン”紙記者
コール (Curtis Armstrong) トラヴィスの弁護士
トラヴィス・ハーディング (Michael Cassidy) サンドラの息子、27歳
ヘレン・フィッシャー (Ellen Woglom) レイプ被害を訴える
ハンナ (Jerrika Hinton) 鑑識
ジェーン・パウエル (Mina Badie) ハーディングの裁判の検事
チャールス (Chet Grissom) ヘレンの代理人
レオ・(Damien Leake) Leo Theroux 判事
メリル (Ajarae Coleman) ヘレンの職場の仲間
— (Frank Novak) Old Marine Juror
— (Rob Welsh) Goth-Dude Juror
— (Mason Rae) Blonde
レイチェル・クレイン (Julianna Therese Barninger) 25歳、ダーシーズのウェイトレス

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