第17話 女神の暴走 The Huntress Returns
脚本/Jake Coburn、Lana Cho 監督/Guy Bee
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【前回までのあらすじ】
ローレルの元に母・ディナがやってくる。サラの件で来たと
いう母は娘は生きているかも知れないと語る。
オリバーはモイラに雇われたチャイナたちに狙われたマルコム
を助ける為にやってくる。トミーは父を助けようとする中、
フード男はトミーに近づく。貴様を信じられるかというトミー
に対してフードを脱いだオリバーは今までいつも信じてくれた
だろうという。一方オリバーはかつて取引相手の娘・ヘレナと
懇親の中になる(S1-7)(S1-8)が彼女はフィアンセを殺された時点で
暗く歪んだ存在に変わったとしてディグルは彼女を放置して
置くことは危険だと忠告するが、オリバーとしては長いこと
憎しみの中で一人ぼっちだったことに対する共有感から彼女
に手を貸す。しかし彼女の父・フランクは警察に拘束された
のだとしてオリバーは復讐を辞める様説得するが彼女は辞める
気は無いと語る。
【ストーリー】
ストリップクラブ”アレイキャッツ”。
ヘレナがやってくるとそこに居たガス・サバトーニに声をかけ
て一曲踊ろうと声を掛ける。VIP ROOMに入るとヘレナは自分の
正体を証して父を捜しているという。弁護士の貴方ならば所在
を知っているでしょとして矢を向ける。知っていたら教えてい
るとし、フランクは司法取引して以来FBIからは何も教えてもら
えないのだという。それを聞くとヘレナはガスを殺してバイク
で逃走する。
オリバーは明日オープンするオリバーとトミーのナイトクラブ
の”ヴァータント”を案内する。DJにはスティーブ青木を雇った
という彼は昔彼の妹と付き合っていたんだという。明日デート
してくれるかというオリバーに対して、クラブのオープニング
がデートなのかというが、YESという意味でキスをする。
クエンティンはローレルから電話で呼びだされると喜んで彼女が待つ
喫茶店にやってくる。電話をくれて嬉しいが2ヶ月も音沙汰無し
なんて酷いぞという父・クエンティン。父は先ずは謝らせて欲しい
とし、ローレルをエサにしてフード野郎を捕まえようとしたこと
に謝罪する。しかしローレルは自分も謝ることが有るのだとし
父に大事な人を逢わせたいのだという。そこに出てきたのは母
のディナだった。何しに来たのかとし、クエンティンは激怒
するが、サラが生きていると信じているからこそ来たのだという。
話をきいてくれという。
オリバーが発見されたのは北シナ海に有るリアンユー島だが、
この付近の海域は無人島が多いのだという。サラもまた何処
かに流れついて生き延びた可能性が有るという。
証拠ならば有るのだとし、観光客が撮影したというサラと似た
人物の写真を見せる。とてもサラに似ているとは思わないかと
問うと逞しい子だとするが、クエンティンは3年間電話もメール
も一切無くいきなり古い写真を持って来て何のつもりだと激怒
する。サラは嵐で死んだのだというクエンティン。それをなんで
今更生きているなんて言うのかと告げる。
テアは友達と共にテアの兄・オリバーのクラブのパーティーに
クリスとシェーンを連れて行きたいことを語る。ゲスト二人を
連れて行けるのでしょというが、テアは目の前にロイがいるの
を知り、ひったくりでもコーヒーを飲むのかと問う。逆に金持ち
でもグレーズ(Glades)地区によく来るんだなという。テアは職場
が近いのだとすると、あんたも働いたらどうかという。バッグを
ひったくる品定めをしているヒマが有れば仕事をすべきだという。
高校中退、犯罪歴有りで紹介先無しのオレでも雇いそうな知り逢い
は居るのかと問う。テアは明日オープンするヴァーダント
は兄がオーナーをしているナイトクラブだが駐車係を募集して
いた事を語り兄に聞いて見ると語る。
クイーン産業。
ディグルはワールドニュースで”Deadshot”のニュースを閲覧
していた。そこにオリバーがやってくる。
今夜はクラブがオープンだとし、マッケナとのデートはこれで
6回目だとすると大事な日であり一日くらい悪人に休みをやって
も良いだろうというオリバー。しかしディグルはイカれたお前の
元彼女・ヘレナが現れたとしてストリップクラブの映像を見せる。
被害者はガス・サバトーニでフランクの弁護士だという。
ヘレナは何で町に戻ったのか。一生フランクは刑務所なのに・・
と告げるオリバーに対してヘレナの心の闇は深いとし問題はいつ
ヘレナが警察にたれ込むのかだという。ブラトヴァのヘレナ
担当と連絡を取ってくれというオリバーはそこでヘレナの居場所
と目的を探るのだという。
クイーン邸。
オリバーはテアの元に行くと、なんとそこにはヘレナの姿が有った。
テアはルッソの店での二人の初デートのことを聞いていたという。
テアは私の友達が仕事を探しているので雇ってくれないかと問う
とトミーに相談してみると良いと語る。
オリバーはヘレナと二人になると今まで何処に居たのかと問う。
バルセロナ、モナコ、ブタペストetc…自分が誰かを忘れたかった
という。ガスのことが恋しくなったのかとして、君が組織に関わる
ことはないかと思ったという。フランクはアイアンハイツ刑務所
からは一生出られないのだとすると、父は司法取引でイーストコ
ーストファミリーに不利な証言をすることに同意したのだとし
48時間後には証人保護で何処に居るのか二度と分からなくなると
語る。父に第二のチャンスを与える価値はないというと、FBIが
警護しているので大勢相手なので助けが居るとしてオリバーに
助けを求める。オレは断るとし、それは殺人で有って正義ではない
という。するとモイラが今夜のオープニングパーティー
について聞きたいとしてオリバーの元にやってくる。オリバーは
ヘレナとモイラを互いに紹介する中で、もっと強く説得しないと
ダメみたいねというヘレナは、貴方にも家族が居て良かったと語る。
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オリバーとトミーがクイーン産業の跡地にナイトクラブを作ろう
としていたものがついに完成し、明日にはオープニングのパーテ
ィーが開かれる。しかしトミーはオリバーがフード男だったこと
を知り、彼に対して向き合えずにいた。
一方ローレルの元には娘のサラが難破船に乗っていてからずっと
捜索の為に走り回っていた母が戻って来て、観光客が撮影したと
するサラに似た女性の写真を見て、まだ生きているのではないか
と感じる。そんな状況の中、町にはハントレスことヘレナ・バーテ
ィネリが戻って来て、自分のフィアンセを殺した元マフィアの父・
フランスを殺そうとしてオリバーに協力を求めるが・・・
親子関係というのはなかなか上手く行かないものだね。
親子関係の中でも特に上手く行っていないのがこのヘレナと
フランクなのか。トミーとマルコムの関係も相当なものが有るとは
思っていたけど、流石に殺し・殺されの感情にまでは及ばない。
ただまだ互いに実体が分かっていないだけで、みんな告白大会に
なったら、殺意は生まれてくるところがあるのかな。
ヘレナがこれだけ執拗に親を殺す為に自分の命さえも投げだそうと
してやってくるところを見ると、そう簡単に彼女を癒せるものでは
ないと思うし、寧ろフランクが殺された後の彼女ってどうなるんだ
ろうかというところにも興味が出てくるな。
オリバーとしては、「あの時ヘレナを殺していれば良かった・・・」
みたいな展開では有ったのだけど、ヘレナが亡くなるのが正しいのか
それとも父親がこの世から居なくなるのが正しいのか、そんな選択
を彼に求めて来た。
彼女のことを助けようとしていたけれど、オリバーの家族や大事な
仲間にまでヘレナは脅迫が続く。助けようとした相手に裏切られる
というエピソードはテアのエピソードとも同期するものが有るけれど、
なかなか思いが伝わらず、自らのエゴが優先されてしまう。
更に恐いことに、元彼女と今彼女の鉢合わせの構図。
フード男のことをバラされるのかと思えば、上手いことそんな
シチュエーションを作るのだからたまらない。
ヘレナが刑事の前で語ったのは、オリバーの才能は人を利用すること
だという。ただそうは見えないけどね。
金持ちが必ずしも幸せではないということを現している。
当然貧乏が幸せでもないのだけど、テアが興味を抱いた人物の
ロイは貧乏・学歴無し・犯罪歴有りと人生に於いても完全に
生きていくのに制限のある人物だ。
自ら働き始めた(刑の執行ではあるけど)テアにとっては、働くのも
悪くないし、人助けに対する思いが生まれたのか、そんな彼を更正
させようとするけれど、そんな気持ちがまたなかなか伝わないのは
切ない。しかし彼は身を挺しても彼女のことを助ける構図が有った。
トミーの心ここに非ず。
ローレルがまたタイミング悪く、信用出来る人を求めている時に、
話せない事情をトミーは抱え込んでしまう。
「オリバーがフード男だったんだよ」って言っても大丈夫な気も
するけど(笑)
トミーはそんなローレルとのやりとりを経て、オリバーが大切な
人に言えない事情の辛さというものを理解し、彼を許していく
ことになったようだ。しかし今後のトミーの役割はどうなるのかな。
島でのエピソードは、島から抜け出す為の第一歩って感じだったね。
フライヤーズが持っている射程距離2400kmのミサイル砲が島に
配備された。一体何処を狙っているものなのか。
スレイドとオリバーが二人で何とかしようと試みる過程で、徐々に
オリバーの役割の大きさが目立ってきた。彼が立てた二つの計画
によって、ミサイル砲に接近出来て、そして取引材料としての
制御基板を手に入れたこと。
そう簡単に取り引きに応じてくれるとは思えないし、今回ディナ
が持っていた島周りの地図を見るとあの辺って、もの凄く島が
多く存在しているよね。別の島に渡って生き延びるという選択も
出来そうな気がするけど、無理なのかな。
■使用された曲
・Arrow End Theme
Composed by Blake Neely
・Va Va Voom by Nicki Minaj
・Make My Body by The Chain Gang of 1974
・Kiss Me by Ed Sheeran
・Singularity by Steve Aoki & Angger Dimas
・Transcend by Steve Aoki
・One Problem Always Changes To Another by Scanners
■検索用キーワード
・
オリバー・クイーン (Stephen Amell) スターリング・シティの億万長者
ダイナ”ローレル”・ランス (Katie Cassidy) 正義感溢れる弁護士
トミー・マーリン (Colin Donnell) オリバーの親友にして、悪友
ジョン・ディグル (David Ramsey) オリバーのボディガード。元軍人
テア・クイーン (Willa Holland) オリバーの妹”スピーディ”
モイラ・クイーン (Susanna Thompson) オリバーとテアの母親
クエンティン・ランス (Paul Blackthorne) スターリング・シティ警察の刑事
ウォルター・スティール (Colin Salmon) クイーン産業のCEO
ヤオ・フェイ (Byron Mann) 島の男、中国人、囚人??
エドワード・フライヤーズ (Sebastian Dunn) 島の男、拷問男
フェリシティ・スモーク (Emily Bett Rickards) クイーン産業・IT
マルコム・マーリン (John Barrowman) モイラに接触??、トミーの父
スレイド・ウィルソン (Manu Bennett) 島の男オーストラリア諜報員ASIS
チャイナ・ホワイト (Kelly Hu) 敵
カーリー・ディグル (Christie Laing) ディグルの弟・アンディの元妻
ディナ・ランス (Alex Kingston) ローレルの母
ヘレナ・バーティネリ (Jessica De Gouw) The Huntress / フランクの娘
マッケナ・ホール (Janina Gavankar) 捜査官、オリバーの友人
ガス・サバトーニ (Craig March) フランクの弁護士
ロイ・ハーパー (Colton Haynes) テアを助ける下町っ子
本人出演 (Steve Aoki) ヴァーダントのDJ
カンディ・ケーン (Alyson Bath)
— (Douglas Chapman) 兵士
— (Patrick Sabongui) 兵士
— (Alex Dafoe) Pudgy Emcee
— (Rei Dietz) Thug
— (Rhys Williams) Thug
— (Artin John) ウェイター
Dr.ロックハート (Richard Keats)
— (Shaun Omaid) Bouncer
モーガン (Valerie Tian)
— (Tom MacNeill) Shady Patron
— (John Specogna) Gala Patron