March 17, 2014
第1話 それぞれの正義 White Hats Off
脚本/Jenna Bans 監督/Tom Verica
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ハリソンは弁護士だったクインをオリヴィア・ポープの会社に
引き抜く。オリヴィアはフィクサーであり、人の人生の手直し
をすること。リセットしたかったのだろうとして連れて来られ
たクインだったが、クインは実は本名はクイン・パーキンスで
はないとオリヴィアは伝える。検事補のデビッドは彼女を
別件で指紋を採取する中、少しずつ正体が判明していく。
検察はクインの事を調べるが2008年までは存在していない
ことになっているという。彼女のことを複数の政府機関が
探していた。
サイラスはフィッツ大統領がオリヴィアと関係を持っていた
事を知りショックを受ける。フィッツは大統領は職を下りれば
離婚して本当に好きな人と結ばれることが出来るとするが、
メリーとオリヴィアが出した結論は、大統領の信頼を回復
すること。
先の事件でアマンダの妊娠騒ぎの件で暴走した副大統領首席
補佐官のウソの情報を利用されてスキャンダルに巻き込まれた
がそれ以上に注目を浴びるネタとして、フィッツとメリーり
間に子供を作るということだった。そしてその作戦は見事に
成功しメリーは妊娠することになる。
メリーはアメリカ人の夕食時に庶民が必ず見るキンバリー・
ミッチェルの「アメリカのベビー」という番組への出演を
依頼されていた。取材に来るためにメリーは赤ちゃん用の
部屋の内装に頭を抱えフィッツにも意見を求める。マーサ・
スチュワートに頼むべきかしらという。
しかし現在アメリカ政府としては懸念すべき事態が起きていた。
東スーダンで発生している虐殺事件に対して、アメリカが
兵士を送り戦争を起こすかどうかということ。二週間も
スーダン沖に空母を待機させている状態だった。妻は彼らを
一掃し力を見せつけるのだというが、フィッツはメリーが
「アメリカのベビー」などという番組を使って子供までも
政治の道具にすることが許せなかった。
メリーはアナタが任期中に妊娠した子なのだから、私たちの
子で有って私たちの子ではないのだと語る。この出産は愛国者
の為にあるのだという。
一方クインの件で裁判が行われようとしていた。
法廷の前には「正義を我らに」と書かれたプラカードを
持つ市民で溢れ、オリヴィアと弁護士のモイラがやってくる
と記者達は一斉に現状を尋ねようとする。
クインことリンジー・ドワイヤーに関して、精神状態はどう
なのか。爆弾娘というニックネームへの感想などくだらない
質問が飛び交う。オリヴィアはまだ冒頭陳述が始まったばかり
で結論を急がないよう告げ、弁護士のモイラと共に検察に
反証していくのを楽しみにしているという。必ずリンジー
の無実を証明すると。
冒頭陳述の場で早速検察側は当時、事件が有った直前のリンジー
と彼女が当時付き合っていたジェシー・タイラーの携帯に
録音されていたデータを再生する。そこには「引っ越しも
手伝い2200ドルも貸したのによくも裏切ったわね!あんな
アバズレと寝るなんて、あんたなんか死ね!、くたばれ!」と
録音されていた。その2日後にリンジーは小包爆弾を平然と
恋人の会社と送ったのだという。ジェシーがその箱を開けた
途端強力な爆弾が爆発し彼も含めて7人の同僚が吹き飛んだ
のである。
しかしリンジーは私に爆弾なんて作れるはずはないと訴える。
ジェシーとの付き合いは半年。彼はプログラマーであるエレーン
と浮気していた。二人はサイトロン社の同僚でリンジーは
彼氏の携帯を見てしまっていたのだった。その後法廷で聞か
されたリンジーの留守録テープを聞かされたのだという。
しかしオリヴィアは提出されたものは全て状況証拠に過ぎない
事を告げ、爆弾から指紋さえ出ていないものだという。
そのことをモイラは判事に訴え、検察は彼女が犯人だとする
証拠を何一つ提示していない事を告げ、訴えの棄却を求める
が判事はあっさりと却下する。
リンジー側にも問題が有った。犯人ではないならば何故逃げた
のかということ。
その事を留置されているリンジーに聞くと、帰ったらFBIや
警察が家を捜索していて怖かったのだという。野次馬から話を
聞くとここに住んでいる女性はビルを爆破して7人を殺した
みたいだという。
彼女はアリバイのウソをついていたことは明らかだが
リンジーがユナボマーのような漂白剤と歯磨き粉でオフィスを
吹き飛ばすようには見えないとハリソンは語る。
しかしアビーはオリヴィアは私たちには知らない情話を持って
いる事を告げ、スティーブンならば聞き出せるという。
しかしもう彼はここには居ないのだという。
リンジーによると爆破事件が有った後パニック状態で近くの
モテルに入ったら頭を殴られ気絶したこと。二日後に目覚め
たら、ワシントンDCのホテルにいて、そしたら目の前の
テーブルにパスポート、出生証明書、社会保障番号などが
並べておいてあったのだという。
オリヴィアは検事補デビッドに対して無実だとするが、
何か情報を渡せと要求してくる。裁判になったら徹底的に
叩くぞと語ると、オリヴィアはお互い信じた道を行こうと
語る。
原告側は医師・ブラウンを専門化証人として法廷で証言させる。
弁護側は解離性遁走の可能性を指摘しているが、カリフォルニア
からD.Cまで異動するなんてことを聞いたことがあるかと。
一度もないという。
一方オリヴィアの事務所では別の人生を提供したヤツを探そう
という。アビーは反対意見でどうせリンジーのでっち上げだと
考えていた。
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フィッツ大統領の愛人妊娠スキャンダルの過程で、記者のギデオン
が殺害された現場にクインが居合わせたことから、事態は急変する。
オリヴィアは彼女を警察に調べさせることに難色・拒絶する中、
クインだと思って接して来た人たちは、彼女がクインではなく
実は7人を爆弾で死に追いやった殺人の容疑者のリンジー・ドワイ
ヤーであることを知る。オリヴィア・ポープ&アソシエイツの面々
の中ではリンジーを擁護していくことに関して意見が割れていく中、
検事補のデビッドは彼女を殺人罪で起訴することになる。
リンジーは自分に起きたことを正直に話していくが、それがまた
突拍子も無いこと故にとても法廷では通用するものでは無いことが
明らかだった。
いよいよ始まりましたシーズン2。
といってもシーズン1がもの凄く中途半端に全7話という構成だった
ので、新しいシーズンという感覚があまりないかも。
Dlifeが間髪入れずにシーズン2を放送してくれたことにも起因する
ところだろうけど。
一番驚いたのはリンジー殺人鬼疑惑がかけられたということでも
フィッツとメリーの間に本当に妊娠したという事実よりも、
オリヴィアの中では一番信頼関係が築けていたのではないかと思われ
るスタッフの一人・スティーブンが本当にジョージアと結婚して
ボストンに引っ越してしまったという設定をもって降板していること。
自分には結婚は合わないみたいな感じだったので、また戻ってくるん
だろうとか思っていたけど、シーズン4放送現在でも戻る気配もない。
アビーは寂しそうにしているオリヴィアに対して、私がいつでも
話を聞くとしていたけど、その辺の関係性は微妙なものがあるな。
ドラマとしては三本立てのような内容だった。
■1つ目はショー下院議員によるオフィスの盗撮・セックススキャンダル
事件。
このドラマに於ける問題の多くは男女関係に言及されるものだけど
そもそもスキャンダルというタイトルから連想されるのはやはり男女
関係から起こる不祥事というところなのか。
フィッツのネタと大いに被るところがあるけど、所詮は下院議員
だし(笑)、独身同士の関係ということで、何か問題でも?って感じ
だけど、オフィスでHしてしまったことが問題だった様子。
こういうビデオを公開出来る権利というものの方がある意味凄いなと
思う。
アビーはガン見して4度再生して、スティーブンのような女ったらしの
議員であることを掴んで行く。
ショーを演じているのは「私はラブ・リーガル」でジェーンが恋して
いる弁護士・グレイソン役のJackson Hurst。
ビデオの公開の差し止めしようとしてハリソンが奔走する。
難癖つけて悪あがきしたけどまるでダメ。
結局マスコミ公開が多くなる機会を狙って自分の政策を公表していく
開き直りで解決を図る。
■2つ目は、フィッツとメリーの件。
フィッツ政権のスキャンダルの窮地を救ったのは、”妊娠したした詐欺”
を現実化したというもの。
色々とアメリカ大統領としての決断を迫られる中で、未だにオリヴィア
に思いを馳せているフィッツの姿はかなり弱々しい。
妊娠した子を「アメリカのベビー」とされることに拒絶感を示す
フィッツは、現在東スーダンで起きている虐殺を止める為の戦争に
もゴーサインを出せずにいる中で、どのように決断をすることが
正解ルートなのか。
「庶民の味方」というイメージ戦略を立てることで、政権を立て直す
だけでなく、再選にも役立つということ。
フィッツが悪いのか、周りがフィッツの決断よりも先に答えを出そう
としているのが悪いのか。結局、何故フィッツという人物がアメリカ
大統領として存在しているのか、シーズン1からずっと感想の中でも
唱えてきた大統領の資質にかかってくるので、こういうエピソード
を見るとイマイチ彼の良さが実感出来ない。決断するのはロビースト
でも妻でもなく大統領である私だということで、キャリアを犠牲
にして尽くしてきたメリーとの間で益々軋轢を生んでしまうフィッツ
だけど、全く言い分が分からないでもないのだけど、フィッツの前
から彼を支えるそれらの人を取り除いたら何が残るのかということ
が気になるな。
オリヴィアだって人間なので休みは必要だろうけど、3つも重大
事案を抱えて自宅で寛ぎテレビを見ている中、フィッツと電話
しているという光景を見ると、そんなヒマ有るのかみたいに感じる。
■3つ目は、なんと言ってもクインこと、リンジー事件。
リンジーは2年前にサイトロン社のジェシー・タイラーと付き合って
いたが、彼がエレーンという同僚の女性と浮気したことを知り、
復讐に燃えるリンジーがジェシーの職場に爆弾を送ったのではないか
とされるもの。
リンジーによると事件が有った後にモテルに居たところ、何者かに
襲われ気が付いた二日後にはカリフォルニアではなくワシントンDC
にいて、目の前には新しい身分証が用意されていたという。
ハックが当時の防犯カメラに写っている映像が有ったし、
オリヴィアはクインが告白する前に、以前の彼女の名前を知って
いる姿が有った。
この辺は今後ともに注視していくものが有るのかも。
そもそも納得いかない形でオリヴィアが何処かに手回しして解決して
しまったので、それを快く思っていない勢力からは確実にクインは
殺意の対象に見られてしまうところもある。
また互いの正義を信じて闘っていたデビッドとの関係も、オリヴィア
が反則技を使ったことで関係にひびが入っているところが気になる
ところか。
●使用された曲
・Scandal End Theme
Composed by Chad Fischer
・Pass The Peas The J.B.s
・Love Rollercoaster by Ohio Players
オリヴィア・ポープ (Kerry Washington) フィクサー、”リヴィー”
ハリソン・ライト (Columbus Short) 弁護士
アビー・ウェラン (Darby Stanchfield) 調査担当
リンジー・ドワイヤー/クイン・パーキンス (Katie Lowes) 弁護士
ハック (Guillermo Diaz) 技術担当・元CIA
サイラス・ビーン (Jeff Perry) 大統領補佐官
フィッツジェラルド・グラント(Tony Goldwyn) 大統領
ディヴィッド・ローゼン (Joshua Malina) 連邦検事補
メリー・グラント (Bellamy Young) 大統領夫人、ジェリー、カレンの母
ホリス・ドイル (Gregg Henry) 石油王、フィッツ支持
ジェイコブ・ショー (Jackson Hurst) 32歳、下院議員、ロードアイランド州
モイラ・オドネル (Jillian Armenante) クインの弁護
キンバリー・ミッチェル (Wendy Davis) テレビ司会者
本人出演 (Jimmy Kimmel) バラエティ番組
ブレンダン・スワン (Adria Tennor) キャピタルスピル社・法務
ゲイリー・オルバーマン (Stephen Hornyak) 弁護士、司法取引派
ミルトン・カレフ (Charles C. Stevenson Jr.) 判事
ジェニファー・プライス (Pilar Holland) 35歳、ショーの関係を持つ女性
— (Liz Torres) Federal Judge
Dr,ブラウン (Maura Soden) Psychologist
ノーム (Biff Yeager) ホテルの警備員
— (Christopher Allen) Young Congressional Aide
— (Erica Shaffer) TV Newscaster
— (Mel Fair) Field Reporter
— (Malika Williams) Guard
— (Reece Rios) Reporter
— (Dinora Walcott) Reporter
— (Heather Ayers) TV Reporter
— (Randolph Adams) Slimy Tabloid Reporter
— (Jay Jackson) Local Newscaster