第3話 天国から仲間がやって来た? Freak Show
脚本/Rob Wright
監督/John Murray
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【ストーリー】
ジェーンは2012年度、ミス・パーフェクトコンテストに出場する。
最後に登場するモデルはカリフォルニアから来たジェーン。
ジェーンは33歳弁護士で、心は25歳のモデルだという。
そんなジェーンに対して観客たちは、”キモイ、ステージから
下りろ”と罵声を浴びせる。趣味は親友ステイシーとロデオドラ
イブで買い物。心から願うのは世界平和だと。しかし観客から
はブーイングが聞こえる。ジェーンが見た夢だった。
目覚ましは朝7時。
出社するジェーンはステイシーが居ることに気が付く。
彼女は髪の毛をショートにしていた。ニッキーからのアドバイス
だという彼女。これからグレイソンに逢うとし、スイーツビジ
ネスの件だという。ジェーンはペーキのことかとして、法律なら
力になると語る。するとニッキーは出資の件で断られて決めた
ことは、貴方の力を借りないということだという。私たちは
出資を半分ずつ出して店を出すことにしたのだという。
ステイシーにとっては全財産だった。ニッキーは「大きく勝つに
は大きく出ろ、例え周りの人間が小者でも」と語る。私は事業
計画を見て納得してから出資の件は考えたかっただけだという
ジェーン。
テリーはジェーンに飲み物を持ってくる。
コーヒーかと思って飲むと栄養ドリンクだった。ローヤルゼリー
とガラナ入りの韓国製精力剤だという。これからネイルサロンで
逢った友達が来るのだという。リタ・カーティスだった。
リタはワンストップスーパーで働く従業員。
VTRを再生しながら今回の相談内容を語る。事務用品の有る6番売り
場で不審者がプリンターのカートリッジを箱ごと盗もうとしていた
ので、タックルで止めたのだという。シニアセンターで護身術を
習ったとのこと。しかしそれは経営方針である「顧客と争わない」
ということに背いたとして解雇されたのだという。リタは会社は
年金を払いたくないのだと告げる。リタは後一ヶ月で勤続20年だ
ったのだという。
キムの元にオーウェンとその妹のオリヴィアがやってくる。
オーウェンはキムに対して離婚訴訟の代理人になって欲しいと
いう。ジェーンよりキムの方がやりやすいのだという。
夫のブライアンは大学が一緒で結婚して10年。
先週突然出て行くと言ったのだとし、タイミングが実に怪しいの
だという。彼が開発したパソコンソフトが金になりそうなの
だという。大金が転がる前に用済みってことなのかという。
キムはカリフォルニアには「共有財産制度」があるので大丈夫だ
というが、婚前契約をしているのだとし、今のままだと一万ドル
程度しか入らないのだという。ただし浮気したのであればそれに
は該当しないとのこと。
彼はイヴというパソコンのアプリを開発したが、夫が恋したのは
彼が作った作品だという。最新の仮想アシスタント人工知能で
有り、ブライアンはイヴと浮気しているのだという。それを
実証して欲しいとのこと。パソコンのアプリの女性と浮気している
というのかと問うと「道が無ければ道を造ろう」というオーウェン。
依頼人はもう一つの現実を生きていたと主張して勝利した「マトリッ
クス裁判」を覚えて居るだろうとし、論点のすり替えはジョニー・
コクラン弁護士やリチャード・ヘインズなど、誰もが使って来た
戦術だという。そこにパーカーがやってくると、オッパイ文書の
例もあるぞと語り、爆乳を根拠として不法侵入の罪を晴らしたの
だという。最優先でやると約束するパーカー。
パーカーはジェーンに対して、大手スーパー”ワンストップ”
を不当解雇で訴えるのかと問うと敵には回すなと語る。
ルークに対してジェーンを説得してくれとするが、ルークは
ジェーンはこの手の訴訟は活き活きさせるのだという。あの条件
は事務所の利益にはならないと語る。ジェーンに対して恋人の
妹の裁判を放っておいていいのか?とするが、ルークはジェーン
の得意顔が見たいのだと語る。ジェーンはオリヴィアに挨拶する
が完全に無視される。オーウェンは現在離婚で揉めていて
気が立っているというが、オリヴィアは君が大嫌いなんだと
オーウェンから聞かされる。
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人間関係も環境とかで変わっていくし、付き合う人によって
その人自体も変わっていくものだと思うけど、ここの所、
ジェーンとステイシーがケンカするシーンが多い気がする。
そしてジェーンにしても弁護に於いて簡単に諦め過ぎは
しないかと感じるところが有った。
●スイーツビジネスの相談のニッキーとステイシー
・訴状・経営相談
・担当・グレイソン
・判事・
ジェーンとステイシーは親友なのに、新たなビジネスパートナー
のニッキーと連むことによって、ステイシーはかなり影響を
受けて居る。なんと言ってもステイシー、”髪切った?”
って感じで、象徴的だったブロンドのロングヘアがショート
カットになってまた印象が変わった感じもするステイシー。
ジェーンとの関係が疎遠になるのではないかと思わせるものも
有って、ちょっとしたケンカが恐いものがあるよな。
ただ視聴者の多くが感じて居た気がするのだけど、ニッキーは
如何にも”怪しい”人物。
投資した5千ドルは持ち逃げされる。
ジェーンはグレイソン経由で、ニッキーがテキサス州で逮捕状
が出ているとして忠告したにもかかわらず、DVな恋人から逃げる
際に交通違反の切符を切られただけだと洗脳されて、ステイシー
はジェーンに怒りをぶつける。
結果としてジェーンの忠告が正しかった。
その後の展開も予想出来たけどね。
そういえばKim Kardashianって「Beyond the Break」に出演して
いたというので自分のページを見返していたら、
gleeのシーズン2-15でも話題になっていた事が有りましたね。
逃走したニッキーに対して、インターポールの偽名データベースを
使うとし、女優のヌード流出事件の解決にも役だったとして
いたけど、まさにKim Kardashianのことを刺している感じだね。
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/glee/glee215.htm
●テリーのネイルサロンで知り遭った女性・リタ・カーティス
・訴状・不当解雇
・担当・ジェーン
・判事・シンガー
大手ワンストップスーパーに勤務しているリタは不当解雇された
ということで、ジェーンに助けを求める。
商品を盗もうとした人物に体当たりしたリタに対して、会社は
経営方針に背く行為だとしたもの。
正直、盗みを働く人物が「客」なのかどうかということが争点に
なったりするのではないかと思っていたけど、まるで違うところ
で戦っていたな。会社は年金を払いたくないだけだとしていたけど、
それだと前例が有るハズなので、調べれば簡単に分かりそうな
ものがある。
ワンストップの代理人は、この問題は暴力的に解決したという
ことで、リタの従業員としての態度が「模範的」だったかどうか
を問う流れに繋がる。クリスマス商戦でのリタは当時顧客サービス係
として勤務していたが、商品のことを悪く言って販売するのを
妨害しているのだという。
※この案件、裁判そのものよりも、リタがジェーンに語ったように
交通事故によって姉のローレンが自分の体の中に宿り、性格が
変わったのだとする主張が有るところに興味深さが有り、
ジェーンとしては、そういう奇跡は自分一人のものであり、
「絶滅する最後の一羽のドードー」状態だったジェーンにも
気持ちを共有出来るであろう人物が増えたこと。
「人が変わる」ということをテーマとしている今回のエピソード
を象徴するものだと思うけど、ジェーンには少なからずステイシー
が理解者として存在しているし、もしもリタがそんな事情が
有ったのであれば、守護天使が彼女にも付いているんじゃないだろう
かという感じがする。結局オチとしては脳挫傷を起因とする性格の
変化が見られ、前頭葉の損傷が感情の抑制を妨げている問題だと
されていた。入れ替わりじゃなかったけど、姉が傍にいると感じた
いので、そう言っているというのも理解出来ない感情ではない
気はするね。
さて、ドラマでは・・・
諦めていたところ、深夜2時にテリーたちがジェーンの家に乗り込んで
来た。リタは過去年間優秀販売員メダルを4度(94年、96年、05年、08年)
に受けて居ること。ただ11ヶ月前から突然悪態をつき始め、社則に
違反する28回の態度を取っていること。
突然人が変わったのは、実は姉のローレンが運転する車に同乗し、
車が割り込んできて急ブレーキをかけたが姉が帰らぬ人になり
自分だけ生き残ったこと。姉への憧れが有ったリタは姉が生前、
芯が強く、正直な人だったので、自分も客に正直になろうと思った
という。使用アドバイスに関して一度も嘘を付いたことはないと。
商品が粗悪で誇大広告をしていることを内部告発したことに関して
会社は不当解雇したのだとして、訴えを変える。
ただその訴えを起こすには依頼人が「連邦内部告発奨励法」の精神
で行動したことを立証出来ないといけないという。
リタが客に悪態をついていた全商品リストを調べると、全ては
プライベートブランドだと判明。
どの商品にもキャッチフレーズには「ナショナルブランドにも
負けないハイクオリティ」と書かれていた。それが本当に言葉
通りのものなのか。
シンガー判事にクッキーを食べさせて判断させるというのはちょっ
とリアリティがない気がするけど、パッケージには誤解を生む
表示がしてえあるという。ただ商品開発者は、ナショナルブランド
よりも30%安く誇張している面は有るが、消費者はそれを理解して
購入しているハズだと主張。
最終的にはワンストップ社製のブレーキパッドは全社用車に利用
されていて、それがリタとローレンが搭乗していた事故当時の
社用車にも適用されていたということで、申し立てを変更して
「不法死亡」で訴えた。
しかしこれって購入しているものは社用車だけでなく、顧客にも
販売していたので相当大きな問題になるんじゃないのかな。
交換した直後でもブレーキパッドが機能しないとか凄すぎる
商品だよな。
●オーウェンの妹・オリヴィアの代理人
・訴状・離婚訴訟・共有財産・婚前契約
・担当・キム、パーカー
・判事・リビー
なんだか実に滑稽な話で如何にもアメリカ的裁判の構図が有った
気がする。こんなので他人のデータを盗んだことに該当するのだ
ろうか?
データを変換するとする際に、ブックマンベンチャーキャピタルの
出資がマジカなので企画変更の申し出は都合が悪いのではないか
としていたけど、ソフトなのだから簡単にデータくらい書き換えら
れる気がする。寧ろイブのモデルになっている女性には正当な
対価が払われているのだろうか?
オリヴィアがジェーンに敵意を燃やしていることがなんなのかという
ことも有ったけど、実にくだらないものが有った。
ジェーンは元々引っ込み思案な性格で、学生当時にそんなことを
する人物に見えないところも有るし、デビーの魂が入る前の
ジェーンって正直根暗な感じではなかったのかな。
二人共ジェパディというクイズ番組に夢中。
「アレックス「気まずいディナーの200ドルを」」
「アレックス「ディナーに戻るの300ドルを」」。
日本のクイズ番組でもそんなパネルクイズが有った気がするけど
どこも似たようなものなのかな。
※因みにイヴ役を演じたSonia Rockwellは、先週の「スキャンダル」
S2-10、S2-17で登場したけど、ホリスの秘書・トリクシー役を
演じていた。
■使用された曲
・I Am Mine by Brooke Wagoner
・Casta Diva by Bellini
・So This Is Love by Cathy Heller
■検索用キーワード
ジェーン・ビンガム (Brooke Elliott) 外見は冴えない、やり手弁護士
テリー・リー (Margaret Cho) ジェーンのアシスタント、友達
グレイソン・ケント (Jackson Hurst) デビーの元婚約者
キム・カズウェル (Kate Levering) ジェーンの同僚・ライバル
ステイシー・バレット (April Bowlby) 一流モデルを目指すルームメイト
ジェイ・パーカー (Josh Stamberg) 法律事務所代表
デビー・ドブキンズ (Brooke D’Orsay) 一流モデルを夢見るブロンド美人
オーウェン・フレンチ (Lex Medlin) 新人判事
ルーク・ダニエルズ (Carter MacIntyre) フレッドの後任の守護天使
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レスリー・シンガー (Valerie Harper) ワンストップの裁く、判事
オリヴィア・フレンチ (Emily Rutherfurd) オーウェンの妹
ブライアン・ターリング (Michael Daniel Cassady) オリヴィアの夫
エヴァ / スージー・アンダーソン (Sonia Rockwell) CGアプリ
リタ・カーティス (Patty Duke) ワンストップスーパー従業員
ジョー・カミングス (Kenny Alfonso) 弁護士
ドライト・スローカム (Bruce Gerard Brown Jr.) ワンストップ代理人
カール・ウェントワース (Michael Burgess) ブライアン側・弁護士
ライナス・ワージントン (Brian Robinson) 商品開発責任者
ウォーレン・リビー (Gregory Alan Williams) 判事
— (Michael D. Layden) Boy at OneStop Superstore