第9話 撤回されたプロポーズ Ashes to Ashes
脚本/Rob Wright
監督/Michael Grossman
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ジョーン・リバースは、我々は今日死を悼む為に集まったことを
語る。それはジェーンとオーウェンが育んできた愛は死を迎えた
ものだという。みんなはどう思っているかとジェーンの友人たち
に二人の関係を尋ねていくと、
テリーは”ジェーンは愛を求め過ぎだ”と告げ
ステイシーは”ジェーン時々威張り散らす”と。
パーカーは”ジェーンは人の話を殆ど聞かない”と。
キムは”協調性がない”と。
グレイソンは”正直じゃないとしデビーのことをまだ隠している”
という。言わないのは嘘と同じだというと、ルークは守護天使
でもやることに限界はあるという。そんなジェーンは不満を
感じるが・・ジェーンが見た夢だった。
目覚めるとジェーンはステイシーに夢のことを話す。
あんな悪夢を見たのは初めてだと。しかしステイシーは葬式は
ケジメの象徴だとし、潜在意識が整理しようとしているのだと
語る。オーウェンはフィアンセを捨て他の女の元に走ったのだとし、
あなたは自分の為にもガツンと言うべきだと語る。ステイシーは
私をオーウェンだと思って何か言ったらどうかと語る。リアリテ
ィショーでもやっていた方法だという。ロープも着ているし
私って判事っぽいでしょというステイシーはジェーンに「怒りを
解放しなさい!!」と語る。しかしジェーンはもう9時だとして
事務所に行かないといけない事を語る。閉鎖されたのではないか
というステイシーに夕べ3時間留置されていたでしょというが、
ジェーンの理由は分からないがボスが来いと言っているのだという。
事務所に行くと、ジーナは退場したとルークは語る。
テリーは”レディ・ボディシャス”の姿でやってくる。
ステファニー・ジャーマトッタって知っているかというテリーは
昔は売れない歌手で彼女はブーツを履いてビスチェを着て
前髪をパッツンにした途端にスター誕生したとし、それがレディー
・ガガだと語る。しかしジェーンはテリーにブーツを履くときには
彼女はもうある程度売れていた事を語る。テリーは2週間前に
「接近禁止令」というデモCDを付くって送ったらアルファ・ドッグ・
レコードのロックオンコンテストで優勝したのだという。これ
からTOP40を狙うとのこと。
そんな中パーカーがやってくると、吉報だと告げ、事務所は再開
される事を語る。実はジーナの逮捕に協力していたのでFBI捜査官
から私は表彰されるのだという。FBIはずっとジーナのことを
調べていた為にウチに来るということを知ってオレに接触して
来たこと。彼女の正体を知りつつ、彼女の融資が決まると盗聴器を
取り付けて色んな人の口座の監視が始まったのだという。大規模
なおとり捜査だったこと。
それを聞くとみんなはそれぞれに仕事があるとばかりに蜘蛛の子を
散らすようにその場から去っていくが、ルークだけは国民的英雄
だとして拍手する。みんな仕方なく同調して”ひゃっほー”と
声をあげる。
ジェーンとグレイソンは依頼人と逢う。
依頼人はキャシー・ケルトン。彼女はスコット・リチャーズの
婚約者で彼は高血圧で亡くなる前の晩に急に数値が上がったので
病院にいくよう勧めたが、彼は薬が効くまでは待つと言った
という。翌朝になると亡くなっていたとのこと。形見は遺灰だけ
だという。しかしスコットの義母が遺灰を寄越せと言ってきて
いるのだという。彼は全てを母に残すとする遺言書を書いて
いること。しかしアプリの”アイ・アフター”というものが有る
のだという。本人の死が確認されると本人の最後の言葉をまとめた
動画が家族に送られるアプリだという。先月私宛に撮影して
くれたものだとし、それを見て欲しいという。その動画には
スコット本人が「僕は永遠に君の物だとし、心も体も・・」と
語っていた。灰を私に持っていて欲しいということだという。
しかしジェーンは動画では遺言書には勝てない事を語る。
そんな中ジェーンもグレイソンもキャシーの視線が気になって
いた。キャシーは秘密は守れるかと問うと、時々スコットが
見られるのだという。霊が見られるとすると、グレイソンは
突然大事な人に死なれるとその人が傍にいる気がするのは当然
だという。僕もサポートの会に行った事を告げ、貴方の場合、
遺言書の全てではなく遺灰だけを要求しているので可能性は
あると語る。
キムはパーカーに対して、蚊帳の外に置くのは酷いとしてクレーム
を入れる。私はパートナーであること。FBIと手を組むのであれば
相談して欲しいという。パーカーはオレにも自由は無かったのだ
と告げるが、貴方は事務所が財政難なのも隠していたこと。出資者
が入ることも計画が進むまでは教えてくれなかったとしてキムは
憤怒する。
ジェーンはグレイソンに対して貴方がサポート会に通っていた
のは本当なのかと問う。デビーが死んで絶不調だったこと。
最初の頃はデビーの姿があちこちで見えたり声や香水も香ってきた
のだという。辛かった・・・傍にいるみたいで。あなたはセラピー
とは苦手ではなかったかと問うと、変になったと思わない人と話す
必要卯が有ったのだという。ケイシーも気にしていただろうとし、
この件を担当出来て良かったと語る。
そんな中、ジェーンの前に突然オーウェンが現れる。
君と話がしたいというオーウェン。一度は話そうとするがジェーン
はダメ・・・無理だとして背を向けてしまう。
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FBIによってパーカーの事務所が一時期閉鎖されるが、パーカー
はFBIに捜査協力し、資金洗浄を手助けしていたジーナを逮捕
する為の行動だったことが分かる。すぐに事務所は再開する
中で、ジェーンとグレイソンは遺灰を巡ってフィアンセと義母
との間で争いが起きている案件を扱うことになる。しかしそんな
最中、突然オーウェンがジェーンの前に現れて話合いがしたい
事を語る。
オーウェンが悪い奴ではないことが分かって良かった。
オーウェンに裏の顔があるとは思っていなかったし、ジェーンと
は良い感じの関係で進んでいた。唯一懸念されていたのは結婚
という枠組みによって縛られることにオーウェンが納得していない
のではないかということだけど、そういうことも含めて納得して
結婚しようと決めた分けだし、事故か病気かの事態が起きている
のだろうなという想像はある程度成り立っていた。
オーウェンの問題は心臓に有ったようだ。
先週の「Dr.HOUSE」S8-8と今回はリンクするところが有ったけど、
ハウスの患者で検事をしていた男性も心臓発作だとして法廷で
勝訴直前に倒れて居る姿が有った。オーウェンの場合は
検査したらその事実が判明したこと。
依頼人の流れがまた血圧の流れで病院に行っていれば助かっていた
かも知れないことを考えるとちょっぴり切ない流れが有る。
このドラマの特徴でも有るのが、依頼人との関係の中、その関係者
の中で死んだ人が出てくると、その気持ちに寄り添える人たちが
多いということか。ジェーンにしてもグレイソンにしてもそれを
経験しているので、多少なりとも奇異な発言にも理解があるのだけ
ど今回の案件はそんなジェーンたちの考え以上の奇異な案件に
ぶつかった感じ。
民事裁判から一転して刑事裁判に移行していくようなものが有った
けど、遺灰を食べてまでその人に逢いたいとする心理の中の猟奇性
を見ると、絶対に勝てない案件だなと思いつつ、その死の真相の
中には殺人事件が起きていたということもあって、上手い事本質を
交わしていった感じもする。
スコットの遺灰を求めているのが母ではなく、義母
としていたところも有ったので、その設定は何なのかなと思って
いたのだけどそういうことなのね。
ジェーンは遺灰はペーパーウェイトやガラス玉、キャンドルになって
いるとして、ロサンゼルス商工会議所によればこういうビジネスは
10年で2倍になっているとしたけど、流石に遺灰を食べるという行為その
ものを覆すには難しい。
海に蒔いたり宇宙に散骨することが合法だと言っても、次元が
違う問題だったよな。遺灰ブラウニーも有りじゃない?という
ジェーン。医療ドラッグをブラウニーの中に入れるということは
有るけど、流石にそれは無いよな。
カリフォルニア州保険条例に対する違反だされる中、
今の理論でいけば教会でワインとパンをもらうカトリック教徒は
イエスキリストの血と肉を食べてると信じているのだとし、彼らも
条例違反になるという。カーライル弁護士はローマ法王を証言台
に呼ぶのかということで、またしてもアメリカの法廷ものでは
宗教が免罪符として利用されることになった。
裁判の流れでは遺言書が優先されるのが、デジタル動画でも遺言書
を越える証拠として採用されるのかに於ける興味深さも有った。
基本的にはデジタル動画でも遺言書としての証拠能力はある気が
するけどね。
最後は結局、●んちを使って遺灰のタリウムの存在ことを証明した
のかな。タリウムって火葬されても残るものなのか。そもそも
火葬ってアメリカでは珍しいね。家族が居ないからなのかな。
テリーは再び歌ネタ・歌手ネタだったので期待したけど、思った
程に盛り上がらず。それでもコンテストが詐欺まがいのものだった
ということで、消費者センターに通報しておいたわという対応の
速さがまたテリーらしいところ。ルークとしてはテリー相手に事実
を話すことが出来ずに、ウク・トッドのライブに連れて行くこと
で事情を悟らせた。
キムとパーカーの件はなんだかよく分からなかった。
取りあえずパーカーはキムを信用してパートナーとしての付き合い
と彼女と私生活の付き合いを続けていくってことなのかな。
■使用された曲
・Restraining Order by Margaret Cho
■検索用キーワード
・心室性期外収縮
・姉は遺灰を200g以上食べた。
・アガサ・クリスティ「蒼ざめた馬」に出てきた毒 専属殺人にもよく
使われる。タリウム
ジェーン・ビンガム (Brooke Elliott) 外見は冴えない、やり手弁護士
テリー・リー (Margaret Cho) ジェーンのアシスタント、友達
グレイソン・ケント (Jackson Hurst) デビーの元婚約者
キム・カズウェル (Kate Levering) ジェーンの同僚・ライバル
ステイシー・バレット (April Bowlby) 一流モデルを目指すルームメイト
ジェイ・パーカー (Josh Stamberg) 法律事務所代表
デビー・ドブキンズ (Brooke D’Orsay) 一流モデルを夢見るブロンド美人
オーウェン・フレンチ (Lex Medlin) 新人判事
ルーク・ダニエルズ (Carter MacIntyre) フレッドの後任の守護天使
本人出演 (Joan Rivers)
キャシー・ケルトン (Rosalie Ward) スコットの婚約者
ケイトリン・アンドリュース (Kim Johnston Ulrich) スコットの義母
カーライル (Adam Harrington) 弁護士
サイラス・マックスウェル (Bruce Davison) 判事
サラ・ケルトン (April Billingsley) キャシーの妹
イライアス・クレマー (Myke Holmes) “アイアフター”社
スコット・リチャーズ (Jason Mac) キャシーの夫、高血圧
— (Cara Mantella) Secretary
— (Antwan Mills) Uniformed Officer
ウク・トッド (Jef Holbrook) 優勝者
スティーブ・キッシュ