第7話 サヨナラの儀式 Crushed
脚本/Josh Berman
監督/Michael Grossman
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ジェーンはオーウェンが突如として連絡が取れなくなり心配する
中、彼との旅行の時の写真を見ていた。ステイシーはジェーン
に対してそろそろオーウェンのことについて話合おうという。
フィアンセに傷つけられたこと。シアトルの友達に逢いに行くと
嘘をついたり音信不通になるというのは不自然だと語る。
しかしジェーンはちゃんとした理由が有るのだとして、彼は
プロポーズしてくれたのだという。それが本心だと信じたい
事を告げステイシーにも同様に信じて欲しいと頼む。ステイシー
はいつでも私はジェーンの味方だと言ってくれるが・・。
そんな中ジェーンのママ・エレーンがやってくる。
エレーンはオーウェンとのことを知らないことも有り、彼は
元気か?と問う。
今回エレーンがやってきたのはクロエ・サーノウのことだと語る。
ジェーンはクロエのことを覚えて居るかと問うと、貴方は以前
に彼女のベビーシッターをしていた子だという。現在16歳に
なったあの子がトラブっているのだという。ステイシーはもし
かしてそれって「かち割りクロエ」のことなのか?と問うと、
ニュースで報道しているという。エレーンはそれは事実ではない
と語る。クロエは水泳部で、チームメイトであるブリトニー・
ホリスとの間でケンカが有り、彼女が息継ぎしようとした際に
頭蓋骨をたたき割ったのだというもの。彼女の母が公選弁護人
を首にしたので、ジェーンに弁護して欲しいという。クロエの父
が蒸発した時、ジェーンは親友みたいに接したことを指摘する。
クロエの母・ペグから何年か前にジェーンとケンカしたことに
関して謝罪して欲しいと頼まれたことを告げ、改めてクロエを
助けて欲しいと語る。
弁護士事務所では会議が行われる中、パーカーはジェーンは
どうしたのかと問うと、キムはオーウェンに捨てられて引き
こもっているのだとし、大方「恋のサバイバル」を繰り返し聞い
ているのでしょと語る。
そんな中ジェーンが遅刻してやってくる。
会議にはジーナ・ブラントというパーカーのロースクール時代
の友人が来ていた。事務所の多額の出資を検討してくれている
人だとし、ジーナはあの空手家(ルーク)よりもウチのことを
理解してくれているのだという。ジーナにはルークの債券も
買い取って欲しいと語る。ジーナは守秘義務契約にサインした
ので事務所のことは全て隠し事なく話して欲しいとのことだった。
そんな中テリーはジェーンを呼びに来ると依頼人が来たとのこと
だった。テリーはジーナの姿を見て私のことを覚えて居るか?
と問うと私はあなたを良く覚えて居るというテリー。地獄に堕ち
なというとテリーはジュースをかける振りをする。思わず笑って
しまうキム。テリーとはウォーキー&スタインで一緒だったが
逆恨みされているようだというジーナ。
テリーはデスクにクロエの資料を置いておいたことをジェーンに
語る中、オーウェンのことについて話そうと語る。しかしその話
はなしだと告げ、先ずは殺人で起訴されている16歳の女の子の
為に集中すると語る。
事務所には依頼人のクロエと共に母・ペグ、そしてクロエの妹
のミシェルが来ていた。先に事件のことを聞かせて欲しいとして
説明を求める。ブリトニー・ホリスが殺害されたのは午後5時27分。
ブリトニーは翌日テストのカンニングの件であなたのことを証言
予定だったのでしょと言うと、ミシェルはブリトニーはクソ女
だと語る。クロエによると来週水泳の州対会の決勝が有るが
ウチの部から出られるのは各種目2人で、私たち2人は自由形の選手
であり少しだけ私の方が成績・タイムが早いのだという。そこで
カンニング事件をでっち挙げて退部にさせようとしたのだという。
ブリトニーが殺された2時間後に警察が来てウチのものをごっそり
持っていったという。クロエは起訴され、検事からは少年院に
2年で取引を持ちかけられたのだという。
ジェーンはクロエと二人で話したいので少しみんなに席を外すよう
頼む。
クロエはジェーンに対してずっと逢いたかったと告げ、ママと
ケンカしたのでしょと語る。ジェーンとしてはまるで記憶がない
ことも有り誤魔化す。
逮捕された際にキズがあるとされているがどうしてキズついた
のかと問うとネコに引っかかれたもので、動物保護センターの
ボランティアをしているときのものだという。パンツに2滴の
ブリトニーの血液が付着していたというのはどういうことか?
と問うと、2月にサンタクラリタに遠征に行った時に彼女が
バスで鼻血を出した時のものだと思うという。ウールのパンツ
に付着していること。ブリタニーの事件は2週間前で季節は春だ
ということを考えればウールのパンツを履くわけないよねと
語る。2月以降そのパンツは履いていないとのこと。
事件の有った日にクロエが彼女にメールしていることを尋ねる。
「カンニングなんてしてない。嘘付き。このままじゃ済まさない
から」と。確かにメールしたが殺すことなど考えていないと
いう。ジェーンは検察の取引以上に裁判になれば嫌な事も言わ
れると告げる。クロエはパパが出て行った時にジェーンが
行ってくれた言葉だとして、「決めるのは貴方」だとしてくれ
たことを引き合いに出す。「子供たちを愛した良き父親として
覚えておくか、それとも家族を捨てたクズとして覚えておくのか」。
私はそう言われて良いパパの方を覚えて置くことにしたのだという。
例え負けても納得する方が良いというクロエは、法廷で戦うこと
を告げる。それならば先ずはこのメールを証拠から排除するよう
申し立てをするという。
「私たちは司法取引には応じない。戦う道を選んだのだ」と。
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オーウェンが居なくなったことでステイシーもテリーもジェーン
のことを心配する。ジェーンは居なくなったことには何か理由
があるとして、まだまだ彼の姿を待っていた。
そんな状況の中、弁護士事務所では出資者としてパーカーの知人
である女性ジーナが現れる。パーカーはグレイソンのキラースマイル
を利用して、なんとか出資してもらおうと考える。一方ジェーン
の元にはかつてベビーシッターをしたことがあるという高校生
クロエが、同級生を殺害し、第一級殺人の容疑者となったという
ことで弁護していくことになる果たして真相は如何に!?
相変わらず裁判の流れがお粗末な感じがするのは、ジェーンたち
が簡単に分かる様な捜査を警察が行っていないという事実がある
ことかも。容疑者の関係者の当日の足取り捜査なんて、警察官が
やるべき仕事だろうって感じだし、血の付いた服とかメールだけで
実際に現場に居たとする証拠は何一つ提示していない。
そもそも部活動をしている際に、彼女が居残りして練習していた
のかも知れないけど、誰も現場での犯行を見ずに帰宅するなんて
事が可能なのかどうか。
どうやって殺されたのかどうかの検証も行っていない感じだし、
息継ぎした際に頭をかち割られたなんて情報はどこから出た
ことなんだろうか。
検事補がまたジェーンから色々と情報を吹き込まれただけで、
起訴する相手を変更していくという流れも違和感が有り、警察官
と協議してから起訴するかどうかを決めるものではないのかな。
久しぶりにジェーンのママが登場。
S1-11、S2-5、S3-7に続いて4度目。各シーズンに一話登場する
契約なのかな。
昔のジェーンの姿ってあんまり描かれていないけど、今のジェーン
を見てあんまり誰も違和感を唱えないのかな。
過去のことを覚えて居ないことも有り、ジェーン化したデビーが
ジェーンの関係者周りの人に逢うと当初はヒヤヒヤしたものだけど、
その辺は上手く回避出来るようになっているね。
母親の登場も余すところ無く活用して、弁護士の補佐・アシスタント
的役割を持たせていくところは面白いかなと。
キムとジェーンの静かなる対決も面白い要素。
「これは私が担当の依頼人」「私があなたのボス」という立場で
この裁判に於ける法廷戦術の違いが描かれて、思わず依頼人の意向
を無視した発言をしたキムに、ジェーンと検事補が声を共に上げて
「異議」を唱えた。
パーカーのファスナーの件で「証拠開示手続き違反」を唱えた
ジェーンの流れ。実際には公選弁護人には提出したということを
検事は語っていたけど、この戦術は「殺人を無罪にする方法」の
1話の中でメールを見つけた流れを証拠品として利用した際にも
同様のことが行われた。実際に本当に引き継ぎのミスなのかどうか
分からないけどね。
ステイシーとテリーの流れも面白く、テリーは相変わらず抜け目が
ない。オーウェンのアパートの鍵をジェーンから借りて、その間
に合い鍵を作って持っている。そんな彼の部屋から見つけたクレジット
カードの利用履歴と、フェイスブックから見つけたミネアポリスの
写真。
今回のクロエの件では、母親の過度の愛情がネックになったもの
だったけど、その先に有った流れは、またオーウェンの安否を
気にする流れに繋がって居るな。クロエと接していくウチに、
全てはジェーンとオーウェンの関係を示唆しているように見える
ところは上手く描かれているし、諦める方向で行くしかないのかな。
オーウェンってそう悪い人じゃなさそうだったからなぁ。
ただちょっとネタばれすると前にも描いたけど、オーウェンって
これ以降もドラマではクレジットされている人物で、現在
シーズン6が放送しているけど、そこには登場している。
本当に結婚という形に拘りたくないが為に逃げて居るのだろうか?
前回にも書いたけど、グレイソンとジェーンが結ばれるのが
最終形態な感じがするし、オーウェンと結婚してしまうと、
ステイシーとジェーンの同居の関係が描かれなくなってしまう
のでちょっと寂しいんだよね。
ジーナが登場。
Madchen Amickさんについてはブログでも何度も取り上げている
けど、「イーストエンドの魔女たち」の次女のウェンディ・ビー
チャム役。テリーは当時彼女と同じ事務所で働いているという
際に、彼女の昇格と共に私の上司を蹴落として私を首にしたと
していた。この事務所に関しても、実は乗っ取りの為に来たのでは
ないかという感じがプンプンしている。これってステイシーを騙した
女性の流れと似ているところが有りそう。
守護天使のルークはこういう流れには敏感に感じて居るところが
有るんですかね。というか、彼、必要なのか??
■使用された曲
・Can’t Go Back by Rosi Golan
・Don’t Just Sit There by Lucius
・Love Will Find Me by Little Jackie
■検索用キーワード
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ジェーン・ビンガム (Brooke Elliott) 外見は冴えない、やり手弁護士
テリー・リー (Margaret Cho) ジェーンのアシスタント、友達
グレイソン・ケント (Jackson Hurst) デビーの元婚約者
キム・カズウェル (Kate Levering) ジェーンの同僚・ライバル
ステイシー・バレット (April Bowlby) 一流モデルを目指すルームメイト
ジェイ・パーカー (Josh Stamberg) 法律事務所代表
デビー・ドブキンズ (Brooke D’Orsay) 一流モデルを夢見るブロンド美人
オーウェン・フレンチ (Lex Medlin) 新人判事
ルーク・ダニエルズ (Carter MacIntyre) フレッドの後任の守護天使
ジーナ・ブラント (Madchen Amick) パーカーのロースクール時代の友人
クロエ・サーノウ (Mary Mouser) 16歳、長女・高校生、水泳部
ミシェル・サーノウ (Megan Raich) 14歳、次女、アートスクール
ペグ・サーノウ (Julia Campbell) 母親、夫が居ない
トレイシー・サーノウ (Tenaya Cleveland) ペグの妹
エレイン・ビンガム (Faith Prince) ジェーンの母
— (Quincy Bonds) 廷吏
ポール・サギノー (Marcus Lyle Brown) 地方検事補
サンディ (Alexandria Renee Davis) ミシェルの友人
— (James Matthew Davis) 制服警官
ルーディ・ビラマー (Blair Jasin) 事件の日、筋トレをしていた生徒
フェイ (Jessica Massey) ミシェルの友人
ウォレン・リビー (Gregory Alan Williams) 判事
— (Lisa M. Barfield) Pizza Pub Customer
— (Ruth Dalton) 弁護士
— (Andrew R. Kaplan) 刑事
— (Don Teems) 警察官
ティム・ノーラン
ブリトニー・ホリス