第5話 傷痕 Damaged
脚本/Wendy Mericle、Ben Sokolowski 監督/Michael Schultz
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【前回までのあらすじ】
ウォルターは会社の金の使途不明金を調べていると、奥さん
が投資した会社は存在せず、テンペストという会社を設立し
てスターリング・シティに倉庫を買っているという。その
倉庫を調べるウォーターはそこに沈んだはずの「クイーンズ
ガンビット号」が引き上げられている事を知る。
オリバーの元を尋ねるとローレルは貴方がプレイボーイを演じ
ているか、実際にそんなのかは分からないがどうでも良いと
語る。クエンティンはオリバーこそフードの男だとして、
エクスチェンジビルの監視カメラ映像を調べさせるとそこに
オリバーがフードを持って階段を走る姿が映っていることを
知る。司法妨害、過重暴行、そして殺人で逮捕すると語る。
【ストーリー】
— 5年前 —
リアンユー島でのオリバーはヤオ・フェイと森に兎狩りにいく。
オリバーは死骸を持ってくるのは嫌だとして、オレにも弓を
使わせて欲しいと語る。ヤオはオリバーに対して弓を手渡すと
全ては呼吸だという。息を吸い、狙い、放つこと。
あの木を狙って打てというが、オリバーはハズしてしまう。
お前はのたれ死にするというと、放った矢を取ってこいと言われ
る。仕方なく取りに行くが、突然覆面を被った三人組によって
拉致され、穴蔵に閉じ込められてしまう。
— 現在 —
警察はこう思っている。オレがフードの男で町の悪党を葬って
いる正義の味方で、罠にかかったオレにもう逃げ道はないと。
しかし半分は間違っていると・・。
クエンティンに逮捕されるが、何かの間違いだと語るオリバー。
警察署で事情聴取を受けるがクエンティンは通常の手続きだという。
オレのミスはお前を港で撃ち殺すチャンスが有ったのに撃たなか
ったことだというクエンティンに対して誤解であると語る。
しかし彼はお前は人を傷つけても何とも思わないゲス野郎だとし、
武器が金や船から弓に変わっただけだという。
オリバーは僕が憎いのは分かるが証拠は有るのかと問う。
するとミドリのフードを持って走っている映像が映っていること
を語る。オリバーは銃声がして階段へ走ったら袋が有り、撃った
ヤツの物だと思って中を見たら入って居たのだという。偶然も
積み重なれば証拠となるというクエンティン。
そんな中モイラがやってくると、何の根拠も無いのに逮捕した
として警察の対応を非難する。ウォルターは証拠は全て弁護士に
見せるよう溶け鶴。弁護士が来るまでは弁護は中止だという。
クエンティンは復讐の鬼であり、娘の敵だから、ミドリのフード
の男を僕だと思い込んでいるのだという。弁護士を付けるという
母親に対して、ローレルに頼むというオリバー。
ローレルならば僕のことをよく知っていてフード男ではないと分
かるという。何よりもローレルの言葉ならばクエンティンも話を
カスだろうという。
モイラはローレルの元を尋ねると、あの子はあなたに弁護を
頼みたいと言っている事を語る。他の弁護士んらば要らないと
言っているのだという。しかし逮捕したのは父が有り、彼とは
交際していたことも有るので、私が弁護を担当するのは不適切
だという。モイラは貴方の理想主義こそオリバーが惚れた理由
だという。
法廷・事件番号1941。被告人はオリバー。
罪状は殺人、過重暴行、脅迫、不法侵入だという。モス判事
は被告の弁護士はだれかと問うが自分でやるという。無実です
からと。検察官はクイーン家には自家用飛行機は2機有り、
大富豪であることから海外に逃亡するおそれがあることを
訴える。しかしそこにローレルが表れると、この事件は情報
証拠に依存する事件だとしてローレルは主張する。すると
判事は自宅拘禁、1500万ドルの保釈金監視用の足輪を付けて
室内以外は歩けないようにするとのことだった。
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先日のアダム・ハント事件の流れから、防犯カメラに映された
映像から、緑のフードを手にしていたオリバーがフードの男
ではないかとしてクエンティンによって逮捕される。
オリバーは無実を訴え、バッグが落ちてその中身を見たら
フードが入って居たので持って来ただけだと語る。
モイラはウォルターもまた不当に逮捕したものだとして、証拠
の品を弁護士に見せるよう告げ、弁護士が就く前に取り調べを
したのは不法だと語る。オリバーは自分の弁護はローレルに
頼むとし、彼女がオレのことを一番よく知っているからだと
語るが・・・
オリバーのやろうとしていることもよく分かるものが有り、
裁判で言うところの一事不再理のようにして、容疑の目を逸らす為に、
一度は敢えて危険を冒してでも、自分以外の人間がいるということ
を誇示する流れは悪くはない。ただオリバーの計画は綱渡りの状況で
有り、正直あんまり考えて行動を起こしたとはとても思えないもの
が有った。
ドラマでは筋肉とアクションと島での謎などに目を捕らわれがちで、
その辺の頭脳戦に於いてはその場凌ぎでバックアッププラン
も考えていないのではないかというくらいの安っぽさが有る。
フード男が別の場所に現れたとしても同一ではないかも知れない
し、なんと言っても別にフードを被る男が居ると知れば、仲間がいる
とする考えを捜査官は持たないのだろうか。
そもそもディグルってオリバーと体格的にも違うし、見る人が
見れば変わってくるよね。
今回は結構「島」でのエピソードも多く取り上げられた。
まだオリバーの修行シーンは始まったばかりだけど、「拳児」の
蘇崑崙のようなヤオ・フェイが少しずつ何かを教えようとしている。
呼吸が大事だとしていたけど、気のコントロールを教えるところ
はやはり中国拳法とかその理念を教えているような感じ。
この島に存在しているショッカーのようなマスクマンやリーダー
だと思われるエドワード・ファイウーズとは一体何者なのだろうか。
捕らわれたオリバーは最後までヤオの存在を開かすことはなかった。
この人、中国の警察官なのだろうか。制服姿のヤオの写真が
有ったね。
モイラもその一員かと思ったけど、彼女は組織の強大さを知り、
反抗できない立場にいるのだろうか。以前に彼女は船を沈没させた
ことをモイラ自身は周知していた感じがするのだけど、息子が殺害さ
れそうになるのを知り激高する姿を見ると、まるで正反対の行動
に見える。
島の人たちはマルコムの組織に精通している人物なのだろうけど、
この島を拠点に何をしているのだろうね。
マルコムはトミーの父親みたいだけど、トミーはオリバーの親友と
称して彼の動きを探って居るのだろうか。
「リベンジ」で言うところのダニエルとタイラーの関係みたいな。
オリバーとローレンの流れに於いては興味深いものが有った。
二人は未だに気持ちが残っていること。
ローレンは自分達のことばかり考えていたが、オリバーが傷いて
いることに関して、何一つ事情を察することなく、責め続けている
ことに反省していた。
しかしアイアンハイム刑務所に行ったことが有るかどうかを通じて、
ローレンの中には信じたい気持ちと共に疑惑の目が残っているで
あろうことも伺わせるものが有る。
こんなことをすることで家族にも少なからず影響が起きること。
しかし影響という面では既にクイーン家に於いては、何らかの組織
に巻き込まれているようだし、少なからず影響を受けて居ることは
明らか。父親が殺されたのもそんな組織からの脱却なり不正を
暴こうとしていたのではないのか。
メルボルンに出張するとして出て行ってしまったウォルターは
一体何を考えているのだろうか。
可愛そうなのは兄を再び失うのではないかとして心配している
テアの存在だけだな。
■使用された曲
・Arrow End Theme
Composed by Blake Neely
・Xoxo by Jeremy Thurber
・You’re Gonna Love This by 3OH!3
・Hello by Chad Future
・Professional Griefers by deadmau5
■検索用キーワード
・
オリバー・クイーン (Stephen Amell) スターリング・シティの億万長者
ダイナ”ローレル”・ランス (Katie Cassidy) 正義感溢れる弁護士
トミー・マーリン (Colin Donnell) オリバーの親友にして、悪友
ジョン・ディグル (David Ramsey) オリバーのボディガード。元軍人
テア・クイーン (Willa Holland) オリバーの妹”スピーディ”
モイラ・クイーン (Susanna Thompson) オリバーとテアの母親
クエンティン・ランス (Paul Blackthorne) スターリング・シティ警察の刑事
ウォルター・スティール (Colin Salmon) クイーン産業のCEO
ジョアナ・デラ・ヴェガ (Annie Ilonzeh) 弁護士、ローレルの相棒
ルーカス・ヒルトン (Roger R. Cross) 捜査官
ヤオ・フェイ (Byron Mann) 島の住民
マルコム・マーリン (John Barrowman) モイラに接触??、トミーの父
エドワード・ファイヤーズ (Sebastian Dunn) リアンユー島
レオ・ミュラー (Eric Breker) ドイツの武器商人
ケイト・スペンサー (Chelah Horsdal) 検事
— (Jason Bempong) Gang Leader
— (Thomas Cadrot) 捜査官
モス (Lesley Ewen) 判事
— (Shaw Madson) Parole Officer
ジョザイヤ・ハドソン (Steve Makaj) 警備主任
— (Shaker Paleja) Technician
— (Rebecca Rifai) Hot Chick
(Jeffrey C. Robinson) Deathstroke
ブレイク (Melissa Roxburgh)
モーガン (Valerie Tian)
— (Robert Weiss) Court Clerk
— (Link Baker) Chauffeur
— (Peter Brown) Waiter
— (Rob Hayter) Butler / Assassin